川苔丸山・真名井北稜
- GPS
- 08:32
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,385m
- 下り
- 2,310m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:川乗橋から日原街道徒歩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
川苔丸山に真に尾根は道なし |
その他周辺情報 | 奥多摩温泉”もえぎの湯” 入浴料850円 |
写真
感想
週末の青梅線はコロナ禍にも拘らず登山者の姿が目立った。川井駅でも数人が降り、皆バス停へ急いで行ってしまい真名井北稜を目指すのは僕だけのようだ。大丹波川に沿って都道202号線を歩いていると川井で降りた登山者を乗せた西東京バスが追い越して行った。ずっと奥の清東橋から棒ノ折山を目指すのだろう。大丹波集落で脇道に逸れて青木神社に立ち寄った。“大丹波”と云うと山梨県の丹波山村を思い浮かべるが奥多摩町の集落にも存在している。真名井橋で大丹波川から真名井沢へと分かれ真名井林道に入った。
真名井沢北稜の登山口は真名井橋から200m程西に進んだ処にあり、送電巡視路の標識だけがあった。真名井沢は切れ込んだ谷で尾根の直登は難しく、登山道は斜めに切るように付けられていた。稜線に達すると新秩父線の送電線が上空を通り右に39号、左に40号鉄塔への標識があった。40号の鉄塔は550m標高点の位置で展望は得られなかった。41号鉄塔を過ぎると送電線は稜線から離れ、稜線西側に伐採地があり嘗ては展望が良かっただろうが新な樹木が伸びスッキリしないが、真名井沢の右岸、エビ小屋山(1,147m)など赤杭尾根(あかぐなおね)の山々が望めた。
惣岳山(そうがくさん710m)は“青木山”の別名があり、大丹波集落で立ち寄った青木神社と同じ名前だった。展望は利かず写真を撮っただけで通過し、再び送電線の下に戻った。42号鉄塔がありこの後は送電線の南側を進んだ。新蔵指ノ丸東の稜線に乗り上がると顕著なピークで山名を期待したが何もなかった。新蔵指ノ丸(しんぞうさすのまる1,002m)の直下は等高線が詰まり険しい。山頂からは木の間から僅かに周りの山が見える程度だった。
雁掛ノ峰(1,168m)の直下も急登で木に捕まりながら這い上がった。山頂は狭く西側は馬ノ背の稜線が続き慎重に進んだ。二重稜線の窪みに残雪を見て真名井沢ノ峰(1,240m)に達した。地形図には表れないピークで山頂標識も設置されていなかった。ピークの西側で赤杭尾根への登山道が分岐し、5〜6m幅の防火帯の稜線となり格段に歩き易くなった。狼住所(おおかみすんど)で北側に大丹波林道への道が分岐したが通行止めになっているようだ。
曲ヶ谷南峰(1,325m)は、本仁田山への分岐で恐ろしく急な防火帯の斜面を下っている。山頂標識はなく、特に展望も得られなかった。120mほど先に曲ヶ谷北峰(1,340m)があり、長沢背稜から川苔山に至るメジャーな稜線に合流した。山頂標識は無く、目前に今日の最高峰川苔山(1,363m)が初めて顔を見せた。此処まで登山道に雪は殆どなかったが、川苔山にかけては踏み固められた雪がアイスバーンとなり所々に残っていた。アイゼンを履く必要はなく、地道の部分を依って進んだ。川苔山との鞍部には嘗て小屋があり平坦な敷地が小屋跡を示していたがそれ以外は何の痕跡もなかった。
川苔山に到ると10人ほど人がいた。コロナ禍とは云えメジャーな山だけに驚きだ。石碑のように立派な山頂標識があり、2等三角点「火打石」が設置されていた。鷹ノ巣山(1,737m)から雲取山(2,017m)に掛けての展望が素晴らしく、木の間越しに富士山も見えたがスッキリしない。昼食休憩を取り曲ヶ谷北峰に戻って長沢背稜の稜線に踏み出すと以前巻き道を通りスッポかしてしまったヨウヘイギノ頭(1,286m)に今回は登らなければならない。広い防火帯の稜線は傾斜がきつく踏み付けで凍り付いた処を避けて山頂に到ると防火帯の南西側が開けていた。振り返ると曲ヶ谷北峰が存在感を示し、雲取山の展望が素晴らしかった。山頂標識を探したが設置されず少々残念だった。
横ヶ谷平で大丹波林道への分岐があったが此処も通行止めとなっていた。ピークを忠実に辿り下り斜面で富士山がスッキリと見えこれから目指す川苔丸山も望むことができた。踊平に到ると指導標に大丹波林道への道と日向林道経由川乗橋への道が示されていた。西に下るとすぐに日向林道に達し、広場で林道の終点かと思ったが踊平トンネルが稜線の下を抜けていた。トンネルは年数が経過しているように見受けられるのに地形図にはこの林道は途中までしか描かれていない。火打石谷を回り込むように林道を歩き、川苔丸山の北斜面に取付いた。道はないかと思っていたが、微かな踏み跡があり辿って行った。
川苔丸山(1,221m)山頂に達すると山頂標識も掲げられ気になっていた積年の思いが果たせた。山頂は樹林帯で展望はないが山頂域の東端からは展望がよく日向沢ノ峰(ひなたざわのうら1,356m)や曲ヶ谷北峰が望めた。南の先端部から南西の方向にコンパスを合わせ道のない急斜面の尾根を200m程下ると川苔山小屋跡からの道に合流した。P962を回り込むように登山道が付けられているが鞍部から登路があるので立ち寄ると“百尋ノ滝山”と山頂標識が掲げられ思わぬところで1山儲けた。樹林帯で展望は得られず、南あるいは西への道無下山を考えたが、等高線の詰まり方が酷く行き詰りそうで諦めた。
分岐に戻り山麓のトラバース道を辿るとだんだん険しくなりやはりダイレクト下山は無理だった。鉄梯子等が続く険しい道を下り百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)に立ち寄ると数日来の冷え込みで飛沫が凍り付き、滝の傍らに長い氷柱を形成し一寸した氷瀑が見られた。落差40mの滝で塩地谷・川海谷で最大の滝となっている。
川乗谷は、渓谷美が素晴らしく百尋ノ滝の他、10mクラスの落差のある滝が本流、支流で見ることができた。渓谷沿いの下山路は、左岸から何度も橋を渡り様々な渓谷美を見せてくれた。細倉橋で川乗林道に合流し、林道歩き30分で都道204号線(日原街道)の川乗橋に到った。奥多摩行のバスまで30分以上間があり、そのまま日原街道を4厖召衒發い拭1多摩駅近くの奥氷川神社に参拝し、登山の無事を報告した。
予約した“青梅奥多摩梅の里号”まで2時間余り時間があるので久しぶりに愛宕山(507m)をピストンした。以前鋸山から下る時に通った山でその名の如く山頂には愛宕神社がある。今年は総本社の愛宕登山ができなかったので代わりに参拝した。登山路は急で、一直線に続く187段の石段で一気に標高を稼ぐ。愛宕山の社では男性が横笛を奉納しておられた。下山後は、愛宕園地の道を通り“もえぎ橋”を渡って“もえぎの湯”に立ち寄るべく橋を探したが反対方向に行ってしまいとんだロスをしてしまった。“もえぎの湯”は小さな温泉で湯舟が一つと露天風呂があるだけだったがいい温泉だった。夕食も済ませ観光列車に乗って帰路に着いた。
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