薬師岳
- GPS
- 14:03
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,948m
- 下り
- 1,930m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 3:52
- 合計
- 8:40
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 8:32
天候 | 晴時々曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
折立〜太郎平 全般的に綺麗に整備された登山道。 一箇所崩落は、あるものの通行に支障はない。 太郎平〜薬師峠 綺麗に整備された登山道。トイレ、水場あり。 薬師峠〜薬師岳山荘 急登。沢沿を歩くため、ナイトハイクの場合は道迷いに注意。 薬師岳山荘〜薬師岳 前半はガレ場。落石注意。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
---|
感想
わにこ、念願の薬師岳!!
ずーっと、ずーっと前から、5年前から行きたかった薬師岳!
ついに願いが叶った?
わにこの好きな先生から、「薬師岳は、素敵なお山だから登るといいですよ、私はもう歩ける脚ではないから、ついに登ることは出来なかったけれど」と言われた。
それがおよそ5年前。
それから、薬師岳に興味を持ち始めた。
調べるとどうも、関東からは大変行きにくいお山。
それを知ると、わにこの心に「登りたい!」と火がつく。
だが、折立までおよそ車で片道6時間。
自宅から登山口までの行程を思うと心の火が消えかかる。
まだ、行きやすい扇沢から室堂に入り薬師を目指す計画(車回収のためピストン)を立てるも、最低4日も必要。
しかも、ピストンなのに4日、かつ全てうまくいっての計画で予備日は含まない。。。
やはり、心の火は、消えそうになる。
だが、常に薬師岳に登りたいという願望があったわにこ。
赤牛岳から薬師を見ては「あの稜線を歩きたい」と思う。
浄土山から薬師を見ては憧れの気持ちが強くなる。
わにこの中では、特別なお山になりつつある薬師岳。
となると、薬師岳は特別な、好きな人と登りたいという、わにこの願いも生じ始める。
それから何年か経ち、今年こそ!薬師岳!
と薬師岳への執着を強くしたわにこ。
毎週、毎週メインの計画は薬師岳。
お天気とにらめっこ。
薬師岳のお天気が悪い日が続き(わにこの寝過ごしもあるけれど)、いつもサブの登山計画に変更。
8/23の週は、週末のお天気が良い予報。
これは、薬師岳しかない!
気合を入れて1週間を過ごす。
しょーくんと、折立までの道順を調べて計画を入念に確認する。
8/28、仕事から帰宅して19:30。
最後のパッキングを済ませ、22時から約1時間半の仮眠をとる。
23:50に起きて0時5分に出発。
だが、しょーくんもわにこも帽子を忘れ、駐車場から車を出したものの、自宅に戻る。
さぁ!再出発!
忘れ物はないよね?と、確認し合う。
再出発して7分くらい経ったところで、「あ!お祝いのコップ忘れた!」とわにこが気がついた。
そう、にんじゃさんが、結婚のお祝いにくれたペアの山用コップ。
それを手に写真を撮ってお礼をしようと、しょーくんと計画していたのだ。
ということで、再び自宅に戻る。
コップを取り、本当の本当に次こそ出発。
初めは、わにこが45分くらい運転。
途中から、しょーくん運転。
わにこは、助手席で寝て、次の運転に備えなければいけないのだが。。。
助手席に座ると、なぜか目が冴えてしまう。
ぺらぺらと喋りだすわにこ。
しょーくんに、寝てなさいと叱られる。
だけれども、喋るわにこ。
1時間ほど喋り続け、わにこに眠気がやってきた。
眠ること1時間ちょっと。
しょーくんは、運転が大変な峠越えをしていた。
日本海側に出ると北陸自動車道を利用。
そこからは、わにこの運転。
本当なら、右手には海が見えるはず。
だが、真夜中だから見えない。
親不知、宇奈月を通過して立山インターへ。
有峰林道に着くと、ゲートの開通待ち。
その間にお着替えやらなにやらと身支度を済ます。
ゲートが開き、お金を払う。
すると、ゲートのおじさん、「熊に気をつけてねー!捕まえてきてねー!」と愛嬌たっぷりに挨拶してくれた。
有峰林道、前を走るはVOXI、後ろはセダンのBMW。
VOXIは、少しノロノロ運転。
確かに道はクネクネしてるし、断崖絶壁だから安全運転は大切。
だが、バックミラーを見るとBMWがわにこに近い!!
