針ノ木岳・蓮華岳
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- GPS
- 21:06
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 2,205m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
11/24 撤収7:30〜針ノ木峠8:10幕営8:30〜針ノ木岳10:35〜BC11:30/11:50〜蓮華岳13:15〜BC14:20
11/25 撤収6:15〜雪渓終端8:15〜林道9:10/9:30〜駐車場9:50
天候 | 11/23 雪 最低気温-10℃ 最高気温-5℃ 11/24 晴のち雪 最低気温-17℃ 最高気温-10℃ 11/25 晴 最低気温-17℃ 最高気温-5℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入口には「積雪のため閉鎖」とありましたが、一度除雪したのか 積雪というほどもなく、ほぼ満車状態でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届けは、扇沢駅脇の針ノ木自然遊歩道入口ポストに出しました。 自然遊歩道は道が分かりにくいです。最初は林道を歩いたほうが楽です。 帰りに教えてもらったんですが、篭川の対岸に道があり、スキーヤーは皆そこを通るそうです。 赤布があって道幅も広く、歩きやすいと思います。入口は写真46を参考にしてください。 どちらも雪は柔らかく、足首くらい埋まります。 針ノ木雪渓は、いくぶん雪が締まっていましたが、上に行くほど柔らかく、膝下くらいまで埋まります。 帰りには雪崩の跡がありましたので、注意が必要です。 温泉は、上原(わっぱら)の湯に行きました。広くはありませんが、いいお湯でした。 |
写真
感想
日本三大雪渓巡りの最終回、針ノ木雪渓へ行ってきました。
計画では、針ノ木から爺ヶ岳へ縦走するつもりでしたが、やはり北アルプスはそう甘くはありませんでした。
11/23
駐車場へは0:00前に入れたので、仮眠はたっぷり取れたが、天気は雪。風が無いので歩くのに辛くはない。無料駐車場に停められたのも助かった。
針ノ木自然遊歩道の看板脇でワカンを履き、登山届けを出して出発。しかしすぐに緩んで履き直し。スキーのトレースがあるものの道は分かりにくく、藪を掻き分ける感じだった。林道と3回交差して、また遊歩道の看板が現れた。
雪は脛ぐらいまで潜ることもある。予定より1時間遅れて大沢小屋に着いた。ここでアイゼンも履いておいた。少し歩くともう雪渓に出た。
雪渓上は少しは歩きやすかったが、雪の下は川なので気を使う。徐々に傾斜がきつくなり、ペースが落ちていく。やがて上からスキーヤーが3名。マヤクボ沢から滑ってきたそうだ。ということは、左に行かなくてはいけない。しかし、稜線部はガスで目標が分からない。コンパスはなぜか壊れてしまっていて、携帯で方角を確認する始末。やはりというか、1本間違えてしまった。
針ノ木峠の標柱が見えたが、なかなか近づかない。傾斜はいや増し、雪は深くなる。ついに日没を過ぎて、幕営せざるを得なくなった。雪渓の中で幕営などバカげているが、もう歩けない。
ここで大失敗。テントポールが1本流れてしまった。伸ばした状態なのでどこまで落ちていったか分からない。なんとか形になったものの、風にあおられ、雪に押されで散々な一夜だった。
11/24
雪は早朝まで降り続いた。今日は停滞かと思ったが、静かになったので針ノ木小屋まで移動した。ここでまた大失敗。テントを風に飛ばされてしまった。さすがに青くなったが、近くの潅木に引っかかっていて助かった。幕営後、空身で針ノ木岳へ。
風はすっかり弱まって最高の天気の中、最高の景色を堪能しながら登っていく。ナイフリッジにびびらされ、斜面のトラバースにも緊張し、一望できる縦走路を前にして、これでは無理だと、思い知らされた。
下りは登りと違うルートをとり、早くテントへ戻れた。一服して今度は蓮華岳へ。計画時から蓮華に行く時間がないのが残念だったので、これは嬉しかった。針ノ木から眺めた通り、最初の斜面の後は緩やかな道だった。周りが雲に覆われていく中、最後まで晴れ渡っていてくれた。
