谷川岳 積雪期馬蹄1day

2021年02月21日(日) [日帰り]

• GPS: 13:42
• 距離: 28.4km
• 登り: 3,537m
• 下り: 2,968m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:56
• 休憩: 0:47
• 合計: 13:43

距離 28.4km 登り 3,537m 下り 2,987m

2:29 白毛門登山口駐車場
2:34 東黒沢
3:56 4:05 松ノ木沢の頭
4:57 5:02 白毛門
6:00 6:02 笠ヶ岳
6:03 笠ヶ岳避難小屋
7:05 7:12 朝日岳
7:29 7:31 ジャンクションピーク
8:59 清水峠白崩避難小屋
9:03 清水峠
10:33 10:36 七ツ小屋山
11:01 11:02 1544ｍ地点分岐
11:10 11:12 蓬ヒュッテ
11:14 蓬峠
12:10 12:12 武能岳
12:50 12:52 笹平
14:09 14:12 茂倉岳
14:35 14:36 一ノ倉岳
14:43 14:44 ノゾキ
15:08 15:09 富士浅間神社奥の院
15:12 谷川岳
15:19 15:21 トマノ耳
15:23 谷川岳・肩の小屋
15:28 天神ザンゲ岩
15:34 15:35 天狗の留まり場
15:43 15:46 熊穴沢避難小屋
15:59 天神平・天神峠分岐点
16:12 ゴール地点

最後の最後でGarminの電池切れでログが切れました

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

・深雪ラッセル、ウインドクラスト、踏み抜き、腐れ雪のトラバースなど、硬いアイス以外はなんでもアリ。
・下って登っての繰り返しで状況が変化するので、装備をまめにスイッチする必要があり余計に時間がかかる

■土合橋〜白毛門　多くの方が歩いているので割愛。
■笠ヶ岳〜朝日岳　歩きやすい稜線。山頂部が広くホワイトアウトしたら迷う。（過去に迷いました）

ここからが本番
■朝日岳〜清水峠　すぐそこに見える清水峠。なだらかな下りですが踏み抜き、深雪ラッセルで時間がかかる。スノーシューがないと進まない。

■清水峠〜蓬峠　　七ツ小屋山への上りが辛い。引き続き雪が深いのでスノーシューがいいが一部アイゼンに変えたほうが安心の場面も。朝日岳以降は登攀力のあるスノーシューがいいかもしれないが重さとのトレード・オフなので悩ましい。

■蓬峠〜武能岳　強風で雪はそれほど深くない。武能岳への上りでまず心が折れる。武能岳からの下りの短いトラバースが南向き斜面で雪が緩んでいて唯一緊張した。ミスしたら致命的。

■武能岳〜茂倉岳　冬の日帰りは肉体的にも精神的にも後半に茂倉岳を見て心が折られる。危険箇所こそないがひたすら踏み抜きと格闘しながら登る。

■茂倉岳〜天神平　馬蹄を歩いてきたあとだともはや高速道路。

写真

2/21 4:38

本日は谷川岳馬蹄形。
これまで3月と4月に同じコースを歩いたことがありいずれもホワイトアウトで難儀しましたが、さて今日はいかに。
夜中に雪が降ったようで軽い雪にトレースつけて進む。

2/21 6:30

笠ヶ岳を過ぎたらやっと明るくなってきた。
後ろにはこれから目指す谷川岳。あそこまで行けるかな。
途中まで付かず離れずで歩いてきた二人組ともここでお別れ。

2/21 6:41

先週登った日光白根山から日が昇る。希望の朝だ。

2/21 6:45

赤く染まる谷川岳。ここまで稜線にはテントが二張ほどあった。
モノ好きな人もいるもんだ。

2/21 7:14

朝日岳も近い。

2/21 7:19

ここでお二人の方とすれ違い。宝川温泉から上がってテント泊していたとか。これまたモノ好きな人がいるもんです。

2/21 7:22

朝日岳に到着。大絶景。
はじめて冬の晴れた朝日岳にこれて感無量。

2/21 7:22

反時計回りの駄目なところはバテバテの後半に武能岳と茂倉岳が控えているところ。両方とも容赦なく心を折ってくる(笑)

2/21 7:23

一ノ倉岳と茂倉岳

2/21 7:24

ここが進むか戻るかの分岐点。想定より少し遅いので悩む。
もうこの絶景で大大満足なので帰っても悔いはない。

2/21 7:41

こんな景色が広がっていたら脚が進まざるを得ない。
ジャンクションピークから先に続く巻機山までもいつか行きたい。

2/21 8:27

ここからが深雪。ツボ足だとまったく進まないのでスノーシューにチェンジする。

2/21 8:33

北岳？いえ、上越のマッターホルンです。

2/21 8:42

巻機山まで連なる山々。大烏帽子山？ではないらしい
すごい迫力だ。

2/21 8:43

清水峠まではスノーシューなら快適雪山ハイク。ごきげんな稜線が続く(まだ体力も十分)

