小又山・神室山 根ノ崎周回
- GPS
- 11:18
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,419m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
9:02 越戸分岐
10:32 小又山
10:50 出発
11:49 天狗森
13:42 根ノ崎道分岐
13:58 神室山
14:30 出発
17:16 徒渉点
17:31 登山口戻る
天候 | ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*一般登山道だが、険しくハードな道。 *根ノ崎林道は20分以上かかる。路面は安定しているが、崖沿いなので要注意。 *根ノ崎から右回りでも左回りでも、2合目までは急登。特に両方とも1合目までは超急登で、細く滑落注意。安定したロープあるので、バランスをとって。 *越途直下の雪渓は大きく残っている。歩く人はまれなのでステップはない。軽アイゼンあるとよい。ただしあと2週くらいでほとんど消えると思う。越途〜小又間、6月9日段階で、短い残雪トラバースあり。小又〜神室は完全な夏道。残雪は一か所のみ。神室直下に雪田が残ってるが、ステップあり、アイゼンは不要。神室〜根ノ崎は夏道。 *登山口にトイレはないので、白川渓流公園で。手前と公園と2か所あり。 |
写真
感想
*神室連峰は残雪の残る6月中旬までと、紅葉の時期がベストだと思う。特にこの時期、切れ落ちた東面の深い山襞に縦じまの残雪が残り、急峻に衝きあげる尖塔群とそれをつなぐ吊尾根の険しく美しい姿は、神室特有の山岳風景となる。
*これまで相棒さんは、神室、小又、火打、杢蔵と神室の主要ピークを踏んでいるが、火打南部の縦走以外はしたことがない。いつかは神室山〜小又山の縦走をしてみたいと言う。シニアチームなので、「いつかは」って言ってられない。そろそろ行かないとね。
*で、作戦を立てた。コースタイムは8時間くらいだが、これは無理。最初のピークへの登り4時間、縦走3時間、下り3時間、休憩1時間で、11時間というところか。早朝6時出発でなんとか暗くなる前に戻って来れるかな。一番の問題は水の補給と暑さ対策。そして相棒さんの膝の具合である。今回は二人で水4l、ジェル4つ、お湯750をかついだ。念のため6本爪アイゼンも二つ持つ。ビバークも想定して、食料その他いろいろ。ザックは片手で持てない重さになってしまった。それでも、ゆっくりタイム設定なのでなんとかなるかなと思った。午前はガスで展望はないが、結構涼しいのが救いである。今回、迷ったが周回は右回りとした。ワンピークで終わることも想定し、まず一番登りたい小又山へ。小又山頂で周回するかどうか最終判断をしたかったからだ。
*越途直下の雪渓は、前週のtopboyさんの記録から、例年以上と判断し、軽アイゼンを持参した(topboyさん、情報ありがとう)。その手前の短い雪渓で相棒さんの靴ではズルズル滑っていたので、ここは安全を期してアイゼン装着。登りきった雪渓の上で、腰をおろして大休止である。越途から少し下り、コース中一番美しいブナ林を抜ける。トラバース気味の登山道にも残雪が残り歩きにくい。そしてこのあたりから、ガスの中に入り、展望は時々となる。小又山頂でも周囲は見えるが100mほどの視界。予報どおりなので、長い縦走路、涼しくてちょうどいいねと前向きに考える。
