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ハイキング
中央アルプス

中央アルプス/南木曽岳

2011年11月08日(火) [日帰り]
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yaman-chu その他2人
GPS
--:--
距離
5.8km
登り
747m
下り
747m
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
南木曽岳駐車場
※違う日に撮影した使い回し用の写真です。
2010年11月08日 11:49撮影 by  u1050SW,S1050SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/8 11:49
※違う日に撮影した使い回し用の写真です。

感想

2011年11月8日
7:10
N氏がH氏を乗せて我が家に迎えに来てくれました。
H氏と山に行くのは8月の明神山以来です。「今年こそは!」とH氏の南アルプステント泊デビューを目論み、北岳に行くつもりで林道バスの乗り場である仙流荘の駐車場に前日入りしたものの、朝から雨が降っていたので中止にしました。天気予報で雷注意報が出ていたからです。来年こそは一緒にテントを背負って森林限界の稜線を歩きたいものです。これから春の花粉症シーズンまでは月イチペースで低山に出かけて、お互いトレーニング期間に充てたいと思っています。
N氏とはほぼ1年振りとなる山行になります。N氏にとっても、足の故障でハードな歩行が困難な期間が続いていたので久しぶりの山歩きとなりました。
7:30頃
我が家から豊田東IC→東海環状線→中央道と進み、中津川ICを下車して国道19号線を北上しました。東海環状線と東海北陸道が全線開通する以前は、冬期になると岐阜方面や御岳方面へのスキーにこの道で出かけましたので、今となっては懐かしい道です。やはり最近は通行量が減ったからなのか、廃業したレストランなどもあり、ノスタルジックな車窓からの風景でした。
妻籠から国道256号線に入り、数件の温泉施設を通り過ぎたら、「南木曽岳登山口」の看板があるので左折します。道路幅はそれほど狭くないので大型ミニバンでも大丈夫でしょう。途中に建設中のパイプ堰堤があり、その先の大きなカーブを曲がった先が駐車場です。駐車場のすぐ先に鳥居があります。私たちはそこに停めましたが、さらに数十メートル先の避難小屋前にも駐車場がありました。大した距離はありませんのでどちらでも空いていれば問題ないと思います。
9:25
支度を整えて駐車場を出発しました。
数十メートルで左手に駐車場があり、右手に避難小屋とトイレがあり、この先が車止めの鉄製ゲートになっています。避難小屋の中を覗かせていただきましたが、とても綺麗です。駐車場のすぐ隣なので避難することは先ず無いでしょうけど、余裕で一晩越せそうな快適な小屋です。
ゲートのすぐ右に遊歩道の入り口があります。ゲートを越えてそのまま林道を道なりに行っても同じですが、折角山歩きに来たのでここは遊歩道を選択しました。途中に分岐があり、左が林道への近道コース。右が・・・どこに繋がっているのかメモし忘れました(汗)
あっという間に林道と合流し、白い砂礫の林道を少し歩けば南木曽岳の登山口です。そのまま林道を進むと「蘭(あららぎ)」方面と書いてありました。この読み方も初めて知りましたが、今日の目的地である「南木曽岳(なぎそだけ)」も最近知りました。らん・・・みなみきそだけ・・・ではありません(笑)
登山道に入ってから次の分岐までは歩きやすい山道です。傾斜も緩く、アイドリングにはもってこいです。
南木曽岳の本体は急峻です。それは近づく前から見えている通りです。その本体の取り付けが「登り」と「下り」で一方通行になっている分岐点です。左が「登り」で右が「下り」です。
ここから先は登山道が急で狭いからだと思います。物理的にはすれ違うこともできますが所謂爛蹇璽ルルール瓩任靴腓ΑE然従います。
9:59
その分岐に到着したので休憩しました。全員着ていた上着を脱いで温度調整しました。
そしていよいよ林間アスレチックのようなこの山の核心部分に突入です。
道の大部分は木道や木製梯子や木製階段になっています。これが基本的に急ですが、部分部分で低山ではありえないくらい急です。登りながら・・・
「これが下りならもっと怖いだろうな・・・」
と思いましたので、一方通行になっている理由にこの辺りもあるのでしょう。
