【過去レコ】立山周回 高山病ひどし…
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 991m
- 下り
- 987m
コースタイム
天候 | ガス・小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
白馬岳の帰りのバスの中で決まった立山三山縦走.
朝,4時過ぎにKM先輩に家まで迎えに来ていただく.天気は芳しくないがまだ降ってはいない.小杉ICから流杉SAまでは北陸自動車道を走る.今回は長丁場なので6時始発のケーブルカーに乗れないと先行きが暗い.しかし,この悪天候のためか,5時30分前に立山駅に着いたが,始発のチケットをゲットすることができる(駐車場も比較的空いていて駅の近くに停められた).
6時のケーブルカーに乗り,美女平からはこれに接続する高原バスに乗り換える.バスはさすがに満席で,補助席となる.7時20分に室堂に到着,外は小雨が降っていて肌寒い.最初から雨具&ザックカバーを装着しての出発となる.まずは立山玉殿の湧水で食事用の水をボトルに汲む.
これまで立山は小学校時と7年前に雄山・大汝山を往復しただけであるから,それ以外のルートを歩くのは初めてだ.
エメラルドグリーンのミクリガ池の脇を通過し,みくりが池温泉の手前で地獄谷の方へ入る(雷鳥荘を経由してもいけるが,地獄谷経由の方が時間が少し短いようだ).雷鳥平のキャンプ場を過ぎ,浄土沢を橋で渡ると,いよいよ本格的な登りとなる.
室堂に降り立った登山者のほとんどが雄山を往復するのか,ほとんど人がいない(もちろんこの悪天候の影響もあるだろうが).とても8月の土曜日とは思えないほどだ.剱御前小舎が建つ別山乗越への登りは少し息が切れるが,大したことはない.これが,本日の一番の登りで,後はほとんど稜線歩きとなる.
小舎からひと登りで今日最初のピークである別山山頂に着く.ガイドブックには「剱岳の景観が最高」とあるが,もちろん何一つ見えない…(別山辺りから軽い頭痛がしてきたが,この時点では大したことないだろう,とタカをくくっていた)
別山の次は真砂岳山頂.立山・剱岳に挟まれた別山・真砂岳は地味だが,ともに日本百高山に選定されている.ここまで何も食べていないのでおにぎり1個を腹に入れる.この先,右手にのびるのは大走りコースで,エスケープルートとして利用できる.
いよいよここからが狭義の立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)となる.富士ノ折立手前で雷鳥2羽を発見し,少しだけ気分が晴れる(ガスの日に良いことと言えば,雷鳥に遭遇できる確率が上がることだけ?).富士ノ折立からは,10分ほどで大汝休憩所のある大汝山.ここの標高は3015mで富山県最高地点だ.大汝休憩所でピンバッジ(大汝休憩所でのみ入手可能,バッジはこの1種類のみ)を購入し,雄山へ向かう.この頃から頭痛が激しくなり,少し顔をしかめるようになる.
12時ちょうどに雄山に到着し,社務所の屋根の下で昼食とするが,食べる気がおきない.それでも何も食べないのも良くないかと,KM先輩がお湯を沸かして作ってくれたカップそばを少しと草餅1個を食べる.30分弱の休憩の後,一ノ越へと下山を始める.少し高度を下げれば症状が緩和するかと期待したが,食事を摂ったせいもあってか頭痛+吐気のダブルパンチとなってしまう.
一ノ越まで休憩せずには行けそうになにので,正直に話し,少し休憩をもらう.富士山の時にもかなり頭が痛くなったが,その時とどちらがひどいだろうか?小学生やジーンズの人たちにどんどん追い越されてしまう.下山後に振り返っても,雄山から一ノ越までの記憶が「あいまい」だ.こんな時の酸素飽和度は一体どのくらいなのだろう?
一ノ越山荘の中で休憩するが,なかなか症状が改善しない.せっかくここまで来たのだから浄土山を踏んで帰りたいという気持ちと,浄土山ならまたいつでも来れるかという気持ちが交錯する.結局,先輩が「室堂に戻ろう」と言ってくれたので,その言葉に従って下山とする.室堂までも足がフワフワした感じで,やっとかっとで室堂に戻り着く.
室堂で少し頭痛が軽減したが,完全に良くなったのは立山駅で車に乗り,少し走ってからだった.悪天候(=低気圧)もおそらく関係しているはずだが,まさか立山でここまでの高山病になるとは思ってもみなかった.やはり室堂に着いてからすぐに歩くのではなく,しばらく高度順応が必要なのかもしれない.今回は,時間的にも体力的(足・腰の疲れがなかったという意味)にも浄土山は可能であっただけに少し悔いが残ったが,またの機会に浄土山の山頂を踏むことにしたい.
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する