記録ID: 2507541
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沢登り
奥秩父
釜ノ沢東俣
2020年08月15日(土) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 10:36
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,652m
- 下り
- 1,657m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:34
15:37
ゴール地点
甲武信小屋から甲武信ヶ岳の往復はGPSを含めデポしていったのでログはありません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
釜ノ沢東俣はかつて登山道が通っていただけに、滝はすべて巻くことができ、登攀力がなくても遡行できる上、美しいナメが連続する美渓として、初心者に人気があります。ただし数限りなく渡渉を繰り返しますし、沢以外に歩く場所がないところも多くありますので、沢装備は必携です。また巻き道とはいえ、あくまでバリエーションルートの道であり、一般ルートのように整備されているわけではありませんので、未経験者の立入は事故の元です。 中流域までは特に渓谷美の優れたところで、ホラ貝付近のゴルジュの様子や乙女の滝、東・西のナメ滝を眺めつつ、スラブの沢沿いをへつったりしながら釜ノ沢出合へ、釜ノ沢に入るとすぐに魚留ノ滝、ねじれの滝と美しいスラブ状の滝が連続します。魚留ノ滝は左から巻き、落ち口へ降り立って沢を渡りねじれの滝を左岸から登れます。その上は有名な千畳のナメ。そのまま三段の滝のナメ滝へと連続して続くこの区間がまさに釜ノ沢のクライマックスでしょう。三段の滝は右岸スラブの登攀にチャレンジできます。(ヌメリはかなりスリッピーなので、滑り具合をチェックした上でトライしましょう。たわしも有効。) 両門の滝手前は左岸から崩落の岩石が沢を埋めているところがあります。薬研の滝も倒木があるなど、数年前より荒れた場所が増えている気がします。 これまた有名な両門の滝で西俣と別れます。両門の滝はもちろんしっかりした巻き道がありますが、滝自体の傾斜は緩いので左岸を登ることもできます。両門の滝の上にはすぐに薬研の滝があり、左岸スラブから登ると8m斜滝。巻きは右岸にあり、滝自体の右岸を登ることも可。 このさき1,900m付近まで幕営エリアで、台地上の踏み跡をたどります。沢としばらく離れるので暑さを堪えて登ります。 この先は上流エリアになりますが、基本的にずっと沢通しに歩けます。難しくて登れない滝はありませんし、あっても簡単に巻くことができます。水量が減っていることもありますが、これまでのような圧巻のスラブ滝、ナメ滝は少なく、ぬめったナメ滝や小滝がほとんどです。傾斜はないですが、より滑りやすいので、しっかり水流があって苔が少ない場所や、逆に水に濡れずに苔が無いところを選んで登りましょう。 木賊沢との出合では左岸のバケツ状踏み跡を登ってから左にトラバースし、木賊沢を横切ってさらに中間尾根の踏み跡をたどって、大ナメ滝の上で沢に復帰しますが、誤って木賊沢を詰めてしまいました。木賊沢もナメ状が続き問題なく登れますが、最後の詰めが花崗岩の白ザレの斜面となり、岩のある場所を選ばないと足元からズルズルと崩れていくため、要注意です。私は甲武信に行こうと思って途中から樹林帯の強行トラバースをして甲武信小屋に出ました。 下山は近丸新道を利用しました。本格的な整備がされず年数が経ってきているので、一部通りにくいところはありますが、ヌク沢渡渉も含め、まだまだ問題なく通行可です。 |
写真
撮影機器:
感想
久々に釜ノ沢に行きました。今回初めて日帰りしましたが、無理なく日帰りできる行程と言えるでしょう。荷の軽い軽装で身軽に日帰りは逆にありだなと思いました。
やはり釜ノ沢はきれいな沢です。特に両門の滝までの区間は白眉と言える絶景と美しい水が感動的です。それ以降は通常の沢と変わらぬ水源域の流れとはなりますが、逆にそうなったら水流沿いをガンガン進む沢登りスタイルを徹底すれば、登攀内容の少なさをカバーできるでしょう。ロープを出す個所は皆無と言えます。下山は少々長く、夏場は暑いので、熱中症にご注意を。
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