「怖い」と思う理由に「急」という点もありますが、設置されてから時が経っているからか、それとも利用者が多いからなのか、削り取られてやせ細っていたり、今にも朽ち果てそうな状態だったり、既に脱落している踏み板もありましたので、それらの方が怖いです。ただ、慎重に歩けば大丈夫です。道もほとんどが樹林帯の中ですので、高度感もありませんし、万が一滑落しても木で止まって助かるでしょう。木が濡れている時は特に注意が必要だと思いました。
特に急な部分には鉄の鎖も設置してありますし、しっかりと取り付けてありますから基本的には安心出来ます。
個人的には「不必要」な梯子や鎖は興醒めの対象となりますが、ここの場合はほとんどの箇所に「必要性」を感じます。その箇所が異常に多いほど急峻なだけです。
途中に安全な木道コースとチャレンジングな岩登りコースに分かれる分岐があります。H氏とN氏は木道コースを行き、私は岩のコースを進みました。距離は短いですがちょっとだけ楽しめました。
「これが200mくらい続いていたら楽しいのになぁ〜・・・」
などと思いながら上部の合流点で二人を待ちました。距離的には岩を直登する方が短いですが、どちらにしても大した距離ではありません。
11:35
南木曽岳の三角点がある山頂に到着しました。ここには展望はありません。4人〜6人ほど腰掛けられるウッドベンチがありましたが、記念写真だけ撮って避難小屋の方へ向かいました。
途中に展望台がありましたので立ち寄りました。大きな岩のテラスになっていて展望は良いです。御嶽山と乗鞍岳が見えました。快晴なら絶景だと思います。
道が下りになり始めると、熊笹に覆われた広くなだらかな場所に赤い屋根のかわいい小屋が見えてきました。
12:00
南木曽岳避難小屋に到着しました。
すぐ先の高台に展望台がありますが、我々が小屋に到着した時点で数人の先行者がいらっしゃったので、この小屋を利用させていただきました。
施錠はされていませんでした。入り口は道より一段高くなっているので、積雪時にも埋もれにくい構造になっているのだと思いました。今回の山行自体が「積雪時に来る為の下見」目的でしたので、その辺を想定して観察したのでそう思ったのかも知れません。中は広く、15畳前後くらいでしょうか。入り口から2畳ほどの縦長の土間が中心に伸びていて、床は板の間です。サッシもしっかりしていて機密性はありそうです。これなら冬期に空いていれさえすれば安心です。
入り口のすぐ横にトイレもあります。爐椶辰箸鷦悪瓩両臆璽瀬ぅ譽ト投下方式です。つまり立派な個室になっていますが猴廚鰐遏ソ瓩任后しかし、アチコチに撒き散らすよりもここ1点に集めたほうが合理的ですし、この山の自然環境に対する最低限の配慮ということなのでしょう。
私はいつもの通りのコンビニのおにぎり2個とザックに備蓄しているしじみのインスタント味噌汁です。最近は食後に紅茶を飲むのでティーパックと液状砂糖も持っています。ダイエット中は糖分の摂取は極めて抑えていましたが、最近は要所要所で多量の砂糖を投入した爐△沺舛す斑祗瓩鰉呂澆泙后C箸くて甘い紅茶は精神的にも効果があります。
12:40
食事を終え、すばやく撤収し、忘れ物やゴミを落としてないかチェックし、小屋を後にしました。
小屋の先の展望台には4人の先行者パーティーがいらっしゃいました。
ここにも大きな岩があり、展望台となっています。ほぼ北方には中央アルプスの高峰の連なりが間近に見えますが、この日はあいにくの曇り空で丁度稜線付近に雲がかかって、それぞれのピークを確認することは出来ませんでした。取りあえず現時点では積雪は無いようでした。
長居する程ではないので下山道を先に進みました。下り始めに大きな岩のテラスがあり、そこでも単独の男性が食事中でした。平日にこれだけの人が訪れるということはやはり人気があるのでしょう。
少し下るとコルのような形状になっていて、そこが旧避難小屋への分岐点となっていました。そこからすぐ近く(下方)にくすんだ赤い屋根の旧小屋が見えます。先ほど立ち寄った避難小屋の中に張ってあった水場の案内によると、旧小屋の裏手に湧き水があるそうです。ただし冬期は凍りつくそうです。この辺りの高度は1600m程度ですから真夏は暑いと思いますが、もし山頂エリアが登山口から片道4時間以上かかる場所なら最高に快適な野営地になるでしょう。テントを張ってよいのかどうかはわかりません。積雪期以外は登山口から近すぎて泊まるほどでもないですから何だか勿体無い気がします。
鞍部から少し登り返すと、左手にもう一度間近に中央アルプスを望むことができます。
さらに進むと摩利支天と展望台への分岐があります。我々は初めてなので展望台へ寄り道しました。ここも大きな岩が積み重なった展望台です。しかし、今までの展望台より一際高度感のある場所でした。岩自体はザラザラしているのでソールのフリクションは効きますが、高所恐怖症の方は最初の岩を跨ぐ事も出来ないかも知れません。私は上部の岩の間から少し下に降りて偵察しましたが、大きな岩のテラスがあるのでここで昼食を摂るのも良いと思いました。今度単独で来たらそうしようと思います。
