クワウンナイ川
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- GPS
- 54:24
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 1,986m
- 下り
- 1,992m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:20
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 9:45
天候 | 8/16曇り、8/17曇り、8/18晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
8/16 旭岳温泉の宿〜入渓地点 |
コース状況/ 危険箇所等 |
初日の渡渉は30回以上。 お助け紐も何回か出したが、基本的にスクラム渡渉を多用。 30mザイルは初日の渡渉で一回、2日目のハング滝の高巻きで1回出したのみ。 |
その他周辺情報 | 天人峡温泉で唯一営業しているしきしま荘で日帰り入浴が可能だが、入らなかった。 |
写真
感想
*2日目途中以降の写真は9月にUP予定。(∵容量over)
<前夜まで>
初の北海道の沢登りである。当初は5人でクワウンナイ川を含むこの近辺の沢へ行く予定にし2月に飛行機を予約したが、ルートの変更や人数の追加が起こり、おそらく我々が居ては足手まといになるであろうことから、脱落して一番簡単だと思われるクワウンナイ川のみを2泊3日で行くことにした。果たしてこの登攀能力と沢の総合力(葛川・堂倉谷の記録を見ればわかるが大変しょぼい)で行けるのだろうか。心配であったが結果、正解だった。登攀能力が低いためにポンでは突破できなかっただろう。
前夜に旭岳温泉方面の宿に宿泊したが、夜から早朝にかけて小雨が断続的に降っていた。同行者からは一日延期の提案があったが、そうすると二日目の核心の日に天候が悪い可能性もある。天気予報では8/16,17は晴れのため、説得して出発。入渓口についたときには曇りだが雨の気配はなくなった。
<一日目>
林道跡から入る。いつまで使われた林道なのだろうか、ガードレールだけは立派なままだった。ポンとの出合で沢靴・登攀具を身に着ける。アブが寄ってきて早速うざい。北海道は虫も植物も大きい。
入渓して早速渡渉。思ったよりも水量がある。最初は一人ずつ突破したりお助け紐を使ったが、なにせ川が湾曲するごとに渡渉する必要があり大変。すぐにスクラム渡渉に切り替えたところかなり安定して突破できるようになった。一か所だけはスクラムでは二人とも流されないか怖かったので、ザイルを使用した。初日は渡渉を30回以上繰り返して6時間半の河原歩き。面倒でまたこの渡渉をしたいとは思わない。昔、北鎌クラシックへ行くためのトレーニングを検索していたらこの川がヒットしたが、はっきり言って北鎌クラシックの渡渉のほうがはるかに楽だった。
それと初日のもう一つの核心としては、最初のほうに出てくるゴルジュの高巻き。素直に右岸を高巻いたが、想像よりは微妙。お助け紐を2回使ってゴボウで降りたりして突破。下が轟音なので怖い。
カウン沢出合には予定よりも少し早く到着。宿泊の用意をしたが、自分にもう一つ欠けている沢の技術があり、あやうく凍えそうになるところだった。前日の雨で湿っていたとはいえ、この点しっかりと練習しないと今後致命傷になる。みんなが泊まるため材料探しが大変なのが難点。ツエルトではなくテントにしたが、設置も簡単で正解だった。
<二日目>
初日の面倒な渡渉はまったくなく快適。メインディッシュは今日のはずだが、核心は初日の渡渉。今日はどの滝にも明瞭な高巻きがあって問題ない。魚止めの滝の上の釜で魚がいないか探ったが、水中写真を見るとうようよいた。魚止まっていない。
ここからが有名な長大なナメ。コケが生えていてふわふわしている。途中に二俣があり、その上が第二弾。たしかにこれは内地では味わえない長さだ。それでもあっという間にナメは終了してしまった。
ハング滝が本日の核心。事前の下調べ通りに残置ロープが垂れ下がっておりぐいぐい引っ張ってゴボウで登った。が、登り切って残置ロープの支点となる木を見たら結構ぐらついていてもう数年もしたら折れるかもしれない。セカンドは万全を期して引き上げ。二日目でザイルを使ったのはここだけ。次の二俣は真ん中に高巻きルートあり、よく登りすぎてしまい沢に降りるのに苦労したとの記述があったので注意していたら、なるほど分かりづらい分岐があった。確かに前だけ見ていたらそのまま登ってしまう。左へトラバースするとばっちりとテンバ跡がありぴったりと滝の落ち口へ降りられた。こういうルーファイだけはそこそこ自信がある。
そのあと沢は狭まっていき、水量が少なくなって最後は雪渓とその水溜まりに出る。ここが源流。ここで装備解除したが、ほとりにはクマのフンがあって、いつクマがこないかびびった。実はこのあと登山道へ出るのにルートが不明瞭で大岩を登ったりして時間がかかった。おそらく右の斜面をトラバースするのが正解だろう。われわれは左の斜面へ突っ込んでしまった。
ようやく登山道に合流したが、時間も遅く疲れておりトムラウシへは行かず。(当初からあまり行く気がなかった)。登山道でも軽く道迷いをし、この後同じくヒサゴ沼で宿泊する二人組の方に道を尋ねることになった。ヒサゴ沼には最後は雪渓を下って到着。テン場は二人組の方(ソロテント2つ)と我々合わせても5張りだけ。北大地球環境研のエコロジー研究室の大きなテントが目立つだけ。夜中にトイレで外へ出たが寒くてさすが山の上。星がものすごいきれいで北斗七星に加えてばっちりと天の川まで見えた。
<三日目>
あとは帰るだけだが、この日は最高の快晴になった。なので暑くて大変だった。途中はかなりぬかるんでおり、3日前の雨で靴は泥だらけ。ここら辺は沼が多い=不透湿な土で乾かないのだろう。延々と暑いなかを下りしんどかった。最後の涙壁の33曲がりは道中に比べたら大したことなく楽だった。(逆にここから登る人は物好きなんだろう、一人だけ登りの人にすれ違ったが、ここから登りたいとは思わない)
ようやく下山すると天人峡の廃墟ホテル群が出迎えてくれる。もう数年前に来ていたら廃墟じゃなかったらしい。トンネルを歩いて駐車場までもどりゴール。結果的に充実の沢登りだった。
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