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Yamareco

記録ID: 2478908
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
四国剣山

剣山・次郎笈 〜西日本二位の霊峰は子どもからお年寄りまで天上の世界を体験できる場所だった。〜

2020年08月07日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:10
距離
9.7km
登り
859m
下り
854m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:28
休憩
1:24
合計
5:52
距離 9.7km 登り 859m 下り 863m
10:37
41
11:18
11:26
11
11:37
11:43
18
12:01
12:07
6
12:13
12:43
57
13:40
13:55
73
15:08
15:15
17
15:32
15:38
25
16:03
16:04
17
16:21
16:26
3
16:29
ゴール地点
天候 曇りのち小雨パラつく
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
見ノ越のリフト乗り場前、剣山事前情報センターの駐車場(無料)に車を停めました。
コース状況/
危険箇所等
良好です。整備されていて、特に危険な箇所はありません。
その他周辺情報 見ノ越登山口の辺りは夏休み期間中にもかかわらず多くの店が閉まっており、登山者がぽつぽつみられる程度で寂しい感じでした。
国道438号線を南下して登山口へ向かいます。剣山が見えてきました。
2020年08月07日 10:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:02
国道438号線を南下して登山口へ向かいます。剣山が見えてきました。
リフト手前の駐車場に車を停めて出発です。
2020年08月07日 10:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:25
リフト手前の駐車場に車を停めて出発です。
剣山観光情報センター、ちょっとした展示施設になっています。
2020年08月07日 10:27撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:27
剣山観光情報センター、ちょっとした展示施設になっています。
駐車場の仮設トイレは閉鎖されていて、リフトのトイレを利用させていただきました。
2020年08月07日 10:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:29
駐車場の仮設トイレは閉鎖されていて、リフトのトイレを利用させていただきました。
ニッコウキスゲ ですか?
登山道手前の道端で。
2020年08月07日 10:32撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:32
ニッコウキスゲ ですか?
登山道手前の道端で。
ハナウド
2020年08月07日 10:32撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:32
ハナウド
劔神社の石段が登山口です。
2020年08月07日 10:32撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:32
劔神社の石段が登山口です。
初めての四国の山で良い思い出ができますように。
2020年08月07日 10:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:36
初めての四国の山で良い思い出ができますように。
登山道は良く整備されていて、傾斜のあるところには木段が設置されています。
2020年08月07日 10:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:38
登山道は良く整備されていて、傾斜のあるところには木段が設置されています。
樹木名の札のついた木もあちこちにあります。
さすがにブナはわかるようになりました。
2020年08月07日 10:40撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:40
樹木名の札のついた木もあちこちにあります。
さすがにブナはわかるようになりました。
この山でよく見られたのはこの硬そうな岩、チャートでしょうかね。上の方へ行くほど真っ白な石が見られました。
2020年08月07日 10:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:48
この山でよく見られたのはこの硬そうな岩、チャートでしょうかね。上の方へ行くほど真っ白な石が見られました。
これは、泥質千枚岩かな?色が白くて石灰岩のようにも見えます。
2020年08月07日 10:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 10:50
これは、泥質千枚岩かな?色が白くて石灰岩のようにも見えます。
ナナカマドかな。秋になると赤く色付くんですよね。
2020年08月07日 11:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:02
ナナカマドかな。秋になると赤く色付くんですよね。
崩落個所はきちんと補修されていますが、油断せずに慎重に歩きます。
2020年08月07日 11:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:03
崩落個所はきちんと補修されていますが、油断せずに慎重に歩きます。
西島駅まであと200m
2020年08月07日 11:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:10
西島駅まであと200m
山頂が見えます。少しガスがかかっていますね。
2020年08月07日 11:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:12
山頂が見えます。少しガスがかかっていますね。
鳥居が見えてきました。
2020年08月07日 11:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:18
鳥居が見えてきました。
リフトの西島駅、売店はやってません。
2020年08月07日 11:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:19
リフトの西島駅、売店はやってません。
リフトに乗ってきた家族連れ、ここからなら山頂までハイキングできます。
2020年08月07日 11:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:19
リフトに乗ってきた家族連れ、ここからなら山頂までハイキングできます。
リフトの前を通って尾根に入るコースから山頂を目指します。
2020年08月07日 11:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:24
リフトの前を通って尾根に入るコースから山頂を目指します。
チャートかな、石灰岩かな?