*小又から天狗森までも残念ながらガスの中で、展望はほとんど効かない。でも予報を信じて淡々と進む。縦走路は、花の道である。シラネアオイが何千株も延々と咲いている。道の真ん中がカタクリやキジムシロの群生地で、申し訳ないが踏まないと歩けない。ミネザクラ、ミツバオーレン、ツバメオモトなど、春の花が疲れを癒してくれる。だがこの稜線は暑い。西側の涼風が灌木で遮られるからだ。神室山の最後の登りにかかる頃から、ようやく青空が時々顔を出してくる。山頂部はガスをまとっているが、空模様からするときっと晴れあがるはず。神室山頂での大展望を期待して辛い登りを休み休み歩く。
*神室山直下には雪渓が残っている。こちらはステップができており、安全にあるけるので、アイゼンはつけない。そして待望の大展望が。見慣れた神室山頂のあの素晴らしい展望である。今回は小又からようやくたどり着いた道でやはり思いは特別だ。相棒さんの満足した表情は…虫よけネットで見えなかったけどね。
*虫よけネット。これが実はちょっと問題。もちろん空気は通るけど、風が通らないのです。下山途中の暑い稜線で、頭痛がするとのこと。ちょっと熱中症気味かな。虫は嫌いでネットは外したくないというので、下から少しあおいでやる。樹林にはいったあたりで虫から解放されたら、こんどは膝痛が少し。あとはかなりペースダウンして下山。やはりこの距離、標高差は今の我々の限界かな。鈍足の記録である。だが彼女にとって小さな勲章だと思う。ハッカスプレーが目に入ったせいもあるが、一応、汗と涙の縦走記としておこう。
*本日お会いしたのは、縦走路で、6人パーティ。山頂小屋泊まりの根の先周回の方々。ソロの男性。そしてなんと山ブロガーのソネさんとマスさん。これはびっくりでした。会っていないが、もう一人、秋田の超健脚ヤマレコさん!小又で会おうと思ったが、向こうは先を急ぐ旅なのでお会いできなかった。この方の記録は明日にでもアップされるだろうからどうぞお楽しみに。我々の記録は前座みたいなものである。
コメント
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昨日某山を歩いておりましたが、真っ白の写真しか撮れませんでした
kiyoshiさんは神室の稜線、一番良い所で晴れてきたみたいですね
素晴らしい眺めです
この日は確かに午後からお天気持ち直してきましたよね。
でも後半は気温の上昇とともにばて気味になって藪の中を泳いでおりましたよ
( ̄〜 ̄。)うぅ〜
スイカと笹かま美味しそうです!
ご夫婦で神室山、お疲れ様でした
自分も嫁と行きたいのですが・・・
来年は行けるょうに頑張ります
花のじゅうたん困りますよね
歩く場所ないですょね
急登り下りで疲れその分のごほうびで絶景と花々
自分の記録で足りない部分補っていただき有難うございます
感動しました。汗と涙の縦走記、奥様、おめでとうございます!
神室山への大きな登りがこたえますよね〜でもその労が報われる大展望、晴れて本当に良かったです。ガスの中でもたくさんの花々に癒されて・・時期やコース、kiyoshiさんの読みはいつもながら切れ味抜群です
お仲間との出会いはビックリでしたね 秋田の超健脚さんはあの方ですね
kiyoshiさん、こんばんは〜
憧れの神室山、今秋かな 。。。 と思ってましたが、この季節もベストなんですか
まったく困りますなあ
シラネアオイ、何千株なんですか
それをお聞きしただけで行きたくなります
でも、私も実は虫苦手です
ネットとハッカスプレーがあれば発狂しないレベルでしょうか?
