東天狗岳・硫黄岳:むしろ下山後のほうがキツい?(渋の湯〜すずらんの里駅)
- GPS
- 10:11
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 1,322m
- 下り
- 2,264m
コースタイム
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:11
天候 | 曇りのち晴れ。稜線上は強風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
夏の18きっぷ3回め。
公共交通機関派にとって、八ヶ岳の日帰りはなかなか難儀なのですが、昨年は、東側(小海線)に降りるパターンを試しました。
そこで、今年は西側(中央線)に降りるパターンを試すべく、コースを選定しました。
【コース状況】
■渋の湯〜黒百合ヒュッテ
・スタート地点の渋の湯には、駐車場にトイレ(水洗・洋式・多分給水可)があります。
・登山口には登山届があり、山岳警備隊の方?が登山届の提出を促していました。
・取り付きの分岐を右に進み、出だしから急登を登っていきます。
・黒百合ヒュッテまでのコースは、緩急織り交ぜた樹林帯の登山道となります。
・基本的には一本道ですが、時々露岩混じりのコースを避けるように迂回路があります。
・唐沢鉱泉への分岐の直前で、少しだけ降りがありますが、それ以外は登り一辺倒です。
・黒百合ヒュッテは、ちょうど12時だったこともあり、人でごった返していたため、早々に中山峠へ向かいました。
■黒百合ヒュッテ〜東天狗岳
・黒百合ヒュッテからは、木道の登山道を登ると、すぐに中山峠に到着します。
・中山峠からは、東天狗岳を目指して登っていきます。
・森林限界を越えたあたりから、風が強くなります。体感気温が下がり、汗がすぐに引いていきます。
・天狗の奥庭からのコースと合流するあたりから、岩場が増え、傾斜もキツくなります。
・地図を見る限り、尾根を直登するコースに見えますが、実際は、2回ほど岩峰を巻いていきます。
・巻道は、どちらも右側です。左側にも踏み跡がありますが、おそらく行き止まりです。
・東天狗岳の頂上には、そこそこ登山者がいましたが、とにかく風が強く、雲の中だったため、早々に夏沢峠に向けて降りていきます。
■東天狗岳〜夏沢峠
・東天狗岳からの降りは、いきなり鎖場ですが、傾斜はキツくないため、特に鎖は使う必要はありません。むしろ、無理に使うと危ない気がします。
・この辺りから箕冠山までは、風の通り道になっていて、強風が吹き荒れていました。
・いったん降ってから、少しだけ登り返したところが根石岳です。
・根石岳からすぐ下に根石岳山荘があります。水場があるようですが、確認できませんでした。トイレあり(100円)。
・根石岳山荘からまた少し登り返すと、箕冠山です。この辺りで、ようやく風が遮られるようになります。
・箕冠山から緩やかな降りを経て、夏沢峠に出ます。
・夏沢峠には、ヒュッテ夏沢・山びこ荘があります。
■夏沢峠〜硫黄岳
・時間によってはオーレン小屋から桜平にエスケープも考えましたが、まだ14時過ぎだったため、予定どおり硫黄岳を目指します。
・しばらくは樹林帯の登りが続きます。
・森林限界を越えたあたりから、再び風が強くなり、浮石が増え、足元が不安定な登山道となります。
・しばらくすると、浮石だらけのガレ場の急登となります。意外と登山者が多かったため、落石させないよう、慎重に足を運びます。
・ガレ場を通過すると、ようやく頂上といくつものケルンが見えてきます。
・左側に目を移すと、硫黄岳の爆裂火口がハッキリと見えてきます。
・ケルンに導かれて登り詰めていくと、硫黄岳に登頂です。
■硫黄岳〜赤岳鉱泉
・硫黄岳にも、そこそこ登山者がいました。
・ひとしきり写真を撮り、三角点付近に足を伸ばしてから、下山開始です。
・赤岩の頭の分岐までは、そこそこ浮石がある登山道を降っていきます。
・赤岩の頭を通過すると、樹林帯の尾根道となります。
・人気のコースだけあって、踏み跡は明瞭で、迷う要素はありませんが、意外と浮石が多いです。
・そこそこ傾斜がキツい尾根をジグザグに降りていくため、距離の割には標高が下がらず、意外と時間がかかります。
・沢を渡渉し、しばらく降っていくと、赤岳鉱泉に到着です。
■赤岳鉱泉〜美濃戸口
・赤岳鉱泉は、このご時世でも人でごった返していて、テン場も大半が埋まっていました。
・水場で1リットル給水し、早々に退散します。
・赤岳鉱泉からは、堰堤広場まで、沢沿いの登山道を降っていきます。
・何度か渡渉しますが、すべて立派な橋が架かっていて、踏み跡も明瞭です。ただし、ここもそこそこ浮石があります。
・堰堤広場まで降りると、登山道は終了し、そこから先は砂利で舗装された林道となります。
・ここから、美濃戸口まで、長い林道歩きとなります。
・途中、いくつかの山小屋を経て、美濃戸口に到着します。
■美濃戸口〜すずらんの里駅
・美濃戸口の最終バスは、16:20であるため、とっくにバスは終わっています。
・ということで、ここから最寄り駅のすずらんの里駅まで、11kmのロード歩きです。
・11kmは、あくまで最短距離の話。今回は、八ヶ岳自然文化園に寄ってトイレをお借りしたため、若干のタイムロスがあります(自販機あり)。
・すずらんの里駅の最短距離の道路では、途中でトイレやコンビニ・自販機等はありません。
・それどころか、街灯すらないため、ヘッドランプ必須です(星明かりがあるため、真っ暗というわけでもないですが)。
・なんとか(自宅までの)終電に間に合い、本日の山行も無事終了です。
【まとめ】
・当初の計画の段階では、「頑張れば美濃戸口の終バスに間に合うかな?」とも思っていましたが、そんなに甘いルートではありませんでした。
・全体的に、危険箇所はほとんどありませんでしたが、中山峠から硫黄岳まで、随所にいやらしい箇所があり、油断できません。
・今回は、稜線上では風が強かったため、それほど水は消費しませんでしたが、前半は水場がないため、注意を要します。
・堰堤広場からは、1時間強の林道歩きで美濃戸口、そこから2時間強のロード歩きですずらんの里駅です(いずれも時速5km程度)。
・電車を利用する場合は、東側の小海線の方に降りたほうが、距離的には短いです。
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