楡沢山―坊主岳北峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,568m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
分水嶺の稜線は、迷いやすいポイントも多いのでマネしないでください。山深いところなので、それなりに気をつけて。 |
写真
感想
北の霧訪山―経ヶ岳までつづけようと考えながら、1年半ほど中断していた。今日は一昨年10月の続きから1851m峰までの予定。中間点に楡沢山1754m(地図には記載ない)があるものの、ほかに特徴の無い尾根だし、長いし、笹に覆われているだろうし、クマも多いと聞くのでやや気が重い。ただここは太平洋と日本海をわける分水嶺なので登山記録もボツボツとあり、踏み跡も結構あるのではないかと期待もする。調子がよほど良かったら、坊主岳まで行けるかもしれないと考えて出発。
《登り口―稜線》1時間45分(計画は1時間30分)
横川ダム奥の蛇石キャンプ場に車をとめて、自転車で登り口まで下る。林道入り口からすぐ右の尾根に取り付く。じきに踏み跡に合流する。キノコ山のビニールひもも下の方だけで、あまり目印類もない。大きな尾根なので、それなりに山仕事などで歩かれているようである。さいごにササが登場するが、薄いので問題なく分水嶺の稜線に到着。
《稜線―楡沢山》2時間19分(計画は2時間15分)
稜線はヒザ―腰高のササが基本。植生はカラマツ・広葉樹・モミツガが所によって入れ替わる。踏み跡はまずまず良好で、赤リボンや境界を示すコン柱・標柱が多い。(多すぎるくらい)1543mより南ははじめて歩く区間。左には樹間ごしに御嶽山・乗鞍・北アルプスが見えるが写真に写すほどには見えない。ほぼ予定どおりのタイムで3年半ぶりの楡沢山に到着。(なおコン柱類は後半には見られなくなった)
《楡沢山―坊主岳北峰》3時間31分
この先は左前方に経ヶ岳―仏谷がずっと見えて気分が良い。前景にダケカンバやカラマツがあって、なかなか綺麗には写せないけど。赤テープは続くものの踏み跡は不明瞭になり、見失うこともしばしば。また雪が融けて間もないので、ササが寝ているために踏み跡がわからないことも多くなってきた。左への太い尾根の分岐はエスケープルートであるのでチェックしておく。さていつの間にか赤テープ類が全く無くなった。山深くなってくるし、やや心細いものである。雪が出始める。これは想定外であったが、もぐらないし、笹よりもずっと時間が稼げる。やがて予定の1851m峰に到着。さらに進むか逡巡するが、調子が良いし、陽が長く時間計算して行けると判断してすすむ。雪の部分も多くなってきた。そして最後の雪の急斜面では、滑れば結構下まで行ってしまうので、ゆっくり慎重に。
ひょっこりササを刈り払った平に出る。坊主岳北峰に着いた。北峰とは正式名称ではないだろうが、何人かの記録で見たので採用させてもらう。あの展望の良い坊主岳と違って、木々が多いところ。だいたい坊主岳も僅かにのぞける程度。それでも北から来た者にとっては、御嶽・乗鞍がしっかり見えるだけでも眺望が良いというものだ。雪田にきのうくらいの足跡あり。
もっと余裕があれば坊主岳まで行くのだろうが、今日はここまでで十分。
《坊主岳北峰―林道》38分
さてここからの未知の尾根はどんな様子だろうとドキドキしていたのだが、なんと赤リボンが下りている。おそるおそる下りると、とても広くササ刈りがされている。これは私が関わっている〇〇岳の登山道ササ刈りより立派だぞ。〇〇も頑張らなければと思う。
急な尾根を一直線に下りているので、登りではたいへんだろう。1時間半ほどみていた区間を38分で通過。道が無ければどんなに苦労していただろうか。道無き尾根をドキドキしながら下るのが好きだけど、今日はすでにたくさん歩いたので有難かった。
《林道を蛇石キャンプ場へ》1時間44分
この林道には「七滝登山道」の標識があり、さらに奥地へすすんでいる。坊主岳・仏谷コルへ続いているのだろうか? なお今下りてきた方面には道標は無い。気をつければ赤テープが見える。この道はまだデビューしていないということなのか、間伐などの作業道なのか・・・・・登山道にしては、ここまでのアプローチ(林道歩き)が長すぎるよ。20分くらいは崩落多く林道としては廃道だが、そのあとは良い道となって、キャンプ場へ。
当初予定を超えて坊主岳に迫れて良かった。この長い稜線も経ヶ岳―仏谷―坊主岳北峰を残すだけになった。また折を見て訪れよう。
コメント
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お疲れ様でした。
農作業に影響が出なければ良いですね(笑)
あれ!?
