【台高】薊岳(1406m)木ノ実ヤ塚(1374m)二階岳(1242m)両佛山(1308m)大鏡山(1183m)


- GPS
- 10:08
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,462m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 10:08
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
和佐羅滝の入り口に車を停めました。林道から山道に入ると、ひたすら植林内の地味〜な登りとなります。石灰岩の露頭や、ヒカゲノカズラの胞子嚢の穂をわき目に、耐えること約2時間。大鏡池に到着です。祠に詣で、大鏡山の三角点にタッチします。
小屋ノ尾頭まで来ると、ようやく自然林のぬくもりを感じます。この日は雨後の季節風が吹いて、体感温度もかなり低かった。季節の変化に順応しきれてない、なまくらな私にとってはキツい。薄着登山が恨めしいばかり。
木ノ実ヤ塚がほの見えます。やる気倍増。陽の光も天の恵み。尾根筋に変化が表れます。シャクナゲ交じりのやせ尾根が表情を変えながら続きます。足元が雨で濡れていて、スリップ注意です。
薊岳の雌岳を経て雄岳へ。大展望ですね!際立つのは大普賢と大台ヶ原。白髭岳と登尾が前景。あれが八経ヶ岳になります。明神岳から笹ヶ峰、千石山、赤山を経て池木屋山に伸びゆく尾根が長大です。
反対側には、水無山、国見岳、赤ゾレ山、伊勢辻山・・・その背後に控えるのは高見山や室生の山並みだ。
そうこうするうち、一人の登山者さん。昨日は明神平にテントを張り、夢のような時間を過ごしたそうです。ガスってて寒かったそうですが、それだけにこの秋の日の陽光は神の贈り物に思えたでしょうね。
その方は兵庫出身。ふだん六甲や比良がホームグランド。スケールを求め、折に触れ、この山域にテントを担ぎ上げるそうです。いいな!
彼と別れて私は次なる目的地へ。中奥川を挟んだ対岸の県境主脈の雄たちを眺めつつ、木ノ実ヤ塚に登頂です。これがまた巨木の森。ブナやヒメシャラ、ミズナラの大木の並び立つワンダーランド!しかも、紅葉はこれ以上望めないジャストなタイミング。
ゆっくりしたい気分に折り合いをつけ、二階岳へ。きのこウォッチングの後、カラ谷ノ頭を往復。麦谷林道への分岐点に戻って林道に降ります。シカの密度の濃い区間です。
ここから林道歩き。地蔵越の広場で樹間を透かして本日のおさらい。小屋ノ尾頭から薊岳、木ノ実ヤ塚、二階岳、カラ谷ノ頭。その奥の県境稜線の凸峰が頭を出しています。千石山のてっぺんも見える。
付近は林道が錯綜していて、集中力が要求されるゲーム。ゲートの左から尾根に取りつくのが正解です。両佛山(じょうぶつやま)は、ほぼ自然林。一息つくのに最適でした。
二階岳からの下りで見えたNTTの電波塔に寄り道。ここから林道に手玉に取られないよう破線路を追います。GPS抜きでのトレースは、かなりタフでした。地形も複雑で、右に凹地が出たかと思ううち、その対岸に尾根筋が並行していることに気づいて慌てました。
ツキヨタケにギョッとしながら先を急ぎます。リスが木立に遊んでいます。井光辻(いかりつじ=大谷峠)に到着。そこから北進。ここの地形読みも苦しかった。気づけば東に振りすぎて、獣道をたどって復帰。
たくさんの溝道の存在はこのルートが古い交通路であったことを証明しています。しかし、溝道や防獣フェンスを辿れば大豆生(まめお)に降り立てる、などと先入観にとらわれないように。こういう峠越えの道は、下部において麓それぞれの集落からの客を集めるんです。気を抜くと、別の集落に降り立つ羽目になる。
何とか、峠道の入り口の祠に飛び出し、ほっと胸をなで下ろしました。八幡温泉を経て、和佐羅滝入り口を目指してフィニッシュです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する