【阿寺】若栃山(1593m)
- GPS
- 07:54
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,047m
- 下り
- 1,052m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:54
けれども、観光地のイメージとは裏腹に、早朝の巌立峡は人っ子一人いない。せっかくの紅葉の盛りも、私一人のためばかりじゃ申し訳なさすぎる。
巌立峡は、御嶽山の魔利支天の噴火に伴う溶岩が、はるばるここまで流れ着いたもの。何と6万年前の話です。この悠久の時の流れの前には、さすがの私もひよっ子だ(意味不明)。
今回のコースは遊び心で、ハート型を意識して一筆書きしてみました。
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
唐谷林道ゲート前の特等席は、先着一名様限定。その栄誉に預かり、車を停めさせて頂きます。ということで、READY・SET・GO!
すぐに砂防えん堤工事の作業現場。その先にK組の現場事務所があります。この先の林道は三箇所の崩落ポイントがあって要注意。そのたびごと緊張感が走りますが、目の前のゴジュウカラはどこ吹く風。のん気に口笛を吹いています。
明け方までの雨で、路面の濡れ落ち葉がキラキラしています。振りかえると、鉄塔線の走る乗越峠尾根だとか、大沢上山がいい感じです。
大規模伐採地を越えて歩きます。反射板巡視路の入口を見て、さらに進むと三つ目の崩壊地。これらは全部、同じ沢の土石流がその原因です。
林道脇の三個の巨岩の先に、Y組の唐谷林道プレートの埋め込まれた岩盤があります。そこにはカーブミラーが倒れていて、沢沿いルートの入口を示しています。朴葉の散り敷いた林道脇でひなたぼっこ。ホオノキの枯れ葉の上にあぐらをかき、まずは腹ごしらえ。
では、出発です。涸れ沢の左岸側、アスナロの木の脇からとりつき、ゴーロ帯を渡渉。ケモノ目線でルートを探しながら高度を稼ぎます。
雨裂に出ると、持ち前の強引さで直上。ある程度の確信を持って選んだルートですが、正式とされるルートはさらに西寄りです。自業自得のヤブコギの責め苦を経て、公式ルートに合流。ササヤブをこぐと、カラマツの落葉が首筋に入り込んでくすぐったい。タカノツメの淡い褐色の枯れ葉も華奢で素敵です。
そうこうするうち、いきなり山頂三角点に立ちました。その唐突感は、稜線上の一通過点に思える地形ゆえでしょうか。そこに三角点が置かれたのは、その標高と、西向きから臨んだ際の存在感でしょう。
山頂の東側の方が標高が高く思えました。遺恨を残さないよう、東に寄ってみました。一畳分ほどの岩畳があって、くつろげます。
展望は予想通り残念です(笑)。許されれば、樹間から加賀白山、位山三山、笠ヶ岳、槍ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、空木岳、小秀山の絶景なんですが・・・
下山です。アップダウンを丁寧になぞって1453峰へ。振り仰ぐ若栃山はヒノキのグリーンと、カラマツのゴールドの絶妙のツートン。
1453峰の分岐点から東を取ると、すぐ反射板。裾野だけの御嶽山がほの見えました。まずは沢に降ります。スギヒラタケやアカヌマベニタケを見ながら、沢沿いに右岸の踏み跡を探します。林道に降り立つと、ヤマハンノキやヤマハハコが出迎えてくれます。
お疲れさまです。巌立峡の駐車場には車が一杯じゃないですか。紅葉の盛りに、皆さん満足げ。さあ、私は道の駅『南飛騨小坂はなもも』に向かいます。
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