黒部源流赤木沢と薬師岳
- GPS
- 37:15
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 2,854m
- 下り
- 2,846m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 8:44
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 13:04
天候 | 10日晴れ、11日曇り一時雨、12日雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
コロナ禍の現在、決死の思いで北アルプス行きを決めました。
山は黒部の名渓赤木沢と決めていました。
いつもなら夜行バスで富山入りするのですがコロナの心配もあり北陸新幹線で前夜富山入りして駅前にて野宿と相成りました。
今年はコロナの影響で富山駅から折立行きの直行バスが無く、富山地鉄とバスを乗り継いで折立入りします。
天気も良く太郎平へ向かう道では汗だくだく。それでも途中から薬師岳が見えてきて疲れも吹っ飛びました。
いつも思いますが太郎平小屋は素晴らしい場所に建っています。この日は薬師岳に行くことに決めていたので急いでテントを張りに薬師峠に向かいます。
山の日ということもあり、テン場は大変混み合っていましたが、まだ平らな場所が残っていたため無事まあまあ快適な場所に2泊3日の寝床を建て終えることが出来ました。
さあ、テントでゆっくりしようと言いたいところですが、今日中に薬師岳をピストンしてしまう計画なので、重荷から解放されてテン場の受付を済ませるとすぐに出発です。
稜線に出ると風が強い。立ち止まると寒いくらいなので休まずせっせと歩き続け薬師岳山頂に着きました。薬師岳のカール群を見ながら少し休憩して薬師峠に下りました。2日目は今回のメインの赤木沢です。天気も上々、太郎平を離れ薬師沢小屋へ向かいます。第一第二第三渡渉点を越え薬師沢小屋に着く頃にはまさかの雨が。先行者は2パーティ、単独と3人組らしい。しばらく小屋のテラスで様子を見ていたが止む気配がなくまた大降りでもないので出発することにしてテラスに掛かっている梯子を降りて黒部川本流に入渓です。しばらくゴーロを歩いていると単独の男性が撤退してきて話を伺うと沢に異常があるわけではなさそうで最初から偵察だったもよう。我々はそのまま上流を目指す。水量が多くへつれないところは大抵巻き道がありますがそれも良かったり悪かったり!黒部川本流だけで4〜5ヶ所巻くところがあり結構時間を食いました。本流は水量が多く渡渉も容易ではないので赤木沢出合まですべて左岸を行きました。赤木沢出合に到着しへつりで赤木沢に入ると名前の通り赤い沢床の綺麗な沢でした。本流と比べると水量はだいぶ少ないので何となく安心!次から次へと出てくる綺麗な滝、しかもそのほとんどが登れる滝で疲れてはいるものの快調に進みます。ただ1ヶ所2条の10mくらいの滝で左岸を巻くはずなのだが右岸側に明瞭な踏み跡がありそちらに入りましたがどんどん高みに持っていかれ沢に戻れそうもないので戻って再び左岸を巻きましたがこれが正解。赤木沢は大滝を含め巻きはすべて左岸でした。快調に登っているといよいよ大滝の登場です。さすがに今までの滝とはスケールが違う赤木沢唯一の30mの直瀑です。気を引き締めて高巻きに入りますが良かったのは最初だけ。途中からはほぼ垂直の巻きで木を頼りに不安定な登りで1ヶ所木にザックが引っ掛かる場所がありそれをよけるのがとても大変でした。大柄な方は注意が必要です。そこを過ぎれば残りの巻き道は安心です。50mの高巻きでは今度は大滝を上から見ることが出来ます。高巻き最後のトラバースも油断は禁物です。大滝を過ぎると平穏な流れになりすぐの二俣を右に入ります。当初この二俣は左に行く予定でしたが諸々の事情で右に入ることになりました。滝は続きますがもう大きな滝は無く小滝の連続です。小さな分岐もほぼほぼ右へ行きやがて最初の一滴と思われる水の染み出す地点へ来ました。最初の一滴を飲み、道無き草原をヒタヒタと歩き、ほぼ藪漕ぎも無く赤木岳直下の登山道に出ました。時間は午後4時、行き交う登山者も無い静かな稜線を太郎平目指し北ノ俣岳を越え薬師峠に着いたのは6時半でした。下山日の3日目は雨の中の撤収となりました。滑りやすい木道を11時40分のバスを目指して下りました。展望はききませんが途中からは雨も上がり雨具を脱いでの下山でした。愛知大遭難碑を過ぎると折立に到着です。
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