2020年08月07日 11:33撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:33
チャートかな、石灰岩かな?
タカネオトギリ
あちこちで見かけました。
2020年08月07日 11:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:36
タカネオトギリ
あちこちで見かけました。
イヨフウロ(シコクフウロ)
これもちょうど花盛りでした。
2020年08月07日 11:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:37
イヨフウロ(シコクフウロ)
これもちょうど花盛りでした。
トゲアザミ
花のしぼんだのが半分、ちょうど咲いているのが半分ぐらいです。
2020年08月07日 11:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:37
トゲアザミ
花のしぼんだのが半分、ちょうど咲いているのが半分ぐらいです。
刀掛の松
思わずトレッキングポールを掛け、腰掛けてしまいそうです。
2020年08月07日 11:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:38
刀掛の松
思わずトレッキングポールを掛け、腰掛けてしまいそうです。
左のコースは修験者コースで難易度が高そうだったので今回は遠慮しておきました。
2020年08月07日 11:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:38
左のコースは修験者コースで難易度が高そうだったので今回は遠慮しておきました。
分岐点になっていて、休憩ポイントです。
2020年08月07日 11:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:39
分岐点になっていて、休憩ポイントです。
右へ折れると大劔神社へ向かいます。
2020年08月07日 11:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:39
右へ折れると大劔神社へ向かいます。
直進して山頂へ向かいます。
2020年08月07日 11:53撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:53
直進して山頂へ向かいます。
劔山本宮蔵石神社と、頂上ヒュッテ。
営業していました。
2020年08月07日 11:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 11:59
劔山本宮蔵石神社と、頂上ヒュッテ。
営業していました。
山頂は広く、広い木道が設置されています。
2020年08月07日 12:08撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:08
山頂は広く、広い木道が設置されています。
まずは最高点へ向かいます。
2020年08月07日 12:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:10
まずは最高点へ向かいます。
山頂碑へ到着
2020年08月07日 12:15撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:15
山頂碑へ到着
一等三角点「剣山」
 緯度: 33:51:12.8741
 経度: 134:05:39.4099
 標高: 1954.65
2020年08月07日 12:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:16
一等三角点「剣山」
 緯度: 33:51:12.8741
 経度: 134:05:39.4099
 標高: 1954.65
三角点はしめ縄で囲まれていて触れなさそうです。三角点がご神体なのか?
2020年08月07日 12:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:17
三角点はしめ縄で囲まれていて触れなさそうです。三角点がご神体なのか?
テラスで昼食
貞光の道の駅で地元手作りの餡餅を買ってきました。
2020年08月07日 12:26撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:26
テラスで昼食
貞光の道の駅で地元手作りの餡餅を買ってきました。
次郎笈(じろうぎゅう)へ向かいます。少し霞んでいて、稜線からの展望はイマイチですね。
2020年08月07日 12:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 12:47
次郎笈(じろうぎゅう)へ向かいます。少し霞んでいて、稜線からの展望はイマイチですね。
ミヤマクマザサに覆われた稜線に登山道が走ります。
2020年08月07日 13:09撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:09
ミヤマクマザサに覆われた稜線に登山道が走ります。
斜面の立ち枯れが環境の厳しさを物語っています。
2020年08月07日 13:15撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:15
斜面の立ち枯れが環境の厳しさを物語っています。
歩くところは見えるんだけど、空は真っ白、遠くは見えない。
2020年08月07日 13:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:17
歩くところは見えるんだけど、空は真っ白、遠くは見えない。
もうすぐ山頂
2020年08月07日 13:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:39
もうすぐ山頂
山頂へ到着、やっぱり展望は無い(+_+)。
2020年08月07日 13:41撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:41
山頂へ到着、やっぱり展望は無い(+_+)。
四等三角点「次郎笈」
 緯度: 33:50:35.0353
 経度: 134:05:09.4463
 標高: 1930.01
2020年08月07日 13:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:42
四等三角点「次郎笈」
 緯度: 33:50:35.0353
 経度: 134:05:09.4463
 標高: 1930.01
少し先のロックガーデンまで行ってみました。
遠回しに「ここから先へは行くな」と書いてあります。
2020年08月07日 13:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 13:44
少し先のロックガーデンまで行ってみました。
遠回しに「ここから先へは行くな」と書いてあります。
引き返します。あの雲の中へ行くのかぁ?