わにこ、急かされても、VOXIは抜けないよ。。。
だが、BMWは、少し急いでいる模様。
トンネルに入り直線になると、BMWが二台抜き。
同じ登山好きが運転してるだろうから、もう少しお手柔らかに運転すればいいのにと思うわにこ。
とは言え、VOXIの運転は本当にノロノロ笑。
後続車が増えていく一方。
ということで、わにこも安全そうな直線で追い越す。
そんなこんなで折立駐車場に到着。
ザック を背負い、出発!
臨時駐車場から登山口までの林道には、新鮮で大きな熊のうんち。
本当に出るんだ!と思ったわにこ。
わにこたちも、トイレを済ませ、さぁ!登山口へ!!
一年ぶりの折立にわにこは、心躍る。
だが、たしか、初めは少し急登だったよな。。。
息を上げないように登るわにこ。
ザック の重さは、14キロくらい。
後ろのしょーくんを見ると息が上がってる!
え?!
そりゃ、そうですよ。
しょーくんのザックは重たい。
25キロくらい。
ペースを落とそうか?と聞くも、首を横に振るしょーくん。
前にもあったような場面だなぁと思い出す。
アラレちゃんで水分補給だけして、三角点で休憩。
陽当たりが良すぎるものの太郎坂は、大きなベンチが沢山あって助かる。
隣のベンチには、単独のお兄さん。
そのお兄さんが、素敵な写真を撮ってくれるとは、この時は知らず…
お兄さんは、我々よりも30秒ほど早くベンチを出発。
わにこたちも休憩を終え出発しようとすると、お兄さんが座っていたベンチにサングラスが。
お兄さんに届けるか?と二人で迷うも、まずはお兄さんを追いかけ「ベンチにサングラス忘れていませんか?」と声をかけたほうがよいという結論に。
なぜか?
万が一お兄さんのサングラスでなかったら、わにこたち「このサングラスどうする?」とサングラスのやり場に困るからだ。
また、山では、忘れた本人が現場まで取りに来る可能性が高いと考えたからでもある。
で、お兄さんに追いつき「ベンチにサングラス忘れませんでした?」と声をかけた。
するとお兄さん「!!あ!!」と慌てて取りに戻った。
やはり、お兄さんのものだったかと思うと、持ってきて渡してあげればよかったという思いが頭をよぎる。
三角点から上は、より一層整備された道。
木道、石畳が美しい。
階段は、工事中で新しい木の段に数字がかかれていた。
どうやら、段数を表しているようだ。
わにこは「175!174!173!172!!…」と読み上げながら登る。
すると、後続のしょーくん、「数字を見ないように、数えない様に登っているのに!」と。
わにこ「あれ?そうなの?数字が減るたびに励みになると思って読み上げていたのに」と返す。
どうも、しょーくんにとっては、170数段という大きな数字が一つ、二つ減ったからと言って、励みにはないらしい。
なので、わんこは数が小さくなってから数字を口ずさみ、ザックが重たいしょーくんと励ます。
最後の木道にくると、わにこの心は弾むばかり。
去年見た、太郎からの水晶、鷲羽、蓮華、双六、黒部五郎が楽しみでならない。
そして、しょーくんに「太郎からみえる山並みが素晴らしく、雄大さを感じるよ!是非とも見てほしい景色」と伝えた。
太郎平に到着すると、しょーくんは「初めて見た!すごい素敵な景色だ!!」と感動してくれた。
人に見せたい景色があり、見てもらって感動してもらえる。
共感してもらえて、わにこは、大満足だった。
太郎平から薬師峠までは、およそ20分。
時間には、余裕がある。
肩からザックをおろしベンチに座る。
しょーくん、すぐに立ち上がり売店へ。
何を注文するのかと思いきや!
「生ビールください!」
えー!!
すきっ腹に飲んで大丈夫か?!と心配するわにこ。
しょーくんは、ビールを美味しそうに飲み干し、わにこの心配はなんのその。
足取り軽やかに薬師峠に到着。
テント場は、広く、張りたい放題、選び放題。
平らな場所を探しテント設営完了。
わにこ早速、横になる。
そしてそのまま1時間半ほど深い眠りについてしまった。
起きると14時。
することない。
今からビールを飲み始めるとすぐに終わってしまう。
なら、太郎山にお散歩に行こう!
