記録ID: 305718
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無雪期ピークハント/縦走
東北
丁岳 (時計回り周回) 鳥海山の展望台へ
2013年06月02日(日) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,309m
コースタイム
6:20出発 - 8:05観音森 - 8:35庄屋森 - 8:52萱森 - 10:04丁岳 - 10:15下山途中で10分程休憩 - 10:45地蔵岩 - 11:20出発 - 12:30到着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*鳥海山から東へ神室連峰に向かって、秋田・山形県境に丁山地と呼ばれる山々が延びている。丁岳(1145m)はその主峰。丁岳から東へ萱森、庄屋森、観音森と縦走し、同じ登山口へ下りる周回コースがとれる。登山道は明瞭で刈り払いもされているようだが、各々のピークへはいずれも急登・急下降で、起伏が激しい。暑い日は厳しいと思われる。 *今回は観音森から登る時計回りで周回した。萱森の東側登山道は、手掛かりとする灌木がほとんどない岩盤の急斜面に付けられており、これを下るとなると危険度が高いだろう。時計回りだとここを登る形になり、恐怖感はほとんど感じずに済んだ。 *登山口から観音森へは、始め隧道と交錯したり合流する部分もあるが、登山道は注意していれば見つけられる。ただ、案内板やテープなどは無い。登山口から左手、南東側の尾根へ登っていく。尾根に上がってからは間もなく、隧道の右手に明瞭な登山道が分かれる。標識などはないが、ブナが立っている。写真5の地点である。その後は明瞭な登山道が続く。 *萱森〜丁岳間では、所々残雪が登山道を隠していた。また、丁岳山頂からの下山でも始め残雪に覆われていた。こちらの登山道は掘られた状態で、雪解け水が小川のように流れていた。 *丁岳山頂から見晴らしの良い地蔵岩へ直接向かう道は分からなかった。やや少し下ってから、このまま下るのは惜しいと思い、少し登り返して西側へ向かう道を見つけた。丁岳山頂部から西にある地蔵岩へは少し下ることになるが、鳥海山が遮るものなく眺められるすばらしい展望台。地蔵岩から帰るため登り返すと、今度は北側への道があり、辿ると眺望の良い展望地に出た。また少し登り返し、直登する登山道へ合流した。展望地や地蔵岩へは周回ルートになっているようだ。 *丁岳からの下山も急斜面の連続。大木が多い豊かな森。 *山中でお会いしたのは、山菜採りの方お一人のみ、下山時には私の他には車2台。 *昨年のtooleさんのレコ及びkiyoshiさんから教えていただいたSONEさんの記録を参考にさせていただいた。感謝します。 |
写真
撮影機器:
感想
鳥海山の東に立つ展望の山、丁岳へはまだ登ったことがなかった。高さこそさほどではないが、ピリリと辛いというイメージがあり、気になっていた山だ。激しいアップダウンは覚悟していた通り、暑い日でなくて助かったと思う。案内標識こそ乏しいが、登山道はよく踏み込まれており、藪に悩まされることは無かった。ただブヨなど虫が多く、顔が地面に付くような急斜面では口に入りそうにもなり、文字通り閉口した。
鳥海山の東面を遮るものなく眺められる大展望台。鳥海山が見える日に登るのがもちろんベストだが、それがもしかなわなくても、この周回ルートはすばらしいと思う。最初の観音森へ登りながら、もうすでに、ああ、もう一度来たいな・・と感じた。太い豊かなブナの森、重量感のある丁岳の姿、周回ルートらしい景観の変化、高度感が楽しめる登高・・魅力いっぱいの山だった。好天のもと、この周回コースを安全に歩ききれたことに感謝したい。
展望の良い地蔵岩でゆっくりと、初めて見る山々を眺めた。県境に広がる豊かな森が鳥海山の大きな裾野に向かって続いている。静かで豊かな時間を過ごすことができたことが有難い。
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コメント
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お疲れ様でした。いいですね〜
展望とアップダウンと細尾根、急斜面、人の気配なし。まさにkamadamさん向きの山じゃないですか
レンズにお邪魔虫はいましたが、大展望のスリリングな稜線楽しめましたね。
38番、山頂からの下山路ですか
えっと、雪が消えてからにしよっと
「ただし、丁岳への直登コースピストンだけでは、楽しさは半減するのではないか」
って
ますますハードル高し
念願だった丁岳、良かったです
