シャクナゲ沢コース〜鶏冠山〜池口岳〜黒薙
- GPS
- 41:11
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,220m
- 下り
- 2,208m
コースタイム
天候 | 【2012/11/24】曇り 【2012/11/25】ピーカン(風もおだやか) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・池口橋手前(左岸)を右に入ったところの池口家畜飼養管理施設跡地前に駐車スペースあり。入山は池口川を遡り、二連堰堤を越えた先のシャクナゲ沢コース入口から(池口川を渡渉する必要あり)。 ・下山した池口岳登山口(一般コース入口、標高1060m付近)には、3台程度の駐車スペースあり。また、その先200mほどの「池口ひなん小屋」脇にも3〜4台程度駐車可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・シャクナゲ沢コースは、取付き点で池口川の渡渉が必要ですが、この日は水が少なく、登山靴のままで跳び石伝いできました。 ・コースは最初は急登で、標高1050m付近から尾根を右手にみたトラバース気味となって、標高1100m付近でシャクナゲ沢を渡る(良い水場)。その後は斜度は比較的緩やかになる。下りの場合、枯葉で道が不明瞭なので注意。特に、標高1250m付近で尾根が西北西に折れる分岐を見逃さないこと(小さな道標あり)。 ・鶏冠山西尾根(犬切尾根)は藪こぎなし。踏み跡も基本しっかりしていて、赤テープも豊富。 ・鶏冠山北峰から南峰へは鶏冠岩の基部東側を巻くとのことですが、北側のため雪氷が嫌らしく、無理をせず途中で引き返しました。 ・笹ノ平で幕営。水場は池口岳南峰から南西に流れる沢。稜線から下り5分程度。豊富な水量。 ・逆コースの場合、笹ノ平へは池口岳南峰の北側から、上手に小尾根に乗ること。(テープあり) ・池口岳から先はほぼ一般道。岩場二箇所にはロープあり。ザラナギ平は確かに幕営適地の雰囲気(水場は遠いらしいですが)。 ・池口岳登山口(今回下山したところ)から林道をさらに奥に200mほど行くと、「池口ひなん小屋」があって宿泊可能。(多くの方はここに前泊し早朝発日帰りで二百名山をこなしている模様。下山途中ですれ違った2人連れの方の名古屋ナンバー車もありました。) |
写真
感想
・秋の三連休、登り残しのリストの中から池口岳(二百名山)を選びました。そもそもは二泊三日で易老渡から入って、光岳〜加加森山と縦走しようと思っていたのですが、林道が通行止めで歩行者ですら入れないとのこと。止むなく(?)、鶏冠山とセットで一泊二日に変更しました(ちょうど連休の初日に留守番役も仰せつかりましたし天気も悪かったので好都合)。鶏冠山へは、モノレールルートと俗称されているコースが比較的多く使われているようなのですが、シャクナゲ沢コースの方が楽しそうなので、そちらにしました。
・シャクナゲ沢コースは登りであれば迷う心配(下りだと落葉に惑わされそう)もなさそうですし、犬切尾根(鶏冠山西尾根)も踏み跡もはっきりしていますし、テープも十分あって安心して歩けます。但し、遠方でしたがシャクナゲ沢コース下部で熊に会いましたので、ご注意を。
・標高2000m付近から雪がちらほらし始め、標高2100mくらいからは根雪っぽい感じでした。鶏冠山北峰からの展望は木々の間から。南峰に向かいますが、鶏冠岩付近で岩と氷のミックスに阻まれ、ここで遭難騒ぎをおこしても大人げないので、展望の良いところから無理をせずに引き返しました。
・キャンプサイトに選んだ笹ノ平はおそらく鹿の天国。2頭ほどに会いましたし、鳴き声は昼夜聞こえていました。水場は池口岳南峰から南西に向かって流れだしている沢底から得られます。量も豊富ですし、下り5分ほど。
・二日目は朝から快晴。中央アルプス方面の眺めが素晴らしい。北の方には後立山から北アルプス(目を凝らすと槍穂も視認できます)。中央アルプスの左手には、木曽御嶽、白山、恵那山などなど。
・池口岳への急登を雪斜面にステップを切って登りきるころ、南アルプスの展望が得られます。左から、仙丈ヶ岳、塩見岳、兎三山(大沢岳、中盛丸山、兎岳)、兎の奥に赤石岳、聖岳、上河内岳、光岳、加加森山。中央アルプスと南アルプスとの間には先日登った奥茶臼山も良く見えました。また、南方には、鶏冠山からさらに中尾根山に続く深南部の山並みが招いています。
・池口岳南峰に立寄ってから、池口岳北峰(最高峰)へ。どちらも展望は木々の間からに限られますが、静寂な頂き。下りは滑りやすいので、軽アイゼンをつけました。ここから池口岳西尾根は一般コースと言っても言い過ぎではないほどはっきりした道がついています。
・ザラ薙平もキャンプしたくなるような場所(但し水場は遠いようです)。同じく黒薙も樹木が薙ぎ落ちているので、歩いてきたばかりの池口岳や鶏冠山をじっくり振り返ることができます。また、両者の薙の中間にある利検沢ノ頭のすぐ東側は北斜面が薙となっていて、南アルプスの展望がばっちりです。そしてこの付近はコイワカガミの群生地(花の季節ではありませんでしたが)。
・尾根筋の雰囲気としては、犬切尾根(鶏冠山西尾根)よりも池口岳西尾根の方が樹相ならびに展望の観点から優れているように感じました。
・結局、加加森山への分岐点(ジャンクション)を過ぎた標高2156mの小ピーク付近で下から登ってくる2人パーティとすれ違った他は結局だれにも会わず(熊には会いましたが)、天候にも恵まれ、時間配分もばっちりで、静かな山を遊びつくした気分です。
・道の駅「遠山郷」に隣接されたかぐらの湯はとても良い雰囲気。たまたまなのでしょうが、イベント日だとかで、通常は¥600のところが¥400に割り引きでした。お風呂もとても良いですし、ゆったりした大広間に加えて、豊富なメニューのお食事どころもあって、利用価値高いです。
【2012/12/3、写真追加しました】
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