2/21 9:10

とりあえず何はなくとも中間地点。

2/21 9:41

大源太山。すごい。カッコいい。夏に登ろう。

2/21 9:41

七ツ小屋山までの上り。急ではないがダラダラと登るので疲れる。

2/21 10:11

たぶん冬路ノ頭付近。複雑に雪庇が張り出している。

2/21 10:11

稜線通しは真ん中の島みたいなところだけれど、雪が積もりすぎてよくわからない地形になっている（笑

2/21 10:46

後半戦の山々。
後半にこの山の面々が待ち構えてるのが本当にキツい。

2/21 10:51

とにかく今は進むしかない。
天神平のロープウェイの最終16時30分には間に合わせたいし。
馬蹄ですが冬はロープウェイをありがたく使わせてください（笑

2/21 10:51

こちらを後半戦に持ってくる時計回りならロープウェイの時間に囚われず下れるけれど、冬の馬蹄後半の集中力で笠ヶ岳以降の下りは嫌だなぁと。

2/21 11:12

なお、最高の稜線歩きが続きます。ここでなんと二人の方とすれ違い。話さなかったけれどどこまで行くのだろう。

2/21 11:12

武能岳へ続く道。上りに差し掛かると相当に疲れている自分がわかる。もう登りたくないとここいらで思いはじめる（笑）

2/21 11:23

蓬ヒュッテでもお二人の方と遭遇。
本当にモノ好きな人がいるもんです。

2/21 12:05

武能岳への上り。キツい。キツすぎる。まったく進まない。
そして超強風。気温が高いからいいけれど本当の厳冬期の気温でこの風なら超シビアコンディションだろう。

2/21 12:06

振り返れば絶景！

2/21 12:22

なんとか到着。

2/21 12:22

心折れる。天気が良くて見えるのも考えもの。

2/21 12:22

少し落ち着くために遠くに目をやれば主脈の山々も絶景だ。

2/21 13:02

唯一緊張した武能岳からの下りのトラバース。
南側の絶壁の斜面で雪が緩み、上りの方の踏み跡がまったく当てにならない状況なので慎重に通過した。

2/21 13:52

茂倉岳への上りも果てしない。

2/21 14:23

茂倉岳頂上に到着！ここからは踏み跡明瞭で一気に精神的に楽になる。

2/21 14:23

馬蹄北側全景。

2/21 14:54

西日があたり美しい。

2/21 15:25

最後のピークが見えた。

2/21 15:31

到着。誰もいない。

2/21 15:32

朝日岳。なんとかあそこからここまで来れたよ。

2/21 15:33

主脈。トレースがあるな。爼倉に向かったっぽい。
いつか行ってみたいけれど当面は行きたくない。

2/21 15:32

さて問題はロープウェイの最終の時間まで一時間切っていること

2/21 15:36

昼間はハイカーがたくさんいたのだろうけれど、今は誰もいない高速道路みたいな道を見て冬装備でも50%は切れると確信

2/21 15:44

至仏山か。あちらは春に雪上キャンプだな。
と写真を撮る余裕もあり。

2/21 15:44

自分が谷川岳からの本日のビリッけつのお客様ですね（笑

2/21 16:16

ようやくロープウェイ乗り場が間近に。
はるか遠くに清水峠の監視小屋が見える。
よく一日で歩ききりました。

2/21 16:23

ロープウェイ乗り場に頂上から50分で到着。やればできる。あとはロープウェイに揺られて安全下山。

撮影機器：

DSC-RX100 SONY

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー タイツ グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 帽子 登山靴 ザック アイゼン ピッケル 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） ライター・マッチ 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ポール

感想

hirotieee

積雪期の日帰り馬蹄に挑んできました。
雪のある時期の三度目のトライです。
とにかく疲れましたが真っ白な馬蹄縦走路をこれでもかというほど堪能できました！

今回の登山からの学びは2つ
・何事もコストとベネフィットのバランスが大事だということ
　過去最高の絶景を堪能できたはずですが、そのベネフィットを上回る体力的・精神的コスト。
何事もバランスが大事。

・晴れていればいいわけではない
　時間に対しては(当然)雪の状態が支配的。快晴で見通しが良ければ過去二回よりペースが上がるだろうと思っていましたが、アップダウンが激しく長い馬蹄形は、雪の状態が場所と時間でかなり変わるのでにその都度装備を合わせるのに難儀しました。
そして後半にへばってきたところに武能岳から茂倉岳までが見渡せるおかげで精神的にヤラれます（笑）

前回白根山で上がったはずのモチベーションを燃やし尽くしてしまったので、次は雪のない山にのんびりハイキングします。

コメント

chee2005

蓬ヒュッテ
を掘り起こしていました。

快走されましたね！！
見える喜びと、見えちゃう辛さ、よく分かりました(^^)

hirotieee

Re: 蓬ヒュッテ
いつもは静かに人と会わずに歩くのが好きなタイプですが、後半戦で心寂しくなってきたところだったので、蓬ヒュッテに人！人がいる！！と内心歓喜していました！(笑)

何をしていただいたわけでもありませんが、ありがとうございました。