ホハレ峠の仏さまにご挨拶して出発。
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ホハレ峠の仏さまにご挨拶して出発。
ホハレ峠から門入に続く峠道は,この仏さまの向かい側,写真の看板の脇から谷に降りている。
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ホハレ峠から門入に続く峠道は,この仏さまの向かい側,写真の看板の脇から谷に降りている。
黒谷の穏やかな流れを見下ろしながら,美しく踏まれた山道が続いている。
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黒谷の穏やかな流れを見下ろしながら,美しく踏まれた山道が続いている。
流れを渡る箇所もあるが,細い流れなので問題ない。
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流れを渡る箇所もあるが,細い流れなので問題ない。
こんな感じでしっかり整備されている。こんなに美しい道を辿らせてもらえるのはありがたいことだ。
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こんな感じでしっかり整備されている。こんなに美しい道を辿らせてもらえるのはありがたいことだ。
道端に注意書きあり。上部で林道工事をしており,工事時間帯は落石注意とのことです。
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道端に注意書きあり。上部で林道工事をしており,工事時間帯は落石注意とのことです。
工事範囲図。
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工事範囲図。
カモシカさんがこちらを見ていた。
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カモシカさんがこちらを見ていた。
はじめ,山道は黒谷の概ね左岸を下っていくが,標高530mあたりで黒谷を渡渉し(深さはスネ程度),右岸に渡り返す。写真の通りマーキングもある。
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はじめ,山道は黒谷の概ね左岸を下っていくが,標高530mあたりで黒谷を渡渉し(深さはスネ程度),右岸に渡り返す。写真の通りマーキングもある。
少し進むと,今度は標高500m付近の大きな堰堤手前で右岸から流入するコビクラ谷を渡渉し,対岸の林道跡に登り上げる。
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少し進むと,今度は標高500m付近の大きな堰堤手前で右岸から流入するコビクラ谷を渡渉し,対岸の林道跡に登り上げる。
あとはこの林道跡を辿っていくだけだ。林道跡は概ね歩きやすい。美林の並ぶ植林帯も残っている。
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あとはこの林道跡を辿っていくだけだ。林道跡は概ね歩きやすい。美林の並ぶ植林帯も残っている。
左手には,船ヶ丸の稜線。今日は冬型気圧配置で天気が悪いと聞いていたが,晴れ間が見える。ありがたい。
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左手には,船ヶ丸の稜線。今日は冬型気圧配置で天気が悪いと聞いていたが,晴れ間が見える。ありがたい。
この小さなコンクリート橋を渡れば,門入だ。
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この小さなコンクリート橋を渡れば,門入だ。
西谷川に掛かる沈下橋を渡る。この上流に,何年か前に歩いた金ヶ丸谷や根洞谷があると思うと,不思議な感じがする。
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西谷川に掛かる沈下橋を渡る。この上流に,何年か前に歩いた金ヶ丸谷や根洞谷があると思うと,不思議な感じがする。
もともと門入の家並みがあった辺り。現在でも元住人の方々の小屋が点在しているが,既に冬支度を終えられたようで,どの小屋も窓や戸口は雪囲いで固く閉ざされ,人影はなかった。
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もともと門入の家並みがあった辺り。現在でも元住人の方々の小屋が点在しているが,既に冬支度を終えられたようで,どの小屋も窓や戸口は雪囲いで固く閉ざされ,人影はなかった。
こちらは水資源機構の関連施設のようだ。
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こちらは水資源機構の関連施設のようだ。
八幡神社跡にある門入集落略史碑。
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八幡神社跡にある門入集落略史碑。
もともと門入分校があった辺り。
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もともと門入分校があった辺り。
