南駒ヶ岳、越百山
- GPS
- 12:15
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,074m
- 下り
- 2,134m
コースタイム
天候 | 晴れ/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
空木岳方面と共通の駐車場だがどちらも林道歩きから始まる |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は少ない残雪の状況により大きく変わる |
写真
感想
雨の心配な梅雨時になりましたが何とか雨にふられず歩けそうなので山に向かうことに。前日の夜、小雨の降る中、家を出発。登山口に近づくと雨は止んでいた。何もない真っ暗な駐車場のため早めに就寝。到着時、車は他に一台だけだった。朝には5台くらいになっていたし、起きた時には出発していたグループもあった。駐車場の隅には登山ポストがあり登山ノートもあったが書き込みは少ないようである。
3時に起床。朝食を摂りながらササッと準備をして出発。ヘッドランプ頼りの林道歩きです。駐車場からすぐのところにゲートがあり脇の通路を通り林道を進む。林道はかなり綺麗になっていて車で入れれば楽だと思いながらの歩行。自転車を持ってくるのもいい手かもしれない。湿度が高いのでかなり蒸し暑く汗がすごい。越百山の登山口を通り越し、林道を奥まで進むと北沢尾根の登山口がある。登山口に着く頃には明るくなりヘッドランプも要らなくなる。前日の雨もあり草木は濡れているのでスパッツとザックカバーを着用する。登山道はわずかに下ってから徐々に斜度を増し登っていく。途中、ロボット雨量計を横に見る。休憩するにもいいかもしれない。急になった斜面を登りつめると尾根上に出る。少し尾根を進むと見晴台だ。しかし見晴らしは木に邪魔され隙間から見るしか無い。
しばらく歩きやすい尾根を進む。天気は悪くなく青空も見えそうだった。崩落地を過ぎ、もう一登りで2411mの三角点に到着する。このあたりも歩きやすい。ちょっとガスで展望はないが日差しがない分熱くなり過ぎないでいい。2500m付近からは雪が出てきてルートがわかりにくくなる。歩く人も少ないためか雪上には僅かな踏跡しか見られない。雪は柔らかいのでキックステップでしっかりステップを刻めば急なところでも楽に登れた。さらに標高を上げるとハイマツ帯に入る。ハイマツの中の踏み跡はしっかりしているが覆いかぶさるようにハイマツが邪魔をしていた。しかもハイマツに水滴が付いているので濡れる。レインウエアのズボンだけ履いて歩く。雪とハイマツを交互に繰り返し、岩場を通り越すと南駒ヶ岳に着く。天候は良く雲海と山並みが見えるが雲がどんどん上がってきて休憩していると視界は悪くなってきた。山として綺麗でとてもいい所だと思う。
ここから稜線歩き。標高を落としながら進むと雪の急斜面のトラバース。非常に歩きにくく下が空洞の落とし穴も多いので足をかなり取られる。ルートもわかりにくく、雪上にはほとんど跡がない。あまりにひどいので尾根上の薄い踏み跡を辿ることに。雪のない西斜面を進み、岩場を越え雪のトラバースを回避した。どっちを歩いても歩きにくいのは確かだしどっちに転んでも急な谷が口を広げていた。仙涯嶺に近づくと鎖場が出てくる。岩場を進むとアイスバーンな急斜面が待っていた。キックステップじゃどうにもならない硬さなのでアイゼンを出す。こうなったらアイゼンで雪のあるところを直登である。と言っても5分もかからず通過。アイゼンを使ったのはここだけだった。あとは岩場を登りつめると仙涯嶺の山頂だ。山頂は何もない岩のピークだ。真っ白で展望もなかった。人が多い時は場所がないのでちょっと低いところの広場で休憩しよう。
仙涯嶺からは歩きやすい稜線歩き。砂礫っぽい尾根道を進む。ツガザクラなど咲いていたがこれからの季節もっと種類が増えて綺麗だろう。人がいないことをいいことに狭い登山道に座ってゆっくり写真も撮れた。越百山まで歩きやすい道は続き1時間で越百山に到着。山頂手前で人に会うまで誰にも会わなかったが越百山の方はそれなりに人が入っているようだ。相変わらず展望はなく真っ白。ただ、寒くないのでちょうどいい。山頂でゆっくり昼食とする。山頂は広いので快適だ。
ゆっくりしたあとは下山。山頂から少し下ると雪が登山道を覆う。踏み跡もしっかりあるので迷いもせずどんどん歩くことができる。やっぱり雪の降りは早く歩けて快適だ。越百小屋は遠くから見ても明るい色で確認できる。小さな小屋で小屋の前もそれほど広くない。小屋から少し登り返し福栃山の横巻きを過ぎる。このあたりまでは雪が多いがこの下はほとんどなくなっていた。上の水場で一旦休憩。水場は登山道から1分ほど。水量は多くはないが安心できる水量を保っている。歩きやすい道をどんどん下っていく。水場で休憩していたご夫婦とほとんど一緒に30分くらい話しながら歩く。オコジョ平を過ぎ上のコルで登り返しがあり、馬の背、シャクナゲ尾根と進むが標識が少なかったり有っても古くて読めなかったりと解りにくい部分もある。下のコルで休憩。ここは少し広くなっていて休憩にはいいだろう。
下のコルには登山口まで30分と看板が。標高差も300mくらいある。てことでそれなりの斜面である。歩きやすい急な登山道を右に左にジグザグ進む。下の水場は登山道のすぐ脇にあるが水量が少なく心配だ。距離を長く歩いてきたため最後の下りは堪える。堰堤の脇から急斜面を降りると福栃橋の登山口に到着。後は迷うことなく林道を進むのみ。行きは真っ暗だった林道なのでなんとなく新鮮。でも、長い。2kmちょっとあるだろうか。出発から12時間ちょっとで駐車場まで戻ってきた。車は5台ほどだった。しかも他の車すべてが名古屋ナンバー。長野県も外れなのだと実感できた。
今回もロングコース歩き。最近こんなのが多い。標高差も実は1800m位あり意外とハードなコースであった。夏山に体が慣れてきたのか得意の登りが復活し、前半の登りはいいペースだったし疲れもあまりなく南駒ヶ岳に立てた。稜線の歩きにくいところでロスが大きかったと思う今回のコース。展望有りの花も見られての楽しめた充実した一日だった。木曽駒に行った時も思ったがこの辺この時期バイカオウレンが多い。これからの季節はもっと花が楽しめるだろう。木曽福島まで戻って温泉に入り帰宅した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する