丹沢/世附川山伏沢
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- GPS
- 04:47
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 890m
- 下り
- 873m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道413号線山伏トンネルの山中湖側出口すぐにある脇道の路傍に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・山伏歩道 山伏歩道は西丸に登らずに東側をトラバースして行く。崩れかけている所はそのまま崩壊が進んでいる。道標は無く、マーキングも少ない。 ◆登山ポスト 登山ポストは見当たらない。 |
写真
感想
今年の沢初めは世附から、初めて世附川に来た山伏沢に戻って来た。閑かで穏やかで延々とナメ床が続く美しい渓だ。まだ少し水は冷たかったが五月晴れを先取りしたような天気で富士山の眺めも最高だったし、幸先良い感じ。
我が社の休日は変則的で祝日は出勤となりその代わりに月曜日が休み。人出も少ないだろうしこれ幸いと出掛けたが、朝の通勤ラッシュで渋滞することはとんと忘れていた。湘南から山伏峠まで2時間半以上掛かってしまった。でも今日は行程が短い山伏沢なので9時スタートでも心配はない。山伏峠に登ると思いがけずも正面に富士山が望めて驚いた。確かに地理的には全然不思議ではないのだけれどこれまで樹々の緑に隠されていたためか全く意識したことが無かった。北側の斜面では未だ新芽も細く小さく枝を透かして富士山を展望することができた訳だ。大棚の頭の山伏峠分岐までずっと右手に富士山を見て歩くことができた。あちらこちらにミツバツツジが咲いている。
水ノ木分岐から山伏歩道へ踏み出す。100m程安楽な尾根だがそこから笹の中を下って行く。でも数年前よりも笹がかなり減り、楽になった。世代交代の時期なのかもしれない。とは言え西丸を巻くトラバース路は踏み跡は薄れていく一方な感じだ。960mから東向きの尾根を下って行くと直に右側から沖ビリ沢の沢音が聞こえてくる。水ノ木分岐から40分程で山伏沢に出合う。そこから入渓しても良いものだが習慣的に金山沢林道に皆上がっていたので林道終点まで歩くことにする。林道終点で沢装備を身に付ける。
沢に入ると水はやや冷たい。前回遡行した時にはナメが始まるまでは平凡な渓相と思ったが新緑を透かして陽がたくさん入るせいか、キラキラと水面がきらめいて鮮やかな印象だ。最初に出合う4×7m滝もキラキラしていてなんだか美しい。ここからナメ床が延々と続く。左岸から合わさる支沢が多いがどれもナメと滝が目を引く。大きな滝は逆に少ないが950m位で10×15m滝に出合う。盛夏であれば躊躇いもないかもしれないけれどアプローチに横切らなくてはいけない釜はどう見ても腰以上はありそうなので名残は惜しいが左岸側のトラロープ沿いに登る。滝上もナメが続くが小さな釜で先頭を行くLucky-Jさんが魚影を見た。早速手掴み名人のAki-CLさんが屈みこんで岩の下を漁り、10cmちょっとのヤマメを捕まえた。写真だけ撮ってすぐにレリーズ。
5段15×30m滝も数字は大きいが威圧感は無く楽しく登れる。1005mの二俣を左に取り4×7m滝、2段5×8m滝も同様に楽しく越えられるが、その後の釜でも魚影を発見。見た目よりもちょっと深くて手を伸ばすと肩まで水に浸かってしまうが、Aki-CLさんは「冷たい、冷たい」と言いながらも奮闘を続けて25cm級のヤマメを最終的には捕まえた。流石名人。この釜には隠れる場所がほぼ無かったのだが、十分に遊ばせて貰ったお礼?か、Aki-CLさんは大石を移動させて隠れ家となる岩小屋を作ってあげた。ここで休憩?とも思ったが寒がっているAki-CLさんは動いて体を温めたいと言うので1080m二俣まで登り休憩とした。
ここでほぼ終点近いのだがもう少し先までと行ってみて突き当たりの黒い7m滝を見てもういいかなと言うことになった。右岸側の支尾根に取り付くには先の二俣近くまで戻った方が楽そうなのでそこまで戻り、沢装備を脱ぐ。尾根の詰めは前回よりは楽だったと個人的には思うが、下部は結構土がグズグズなのでそれなりに苦労した。でも詰めて行くと山伏歩道の出だし近くなのでそこからは快適だ。富士山も正面に展望できるし。水ノ木分岐に戻ると単独行と2人パーティの登山者に出逢ったが、今日一日で会ったのはこの3人だけ。平日でもあるけれど丹沢でも辺境の地ならではだ。
遠地に遠征するのは憚られる世情だけれど神奈川県民には広大な丹沢がプレイフィールドとしてあるのは幸いだ。でも久し振りに全身を使う運動だったせいか翌朝には筋肉痛で起床することになった。続けて行けば慣れて来るかな。次はどこに行きますか?
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