門入から眺める蕎麦粒山。何週間か前に,蕎麦粒山の山頂から門入を見下ろしたばかりだったので,今日,逆に見上げているのが何だか不思議な感じがする。
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門入から眺める蕎麦粒山。何週間か前に,蕎麦粒山の山頂から門入を見下ろしたばかりだったので,今日,逆に見上げているのが何だか不思議な感じがする。
入谷林道を辿る。意外にきれいで歩きやすい。
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入谷林道を辿る。意外にきれいで歩きやすい。
林道沿いには,ところどころ山田らしき跡が残る。
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林道沿いには,ところどころ山田らしき跡が残る。
入谷の流れを見下ろしながら行く。
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入谷の流れを見下ろしながら行く。
途中で落ちていた営林署の看板を見ると…励谷(ハゲン谷)が「ハゲ谷」と表記されている。励谷って変わった名前だなと思っていたが,もしかしたら「ハゲ谷」がオリジナルなのかもしれない(意味不明なのは変わらないが…)
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途中で落ちていた営林署の看板を見ると…励谷(ハゲン谷)が「ハゲ谷」と表記されている。励谷って変わった名前だなと思っていたが,もしかしたら「ハゲ谷」がオリジナルなのかもしれない(意味不明なのは変わらないが…)
入谷が大きく二手に分かれる場所,蔵ヶ谷(左俣)と千回沢(右俣)の出合に到着。この出合には巨大な堰堤があり,かなり大きなダム湖を形成している。そのため,直接谷に降りて蔵ヶ谷に入るのは難しい。
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入谷が大きく二手に分かれる場所,蔵ヶ谷(左俣)と千回沢(右俣)の出合に到着。この出合には巨大な堰堤があり,かなり大きなダム湖を形成している。そのため,直接谷に降りて蔵ヶ谷に入るのは難しい。
千回沢沿いに林道を少し進み,適当なところで千回沢に降りて,対岸に渡り返す。写真は千回沢。明日はこの谷を下って帰ってくる予定だ。無事に戻って来られますように。
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千回沢沿いに林道を少し進み,適当なところで千回沢に降りて,対岸に渡り返す。写真は千回沢。明日はこの谷を下って帰ってくる予定だ。無事に戻って来られますように。
そして対岸の斜面からダム湖を巻いていく。灌木の藪が茂っていてちょっと煩わしい。
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そして対岸の斜面からダム湖を巻いていく。灌木の藪が茂っていてちょっと煩わしい。
ダム湖を巻き終わり,ようやく蔵ヶ谷に降り立って遡行開始。
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ダム湖を巻き終わり,ようやく蔵ヶ谷に降り立って遡行開始。
蔵ヶ谷は概ね平流だが,ところどころ綺麗なナメがあり,目を楽しませてくれる。
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蔵ヶ谷は概ね平流だが,ところどころ綺麗なナメがあり,目を楽しませてくれる。
連続するナメをひたひた歩いて行く。
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連続するナメをひたひた歩いて行く。
中ノ谷(右)との出合いに到着。中ノ谷もなかなか雰囲気のよさそうな谷だ。いつか訪問してみたい。
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中ノ谷(右)との出合いに到着。中ノ谷もなかなか雰囲気のよさそうな谷だ。いつか訪問してみたい。
更に進んで,不動谷(右)との出合に到着。ここは右俣の不動谷に入る。
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更に進んで,不動谷(右)との出合に到着。ここは右俣の不動谷に入る。
不動谷は最初は平流だが…
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不動谷は最初は平流だが…
次第に滝が現れ始める。5mほどの滝。それほど手を掛けずに巻ける。
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次第に滝が現れ始める。5mほどの滝。それほど手を掛けずに巻ける。
その後に続く小滝。
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その後に続く小滝。
これもなかなかの迫力の5mほどの滝。この滝もそれほど苦労せず巻ける。
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これもなかなかの迫力の5mほどの滝。この滝もそれほど苦労せず巻ける。