太郎山は、人が少なく静かな場所でだった。
且つ、北ノ俣岳に伸びる道が素敵だった。
北ノ俣岳も登りたいお山になった。
太郎から北ノ俣のルートは必ず歩きたいと思う。
雲行が怪しくなり、早々に薬師峠に戻った。
さてさて!夕ご飯の準備!
今回のご飯はお盆の山行で消化できなかったご飯。加えて、枝豆、ソーセージ、チーズ、スープ。
今回はほぼ調理せずの晩ご飯なのだ。
でも、枝豆の旨味と塩味が美味!
ソーセージは、川場ソーセージで美味!
どれもビールによく合うのだ。
ビールも、お箸もすすむ。
わにこは、スプーンいっぱいに枝豆をすくい口に運ぶ。
一方、しょーくんは、2、3粒をスプーンですくって口に運ぶ。
そして、私の食べ方を見て、食べ過ぎ!と言わんばかりの顔をするしょーくん。
だってさ、わにこが美味しいと思う食べ方は、スプーンいっぱいに枝豆をすくう食べ方なんだもん。
その方が枝豆の旨味が口いっぱいに広がってそれを一気にビールで流し込む!
これ、最高でしょ?とわにこ。
好きなお山で、好きなものを食べ、呑む。
本当に幸せなことだ。
日が沈み始め、ポツリと時折雨が降る。
今年の北アルプスは、こんなお天気ばかり。
土日祝日にからっ!と晴れた北アルプスにまだ出会っていないわにこ。
翌朝は朝が早いため、19時に就寝。
夜中は雨音で目が覚めた。
出発する3時には止んでて下さいと心の中で祈る。
せっかく、ここまで来たのだから、薬師岳に登りたいと寝ながら考える。
2時15分、目覚ましよりも早く、しょーくんが起床。
わにこ「まだ2:30じゃないよ」というと
しょーくん「準備が遅いからもう起きるの」と。
わにこ、寝ぼけながらに感心。
そして、薬師岳に対する、しょーくんの気合いを感じた。
一方、わにこはゴロゴロ。
だって、そんなにすぐに起きられないんだもん。
加えて、昨晩の内に粗方準備してあるもーん!
2:30わにこも準備を開始。
3:04テントを出発した。
もちろん周囲はまだ暗い。
日の出は5:17。
テント場を出るとすぐに急登。
沢に沿って、標高を一気に上げる。
沢から出ると木道がある。
きっと素敵な景色が広がっているだろうに。
夜だから見えないのだ。
だが、空を見上げると星が輝いてる。
寝ているときに聞いた雨音が想像できない夜空だった。
しょーくんは、流れ星だ!と見つけていたけれど、わにこには流れ星を見つけることはできなかった。
しょーくんは、何をお願いしたのかな。
「太郎でまたビールを飲めますように」とかかな。
木道を過ぎると少しなだらかな稜線を歩く。
すると薬師岳山荘に到着。
CTは、1:50となっていたけれど、わにこたちは1:00程度で登ってしまった。
多分、暗闇で急登が見えなかったことで楽に登れたのだと思う。
薬師岳山荘で小休憩。
わにこは、いつも食べずにいて足が重たくなるから注意して口に物を放り込む。
今回は、チュロス。
チュロスをみて、しょーくん。
「おいしそう!」と。
しょーくん、わにこの食べ物を見て「美味しそう」ということが少ない。
珍しいので、わにこは、しょーくんに「食べる?」と聞く。
すると大きく頷き、美味しそうに食べた。
このチュロスは、一袋で400キロカロリーもある。
下界では絶対に手を出せない類。
だが、山では、少量でたくさんのカロリーを摂取できる優れもの。
チュロスを二口ほど口に放り込むと、風が冷たいことに気がついた。
このままでは体が冷えてしまう。
わにこは、しょーくんに「体が冷える前に出発したい」と告げた。
しょーくんは承諾。
わにこたちが山荘を出発すると、同じタイミングで他のパーティー四組くらいも出発。
避難小屋までの斜面を富士山のご一行の如く登る。
避難小屋までは、ガレている急登であった。
避難小屋からの稜線では、霧が濃くなり日の出が心配された。
4:50薬師岳に到着。
先行者は1人だけ。
わにこたちは、好きな椅子(石)を各々見つけて日の出を待つ。
5:17、太陽が顔を見せる気配ゼロ。
そりゃそうだ。
東の空は雲が厚いもの。
ダメかなぁと思っていると、1人のおじさんが西の空を指差して「おぉ!きたきた!」と。
するとピークにいた30名ほどがその声にならい、一斉に西の空に顔を向ける。
そして、歓喜の声が湧き上がった。
みんな同時にテンションMAX。
その光景は、わにこにとって微笑ましく思えた。
そして、ここにいる人は同じことを望み、同じことに感銘を受ける同士なのだと感じた。
もちろん、西の空にも、わにこは感動した。
そんな山頂だったこともあり、どことなく皆が仲の良い雰囲気。
他人同士も気軽に話しかけていたように思う。
西の空の雲が取れ始めると、一気に太郎への稜線が開けた。
そして、黒部五郎も笠ヶ岳も双六も槍までも!
