トムラウシ山(短縮コース登山口より往復)


- GPS
- 11:00
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,509m
- 下り
- 1,499m
コースタイム
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 11:01
天候 | 晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■短縮コース登山口〜コマドリ沢分岐 登山口からは笹が切り払われた歩きやすい道が続く。階段や涸沢状の登りを交えつつ、緩やかな登りが続き、カムイ天上に達する。カムイ天上からはしばらく平坦な道が続く。前半は木道が多数整備されているが、後半はぬかるみ祭りとなる。やがて岩ゴロの九十九折を下り、コマドリ沢に出るとこれに沿って登る。やがてコマドリ沢分岐の渡渉に達する。 ■コマドリ沢分岐〜山頂 コマドリ沢分岐から涸沢沿いの岩ゴロ帯を登る。続いてゴーロ帯を横切り、さらに岩ゴロの急坂を登り詰めると前トム平に出る。前トム平からハイマツ帯を登り、ガレ場に出る。少し下り、U字にガレ場を登る。登り切ったところから岩場を下り、トムラウシ庭園を横切る。再び登り返し、トムラウシを左に巻くように進む。分岐からは山頂に向けて右巻きに岩ゴロの道を登る。最後岩稜帯を登ると山頂に達する。 |
その他周辺情報 | トムラウシ温泉東雪荘 ¥500 |
写真
感想
とうとうトムラウシに再チャレンジする日がやってきました。あれから1年。出発前に朝食を準備しているときにその惨劇は起きました。熱湯をひっくり返し、足に全治2ヶ月の火傷を負いました。トムラウシ林道を走りながら、あの日濡れたタオルを足に巻きながら、旭川まで4時間車を走らせたことを思い出しました。同じ誤ちは繰り返さない。朝食は湯を沸かす必要のないパンにしました(笑)。まずは登山口に立つことが大事です。
とにかく時間がかかることが予想されるので、4時前には出発しました。暗闇の中、鈴を2つ鳴らしながら進み、ほどなくカムイ天上に出ました。木道を伝いながら進むと、笹藪が刈り払われ、ニペソツ、日高、十勝連峰が一望にできる場所に出て、しばし動けなくなりました。その後泥濘に苦労しながら進み、コマドリ沢まで下りました。
ここからが正念場の登りです。岩のゴロゴロした涸沢の脇を登り、さらにゴーロ帯を横切り、一気に登り詰めると前トム平に出ました。台地状の地形の奥にトムラウシが鎮座していました。そこから先は神が神話の英雄たちを岩に変えたような、自然が織りなす岩の造形物が立ち並ぶ回廊と庭園が待っていました。まるで野外に設けられた彫刻美術館のようでした。これまで見てきたどんな山とも違う独特の姿でした。
そこから先はなかなか足が進みません。疲れというより景色が素晴らしすぎて感嘆するばかりだからです。岩のゴロゴロした道を登り詰めた先には、憧れ続けた山頂がありました。山頂からは、大雪山、十勝連峰、石狩、ニペソツなど名だたる山々が一望にでき、これまでの登山はこの日のために登ってきたのだと思えました。1時間でも2時間でもそこにいたいと思いました。これまでいろんな山に登ってきましたが、今日がベストでしょう。
そんな人生最高の登山から無事下山後に失敗を一つ。車にたかるアブを恐れてザックを勢いよく車に入れた弾みでカメラをふり落としてしまいました。トムラウシ温泉に着いてから気づき、慌てて登山口に戻りました。善良な登山者の方が見つけて登山届け出ボックスに入れておいてくださいました。カメラが見つからなければこのレコも作成できませんでした。十分お礼ができなかったのでこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。やはりトムラウシは何かが起こる場所でした。罪滅ぼしに最高級トイレットペーパー2ロールを登山口のトイレに寄贈してきました。
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