ナメコさん発見。ヌメりがすごい…
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ナメコさん発見。ヌメりがすごい…
しばらく雰囲気のいい穏やかな流れを見せるが…
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しばらく雰囲気のいい穏やかな流れを見せるが…
次第に両岸が険しくなり始め,谷が急角度で左に折れる。
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次第に両岸が険しくなり始め,谷が急角度で左に折れる。
両岸が立った廊下状の狭い谷が続き,遠くのどんづまりの斜面に糸のような高い滝が望見される。なんだか不思議な空間だ。
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両岸が立った廊下状の狭い谷が続き,遠くのどんづまりの斜面に糸のような高い滝が望見される。なんだか不思議な空間だ。
両岸の斜面から,ところどころ細い滝が落ちている。
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両岸の斜面から,ところどころ細い滝が落ちている。
ちょっと大きくなったナメコさん。
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ちょっと大きくなったナメコさん。
と,突然,右手の岩壁に大きな滝が出現してびっくり。奥美濃の秘瀑・不動滝だ。3段40mくらいあるらしいが,下からでは2段目までしか見えない。それでもなかなか美しい滝だ。
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と,突然,右手の岩壁に大きな滝が出現してびっくり。奥美濃の秘瀑・不動滝だ。3段40mくらいあるらしいが,下からでは2段目までしか見えない。それでもなかなか美しい滝だ。
水量が多い時期に来たら,もっと迫力が増しただろう。
なお,森本次男「樹林の山旅」の巻頭に不動滝の写真があり,その写真では瀑水が3筋に分かれて落ちている。水量がもっと多いと,3筋の滝になるのだろうか。
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水量が多い時期に来たら,もっと迫力が増しただろう。
なお,森本次男「樹林の山旅」の巻頭に不動滝の写真があり,その写真では瀑水が3筋に分かれて落ちている。水量がもっと多いと,3筋の滝になるのだろうか。
ちなみに,不動谷はここで面白い地形を見せている。一見,直進している谷が本谷に見えるのだが,実際の本流は,右に急角度に折れ曲がっている不動滝のほうである。ここで直進してしまうと,森本次男先生の二の舞になるので注意…(「樹林の山旅」では,このルートミスによる時間切れで撤退している)。
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ちなみに,不動谷はここで面白い地形を見せている。一見,直進している谷が本谷に見えるのだが,実際の本流は,右に急角度に折れ曲がっている不動滝のほうである。ここで直進してしまうと,森本次男先生の二の舞になるので注意…(「樹林の山旅」では,このルートミスによる時間切れで撤退している)。
さて,不動滝の両岸はかなり岩がちな急傾斜であり,これをどう巻くかだが…。直進する谷を少しだけ登ると,右手の草付きに獣道らしき踏み跡があり,それを辿る。
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さて,不動滝の両岸はかなり岩がちな急傾斜であり,これをどう巻くかだが…。直進する谷を少しだけ登ると,右手の草付きに獣道らしき踏み跡があり,それを辿る。
振り返ると,対岸の岩壁に,不動滝の手前の廊下帯から見えていた細長い滝が落ちている。50mくらいはありそうだ。
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振り返ると,対岸の岩壁に,不動滝の手前の廊下帯から見えていた細長い滝が落ちている。50mくらいはありそうだ。
不動滝の滝上に直接出るべく,斜面を右上していくが,草付きは次第にところどころ岩が露出した急斜面に変わっていく。核心部は手を放す余裕がなかったので写真はないが,滝上に出るまでかなりの急傾斜トラバースになるので注意。足を滑らすと確実に谷底まで数十メートル落ちる。(もっと大きく巻けば、もう少し安全なルートがあるのかもしれない。)
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不動滝の滝上に直接出るべく,斜面を右上していくが,草付きは次第にところどころ岩が露出した急斜面に変わっていく。核心部は手を放す余裕がなかったので写真はないが,滝上に出るまでかなりの急傾斜トラバースになるので注意。足を滑らすと確実に谷底まで数十メートル落ちる。(もっと大きく巻けば、もう少し安全なルートがあるのかもしれない。)
落ち葉で滑る泥斜面を冷や冷やしながらつないで,何とか不動滝の真上に出ることができた。下からでは隠れて見えなかった不動滝の3段目が見えた。10mくらいだろうか。