2020年08月07日 14:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:01
引き返します。あの雲の中へ行くのかぁ?
山頂は雲の中
2020年08月07日 14:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:23
山頂は雲の中
山頂は満喫したので、左へトラバースして大劔神社へ向かいます。
2020年08月07日 14:34撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:34
山頂は満喫したので、左へトラバースして大劔神社へ向かいます。
こちらは歩く人が少ないのかな。
2020年08月07日 14:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:38
こちらは歩く人が少ないのかな。
ヤマアジサイかな?
2020年08月07日 14:43撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:43
ヤマアジサイかな?
ガレ場になっていますが、道に迷うことはありません。
2020年08月07日 14:52撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:52
ガレ場になっていますが、道に迷うことはありません。
剣山御神水(おしきみず)
こんな高い所に水が湧くというのはちょっと不思議ですね。
冷たくておいしい水でした。
2020年08月07日 14:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 14:57
剣山御神水(おしきみず)
こんな高い所に水が湧くというのはちょっと不思議ですね。
冷たくておいしい水でした。
きっと、これが剣山の名前の由来なんでしょうね。大剣岩、思わず見入ってしまいます。
2020年08月07日 15:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:02
きっと、これが剣山の名前の由来なんでしょうね。大剣岩、思わず見入ってしまいます。
大劔神社
雨がパラついてきたので、しばらくここで雨宿りしました。
2020年08月07日 15:14撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:14
大劔神社
雨がパラついてきたので、しばらくここで雨宿りしました。
リフト駅近くまで戻ってきました。
2020年08月07日 15:30撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:30
リフト駅近くまで戻ってきました。
雨で少し地面が濡れていますが、そんなに強い降りにはならなそうだし、時間的にも大丈夫そうなので、リフトは使わず歩いて下ります。
2020年08月07日 15:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:37
雨で少し地面が濡れていますが、そんなに強い降りにはならなそうだし、時間的にも大丈夫そうなので、リフトは使わず歩いて下ります。
分岐点で少し悩む。距離は長くなりますが、行きとは別コースの遊歩道を歩いてみます。
2020年08月07日 15:43撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:43
分岐点で少し悩む。距離は長くなりますが、行きとは別コースの遊歩道を歩いてみます。
「太鼓くぐり」とあります。覗いてみると狭い岩の隙間があります。
2020年08月07日 15:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:45
「太鼓くぐり」とあります。覗いてみると狭い岩の隙間があります。
伐採された大木が打ち捨てられています。なかなかの迫力。
2020年08月07日 15:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 15:54
伐採された大木が打ち捨てられています。なかなかの迫力。
サルスベリかな?
2020年08月07日 16:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 16:02
サルスベリかな?
