白馬三山・小蓮華山・鑓温泉
- GPS
- 22:06
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,879m
- 下り
- 2,882m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 10:31
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 6:36
05:49猿倉第一駐車場〜05:54猿倉荘06:00〜06:10鑓温泉分岐06:10〜07:02白馬尻付近07:02〜10:51白馬岳頂上宿舎テン場(テント設営・昼食)12:05〜12:26白馬山荘12:26〜12:46白馬岳12:59〜13:24三国境13:24〜14:01小蓮華山14:26〜15:00三国境15:00〜15:48白馬岳15:48〜15:58白馬山荘16:07〜16:24白馬岳頂上宿舎テン場(幕営)
●5月26日(日)
06:33白馬岳頂上宿舎テン場〜07:42杓子岳07:45〜08:39白馬鑓ヶ岳08:43〜09:00天狗山荘・鑓温泉分岐09:00〜09:30白馬鑓温泉10:06〜11:17小日向のコル(昼食)11:32〜12:12水芭蕉平12:12〜12:33鑓温泉分岐12:33〜12:43猿倉第一駐車場
天候 | 5月25日:快晴! 5月26日:晴れ 25日の夜は風が強かった |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
猿倉荘第一駐車場(無料/70台/5:20の到着時は3〜4割程度) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 猿倉荘にあり。簡易トイレあり。 【コース状況】 ●猿倉〜白馬尻 猿倉荘の脇からスタート。鑓温泉の分岐を過ぎると徐々に雪が現れ始める。 しばらく進むと沢の渡渉があるけど木橋が掛かっているので問題ありません。 昨年同時期よりも雪が多いようで、 林道が大きく折り返すところが雪渓への入口となっていました。 雪渓の下部はデブリで覆われておりガタガタしていて少し歩きにくかった。 白馬尻は整地中。 ●白馬尻〜白馬岳 白馬尻を過ぎると何となく雪面が落ち着き始めます。 無心で登っていると突然「ラク!」の声が聞こえ、 周囲を伺うと人の頭大の石が転がってきて止まりました。 雪崩は落ち着いたけど、落石は常に注意が必要。 葱平手前の大雪渓一番の急登は、雪が固く締まっている早い時間帯はアイゼンが必要。 滑落が心配な場合はピッケルも。 アイゼン装着のタイミングは必ず急登に差し掛かる前に。 自分は途中までアイゼンなしで頑張りましたが、 途中で耐えきれなくなりも急斜面のため場所がない。 ピッケルもザックに取り付けたままだったのでバケツを掘る訳にもいかず。 岩が露出した中島まで何とかたどり着いた時にはホッとしました。 急登を終えたところが葱平付近。ここからは少し緩やかな小雪渓。 この辺りから登山道は北方向に進路をとり、白馬岳頂上宿舎が見えるように。 稜線に上がると山頂まで雪はほぼ無くなります。 ●白馬岳〜小蓮華山 山頂から三国境までの下りは基本夏道ですが、 雪が緩んでいてイヤな箇所が3箇所ほどあります。 雪が付いているところは踏み抜きに注意。 調子良く進んでいると突然ズブリと腰までいきます。 三国境から最初の下りも雪壁になっていてトラバースの際には注意が必要。 その後はほぼ夏道となります。ガレ場の登山道を緩やかに小蓮華山に登っていく。 ※栂池ロープウェイはサイトを見ると6月1日からの運行とのこと ●白馬岳〜杓子岳 丸山を過ぎた下りで1箇所残雪がある他はほぼ夏道通し。 最低コルまで下り登り返した後少し緩やかな道をしばらく進むと 杓子岳への山頂と巻道との分岐へ。 山頂へは急登のガレ場となる。巻道は通っていませんが、 分岐からは雪渓のトラバースがあるのが見えました。 ●杓子岳〜白馬鑓ヶ岳 ガレ場を下り巻道と合流し鞍部まで下ります。 鑓ヶ岳までの登り返しの前半はガレ場の急登となりますが、 2800mを過ぎると比較的緩やかに。 危険箇所は特になし。 ●白馬鑓ヶ岳〜白馬鑓温泉 夏道の稜線を天狗山荘・鑓温泉分岐まで下ります。 分岐を少し下ったところからは全面雪。 大出原は尻セードに最適な斜面で、この時期ほぼ一直線に下れます。 2080m付近までイッキに下ると雪渓は進行方向左手に曲がり、鑓温泉が見えてきます。 ●白馬鑓温泉〜猿倉 鑓温泉から小日向のコルまでの正規ルートはパッと見たところ、 崩落や雪崩がコワそうだったので、雪渓を直降することに。 鑓沢から小日向のコルまではルーファイしながら登り返します。 小日向のコルからすぐの急登の下りが今回のルート中一番の危険箇所。 雪がズブズブでとても滑りやすくなっていました。 また、中山沢へ向かうトラバースも同様の雪質で一度下りることも考えたけど、 登り返しがイヤだったので何とかがんばって通過しました。 中山沢からの樹林帯は踏み跡も消えていてルーファイの必要あり。 水芭蕉平を過ぎると青テープが現われると同時に踏み跡も明瞭となります。 この辺りから雪も徐々に減り、雪融け水が流れている登山道が見えるようになり、 しばらく下ると林道と合流。 |