経ヶ岳9合目から黒沢山が切れているように見えますが?
仏谷、いい稜線ですね。惚れ惚れします
登坂意欲は湧きますが、これからは笹が凄そうですね
でもこの連休で胸以下の笹は楽園のように感じる経験をしたので、今度どんだけレベルかは教えてください
写真12とか13あたりの樹間から山を眺める感じが大好きです
でも本当に。。よう歩きましたねー
GWでもひっそり、誰にも会わない山を選択して大成功。帰りに釣り人にお会いしましたけど。
3月に坊主岳に登られたO氏によると坊主岳中峰と命名されていましたネ。
経ヶ岳と黒沢山・・・・登山口で赤線が辛うじてつながっていますから・・・と負け惜しみ。
飯田峠と楡沢山・・・・飯田峠の圧勝ですね。こちらは後半になるほど笹に苦労しましたけど、意外と薄目で背丈も腰くらいで、手もあまり使わずバリバリと歩けたので。
はじめて貴兄の記録を拝見しました。面白いことをやっておられますねえ。朝日が峰(瀬戸沢山)1725.0M北の遠見場1540.0Mも通られたということでしょうかね。ぼくたちも2004年に集中して、この稜線の
山々を登ったもんです。でも家が土岐市なので、アプローチは木曽側が近く、すべて楢川村からのぼりました。もちろん塩尻の末端まで。楢川側は大木、巨木交じりで樹林が良かったですよ。おせっかいかもしれませんが、もうなくなった新ハイキング関西で西尾寿一さんが、1851pを天照山、山頂渉猟の南川金一さんが、季刊誌山の本で連載中の「知られざる山」で坊主岳北峰を、麓の天照沢集落で「天照山」と採取されていますよ。経ヶ岳、権兵衛峠間は歩かれないのですか?北沢山1969M3等は山頂が、小ササのピークで展望良好で、南面はお花畑となった良い山ですよ。
float cloudさんの記録は楽しみにさせてもらってますよ。上伊那・下伊那では知った所が載っているので面白いです。
北沢山はウチからも見えています。2011年3月に行きました。その左に大棚入山と2171m峰が見えます。2171は「大棚入の弟」と呼んでいます。
こんばんは、yama takeさん。2171pは、樽が沢山。楢川村史に記載があります。わがブログにアップしたばかりです。
たったいま、山から帰宅したばかりです。上村は砂駒から曽山沢右岸尾根を登って竜東索道の曽山停留所に行って来ました。帰路は、矢筈峠頂上を経て氏乗山に登頂後、その東尾根を大島川原キャンプ場へと降りましたが、この尾根、岩稜、キレット連続し、とてもスリリングでした。
間違えました、曽山沢左岸尾根です。
楡沢〜坊主間をどう攻略しようかと調べていたら・・・。
やっぱりyama-takeさん。
上伊那全域の山々に隈なく足跡を残すyama-takeさんだから、
当然と言えば当然なのですが、
尊敬とともに、ある種の悔しさも覚えずにはいられません。
この記録は7年前になりますか。
笹刈りの状況変化はあるでしょうが、
この記録も、大いに参考にさせて頂きます。
yamaikuzeさん こんばんは。
このレコに書いたように、稜線の後半は雪、最後の下りは切り開きがあって、意外とササに苦労した印象が薄いですね。
ま、苦労は日がたつと忘れていって、つけた赤センに満足しているので、こんなことを続けていられます。
yamaikuzeさんも、すでに仏谷ー坊主岳のササを経験されているので、怖いものなしじゃないですか。上り下りでどこを通られるのか、楽しみにしています。お気をつけて
ワタシも横川、小横川流域はご無沙汰しているので、また足を運ばなくてはと思いますね。〇〇と〇〇〇がアタマにあります。
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