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落ち葉で滑る泥斜面を冷や冷やしながらつないで,何とか不動滝の真上に出ることができた。下からでは隠れて見えなかった不動滝の3段目が見えた。10mくらいだろうか。
不動滝の上からは両岸がさらに立ったゴルジュが続いている。まだまだ気は抜けないようだ。
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不動滝の上からは両岸がさらに立ったゴルジュが続いている。まだまだ気は抜けないようだ。
この2条の滝は登れそうで登れず小さく右岸巻き。
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この2条の滝は登れそうで登れず小さく右岸巻き。
8mほどの滝が出現。左岸から巻きに入る。
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8mほどの滝が出現。左岸から巻きに入る。
傾斜の強い泥斜面を灌木を掴んで何とか巻き上がり,ほっとしたのも束の間,今度は壁が立ちすぎてなかなか谷に戻れない…。仕方なくロープを出し,10mほど懸垂下降。
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傾斜の強い泥斜面を灌木を掴んで何とか巻き上がり,ほっとしたのも束の間,今度は壁が立ちすぎてなかなか谷に戻れない…。仕方なくロープを出し,10mほど懸垂下降。
まだ滝は続く。この小滝は直登。
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まだ滝は続く。この小滝は直登。
5mほどの滝。奥にも同じくらいの滝が見える。この滝はどう巻いたか何故かよく覚えていないのだが,それなりに苦労したような気が。
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5mほどの滝。奥にも同じくらいの滝が見える。この滝はどう巻いたか何故かよく覚えていないのだが,それなりに苦労したような気が。
そろそろ泊まり場を見つけないとという気持ちと,今日中にできるだけ進んでおきたいという気持ちのせめぎ合いを心の中に感じつつ,谷を進んでいくと,幕営適地があるかもしれないと思っていた870m二俣は右俣も左俣も滝になっており,泊まれそうな雰囲気ではない。ついでにこれも越えておくか…。
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そろそろ泊まり場を見つけないとという気持ちと,今日中にできるだけ進んでおきたいという気持ちのせめぎ合いを心の中に感じつつ,谷を進んでいくと,幕営適地があるかもしれないと思っていた870m二俣は右俣も左俣も滝になっており,泊まれそうな雰囲気ではない。ついでにこれも越えておくか…。
不動山に行くには右俣なので,左岸から巻きに入る。ここもかなり急傾斜で,思ったより大きめに巻かされた。二俣の滝を谷底に眺めつつ斜面をトラバースしていく。
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不動山に行くには右俣なので,左岸から巻きに入る。ここもかなり急傾斜で,思ったより大きめに巻かされた。二俣の滝を谷底に眺めつつ斜面をトラバースしていく。
この頃から,ちらちらと雪が舞い始めた。冬型なので降るかも,とは思っていたが,本当に降ってきた。もう冬なんだなぁ。
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この頃から,ちらちらと雪が舞い始めた。冬型なので降るかも,とは思っていたが,本当に降ってきた。もう冬なんだなぁ。
870m二俣の滝を越えると,ようやく谷は穏やかになり,940m二俣で何とか人一人くらいなら横になれそうなスペース(若干ナナメってはいたが)を見つけ,タープを張る。暗くなってから撮ったので,何だか幽霊のような写真ですが…。
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870m二俣の滝を越えると,ようやく谷は穏やかになり,940m二俣で何とか人一人くらいなら横になれそうなスペース(若干ナナメってはいたが)を見つけ,タープを張る。暗くなってから撮ったので,何だか幽霊のような写真ですが…。
雲間から漏れる薄い月明かりの中,時折雪がちらついていたが,焚火と冬用シュラフのおかげで,暖かくぐっすりと眠ることができた。
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雲間から漏れる薄い月明かりの中,時折雪がちらついていたが,焚火と冬用シュラフのおかげで,暖かくぐっすりと眠ることができた。
不動谷の朝。陽が登るにつれ青空が広がり始め,気分が明るくなる。焚火を起こしなおして湯を沸かし,お茶漬けをすすった後,周囲が十分明るくなった7時ごろに幕営地を後にした。
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不動谷の朝。陽が登るにつれ青空が広がり始め,気分が明るくなる。焚火を起こしなおして湯を沸かし,お茶漬けをすすった後,周囲が十分明るくなった7時ごろに幕営地を後にした。