重かったのよね〜 暑かったしね
だから食べちゃったんだよね
tooleさんはまた藪を漕いでいたんだね。
どれどれ、記録が楽しみです
topboyさんの記録が出て助かりましたよ どうもありがとう。本当に足の踏み場のない稜線でしたね。
禿岳の記録で、奥様しっかり歩かれているから、きっと大丈夫。これから熱くなるから、10月の神室へきっと連れていってあげてください。我々もまた行きますよ。ここの秋色も素晴らしいです
kamadamさんも、もしかして歩いておられるのではと思っていました。SONEさんとマスさんには本当にびっくりでしたよ
この日は朝3時半に起床しました。午前中はガスのせいで急登はそれほどでもなく、あえてペースを落として進みました。午後は晴れてきて、きつかったですね。特に神室への最後の大きな登りは。山頂で十分で冷やしてもらいました。
帰りの稜線はまた風がやんで結構大変だったのですが、でも彼女よく歩いたと思います
残雪の残る今と10月の2週〜3週目ではないでしょうか。秋は虫もおらず、快適に歩けると思います
東北の山は、この標高だとどこを歩いてもブユが多いですよ。特に雪の残っているあたりは。風がある程度強いと虫は来ませんので、それもポイントね
FRESCHEZZAさん、シラネアオイが見たいのかな。そしたらここです、すごいですよ。ネットとハッカで大丈夫。あと私は蚊取り線香ぶら下げています
小又山〜神室山、良いコースですね、絶景の稜線歩き、雪渓と新緑のコントラストがが綺麗でおまけに花盛りとは、素晴らしいの一言です
このコース良いなと思いながら、かなりハードに見えてまだ手出しができませんでした、奥様すごいですね、拍手、拍手です
登山口の車を見てもしかしたら、何て思っていたのですが、その予想通り見事にお会いできましたね。
それにしても奥様頑張りましたね。
膝痛の心配をしておりましたが、それ程でもなく何よりでした。
小又山で完全に晴れましたが、それに伴いドバっとブユが出てきたのは閉口しましたよ。
私の場合は休憩するときにアースジャットを散布します。
すると一気にブユは退散します。
そして今回良かったのは扇子でした。
休憩中に扇いでいると、顔周辺にブユがよってこないですね。
美しいですね。これは一度見てみたいですが、来年以降のお楽しみです
それにしても11時間、長いですね
これはなかなか真似できません
今年は雪がたくさん残っているので、来週再来週あたりまで、この感じが楽しめると思いますが…天気悪そうですね
MSFANさんなら問題なく歩ける道、クマ鈴と虫よけ必須でお願いしますよ
今年花染とつくし森で2回ニアミスしていたので、そろそろかなと思ってました。3度目の正直でしたね。相棒さんの膝痛、ご心配いただきありがとうございます。やはり15キロくらいが今のところの限界かなあ。仕事やめたら少しウオーキングなどで鍛えますよ
こちらは神室、SONEさんは小又で晴れましたか。予報どおりでしたね。小又の山頂は潅木があるからブユうるさかったでしょう。神室は涼風が吹いていて、連れてきたブユもすぐにいなくなりました。相棒さんも何か大きなスプレー全開してましたよ。扇子、では次回に
次はヒメサユリの前あたりでお会いできればと思います…が一番のかきいれ時で、どうなることやら
コメントありがとうございました。
そんなこと言わず、是非行ってらっしゃいな〜
美しいよ
11時間はかからないから大丈夫。mokkeさんなら8時間で回れると思います。クマがいるので、歌を歌いながら歩くといいよ
神室はとにかく歩く人が少ないので、登山道が感動的にきれいですね。掘れた箇所が一つもない。まっすぐの直登が神室の道ですね
う〜ん。
凄いね、綺麗だね
ロングコースお疲れ様でした
オサバグサ満開中ですか?
あす見に行って来ます
残雪の山は虫が凄いですね
虫よけネットしてると息苦しくて
沢では、濡れたら息出来ないからね
無理しないで楽しんで下さい
すっぱり切れ落ちた縦じま美しい神室の山肌、今が一番いいシーズンとkiyoshiさんがおっしゃっていたので、この日行かれてるかな?と話していました。
見事にお二人で周回されましたね!
雲一つない空のもとでの神室もよいのでしょうが、この日の山肌に迫る雲と新緑、残雪、青空のコントラスト、なんとも美しい。(34枚目をはじめ、写真を見るとどきどきしてしまいます。←ときめき??)