もちろん、赤牛岳も見ることができた。
わにこは大満足。
そして、雲が晴れたことで、わにこたちはメインのイベントに取り掛かる。
それは、薬師岳のピークで2人の左手の写真を撮ること。
わにこはこれがしたかったのだ。
憧れの山で記念写真を撮る。
だが、問題発生。
わにこ、この日は、超絶浮腫んでいた。
指輪が入らない。
なんとか指輪をはめる。
だが、薬指がなんだがボンレスハムみたい。
わにこ、ちーん。。。
こんなにも、憧れの山で結婚指輪をはめて撮りたいと願っていたのに。。。
ボンレスハム。。。
ボンレスハム。。。
ボンレスハム。。。
悲しみ。。。
まぁ!それも人生!ということで、気を取り直して、写真撮影。
2人の左手を空や稜線に向け写真を撮る。
この様子をみて、1人のお姉さん。
「新婚さんですか?」と。
わにこ、照れを隠しつつ「はい!」と大きな声で答えた。
サングラスを忘れたお兄さんもピークに現れる。
そのやりとりを聞いていたのか、お兄さんがお兄さんのカメラで「2人を撮りますよ!」と。
なんと嬉しいお誘い!!
お言葉に甘えて、撮ってもらう。
だったお兄さん、カメラ上手そうなんだもん。
そして、お兄さんとしょーくんに連絡先を交換してもらい、必ず写真を頂戴できる体制を整えた。
最後にピークからの景色をGoProに収めようとすると、近くにいたお姉さん2人組が「きゃー!そこ、めっちゃかっこいい!写真撮ってあげる!」と。
わにこ突然のことで何がかっこいいのか分からず、しかも、わにこがかっこいい??
最近太ってしまった、わにこが?
と頭の周りはハテナだらけ。
だけれども撮ってくれるのは、わにこにとってとても嬉しいこと。
だから、GoProを手渡す。
するとものすごい勢いで何枚も写真を撮ってくれた。
わにこも、お姉さんに「お姉さんもここに立って下さい!撮ります」と告げるとお姉さんたちもノリノリ。
そして、わにこはかっこよく撮りたい気持ちから、ポーズを伝授。
「肩を回して肩甲骨側から肩が落ちた位置が姿勢が良く見える!つま先にも力を入れて!だらっとしない!体の一部をクロスさせると女性らしくなります!」とわにこ。
お姉さん、それを聞くと「モデルだったの?」と。
いえいえ、違います!!!
何となく身についたのです。
というか、スタイルの悪いわにこ。
いかに自分の姿勢を良くして写真に写りたいか考えたら上記の結論にたどり着いたのだ。
まだまだ改良の余地はあけれど。
気がつくとピークは、わにこたちと数人の登山者だけになっていた。
2番目にピークにやってきた、わにこたち。
1番長居をしていたようだ。
下山後の運転も考え急ぎ気味で下る。
さっきは暗闇で見えなかった景色。
こんなところを歩いていたのかと思いつつ下る。
薬師岳山荘を通過して少し下ったところで思い出す。
「あ!!!!薬師岳の手拭いを薬師岳山荘で買い忘れた!!」
これは、わにこのミッションその2なのだ。
手拭いは、薬師岳を教えてくれた先生へのプレゼント。
しょーくんに薬師岳山荘に戻って手拭いを買いたいとお願いする。
「山荘までは、7分で戻れる。往復で15分もあれば十分。お願い!」とわにこ。
しょーくん、優しいから快諾。
急いで薬師岳山荘に戻り、「手拭いをください!」と山荘のおばあちゃんに言うも
「手拭いは売り切れたの。もう今年は上がってこないわ」と。。。
わにこ絶句。
すると、おばあちゃん「はがきならあるけれど」と提案してくれた。
わにこ、その葉書で先生にお手紙を書こうと計画を変更。
「その葉書をください」と900円を支払う。
ついでに、なぜ手拭いがそんなにも欲しく、こんなにもガッカリしてしまったのかを話した。
すると、おばあちゃん「この葉書は、薬師岳山荘限定の葉書だよ。その先生に宜しくお伝えしてね」と。
とても、温かいおばあちゃんだった。
お礼を言い、山荘を出る。
再び急いで下る。
後ろを振り返ると薬師岳の稜線がとても美しい。
いつまでも見ていたいが、わにこたちには帰りの運転がある。
美しい景色を写真に収めつつ、沢まで下ってきた。
ステップの高い岩と石。
わにこは、こんな道が苦手。
一方、しょーくんは大の得意。
すぐにしょーくんの姿が小さくなる。
わにこ、置いていかないで!と叫ぶ。
すると、しょーくんは、少ししょぼんとして、怒らないでと言う。
わにこ、少し反省。
しょーくんは、気持ちよく歩きたいのに、わにこのペースにすると楽しめないのかな?