泊まっていた940m二俣は左に入り,その直後に出てきた小さな二俣(写真)は右へ。なるべく不動山に近い稜線に出られるよう枝谷を選んでいく。
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泊まっていた940m二俣は左に入り,その直後に出てきた小さな二俣(写真)は右へ。なるべく不動山に近い稜線に出られるよう枝谷を選んでいく。
昨夜の雪が残っている。
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昨夜の雪が残っている。
5mほどの枯滝が出てくるが,何とか直登してクリア(写真は登ってから見下ろしたところ。)。
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5mほどの枯滝が出てくるが,何とか直登してクリア(写真は登ってから見下ろしたところ。)。
次第に沢が細くなり,笹薮がかぶり始める。
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次第に沢が細くなり,笹薮がかぶり始める。
そしてついに沢形が斜面に消え,藪に突入。背丈くらいの濃密な笹薮が斜面を一面に覆っている。しかも,笹薮には昨夜の雪がうっすら乗っており,藪をかき分けるたびに手や首筋が冷たくて仕方ない。冬用グローブを持ってきておいてよかった…。
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そしてついに沢形が斜面に消え,藪に突入。背丈くらいの濃密な笹薮が斜面を一面に覆っている。しかも,笹薮には昨夜の雪がうっすら乗っており,藪をかき分けるたびに手や首筋が冷たくて仕方ない。冬用グローブを持ってきておいてよかった…。
稜線に出た。不動山のわずかに右肩のあたりだ。千回沢山への稜線が一望できる。
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稜線に出た。不動山のわずかに右肩のあたりだ。千回沢山への稜線が一望できる。
遠く白山が望めた。白山も雪が降っていたらしく,白さを増している。
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遠く白山が望めた。白山も雪が降っていたらしく,白さを増している。
不動山の山頂を目指して背丈ほどの笹薮を漕いでいく。山頂はすぐそこに見えているが,やはりこの藪では思ったより時間がかかる。
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不動山の山頂を目指して背丈ほどの笹薮を漕いでいく。山頂はすぐそこに見えているが,やはりこの藪では思ったより時間がかかる。
獣道が出てきて少し歩きやすくなったと思ったら,小さな切り開きに飛び出した。不動山山頂に到着。1年ぶりに三等・不動山の三角点とご対面。
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獣道が出てきて少し歩きやすくなったと思ったら,小さな切り開きに飛び出した。不動山山頂に到着。1年ぶりに三等・不動山の三角点とご対面。
不動山の山頂は,この時期であれば笹越しにかなりの展望が得られるが,特に南側が開けている。高丸の山頂だけがひときわ雪で白くなっていた。
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不動山の山頂は,この時期であれば笹越しにかなりの展望が得られるが,特に南側が開けている。高丸の山頂だけがひときわ雪で白くなっていた。
高丸(左)と三周ヶ岳(右)。
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高丸(左)と三周ヶ岳(右)。
蕎麦粒山も見える。
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蕎麦粒山も見える。
遡ってきた不動谷の向こうにたたなづく山々。
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遡ってきた不動谷の向こうにたたなづく山々。
こちらは西方面の越美国境の山々。左から美濃俣丸,大河内山,ロボットピーク,夏小屋丸,笹ヶ峰。昨年11月に不動山に登った際は,あの稜線を越えてきたのだ。
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こちらは西方面の越美国境の山々。左から美濃俣丸,大河内山,ロボットピーク,夏小屋丸,笹ヶ峰。昨年11月に不動山に登った際は,あの稜線を越えてきたのだ。
さて,不動山を後にして,稜線を東進し,千回沢山(左手の小高いピーク)を目指す。彼我の間は見渡す限りの笹の海の稜線。どれくらい時間がかかるだろうか。
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さて,不動山を後にして,稜線を東進し,千回沢山(左手の小高いピーク)を目指す。彼我の間は見渡す限りの笹の海の稜線。どれくらい時間がかかるだろうか。
胸丈から背丈くらいの深い笹薮をかき分けていく。時折獣道が現れるので,なるべくそれを利用するが,すぐに不明瞭となってしまい,あまり頼りにならない。
