北ア/北穂高岳東稜・奥穂高岳
- GPS
- 74:10
- 距離
- 37.9km
- 登り
- 2,562m
- 下り
- 2,560m
コースタイム
5:00起床−6:10沢渡−(タクシー)−6:50上高地−7:30明神−8:25徳澤−9:30横尾−11:30本谷橋−13:50涸沢
5/5
2:30起床−4:30涸沢発−6:35尾根上に出る−7:20ゴジラの背−8:40ゴジラの背通過−9:20北穂高岳山荘着−10:00北穂高岳山荘発−(北穂沢下降)−11:15涸沢着
5/6
2:00起床−3:30涸沢発−5:30穂高岳山荘着−5:20穂高岳山荘発−6:25奥穂高岳−7:10穂高岳山荘−7:50涸沢着−(テント撤収)−8:45涸沢発−9:20本谷橋−10:30横尾
5/7
4:00起床−6:00横尾発−9:00上高地
天候 | 5/3 快晴 5/4 快晴 5/5 曇り一時雨 5/6 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
タクシー 沢渡〜上高地 定額1台4,000円 涸沢ヒュッテ 幕営料 一人一泊500円 水はヒュッテで調達できる(無料) ガス消費量 235g(3泊4日。ランタン分除く) 下山後温泉 龍島温泉 500円 |
ファイル |
非公開
3092.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
今回は入会2年目メンバー3人とパーティを組み
穂高バリエーションルートとしては初級の北穂東稜を目指した。
3月から赤岳/天狗尾根、谷川/荒沢山のほか
マルチピッチトレーニングなどを事前に課し
お互いの技量や体力、コミュニケーションなどを共有化。
その他、横尾尾根〜槍パーティ、奥穂・北穂2パーティ、常念〜蝶パーティ、
そして我々東稜パーティの計5パーティ23名が同日程で入山し
5/5横尾に全パーティ下山してお互いを労うという久しぶりの集中山行だ。
沢渡駐車場に車をデポし、タクシーにて新緑は今が旬の上高地へ。
横尾下山後の宴用の酒と肴を積みこんだので、そこまで荷物は30kg近く。
何だかんだとここまでが一番疲れた。
涸沢には13時過ぎに到着。トイレに楽なヒユッテ近くに奥穂・北穂パーティと並んで
テント3張を張り、明日の英気を養う。
5/4快晴。2:30起床、4:30発。
もうヘッデンは不要。
涸沢小屋右端から北穂沢を詰める。
約1時間ほどの登りで、北穂沢中央v字状ルンゼの岩場上部の斜度が緩んだ場所に出る。
この先から右側東稜のコルを目指し、積雪期一般ルートのトレースを外れる。
陽が当たってくれば雪も次第に腐り気味だ。
次第に急になってくる雪面を詰めれば、ひと喘ぎで東稜線上に出た。
今日の天候は最高だった。
槍や裏銀座、笠、前穂北尾根など雲ひとつ遮るものはない。
さて、一つ目の岩場。先行パーティがロープ確保していたが(新人の練習とのことだった)
2mくらいを登れば特に問題なし。
少しのアップダウンで核心部「ゴジラの背」が現れる。
ピッケルを基部雪面に刺し、スタンディングアックスビレイでリードする。
前半部は岩場右側を行き、後半部は左側へ乗り越す。
途中ハーケンが3個。
岩自体は卦蕕△襪ないかで簡単。
岩場が終わり雪稜の安定した場所(実は雪庇の上だったりするが)まで
50mロープいっぱい。
ここもスタンディングアックスビレイで確保した。
ちょうど北穂一般コースを登っていた仲間のパーティから
「ガンバー!」の声が聞こえる。
集中山行ならではの良さだね。
我々の後には、一緒に登ってきた川崎勤労者山岳会チームともう1パーティが順番待ちしていた。
その後、懸垂下降ポイントとなる露出した岩に残置スリングがあったが
ここは2mのクライムダウンをすれば、リッジ状をそのまま歩ける。
あとは特に問題ない雪面を登り、北穂小屋テラスへダイレクトに飛び出した。
みんなで固い握手。
登攀を目的に一緒に頑張ったみんなの顔が心底きらきら光っていた。
やっぱり山岳会はこうでなくっちゃ!
自主性をもって目標を抱く。そして志を同じくした仲間でその目標に向かい準備をする。
そうやってモチベーションをお互い高め合うからこそ
成し遂げた瞬間の達成感、そして最高の笑顔が得られるんだと実感している。
5/5。今日は一時的に昼から天気は崩れるらしい。
体力を持て余している3名は3:30出で奥穂を目指して行った。
7:45涸沢に降りてテント撤収後、横尾に向け下山。
休憩除き1時間10分で下った。
既に横尾尾根、北穂、常念パーティがマッタリモードの中へ合流。
残念ながら予報通り昼から結構な雨になったが
皆がそれぞれ過ごした3日間を持ち寄り
酒を酌み交わせた喜びは山岳会ならではであろう。
5/6朝は、前線後の寒気により、夕べの水溜りが凍るくらい冷え込んだが
その後はまたしても新緑の快晴。
猿やカモたちののんびりした姿に眼を和ませながら
夏ほどは混雑していない上高地へ戻る。
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