下りが吹雪だったのは辛かったが。時間を持て余しながらも、この日はたっぷりと休めた。
11/25
今日の道程は3時間ほど。テントポールを探すこともあって、明るくなってから出発した。だがついに見つけることはできなかった。二晩雪が降ればそれも当然か。北の谷からの雪崩らしいデブリもあって、タイミングが悪ければと思うとぞっとした。
スキーヤーが続々登ってくる。皆扇沢から来ているのだという。トレースを辿ると、大沢小屋とは反対側の岸に来てしまった。ちょうど登ってきた人に聞くと、こっちのほうが早いという。それではと歩いてみると確かに早かった。道に迷う心配もなさそうだ。
上原の湯でゆっくり疲れを癒し、高速の渋滞もなんのその、日暮れ頃に帰宅した。
今回は非常に痛い失敗で、計画を完遂できず残念でしたが、結果的にはこれくらいでちょうど良かったのかもしれません。スキーヤーの方達も、今年は雪が多いと言っていました。
冬山初めには過ぎるほど雪と景色に恵まれた山行になりました。
こんばんは。
すごいですね!まさに雪山の山行ですね。お疲れ様でした。
雪庇の踏み抜きの写真は見ているだけでヒヤっとしますね
テントのポールも残念でした。。。雪渓に吸い込まれてしまったんですね。
私は土日で燕に行っていました。平和そのものでした。(来年は大天井ぐらいまではがんばろうと思いました。)
まっしろな鹿島槍、爺ヶ岳、針ノ木が良く見えましたよ
まさかいらっしゃったとは驚きです。
s3214さん、お疲れのところをコメントありがとうございます。
近かったんですね。呼べば聞こえたかも
テントポールね。「やっちゃったー」って3回は言ってました
前に木曽駒でもやってまして、そのときは走って追いかけたんですが、
今回は傾斜が倍以上なんで、もう無理でした。
とんでもないゴミを残してしまって、お恥ずかしいです
燕は平和でしたか。土曜の午後は結構雲が広がっていたんですが、人徳ですね。
レコ楽しみにしています。
明日まで、実家で所用なので、帰ってからあらためて。
本当のやまちからに感動です。
もう すごいの他にことばがありません・・・
こんばんわ ijikemusi です。
どうしてこんなことが一人でできるのか不思議です。
写真もすごいです。 雪庇の踏みぬきもですが・・・
もう かんべんしてください・・・ 読んでいるだけでも 心臓がバクバクです。
BBCさんが富士山を見ているとき 私も笹山から富士山を見ていましたよ。 私の方は しんどいだけでほとんど危険はありませんでしたが・・・
ijikemusiさん、こんばんは。
毎度見ていただきありがとうございます。
実はナイフリッジのほうが怖かったんですよ。
まあ、何とか越えて「写真撮ってなかった」とか
考えてたら、ズボッ
下は地面で、背が立ったので(166cm)出てこれま
したが、初めてだったので「この先もこんななのか」
と思うと縦走諦めてて良かったな、と。
でも、もう少し軽い荷でまた行きたいと思います。
まずは、素晴らしい数々の写真。
ありがとうございました、私には目の毒ですけど。
思うに、山登りって総合力=「山ちから」だと思うんです。
初めて、BBCさんの常念のレコを見た時、夫婦で、その「山ちから」に感動したんです。
夫婦とも、リレラシー能力はあるとうぬぼれてるんですが、「これは、無謀とは全く違う。確たる山ちからがあるからこそだ。」
今回もですね。テントのポールを落っことして(笑ってごめんなさい)、テントする人。
そういませんね。
ま、でもですけど、雪渓の中でのビバークは、やめてください。
わかるけど。
BBCさんファンの奥の具合が悪くなってしまいますから。
ではでは。
ricalojpさん、こんばんは。
私の場合、使いこなすべき知識・技術が圧倒的に不足してますからねえ
ほんとに、ただ歩いてるだけなんですorz
今回のモノポール(?)テントは、けっこう使えてたので「こりゃ軽量化だ」
なんて思ってたりして
帰ってくると気が大きくなるので、いつかリベンジしようとか考えてます
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