記録ID: 28375
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山
大雪山旭岳〜トムラウシ(姿見−旭岳−トムラウシ−天人峡/3泊4日・縦走)
2008年08月11日(月) ~
2008年08月14日(木)
- GPS
- 72:39
- 距離
- 56.2km
- 登り
- 2,961m
- 下り
- 3,953m
コースタイム
【1日目】
旭岳ロープウェー11:45−11:55姿見駅11:55−12:10姿見ノ池12:15−14:38旭岳山頂15:05−15:33裏旭キャンプ指定地
【2日目】
裏旭キャンプ指定地7:30−8:00後旭岳山頂8:05−8:20裏旭キャンプ指定地8:20−8:58間宮岳9:12−9:54北海岳10:12−11:15白雲分岐11:24−11:47白雲岳避難小屋12:00−12:44高根ヶ原分岐13:34−15:12忠別沼15:15−16:01忠別岳16:16−17:03忠別岳避難小屋分岐17:08−17:19忠別岳避難小屋
【3日目】
忠別岳避難小屋6:01−6:20忠別岳避難小屋分岐6:20−7:15五色岳7:27−8:33化雲岳下分岐8:56−9:33ヒサゴ沼避難小屋9:55−11:01ヒサゴ沼雪渓上分岐11:10−11:35天沼11:42−13:10北沼13:17−13:44トムラウシ山14:10−14:25北沼14:25−16:10天沼16:10−16:31ヒサゴ沼雪渓上分岐16:42−17:19ヒサゴ沼避難小屋
【4日目】
ヒサゴ沼避難小屋5:56−6:59化雲岳7:33−8:21ポン沼8:34−10:28第一公園10:28−11:46滝見台11:52−12:34天人峡
旭岳ロープウェー11:45−11:55姿見駅11:55−12:10姿見ノ池12:15−14:38旭岳山頂15:05−15:33裏旭キャンプ指定地
【2日目】
裏旭キャンプ指定地7:30−8:00後旭岳山頂8:05−8:20裏旭キャンプ指定地8:20−8:58間宮岳9:12−9:54北海岳10:12−11:15白雲分岐11:24−11:47白雲岳避難小屋12:00−12:44高根ヶ原分岐13:34−15:12忠別沼15:15−16:01忠別岳16:16−17:03忠別岳避難小屋分岐17:08−17:19忠別岳避難小屋
【3日目】
忠別岳避難小屋6:01−6:20忠別岳避難小屋分岐6:20−7:15五色岳7:27−8:33化雲岳下分岐8:56−9:33ヒサゴ沼避難小屋9:55−11:01ヒサゴ沼雪渓上分岐11:10−11:35天沼11:42−13:10北沼13:17−13:44トムラウシ山14:10−14:25北沼14:25−16:10天沼16:10−16:31ヒサゴ沼雪渓上分岐16:42−17:19ヒサゴ沼避難小屋
【4日目】
ヒサゴ沼避難小屋5:56−6:59化雲岳7:33−8:21ポン沼8:34−10:28第一公園10:28−11:46滝見台11:52−12:34天人峡
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れのち霧 3日目 曇り一時雨 4日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目/旭岳ロープウェイから裏旭キャンプ指定地】 朝一番のロープウェイで入山して忠別岳避難小屋までと計画しておりましたが、長距離の移動等もたたってか起きられず・・・結局昼のロープウェイで入山となりました。 ただ、結果として旭岳ロープウェイから忠別岳避難小屋のロングコースを1日目にとるよりは、裏旭で幕営して1泊したほうが、かなり楽だと思います。 白雲岳避難小屋まで初日に入るというルートをとる方も多いと思いますが、3泊4日にするのなら、午後入山の裏旭キャンプ指定地で1泊というのもおすすめです。 何せ朝起きると目の前に朝日に照らされた旭岳が聳えているのですから・・・。 10分ほどのロープウェイの空中散歩で姿見駅に到着します。 山頂までは2時間ほど・・・と姿見付近の看板には盛んに記載がありました。 が、火山ならではの崩れやすい砂礫地なので、思いのほか足に負担がかかり、時間を食ってしまいました。 