道の駅から登山口まで車で20分ぐらいかな・・意外に近く感じました。仙台方面から充分日帰り可能だと思います。でもその時はスパ長がお勧めですね
秋田は毎日青空で、連日鳥海山が見えています。青空の無いあの長い冬は何だったんだろ・・
この季節、早起きして太陽のエネルギーを浴びるのは気持ちいいですね
PS: ちょっと文章を直しました・・・
楽しく拝見しました。
秋田・山形県境は、(鳥海山を除くと)私には未知の領域ですが、じっくり味わうのによさそうですね。いつか機会を得たいですし、こういったkamadamさんらの記録を参考にできる日を待ち望んでいます。
こんにちは
お疲れ様でした。丁岳は私も今年計画していました。
貴重な情報ありがとうございました。参考にさせていただきます。
丁岳は実家(雄勝町)から近く、旧108号の松ノ木峠から眺めると鳥海山の弟?みたいな山に見えました。
個性的な山容の甑岳も未踏の山です
ご苦労様でした。
秋田は毎日好天が続いていますよ。3日連続で(もっとかも)秋田市から鳥海山が見えました。1週間ぐらい休暇とって秋田遠征いかがですか
和賀山塊などとはまた少し違った豊かな森でした。和賀山塊だとブナの他にミズナラなどが多いですが、丁山地は太いブナの純林が多いように感じました。それと、高さはないのに岩盤むき出しの斜面が多いです。沢が地面を削るより、豪雪で斜面もろとも削り取られているような感じでしょうか。丁岳からの下山では沢の流れる斜面を横目に見ながら狭い尾根を下りました。
全国の山に登られているnomoshinさん、丁山地にどんな感想をお持ちになるでしょうか・・・
コメントありがとうございます。750RSさんはあの美人の産地のご出身でしたか
丁岳は鳥海山と比べると確かに弟・・大曲の方から見ると小さい子供みたいな感じですね
私も山形との県境ではここ数年神室に登り出したばかりで、甑岳とか加無山とかまだ未踏です。面白い形の山が多いですよね。少しずつ歩きたいな・・と思ってますよ。
750RSさんの丁岳レコ、楽しみにしています
時計回りというのがkamadamさんらしいですね。
作業道みたいな道はありましたが、分岐がいくつかあり、案内板は一切ありませんからね
丁山地は今時期と秋が狙い目ですかね。
僕があるいた9月初旬は残暑厳しくて、汗だくだくでしたよ
鳥海山の写真を見ていて確かにそうだったと思いました
女神山に居たときはくっきり見えた鳥海山も、真昼岳に上がった頃には雲隠れでしたからね
今週いっぱいはお天気良さそうですね
こんばんは。
丁岳、いいですね〜。いいですね〜。
は〜・・・いいですね〜(←しつこい
鳥海山の大きさ、裾野の広さを感じられる展望のお山ですね。
4月に鳥海山へ行ったときに県道沿いに「丁岳登山口」の看板を見つけて
「去年、tooleさんがレコしていた山だなぁ。ちょっと気になるなぁ」と思っていました。
kamadamさんの素敵なレコを拝見して、
気になるどころか、行かねばならぬ!な気分になっちゃいました
つい先ほど、お友達の山ガールちゃんと虎毛に行こうねって約束もしちゃいましたし、秋田通い続きそうです
時計回りで正解でしたよ
隧道から登山道への分岐では、tooleさんのレコの写真を頭に入れておいたので、すぐにわかりました。助かりました
好天続き
虎毛ですか・・実は私も虎毛は昔一度登ったきりなので、また行きたいと思っているのですよ
丁はいい山でしたよ〜でもkiyoshiさんもそうですが、waqueさんも登るなら周回がお勧めだな〜て言うか直登コースピストンではきっと物足りないと思う
鳥海山が見える日に登れることを祈ってますよ
山を眺めるために山を登る。
私はやっとこの少しばかりの余裕も出てきたのですが
kamadamさんはどこのお山もへっちゃら〜っと軽く歩かれているように伺えます。
鳥海山を目の前に見れるのは羨まし〜
丁岳…かなりの歩き応え有りそうなお山ですね
昨年tooleさんが歩かれてカモシカと目と目で胸キュン
kamadamさんは山そのものに胸キュンされているようですね
いきなり自分の正体を見抜かれてしまったようで、ドキッとしました
そうですね〜私の場合は展望を楽しみたいっていうのが登る一番の動機かな・・
軽く歩いているように見えるとすれば、それは好天の日に自分の歩けるところしか行かないからでしょう
ちなみに丁岳からの下りも急斜面でしたので、その体力・足も残っていて良かったな・・と思いました。
地蔵岩で休憩をとったこと、ここのところ毎週のように登っていて山登りの筋力がついていたこと、何より暑さがさほどではなかったこと・・がラッキーだったと思います
山慣れたmeikenさんの胸キュンレコ、ますます楽しみです
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