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胸丈から背丈くらいの深い笹薮をかき分けていく。時折獣道が現れるので,なるべくそれを利用するが,すぐに不明瞭となってしまい,あまり頼りにならない。
昨日遡ってきた不動谷の深い谷間を,右手に見下ろしながら行く。
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昨日遡ってきた不動谷の深い谷間を,右手に見下ろしながら行く。
振り返る不動山と,晩秋のうろこ雲。
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振り返る不動山と,晩秋のうろこ雲。
まずは不動山の東隣のca1220mピークを目指す。濃密な藪でなかなか進まないが,天気も眺めもいいし,まあ根気よく行こう。
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まずは不動山の東隣のca1220mピークを目指す。濃密な藪でなかなか進まないが,天気も眺めもいいし,まあ根気よく行こう。
ca1220ピークにたどり着き,歩いてきた尾根を振り返る。不動山のどっしりした姿と,美しい笹の稜線。
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ca1220ピークにたどり着き,歩いてきた尾根を振り返る。不動山のどっしりした姿と,美しい笹の稜線。
ここで稜線はやや北東に向きを変える。少しだけ薄い灌木地帯が続き,ちょっとだけ藪漕ぎが楽になった。
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ここで稜線はやや北東に向きを変える。少しだけ薄い灌木地帯が続き,ちょっとだけ藪漕ぎが楽になった。
と思ったらまたこのありさま。
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と思ったらまたこのありさま。
藪から頭を突き出すと,千回沢山が少しずつ近づいて来るのが分かり,ちょっとだけ嬉しい。こう改めて見ると,千回沢山は,結構きれいな三角錐の姿をした山だ。
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藪から頭を突き出すと,千回沢山が少しずつ近づいて来るのが分かり,ちょっとだけ嬉しい。こう改めて見ると,千回沢山は,結構きれいな三角錐の姿をした山だ。
と,ca1220mピークと標高点1207mピークの間のコルで,なんと小さな池を発見。こんな池塘がこんな藪尾根に隠れているなんて,現地に来てみないと分からないものだ。
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と,ca1220mピークと標高点1207mピークの間のコルで,なんと小さな池を発見。こんな池塘がこんな藪尾根に隠れているなんて,現地に来てみないと分からないものだ。
池には薄く氷が張り,美しい葉脈のような文様を走らせていた。
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池には薄く氷が張り,美しい葉脈のような文様を走らせていた。
池のほとりで思いがけなく藪から解放され,テルモスのお茶で休憩した後,再び更に激しさを増した笹薮に突入。このあたりは笹が背丈を越えており,時折灌木の藪も混じって苦しい。
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池のほとりで思いがけなく藪から解放され,テルモスのお茶で休憩した後,再び更に激しさを増した笹薮に突入。このあたりは笹が背丈を越えており,時折灌木の藪も混じって苦しい。
と,少し進むと,今度は右手に結構広い湿地帯を発見。池の跡だろうか。笹薮の中にぽっかりと出現した静かな庭のようだ。そこまで行ってみたかったが,一度斜面を下りてしまうと藪の登り返しで地獄を見そうなので,遠くから眺めるだけにしておいた。
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と,少し進むと,今度は右手に結構広い湿地帯を発見。池の跡だろうか。笹薮の中にぽっかりと出現した静かな庭のようだ。そこまで行ってみたかったが,一度斜面を下りてしまうと藪の登り返しで地獄を見そうなので,遠くから眺めるだけにしておいた。
そしてついに標高点1207mを越え,千回沢山への最後の登り。
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そしてついに標高点1207mを越え,千回沢山への最後の登り。
しかし,ここからがしんどかった。灌木の藪がひどくなり,一歩進むにも一苦労。笹薮よりもよっぽどしんどい。
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しかし,ここからがしんどかった。灌木の藪がひどくなり,一歩進むにも一苦労。笹薮よりもよっぽどしんどい。
こりゃ尾根芯は無理だ,とわずかに稜線を北側に外してみると,なんと明瞭な獣道が走っていて助かった。獣道を辿ったり,また藪に突っ込んだりを繰り返しながらじりじりと進んでいく。