観光地然としてたくさんの方が軽装で山頂まで登ってこられます。 旭岳山頂からは360度の眺望ですが大変な混雑です。 残念ながら登頂時は西側(旭川市街方面)にガスがかかり眺望がありませんでしたが、北・東・南側はすばらしい眺望を楽しめました。 旭岳から眼下に見える裏旭キャンプ指定地までは30分ほどですが、当然山頂から先は登山者が一気に減りますので、道の状況も悪化します。 旭岳東側のトレースはほぼ直登(直降)状態でつけられていて、非常にスリップしやすい「砂礫の壁」といったところです。 傾斜・滑りやすさから個人的にあまり登りに使いたくない・・・と感じました。 裏旭キャンプ指定地は、テントが10張り位のスペースでしょうか。 整地されていて使いやすいです。 雪渓からの雪解け水が豊富で、この季節は問題ありませんでした。 地図には携帯トイレブースありと表示されていましたが、そのようなものはありません。 【2日目/裏旭キャンプ指定地から忠別岳避難小屋】 最初に、目の前に聳える後旭岳に登ってみました。 コースマップには載っておりません。 30分ほどで登れますが、トレースもありませんし山頂には標識の一つもありません。 ただ、眺望はやはり遮るものがありませんから素晴らしいです。 高山植物を踏まないよう、岩を慎重に登降しました。 いったんキャンプ指定地まで下山して、通常のコースに戻ります。 間宮岳〜北海岳までは、非常に気持ちいい稜線歩きです。 砂礫の道ですが、傾斜がさほどありませんので、歩きずらいことはありません。 快調に歩けるところです。 特にこのルート上は御鉢平から黒岳方面がすばらしく眺められます。 北海岳〜白雲岳分岐までも高低差がありませんので快調に歩けますが、白雲岳直下まで来ると白雲岳から崩れ落ちたと思われる岩がゴロゴロと転がっていて、一部岩礫帯を超えますが、危険なことはありません。 ルートもしっかりしています。 白雲岳分岐から白雲岳避難小屋へは一気に下りますが、小屋周辺はクマ出没との表示がありました。 やや藪歩きの様相に変化しますので、ガサゴソという音にビクビクしながらでしたが、幸いにも遭遇はしていません。 白雲岳避難小屋は夏季の間は管理人さんが常駐しており有料の宿です。 テン場にも協力費としてお金を入れる箱が設置してありました。 ここから目的地の忠別岳まではまだかなりの距離があります。 眺望のいい大地を歩きますが、砂礫地とハイマツ帯が交互交互にあらわれてきて楽しく歩けるところです。 忠別沼から先は時間的にガスが出てくる時間になってしまい、眺望は一気になくなってしまいました。 忠別岳山頂までは迷うことなく歩けると思いますが、山頂からは何本かトレースがあって不安になります。 地図にも「迷」なる表示がありましたが、慎重に真東に降りるトレースをとると自然と南向きにルートが曲がっていきます。 ホワイトアウト時は注意が必要です。 忠別岳避難小屋までは1時間ほどの下りですが、300m以上の下降はほぼ全ルート藪こぎです。 ただ、踏み跡もしっかりしていますので、慎重に歩を進めれば迷うことはないと思います。 忠別岳避難小屋は定員40名と書かれた地図が多いと思いますが、40名はちょっと厳しいと思います。 無人の忠別岳避難小屋ですが小屋内はせいぜい20名程度ではないでしょうか。 「2階の床が不安定で」という掲示がされていました。 上ってみませんでしたので程度はわかりませんが、少々痛みが進んでいる感じです。 しかし、思いのほか人が少なく、小屋内4名、テント2〜3張りでした。 やはり雪渓尻で雪解け水が豊富にありました。 【3日目/忠別岳避難小屋からトムラウシ山ピストン、ヒサゴ沼避難小屋へ】 忠別岳避難小屋から五色岳を超えて五色化雲の中間点付近まではハイマツの藪こぎが続きます。 朝露でびちょびちょになりますので、雨衣を着用しました。 下だけ・・・という方もおられたようですが、背丈ほどのヤブもありますので、上下着用されたほうがいいと思います。 五色化雲の中間点あたりからは急に開けた木道歩きで、非常に快適に歩けます。 今回の山行で木道が設置してあるところが随所にあって、ほっと足休めになる感じでした。 いったん今晩の宿泊地となるヒサゴ沼避難小屋で荷物をデポしました。 