尾瀬・至仏山
- GPS
- 15:19
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 1,163m
- 下り
- 1,172m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:32
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:00
天候 | 初日は晴れのち曇り 2日目は晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バスの運行は時刻表で確認できます。バスが出て行った後でも、乗合タクシーが利用できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山の鼻から至仏山への登山道は登りのみ一方通行。植生保護のためと、登山者の安全のためとのこと。確かに、急登で、かつ岩や石がゴロゴロしていて、しかも湧き水で濡れている箇所も多い。ここを降るのは危険。 |
その他周辺情報 | 尾瀬市場利根町本店 農産物直売所・お食事どころ・足湯(今回は農産物直売所のみ利用) 尾瀬戸倉から沼田IC方面に向かい、日光ロマンチック街道沿い、天然記念物「吹割れの滝」の手前約1Km。 http://www.ozeichiba.com |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ(軍手)
雨具(カッパ)
靴
ザック
昼ご飯
行動食
計画書
保険証
携帯
サングラス
タオル
トレッキングポール
箸
短パン
カメラ
携帯バッテリー
サブバッグ
水
着替え(温泉後)
|
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共同装備 |
クッカー・ストーブセット
非常食
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
熊避け鉄砲
水(味噌汁・コーヒー・予備)
|
感想
今年も尾瀬に行ってきました。今年は7月のニッコウキスゲとオゼコウホネを見に、またオプションで三条の滝や至仏山登山も計画。生憎の長梅雨で2回延期し、梅雨明け最初の土日で天気も良く。
尾瀬戸倉第1駐車場で待ち合わせ。梅雨明けを皆待っていたのか、駐車場ほぼ満杯。ちょうど乗合バスが出るところでロスタイムなく乗車。乗車に際して、手をアルコール消毒した後、非接触型の体温計で体温計測。バスの中では皆マスクをして窓を開けています。口数少なめ。
鳩待峠の食堂は、椅子を撤去してあり、メニューも少なめ。トイレを済ませ、昼には少し早いことから、山の鼻に降りて摂ることにして登山開始。降りるんですけどね。
鳩待峠からの登山道右手に去年見つけたサンカヨウは、今年は流石に散ってしまった後のようで見当たらず。山の鼻への登山道は、日陰になった木道は所々濡れていて、歩くのに注意が必要。濡れた木道は滑りやすい。
山の鼻でお湯を沸かしてアマノフーズの味噌汁におにぎり。食後にコーヒー。相変わらず美味い。
沢の側に生えていた紫色の花に、オレンジ色の蝶がたくさん。近づいても逃げない。ゆっくりと羽を閉じたり開いたり。一生懸命に蜜を吸っている様子。メンバーの一人が蝶に詳しく、「コヒョウモン」と判明。
逆さ燧の池塘でオゼコウホネ発見。去年6月に来た時、ガイドと思しきおじさんに教わった通り。絶滅危惧種で、木道から観れるのはここだけだとか。
残念ながらニッコウキスゲのシーズンは終わっていた模様。撮った写真の中から後でそれと分かったものが数枚。花の後の実は、小さいピーマンみたい。
弥四郎小屋に入り、手続き。食堂で人が密集しないように食事は2回に分け、我々は朝晩いずれも早番で良いかと聞かれました。消毒用アルコールが玄関先に置いてあったり、山小屋の中ではマスクを着用するルールが掲示してあったり。マスク持ってこなかった人のために販売も。お風呂も、去年は夕食の前までだったのが、19:00までと延長し、聞くと分散できるように、とのこと。色々と対策を考えた上で営業を再開したことがわかります。
ザックを降ろし、ウェストバックとサブバックで三条の滝へ。この道は結構ぬかるんでいました。泥を踏むとその先滑りやすくなると思って、注意して歩くんですけど、どうしても無理な箇所も何箇所か。
すれ違ったグループから「圧巻ですよ」と聞いて期待しながら降りていきます。
三条の滝展望台に降り立つと、確かに水量が凄い。今年は長梅雨だったからか水量が半端ない。
早番にした夕食の時間に間に合うよう急ぎ登り返す。結構しんどい。
山小屋に戻って食堂に行くと、グループで1テーブルになるように配膳してありました。1人客は、隣の客との間にアクリル板を置いたテーブルに座って食べていました。去年は相席で一斉に食事をしていたのを覚えています。
後ろの客が生ビール飲んでいるのを見て我々も。真面目な中ジョッキ800円。三条の滝に降りて登り返したこともあり、ビールがとても美味い。もちろん山小屋の食事も美味く、ご飯お代わりしました。
食後にお風呂に入ると、先に他の客が1人いただけ。その人も上がっていったことから、我々の貸切状態。お風呂の時間を延長している効果か。