でも、自分が慌ててついて行こうとして、足を滑らせて怪我をしたらと思うと、やはり「置いていかないで!」と思ってしまうのだ。
これは、最近の登山の悩みだんだな。
薬師峠まで戻ると小腹が空いていた。
テントの中は陽の光で暖かく心地よい。
中に入り、パンパンに膨れ上がったポテトチップスを見つけるわにこ。
開封して、2人で食べる。
多分このポテトチップスが今までで最高に美味しいポテトチップスだったと思う。
食べた瞬間に口だけでなく、お腹の中までポテトと塩見が広がるのだ。
エネルギーになるのが感じられるポテトチップス。
本当に美味しかった。
そして、ポテトチップスを食べると、今度は喉が乾き始めるわにこ。←肥満街道まっしぐら。
炭酸水(カロリーゼロ)を未開封だったのに気がつき、片付けをしながら開ける。
すると、じゅわ!!!!っと炭酸水が吹き出した。
テントの中は、微妙に炭酸水塗れ。
しょーくん、呆れ顔。
わにこ平謝り。
しょーくん「お山での炭酸なんだから、そうなるのわかっていたでしょう」
わにこ「え。。。炭酸がお山でこうなるのは。。。分からなかった」本当にそう思ったから、このように答えた。
しょーくん「昨日の夕方にビール開けた時、吹き出したでしょ」と。
わにこ「あ!それと一緒か!!」と合点。
だが、その時まで、わにこはビールが吹き出すのはザックに揺られていたからと思っていた。
今度からはお山での炭酸には気を付けます。
でも、借り物のテントじゃなくてよかった。
あっくんがプレゼントしてくれた後での出来事でよかったと胸を撫で下ろした。
そう、今回のテントは、あっくんが、わにこにお祝いでプレゼントしてくれたテントなのだ。
本当にありがたい。
今までは、1人用テントに2人で寝ていたのだから。
テントの撤収を済ませ、再度サングラスを忘れたお兄さんに会う。
一言二言お話をしてさよなら。
お兄さんがテント場をあとにして、追う様にわにこたちも薬師峠にさようならを告げた。
太郎平までの木道は、昨日にも増して素晴らしく北アルプス深部が一望できた。
素晴らしい景色をしょーくんと一緒に歩けて満足なわにこ。
太郎平小屋では、薬師岳山荘で買えなかった薬師岳の手拭い(太郎小屋バージョン)を2枚購入した。
そして、太郎小屋がモチーフの手拭いも。
太郎小屋のおじさんに挨拶をして手を振る。
太郎坂を下るのは初めてのわにこ。
太郎坂の上部はいいけれど、下部はステップが高くて、木の根が多いため、少し緊張して下る。
インソールが合わない様で再び母指球がいたくなったが、今回は転ばずに下山できた。
実は最近よく転ぶわにこ。
尻餅ならいいが、前に転ぶことが多い。
気を付けないとな〜。
写真を撮ってくれたお兄さんにお姉さん、ありがとう!
そして、しょーくんもお酒を持ってくれてありがとう!
素晴らしい山行でした❤
おめでとう🎵素敵なウェディングフォトだ❤️
お山の上でwanikoのウェディングドレス、計画したくなってきたのは私だけ(笑)?
ありがとう‼
山の上でのウェディングドレス、初めは興味なかったけれど、今しかできないよね笑
そう考えると、やりたくなってきたー!
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