化雲岳とヒサゴ沼避難小屋までは、ヒサゴ沼分岐から直に降りるルートといったんトムラウシ方面の縦走路を歩き、途中からヒサゴ沼へ分かれる道と2ルートあります。 地図のコースタイムからすると後者の方が短く、また前者は「迷」のマークが多いことからルート選択に後者を考えてもおりましたが、結果として前者をとりました。 この時期は非常に歩きやすいです。 ロープの柵・木の階段等非常に整備されていて、これらが雪渓で埋まっている時期でなければ道迷いの不安は全くないと思います。 ぬかるみも前夜少し降った中であっても特に問題はありません。 時間的にも、コースタイム(ヒサゴ沼分岐〜ヒサゴ沼避難小屋まで、登り1:10下り0:50)ほどはかかりません。 足にもよるでしょうが、僕の足で登り0:50下り0:35ほど(鹿に遭遇して写真撮ったり朝のニペソツ方面の写真撮ったりでだいぶゆっくりの時間です)です。 ヒサゴ沼避難小屋は2階建てで中からも外からも2階に登れます。 やはり40名はきついと思います(緊急時には荷物も何もなく人が川の字になればそれくらいは泊まれるってことでしょうか)。 荷物をデポして登山道に戻ります。 ヒサゴ沼の西端から雪渓を直登するのが最も歩きやすいルートです。 地図には雪渓の間の稜線を登る道の表記もありましたので途中まで歩きましたが、実際には人が歩ける状況でない(岩礫を詰めてからの藪にルートなし)です。 雪渓上部は大きな岩の道でさながら北アルプス的な印象です。 じきにメインの縦走路に合流します。 トムラウシまでの縦走路は、日本庭園と称されるようなハイマツと岩のコントラストが美しいルートですが、今日は曇りがちで、時折霧雨も混じるガスも濃くなったりで、少々残念でした。 ロックガーデンは大きな岩が転がる岩礫地ですが、豊富なペンキ印で迷うこともないと思いますが足元には十分注意してください。 北沼を過ぎると山頂は間もなくです。 岩場を慎重に登り詰めると山頂の標識が現れます。 山頂は20人程度は休めるでしょうか。 今日は最初貸切状態でしたがお茶を沸かして10分ほどで学生パーティが1組だけやってきました。 下山途中にもすれ違ったのは2組くらいと、百名山の割には閑静な感じでした。 ヒサゴ沼避難小屋までは往路を戻りますが、小屋に着いてみると、1階も2階も満員でした。 年配の方のパーティと学生のパーティにほぼ埋め尽くされていて、先にシュラフを広げて小屋内に場所を確保していたことは大正解でした。 しかし・・・・夜半まで団体さんが大騒ぎで、結果としてテントを張ればよかったと非常に後悔しました。 【4日目/ヒサゴ沼避難小屋から化雲岳経由天人峡へ下山】 3日目は終日曇りがちでしたが、4日目は晴れました。 ヒサゴ沼からはニペソツ山の鋭鋒がすぐそこに見えました。 化雲岳まではヒサゴ沼分岐までの直登ですが、前述のとおり歩きやすい道です。 化雲岳はあっけないほどすぐ登頂できます。 山頂には高さ5mほどの大岩があります。 北側を巻くように登れますが、非常に崩れやすいもろい岩なので、ホールドをしっかり見極めながら登ってください。 南側のなだらかな山容とは全く異なり、北側は絶壁ですので高度感は抜群です。 天人峡までは長い下りです。 ポン沼を越えるくらいまでは明るい稜線歩きですが、いったんハイマツ帯に足を踏み入れるとその先の急降下からは木の根が露出したヌカルミの道の連続でした。 第二公園付近が最も道が悪いです。 雪解けが残る時期などはかなり難儀するのではないでしょうか。 足元を注意すれば、この時期はスパッツを着けずとも裾がドロドロになるほどではありませんでした。 第一公園周辺は快適な木道歩きで、高山植物の宝庫です。 一般の人が登ってくるのはせいぜい滝見台までなので、この高山植物公園を歩けるのは登山者の特権です。 滝見台にはベンチが設置してあり、最後の休憩に最適で羽衣の滝が一望できます。 ここから天人峡まではつづら折りの道で涙壁の上部から急降下します。 樹林の隙間に麓のホテルや道が見えればゴールはわずか。 登山口に降りると目の前に自動販売機がポツンと設置されているのがうれしいです。 |
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