長梅雨 瞬の晴れ間の鳥海山
- GPS
- 07:25
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,504m
- 下り
- 1,721m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 7:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓あり 外輪山・千蛇谷分岐の1つが封鎖されている(後述) |
その他周辺情報 | 道の駅象潟の混み具合たるや |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
タオル
カメラ
|
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感想
長い長い雨が各地に牙を向いた2020年の梅雨
4連休のさなかの貴重な晴れ間を求めて気象図と睨めっこし、「ここだ!」と当てをつけたのが東北西部だった。
前泊地の鶴岡を朝2:00に出発し、3:40に鉾立登山口に到着。
道中何度となくワイパーを動かす羽目になり先行きが思いやられる・・・
まだ暗いにも関わらずは駐車場にはそこそこに車が止まっている。小屋泊の人が多いのだろうか?
4:00ごろに入山。
数分ほどコンクリの遊歩道を進むと、手入れの行き届いた石畳に入る。
水辺の綺麗な賽の河原には30分ほどでたどり着く
このあたりからぽつぽつと現れるニッコウキスゲは、雨で弱っているもののまだまだシーズンといった雰囲気か
ガスに巻かれて、周囲は雲の中といった風情
今は山体に隠れ見えない太陽も、空を青く染め初めて夜明けを感じる
5時半ごろに御浜小屋まで進むと周囲の雲は西風に流され、きれいな青空と日の出がお出迎え。
日陰でまだ薄暗いけど、鳥海湖の景色を独り占めできるのはとても気分がいいもんですね
ここまで上がるとしばらくは平坦路で、草原をホクホク歩く。
6:00ごろからは、いよいよ鳥海山本体に取り付く。
山と高原地図に記載された七五三掛そばの分岐は、千蛇谷方面の道が今は封鎖されている。
慌てずに外輪山方面へ進んでかまわない。すぐに細い分岐が現れ、閉鎖されていた道の方向へ、真新しい下り坂が整備されている。
分岐を下りしばらく進むと、いよいよ鳥海山の崩壊した山体がお目見え。
山頂直下の御室までは雪渓の渡渉を2度挟む。
雪渓は勾配がそこそこ利いていて、夜明けしばらくは日も差さないので、もう少し寒い時期には軽アイゼンも必要かもしれない。今の時期には要らなそうだけど
アイゼンは要らないけれど、百万が一をなくすため、一歩一歩を大事に慎重に行く心持ちが今年は一層大事だと思う。
雪渓についた踏み跡がどこに続いているか、渡る前はまったく分からなかったが、張ってあるロープが頼りになる。
信じて進もう。
雪渓を抜け、急登を登りつめれば、御室に到着。
ここからは景色ががらりと変わり、ここから頂上までは、岩に吹き付けられた矢印をアテにガレ場をよじ登るかたち
今回は西側から回る
進んだ先にある岩戸を潜っている最中にようやく気付いたが、玉ねぎの皮のような岩の重なりと曲線には見覚えが・・・!
礼文島の桃岩という古火山の溶岩ドームのあの形状だ!!
目の前の模様は明らかに溶岩ドームのそれ。しかも風化も弱く明らかに時代が新しい
後でお勉強したけど、1800年ごろに噴火した際にできた溶岩ドームが新山と呼ばれているそうな。
溶岩ドームの内部を潜り抜けるなんて経験は初めてなので大変興奮しました。
下調べをしないと、こういう不意打ちの出会いがいちいち楽しくてしょうがない。悪い癖だと思う
山頂では1時間の長休止。
上方は落ちてしまいそうな深い青空で、数時間前は雨の心配をしていたとは思えない
他方、視線を横に向け遠景を望めば、本来見えるであろう東北の名山は例外なくすべて雲に沈んでいて、梅雨空に追い詰められてたどり着いた現実に引き戻される。
天候回復という幸運に恵まれたが、セオリー通りさっさと帰るのが正解なのかもしれない
山頂から御室へ下り、もう一度雪渓を渡り、外輪山へ移動。
そこから登ればすぐに七高山、鳥海山の本来の山頂だ。新山と七高山の標高はほぼ同じ。誤差みたいなもの
休憩しやすいからだろうか、時間もすっかりお昼時でかなり登山客が多い。
一部は密集状態になっている気もした。 山とはいえ、気休めとはいえ、感染対策は心掛けたいものですね。
山行中は人が視界に入ったらネックゲーターで口鼻を覆うように心がけてます
ここからは鉾立口までの帰り道です。
外輪山の緩やかな稜線をてくてく歩く。
登り客が多く、ハイマツの中ではかなり避けづらい。あと枝が刺さってチクチク
すっかり昨晩の雨のは乾ききり、花の咲き乱れる道を散策。
コースタイムも余裕しゃくしゃくで、ゆとりある登山は良いものですね
滞りなく、ピクニック客で溢れた鳥海湖を抜け、13:00には鉾立登山口に下山。
行きとはくらべものにならないくらい、駐車場といわず路上まで駐車車両で溢れていて圧倒される。
天気も崩れず、良い登山でございました。
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帰りは「道の駅 象潟」に寄ろうと思ったが、人が多すぎ・・・
みんな考えることは一緒なんだなぁって・・・・
鳥海山のついでの寄り道におすすめなのは、酒田方面に走って着く「窯磯海岸」
鳥海山の雪解け水が地中に染み込み、10数年をかけて湧出する伏流水。これが浜辺のいたるところから湧き出てます。
ここまで伏流水に近寄れる場所は意外と少ないかも?
初めて湧出穴に手を突っ込んでみましたが、あまりに冷たすぎて何秒も手を入れていられない
試しに1mほどの流木を差し込んでみたら、枝のほぼ全体が沈んでようやく底つき・・・こんなに深いものだとは知りませんでした
遊泳海岸にこんな落とし穴があると思うと怖い気もしますが、他じゃ経験できない自然現象に違いありません
ぜひぜひ!
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