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こりゃ尾根芯は無理だ,とわずかに稜線を北側に外してみると,なんと明瞭な獣道が走っていて助かった。獣道を辿ったり,また藪に突っ込んだりを繰り返しながらじりじりと進んでいく。
そして,ついに山頂が目の前に。
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そして,ついに山頂が目の前に。
しかし山頂手前も濃密な灌木がとおせんぼ。
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しかし山頂手前も濃密な灌木がとおせんぼ。
最後の藪をしゃにむに突き抜けると,明るい切り開きに飛び出した。千回沢山の山頂に到着だ。
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最後の藪をしゃにむに突き抜けると,明るい切り開きに飛び出した。千回沢山の山頂に到着だ。
二等・荒谷さん,また会いに来ましたよ。
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二等・荒谷さん,また会いに来ましたよ。
このプレートは健在だった。
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このプレートは健在だった。
相変わらず南側の眺望がすばらしい。これから下る千回沢の深く切れ込んだ谷の向こう正面に,蕎麦粒山が聳えている。
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相変わらず南側の眺望がすばらしい。これから下る千回沢の深く切れ込んだ谷の向こう正面に,蕎麦粒山が聳えている。
不動山と,辿ってきた稜線。苦しかったが,本当に静かな笹の海の遠泳だった。意外に眺めも良く,終始奥美濃の山々が周りから励ましてくれた。
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不動山と,辿ってきた稜線。苦しかったが,本当に静かな笹の海の遠泳だった。意外に眺めも良く,終始奥美濃の山々が周りから励ましてくれた。
白山が大きく見えた。かなり雪が積もったようだ。そろそろ雪山の道具を引っ張り出そうかな。
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白山が大きく見えた。かなり雪が積もったようだ。そろそろ雪山の道具を引っ張り出そうかな。
能郷白山も,うっすら白くなっていた。
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能郷白山も,うっすら白くなっていた。
名残惜しいが,長い帰路が待っている。再会したばかりの三角点をそっとひと撫でして,千回沢へと藪の急斜面を滑り降りていく。
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名残惜しいが,長い帰路が待っている。再会したばかりの三角点をそっとひと撫でして,千回沢へと藪の急斜面を滑り降りていく。
次第に谷らしくなってくる。
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次第に谷らしくなってくる。
源頭では5mほどの小さな滝が出てくるが,左岸を灌木にぶら下がって降りてクリア。あとは何も出てこず,ほっとした。
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源頭では5mほどの小さな滝が出てくるが,左岸を灌木にぶら下がって降りてクリア。あとは何も出てこず,ほっとした。
晩秋の日差しに光り輝く流れに沿って下っていく。
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晩秋の日差しに光り輝く流れに沿って下っていく。
既に葉を落としたブナの白い梢が,青空に映えて美しい。
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既に葉を落としたブナの白い梢が,青空に映えて美しい。
晩秋の陽だまりのような谷を下っていく。穏やかな谷で,何の不安もなく,気持ちよく下っていける。
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晩秋の陽だまりのような谷を下っていく。穏やかな谷で,何の不安もなく,気持ちよく下っていける。
両岸の斜面にはブナの白い並木がひたすら続き,本当に美しい。
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両岸の斜面にはブナの白い並木がひたすら続き,本当に美しい。
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穏やかな流れが続き,散策気分。下降路にぴったりの沢だ。
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穏やかな流れが続き,散策気分。下降路にぴったりの沢だ。
かなり下部まで下ってきたところで,5mほどの滝に阻まれるが,右岸から簡単に巻ける。