摩利支天展望台を楽しんだ後、分岐点まで戻って、下山道の本線を歩き始めました。
下山道は登り専用の道よりある意味過酷です。下りはある程度の高度感を感じる事ができます。
傾斜角が45度くらいありそうな木製の階段が20mほど続く箇所が一番ヒヤヒヤします。鉄の鎖も設置されていますが、階段上部の方では鎖が重すぎて使い物になりません。何箇所かに分けてあれば良いかもしれませんが、一本の鎖ですし、太目の鎖ですし・・・女性はさぞ辛くて怖かろうと思います。高度感を殺すには山側を向いてバックで降りていくしかないでしょう。そうすれば持ち上げなくて済むので鎖も補助的に使うことが出来ます。不意にH氏が
「雪が積もってたら無理じゃね?」
と言いました。私もそう思いました。登りならアイゼンの前爪とピッケルで何とかなりそうですが、下りはハーネスとロープを装備して、懸垂降下程度の技術を使わないと降りることも出来なさそうです。今は我々にその技術と装備はありません。
梯子を設置してない急な道も各所にあるので積雪期は骨が折れそうです。積雪だけなら何とかなりそうですが、凍ったら・・・と考えるとちょっと怖いです。雪が積もる前にもう一回偵察をする必要がありそうです。
結構長く感じましたが
14:02
「登り」「下り」の分岐点に到着しました。
ここからは往路と同じ道を戻るだけです。行きに撮影し忘れた場所を写真に撮りながら歩きました。水平な登山道や林道歩きもありますが、全て距離が短いので気になりません。
14:22
駐車場まで戻ってきました。
N氏が登山靴を脱ぐと、心配していた足の怪我が少々ぶり返していたので、優しいH氏がN氏の先輩として運転を代わってくれました。
駐車場から出て、林道を国道256号線まで下り、国道に出たら中津川インターの方ではなく左折して温泉に向かいました。
この辺りは温泉施設が多く、事前調査で「源泉かけ流し」「火曜日営業」を条件にしてピックアップした狷帰り入浴OKの檜造りの湯船を有する温泉宿瓩妨かいました。
H氏には
「温泉は間違いないところを調べてある」
と豪語したものの、実はメモした紙を忘れてしまい、地図上の方向と位置で何となく運転手のH氏を誘導し、何となく
「こんなような漢字の宿だったような・・・」
くらいの曖昧な感じで看板を頼りに温泉に着きました。
爛曠謄襦”抖の森
という宿です。
周りの里山風景に溶け込みつつも洗練されたセンスが光る建物・・・エントランス・・・ロビー・・・。
事前調査では700円だったハズなのにフロントで
「900円です」
と言われ・・・風呂場までの長いアプローチで感じたアウェイな雰囲気・・・。
とても高級なお宿に迷い込んでしまったようです・・・。
湯船は確かに木曽檜をふんだんに使った私好みの造り・・・露天風呂も小さいながらこちらも檜造りプラスジャグジー装備・・・洗い場のアメニティーも高級そう・・・実際良い匂いのシャンプーです・・・。ただ・・・
ヌルい!そして900円は高い!
それが個人的な感想です。人生経験にはなりましたが再訪は無いと思います。
温泉を後にやや渋滞した国道19号線まで戻って、中津川ICから高速道路を使って帰りました。

<<南木曽岳についての総括>>
先週の山行でbird_moun_tainさんたちが「南木曽岳は良かった」とおっしゃっていましたし、実は私自身も2年前から来よう来ようと思いつつも先延ばしにしていた山でした。急峻な山ですが歩行距離が短いのでついついバリエーションの多い奥三河の明神山に行ってしまうのです。しかし、今回はN氏が久しぶりの参加ということもあり、中央・南アルプスの冠雪状況を確かめたかったのもあり、岩に触りたかったのもありで南木曽岳を選択しました。結果は良いものでした。私にとって最高の評価である「確実に何度も来るでしょう」と評します。
登山道はしっかり整備してあるので危険は少ないですし、ある程度低山慣れした人でも楽しめるアスレチック的なポイントが度々ありますし、綺麗でキュートな避難小屋を利用できますし、熊笹がハイマツを模して美しいですし、中央アルプスと御嶽山が間近に拝めますし、帰りに天然温泉に入って帰れますし・・・と、好条件を高レベルで満たしていると思います。コースの短さだけが難点です。
とりあえず積雪期までまだ時間がありますからもう一度偵察に来るでしょうし、2月3月の雪が凍結する時期にもチャレンジしてみたいと思います。

おわり。

有意義な休日を過ごしました。

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