「祖谷川源流の谷」の碑があります。
2020年08月07日 16:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 16:03
「祖谷川源流の谷」の碑があります。
合流点までやって来ました。
2020年08月07日 16:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 16:13
合流点までやって来ました。
劔神社まで来ました。この石段を下りたら到着です。
2020年08月07日 16:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 16:24
劔神社まで来ました。この石段を下りたら到着です。
車のところまで帰ってきました。ここから車を走らせて宿へ向かいます。安全運転で行こう。
2020年08月07日 16:30撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/7 16:30
車のところまで帰ってきました。ここから車を走らせて宿へ向かいます。安全運転で行こう。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ サポーティングタイツ ジャンパー△ ズボン 靴下 グローブ△ 日よけ帽子(ハット) 登山靴 サブザック(19L) トレッキングポール 昼食(あん餅) 行動食(飴) 予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL+水500mL ) iPhone(GPS) iPad mini(サブGPS) サブバッテリー△ カメラ 携帯電話 腕時計 ラジオ△ 手拭い ティシューペーパー△ ウエットティッシュ マスク 財布
備考 △は持って行ったけれど使わなかったものです。

感想

 夏季休暇を少し早めにとって、2泊3日の遠征に出かけることにした。今年は感染症対策のため、人口密集地を避けて、比較的近くの百名山、四国徳島の剣山に登る計画を立てた。行きに一日、日帰り登山、そして帰りに1日だ。山の近くに適当な宿を探すことができなかったので、ちょっと遠いかなとは思ったが、検索サイトで上の方に出てきたリーズナブルなお値段の高松市のスーパーホテルを2泊予約した。実際、朝7時過ぎに宿を出て、登山口の見ノ越まで3時間近くかかってしまった。ただ、いざとなればリフトもあるし、途中で引き返すことも可能なコースなので気は楽だ。
 そうは言ってもせっかく山を歩きに来たのだから、リフトは使わずに劔神社の石段から登山道を登り始めた。道はよく整備されている。曇っていて青空は見えないが、自分の歩く道と目指す山は見ることができる。樹林の中に比較的広い登山道があることから、登山者が多く歩く道であることがわかる。急な直登はあまりなく、適度なペースで歩き進んでいくことができる気持ちの良い登山道だ。
 40分ほど歩いて樹林を抜けるとリフトの終点、西島駅だ。家族連れがリフトから下りてきていた。子供でもお年寄りでも体力に自信が無くてもここまで登って来られるというのは、ずいぶん登山のハードルが下がって良いことだと思う。実際、この少し先の「刀掛ノ松」の辺りで、サンダル+スカート姿の女性とスニーカーの男性のアベックを見かけた。ちょっとがんばればそのまま山頂まででも行けそうだ。登山したい人には登山用のコースがあり、気軽に上りたい人にはリフトや歩きやすいハイキングコースが用意されている、本当に誰でも山を楽しめるように整備されている、懐の広い山だと感じる。
 リフトの駅からさらに40分ほど尾根を歩いて山頂に到着した。山頂は一面笹に覆われたなだらかな丘で、広い木道が設置されている。木道を歩いて行くと広いベランダのようになったところやベンチ、しめ縄で囲まれた一等三角点などがある。ここで昼食にしたが、相変わらず周囲は雲に覆われていて展望は良くない。残念ではあるが、山の天気はその時の運なので、どうしようもない。風は涼しく、日差しも無い、8月にしては爽快なコンディションと前向きに捉えよう。
 剣山の稜線は絶景で爽快だということなので、ここから西に片道1時間程の次郎岌という峰へ行ってみた。薄く雲がかかっていて、次郎岌の山容は確認できるが遠くの山並みは全く見えない。石灰岩の岩塊が所々に突き出しているなだらかな稜線を時々振り返ったりしながら往復した。今夏楽しめなかった展望はまたの機会にとっておこう。
 帰り道は剣山の山頂は通らず、西寄りの大劔神社を通るコースを歩いてみた。こちらは歩く人があまり多くないのか、道も狭く、崩れた礫の道も応急的に歩けるようにしてあるだけだった。ただ、こちらは清水の湧き出る岩窟や、霧の中にそびえたつ白い石灰岩の岩峰があって、この山の自然と神秘を感じられる一味違ったコースだった。道の分岐が多いので、スマホのGPSで進む方向を確認しながらリフト駅の方へ向かった。途中で雨がパラついたが、大劔神社の軒先で雨宿りさせてもらってやり過ごした。
 リフトの西島駅に戻ってきたのは午後3時半ぐらいだった。遅くなっていたらリフトで下りようかと思っていたのだが、歩いてもまだ十分に下りられる時間だったので結局リフトは使わず、樹林の中の遊歩道を歩いて下りた。車を置いていた見ノ越の駐車場へ着いたは午後の4時半ぐらいだった。
 一日中薄雲がかかっていてせっかくの展望が見えなかったのは残念だったが、剣山の懐の広さを感じることができた山行であった。この山には他にもいくつかの登山コースがあり、更に危険な修行場を行くルートもあるらしい。いざとなればリフトを使って時間を稼ぐこともできるし、いろんな人がその体力や技術レベルに合わせて楽しむことができる山だということがわかった。是非またいつの日かまた訪れてみたい。そして、稜線からの絶景を今度こそ楽しみたい。

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