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かなり下部まで下ってきたところで,5mほどの滝に阻まれるが,右岸から簡単に巻ける。
また3mほどの滝。これも右岸から巻ける。
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また3mほどの滝。これも右岸から巻ける。
小ぶりだが,深い釜を持つ美しい滝だった。
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小ぶりだが,深い釜を持つ美しい滝だった。
もうすぐ蔵ヶ谷との出合というところで,左岸側に廃林道が現れるため,出合まではそれを辿る。
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もうすぐ蔵ヶ谷との出合というところで,左岸側に廃林道が現れるため,出合まではそれを辿る。
蔵ヶ谷出合の巨大堰堤のダム湖まで帰ってきた。奥が昨日遡行を開始した蔵ヶ谷。
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蔵ヶ谷出合の巨大堰堤のダム湖まで帰ってきた。奥が昨日遡行を開始した蔵ヶ谷。
林道をひたすら歩いて,門入まで帰ってきた。やはり人影はなく,物音一つしない。
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林道をひたすら歩いて,門入まで帰ってきた。やはり人影はなく,物音一つしない。
西谷川に架かる沈下橋を渡る。
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西谷川に架かる沈下橋を渡る。
峠道に続くコンクリート橋を渡り,最後に門入を振り返る。門入も,もうすぐ雪に閉ざされてしまうだろう。
暮れなずむ門入を後にして,昨日下ってきた峠道を今度は延々と登り返していく。ホハレ峠の手前で暗くなり,ヘッデンの出番となったが,よく踏まれた美しい峠道に守られて,無事に車まで帰り着くことができた。
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峠道に続くコンクリート橋を渡り,最後に門入を振り返る。門入も,もうすぐ雪に閉ざされてしまうだろう。
暮れなずむ門入を後にして,昨日下ってきた峠道を今度は延々と登り返していく。ホハレ峠の手前で暗くなり,ヘッデンの出番となったが,よく踏まれた美しい峠道に守られて,無事に車まで帰り着くことができた。
このブログを昨日見つけ、訪ねたばかりです。
そして、今日、この記事に出会って、びっくり仰天!
そうだったんですね〜。
11.28.、あなたの車に隣接して車を停め、9時19分に出発し、15時13分、神ヶ岳(3等トガス)を周回して戻ったら、あなたの車がまだありました。
時折霙が降ったりする天候でしたので、少し心配しましたが、
もしかしたら門入かも・・・と思い、帰途につきました。
文章も瑞々しく、素晴らしい山行記ですね。
昨日から今日にかけて
あなたの記録を読んでいますが、
どれもこれも関心があるもので、手に汗握るものばかりですね。
はじめまして! floatcloudさんのブログはよく拝見させていただいております。わくわくするようなルートばかりで、いつも勉強させていただいています。記録を読んでいただき、大変光栄です。
確かにあんな天気の日にずっと車が置いてあったら、気になりますよね(^^; ご心配をおかけしました。
不動山と千回沢山をつなぐ稜線は、藪は濃いですが眺望が良くてなだらかで、素晴らしい稜線でした。トガスの周辺も本当に気持ちのよさそうなところですね。是非、今度歩いてみたいと思います。コメントをいただき、ありがとうございました。
門入から不動千回沢は、最も奥美濃の奥美濃らしいルートだと思います。沢あり滝有り、そしてやぶ漕ぎ。奥美濃ファンなら誰でもこのレコを読めば、ワクワクしてしまいます。
たぶん、ダムに沈む前に私の辿ったルートとほぼ同じだと思います。ただ、当時は蔵ヶ谷の堰堤まで車で入れたから、比較的楽なものでした。
不動滝の偽ルートは、私もそのトラップにはまってしまいました。幸い1時間ぐらいのロスで、事なきを得ました。
ホハレの林道延伸工事は、門入まで車で入れるようになっていますが、そうなるとあの界隈、私の歩き残した鬼生谷も不可能ではなくなります。楽しみです。
なお、ホハレの新しい地蔵さんは観音さんではなく、如来さんです。以前のホハレを知っている者にとっては、びっくりするぐらい偉いお地蔵です。
こんばんは! maasuke1さんも不動谷や千回沢を歩かれたのですね。まだ門入が健在だったころにこのような素晴らしいルートを歩かれて、羨ましいです。不動滝のあたりは、本当に面白い地形をしていますよね。不思議な空間というか、不動滝が雨乞い信仰の対象だったのも何だかわかるような気がします。
鬼生谷は、私も気になっています…。隣の西赤谷や西ノ浦谷も歩いてみたいのですが、今のところは藪尾根を越えるしか方法がなさそうで、なおさら気になりますね。
ホハレ峠の仏様は、如来様だったのですね。失礼しました(^^; 確かに、菩薩から如来は、物凄い昇進ですね(笑)
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