そして、うねるように続く神室の稜線、何度も振り返ってしまいそうです。
行くまでのいきさつや、山での時間、読んでいて夢がかなうっていいなと思いました。
憧れだった場所に立つ事が出来た幸福感、そしてそれを分かちあえる人がいるというのは本当に素晴らしい事ですね。
今年は残雪が多いという情報だった為、神室連峰はもうちょっと待ちの姿勢だったのですが、暑さが本格的になる前に是非とも訪れたいとうずうずしてしまいました
kiyoshiさん、奥様、こんにちわ。
私も憧れです、神室山!
残雪の中に咲き誇るお花、なんてきれいなんでしょう
(ブヨは写ってないけどね )
シラネアオイ何千株、あ〜見たいですね。
そうそう、1990年頃(?)、レイドカムロという
オフロードバイクのレースが山形県金山町の
町おこしで始まりましたがご存じですか?
私の友人が何人か行って、
毎年毎年どっぷりカムロにはまっていました。
明日行くのかな。天気はいまいちだね。でもオサバグサは林床の花だからとりあえずOKでしょうか。神室連峰でも、特に小又山に登る途中の越途というところにだけ群生します。地味な花ですが、一杯咲いているから目立つし、葉っぱがわかりやすいね
私もネットはしません。無視する…
11時間のロング、今年一年分歩きましたので、あとはおとなしくしてます…
無理せず長生きめざします
神室は私にとっても永遠の憧れの山なんです。
歩ける限り、毎年訪れたいところ。
あの直線の急登は、本当はそんなに長く続かないのだけど、とにかく強烈な印象だね。大好きな尾根と谷。
どうぞ歩いてください。決して泉ヶ岳や蔵王や笹谷のように人が増えて困るような事態にはならないでしょう。本当の山好きだけが歩く道だと思います。
5月一杯は一般道でも北面は要注意。でも雪がないとやはり美しさも半減なんだわ〜 タイミング難しいね。秋は10月2週目からね。
気をつけていってらっしゃい
ごめんなさい、バイク乗らないので知りませんでした。いまぐぐってました なるほどなるほど
どうして終わったんですかね。
神室山、なかなかハードであと暑いからくるときは時期を間違えないように 虫嫌いならやっぱり秋ですかね ブヨが写り込んだ画像は全部カットしてるから〜
シラネアオイ、ものすごい数ですよ。稜線の東側がずーっとシラネアオイの群落が続いてるんです。しかも道沿いだけじゃなくて、谷に向かっても。最初、おーって思うけど、そのうちそれが自然な風景になってくるくらい。まだまだ元気がよかったよ
素晴らしい展望の山歩きでしたね
あの山並みを見るためなら、登ってみたくもなりますね。
そして、シラネアオイちゃんの群生に抱かれたい…
おやつは私とおそろいでしたね☆
でも、kiyoshiさんの方がたぶんおいしい笹かまだったと思いますよ。
私、今度は大漁の200円のでっかい笹かまを持っていきたいと思います!!
神室は展望がメインディッシュの山だから、お天気を見て行くのがいいよ。秋田側(秋ノ宮温泉の先)から登ると今は、なんとキヌガサソウが咲いてるんだけど…残雪多し アオイちゃん大集合には参りました〜
おやつ、私も思ったんです、あーって。やっぱり宮城県人だね。私のは吉次入ではありますが これからは、スイカかアイスか持っていこうかな
kiyoshiさんへ
先日頂いたコメント「?」と思っていましたが
神室山だったのですね〜。納得です。
懐かしい思い一杯で拝見しました。
素晴らしいレコUPありがとうございました。
越途直下の雪渓。まだまだ盛り沢山ですね。
行きたい行きたいと思いつつ、なかなか行けずにいる神室の山々。
kiyoshiさんとtooleさんのレコでお腹いっぱいにしようと思います。
お仕事お疲れ様
この3月に軍沢の裏神室ロードを歩いて、是非残雪のあるうちに小又へと思っていました。一応ストーリーはあるんですよ
雪は多いですね。まだ稜線で幕営できるくらい。溶かせば水も手に入りますね。
虎毛には行かれたのかな?チングルマちょっと早いかな。
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