お風呂上がりに生ビール。これがまた美味い。あっという間にジョッキを開けてしまいました。
携帯の充電は、入り口のコンセントを使います。去年は談話室あったなと思って聞いたら、今年は密になるのを防ぐため、談話室は開放していないとか。なるほど。
ビールはお腹が膨れることから、部屋に戻って続きを。重いのに、帰りに瓶を持ち帰らなければならないのにメンバーの一人がバローロを持ってきてくれました。チーザで一杯。ナッツで一杯。チータラで一杯。いや、いっぱい。ウイスキーのポケット瓶もなくなり、黒霧がもう少しで空こうというところで消灯。慌ててヘッドランプを取り出して歯磨き。
部屋に戻ったら疲れであっさりと眠りに落ちてしまい。朝まで目が覚めませんでした。
朝4時くらいに窓の外が明るくなって目が覚め、外に出てみると遠くが朝霧で清々しい景色。
早番の朝ごはんは5:30から。朝ごはんも晩ごはんと同じテーブルで。おかわり2回して都合3膳食べました。デザートのゼリーも山小屋で作ったものを添えてあり、美味しい。メインはサバ味噌でした。
6時には出ようと思いつつ、6時半過ぎになり。2日目は東電小屋の方を回って牛首分岐まで。途中木道が茶色で、今年になって新しい木と取り替えたのが焼印でわかる場所がありました。
逆さ燧のところで再びオゼコウホネ。メンバーの一人が、手前に1輪咲いているのを発見。意外と気付きにくいものです。
コヒョウモンがいっぱい居た花のところには2日目もいっぱい集っていました。いっぱい写真を撮り、動画も撮ってみました。
さて、山の鼻に着いたところで、初日三条の滝途中で膝を痛めたメンバーが、至仏山登山を泣く泣く諦めて鳩待峠へ登り返す決断をしました。この判断は賢明でした。
至仏山登山口にあった登山道の紹介地図で、「蛇紋岩」が途中結構長く書いてあったのを見ました。「至仏山は蛇紋岩でできている。だから他の山よりも森林限界が低い。」と書いてあったと一緒に登ったメンバー。
上りが急になると、木で作った階段の平らな部分に石や岩が敷き詰めるように置いてあるところが出てきます。階段でない斜面にも石や岩が敷き詰めてある箇所も。谷筋に登山道を作ってあるのか、どこからか湧いた水で石や岩が濡れています。階段の平らな面に水が溜まっているところも多く。「これが蛇紋岩かな」「これがずっと続くんじゃあるまいな」「上の方に行ったら、遠くから見た、草っ原に茶色の登山道に出るんじゃないだろうか」などと軽口を叩いていました。
登れど登れど石と岩は続きます。乾いているところもあるけれど、濡れているところも多い。だんだんしんどくなって来ます。そのうち、石や岩を敷き詰めてあった道が、単に石や岩が転がっている道に変わり、岩をよじ登らないといけない箇所も多く出て来ます。大汗かいて、あっという間に2本用意した500mLのうちの1本が無くなり。
それでも途中見たことのない花を見つけては写真を撮りました。いえ、写真を撮って休憩しました。
やがて辺りが木立からハイマツに変わり、相変わらず石と岩だらけの道です。ここらでようやく、遠目に、草っ原に茶色の土の登山道に見えたのは、石と岩の急登斜面だということに気付きます。「至仏山は蛇紋岩でできている」ということは、山頂までずっとこれが続くんじゃないかと気がついたのもこの辺り。山の鼻から至仏山への登山道は、上りだけの一方通行としているのも納得がいきます。ここを降りたら危ない。また、ちょっとでも小雨が降って全面濡れてしまったら、登るのでさえ危ない。
至仏山は蛇紋岩でできていました。上の方に行くと、「どうやって運び上げたんだろう」と思った木の階段が現れました。岩をよじ登るのに比べたら歩きやすいはずの階段でさえ注意してゆっくり登らなきゃらならないほど脚も疲れてきました。
もう1本の500mLも飲み干してしまい、背中に担いで来た、山頂で食事に使おうと思っていた1Lにも手を出してしまいました。
山頂が近づくにつれ、「あそこ辺りが頂上かな」と思って登るとまだその先があるのを何度繰り返したか。最後は心肺だけでなく脚にも来て、膝の上を掴んで登る始末。
登り切った後の周りの景色の良いこと。
さて、パックご飯にフリーズドライカレーの昼食も済ませ、コーヒーを飲んでから下山開始。至仏山は蛇紋岩でできていました。下りも、所々濡れている石や岩の登山道を下ります。山の鼻からの登りに比べたら、比較的平坦なだけで、石や岩がゴロゴロしているのには変わりがない。
そして、ちょっと下った辺りで、道が登り返すのを見て絶望感を味わいます。登ってみれば、山の鼻からの登りほどではありませんでしたけど。小至仏山登頂です。
ここからの下りも、腰を落として岩の間をすり抜けるように下りていきます。直に、木の階段が出て来ます。東電に感謝しなければ。で、途中で階段が途切れて石と岩になると「ここにも木の階段つけときゃいいのに」と悪態をつきます。
途中2,000m付近だというのに、湿原や池塘がある箇所に出ました。泥濘むはずです。泥を噛んだ登山靴で木の階段や木道は滑る滑る。至仏山は、蛇紋岩と粘土質でできている、と書き換えてもらわなきゃ。
ようやく、鳩待峠です。くたびれました。いや、至仏山甘く見てました。反省。
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