剣山・次郎笈 〜西日本二位の霊峰は子どもからお年寄りまで天上の世界を体験できる場所だった。〜
- GPS
- 06:10
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 859m
- 下り
- 854m
コースタイム
天候 | 曇りのち小雨パラつく |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好です。整備されていて、特に危険な箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 見ノ越登山口の辺りは夏休み期間中にもかかわらず多くの店が閉まっており、登山者がぽつぽつみられる程度で寂しい感じでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
サポーティングタイツ
ジャンパー△
ズボン
靴下
グローブ△
日よけ帽子(ハット)
登山靴
サブザック(19L)
トレッキングポール
昼食(あん餅)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL+水500mL )
iPhone(GPS)
iPad mini(サブGPS)
サブバッテリー△
カメラ
携帯電話
腕時計
ラジオ△
手拭い
ティシューペーパー△
ウエットティッシュ
マスク
財布
|
---|---|
備考 | △は持って行ったけれど使わなかったものです。 |
感想
夏季休暇を少し早めにとって、2泊3日の遠征に出かけることにした。今年は感染症対策のため、人口密集地を避けて、比較的近くの百名山、四国徳島の剣山に登る計画を立てた。行きに一日、日帰り登山、そして帰りに1日だ。山の近くに適当な宿を探すことができなかったので、ちょっと遠いかなとは思ったが、検索サイトで上の方に出てきたリーズナブルなお値段の高松市のスーパーホテルを2泊予約した。実際、朝7時過ぎに宿を出て、登山口の見ノ越まで3時間近くかかってしまった。ただ、いざとなればリフトもあるし、途中で引き返すことも可能なコースなので気は楽だ。
そうは言ってもせっかく山を歩きに来たのだから、リフトは使わずに劔神社の石段から登山道を登り始めた。道はよく整備されている。曇っていて青空は見えないが、自分の歩く道と目指す山は見ることができる。樹林の中に比較的広い登山道があることから、登山者が多く歩く道であることがわかる。急な直登はあまりなく、適度なペースで歩き進んでいくことができる気持ちの良い登山道だ。
40分ほど歩いて樹林を抜けるとリフトの終点、西島駅だ。家族連れがリフトから下りてきていた。子供でもお年寄りでも体力に自信が無くてもここまで登って来られるというのは、ずいぶん登山のハードルが下がって良いことだと思う。実際、この少し先の「刀掛ノ松」の辺りで、サンダル+スカート姿の女性とスニーカーの男性のアベックを見かけた。ちょっとがんばればそのまま山頂まででも行けそうだ。登山したい人には登山用のコースがあり、気軽に上りたい人にはリフトや歩きやすいハイキングコースが用意されている、本当に誰でも山を楽しめるように整備されている、懐の広い山だと感じる。
リフトの駅からさらに40分ほど尾根を歩いて山頂に到着した。山頂は一面笹に覆われたなだらかな丘で、広い木道が設置されている。木道を歩いて行くと広いベランダのようになったところやベンチ、しめ縄で囲まれた一等三角点などがある。ここで昼食にしたが、相変わらず周囲は雲に覆われていて展望は良くない。残念ではあるが、山の天気はその時の運なので、どうしようもない。風は涼しく、日差しも無い、8月にしては爽快なコンディションと前向きに捉えよう。
剣山の稜線は絶景で爽快だということなので、ここから西に片道1時間程の次郎岌という峰へ行ってみた。薄く雲がかかっていて、次郎岌の山容は確認できるが遠くの山並みは全く見えない。石灰岩の岩塊が所々に突き出しているなだらかな稜線を時々振り返ったりしながら往復した。今夏楽しめなかった展望はまたの機会にとっておこう。
帰り道は剣山の山頂は通らず、西寄りの大劔神社を通るコースを歩いてみた。こちらは歩く人があまり多くないのか、道も狭く、崩れた礫の道も応急的に歩けるようにしてあるだけだった。ただ、こちらは清水の湧き出る岩窟や、霧の中にそびえたつ白い石灰岩の岩峰があって、この山の自然と神秘を感じられる一味違ったコースだった。道の分岐が多いので、スマホのGPSで進む方向を確認しながらリフト駅の方へ向かった。途中で雨がパラついたが、大劔神社の軒先で雨宿りさせてもらってやり過ごした。
リフトの西島駅に戻ってきたのは午後3時半ぐらいだった。遅くなっていたらリフトで下りようかと思っていたのだが、歩いてもまだ十分に下りられる時間だったので結局リフトは使わず、樹林の中の遊歩道を歩いて下りた。車を置いていた見ノ越の駐車場へ着いたは午後の4時半ぐらいだった。
一日中薄雲がかかっていてせっかくの展望が見えなかったのは残念だったが、剣山の懐の広さを感じることができた山行であった。この山には他にもいくつかの登山コースがあり、更に危険な修行場を行くルートもあるらしい。いざとなればリフトを使って時間を稼ぐこともできるし、いろんな人がその体力や技術レベルに合わせて楽しむことができる山だということがわかった。是非またいつの日かまた訪れてみたい。そして、稜線からの絶景を今度こそ楽しみたい。
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