写真
感想
久々の単独。そしてテント泊。
当初は便ヶ島まで入れるようになったので南ア南部を予定していました。
しかし、最新の情報では崩落で一部夜間通行止めとなっているとのこと。
柵を動かせば通れるという情報もあったけど、遠い遠い道のりを走った挙げ句に、
もし通れなかったらショックが大き過ぎて当分立ち直れそうもないし、
直前の予報では北アの方が天気が良さそう。
そういえば…「雪が豊富なうちに鑓温泉に行きたいなぁ」と、
昨年同時期に大雪渓を日帰りしたときに考えていたことを思い出し、
大雪渓から登って白馬三山を周遊後、鑓温泉に入って帰るというプランに急遽決定。
大雪渓、今年は去年に比べて雪が多かったです。
雪渓に入るポイントもだいぶ手前だし、
葱平手前の急登の雪の固さも去年と比べると手強かったです。
この時期の山頂付近の夜の寒さがよく分からず、
マットとフライだけ夏用に替えてあとは厳冬期とほぼ同様の装備を担いで行きました。
日帰りと比べると時間はかかったけど、11時には白馬岳頂上宿舎に到着。
テント設営とゴハンを食べ終わってもまだお昼だったので、
白馬岳から小蓮華山まで散歩することに。
深田久弥も言っているように白馬岳は南北からの眺めの方がキリっとしていて確かに格好いい。
雷鳥は今が繁殖期なのか「ホントに絶滅危惧種?」と思ってしまうくらい
稜線のあちこちで「グェーグェー」。
肉冠が真っ赤になったオスが飛ぶ姿や見晴らしのよい岩で見張りしている姿が見られました。
テン場まで戻ると本日どうやら貸切のよう。
テントの外でゴハンが食べられ、ビールもおいしい季節になりました。
ちなみに寝る時はダウンの上下を着てモンベルの#0シュラフ。
ジッパーを半分くらい空けてると暑くもなく寒くもなくといった感じでした。
夜中から急に風が強くなり、何度も目が覚めたけど朝方には弱まってくれました。
翌日。
モルゲンロートは見られませんでしたが、本日もいい天気。
杓子岳、白馬鑓ヶ岳への縦走は、景色がいいので登り返しもあまり苦にならず。
天狗山荘・鑓温泉分岐で剱とお別れをした後は、
鑓温泉まではほぼ尻セード通しで下ることができ本当にあっという間。
そのかわりお尻はビショビショ…。
鑓温泉、運良く貸切です。
尻セードで冷えたお尻に熱めのお湯が気持ちイイ。
雪の中のロケーション、温泉からの眺め、そして開放感と最高でした。
鑓温泉から小日向のコルまでは夏道を通らずに、
いったん鑓沢まで降り小日向のコルまで登り返し。
せっかく温泉でさっぱりしたのにまた汗だくに。
小日向のコルからの急登の下りでは何度かヒヤッとさせられましたが、
無事下山完了。
ここのところおかげさまで好天に恵まれた山登りが続いていて、
山の神様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今回もありがとうございました!
この時期の白馬三山いいですね!
danyamaさんのレコ見て行きたくなったので、来年この時期に行くことに今決定しました!笑
いやー羨ましい!!
時間帯から考えると、「ラク!」って叫んだの僕かも?
全身黒い格好していた方ですよね?銀マット上に付けてた。
僕は早く着きすぎてしまい、昼から山荘外のベンチで飲んだっくれていました。
おかげで真っ黒に日焼けして未だにヒリヒリ痛いです。
しかし、いい天気でしたね。
maedatomoさん
こんばんは。コメントありがとうございます!
この時期は、栂池のロープウェイも止まっていることもあるのか、
大雪渓の往復だけの人がほとんどのようで、
小蓮華まで足を延ばす人も、三山を縦走する人も少ない感じでした。
テン場が貸切だったのにはビックリでしたが、
おかげさまで静かな山歩きが楽しめました!
来年はmaedatomoさんも是非!
自分もあの稜線と温泉が忘れられずにまた足を向けることになりそうです。
Cold_Footさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。
残念ながら別人のようです…。
銀マットは持っておらず、上は黒のウェアでしたが、
下はグレーにオレンジの帽子を被ってました。
全身黒の方は自分も見かけたような気がします。
Cold_Footさんが記録に書かれている通り、
5月の白馬が良いという意見に大賛成です!
(他の季節に行ったことはありませんが…)
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