西上州・鹿岳〜四ッ又山(時計回り・日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 911m
- 下り
- 911m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:03
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→上信越自動車道下仁田IC〜車で約30分。 ■駐車台数→20台(上段10台・下段10台) ■水場→なし。 ■トイレ→なし。 ■登山ポスト→なし(南牧村全域の登山届けは道の駅・オアシスなんもくへ提出) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 南牧村全域の登山届けは道の駅・オアシスなんもくが提出先です。 トイレ前の公衆電話の脇に登山ポスト(写真添付)がありますが、筆記用具と登山計画書の用紙はありません。 ■■駐車場について ※鹿岳駐車場(480m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 ※四ッ又山登山口・駐車場(470m) 駐車台数2台、水場・トイレ・登山ポスト→なし。 ヤマレコ(アプリ)では駐車台数5台とありますが、地図では2台です。駐車場は5台以上の駐車が可能ですが私有地であり作業場です。 下山時に、私有地の人と駐車場の利用方法について話したので共有します。 登山口にある木製の人形を背にして奥側は4tトラックで砂利等の荷下ろしで利用するので駐車禁止(週末も作業あり・写真添付)、2台駐車する場合は人形の右側(山側)に縦列駐車します。 四ッ又山登山口の駐車場は急斜面・堰堤直下にあり、降雨直後や悪天候や梅雨の時期には落石や増水に注意が必要です。 作業で駐車禁止の場合は、事前に立て看板を設置して告知してくれるそうです。 どちらの駐車場も私有地を解放してくれていますので、ルールを守りきれいに利用しましょう。 ■水場 鹿岳〜四ッ又山ルートでは、マメガタ・天狗・大久保の分岐に唯一の水場があります(標高555m・写真添付) 細い水量の水場で通年流れているかは不明です。 水場は当てにせず飲料水を持参しましょう。 ■鹿岳駐車場(480m) 鹿岳駐車場は24時間・利用可能な駐車場です。 車で10分の場所にある道の駅・オアシスなんもくは登山ポスト・トイレ・自動販売機・休憩所(屋外)があるので、前泊や車中泊する場合は道の駅・オアシスなんもくが便利です。 ■鹿岳登山口(542m) 鹿岳駐車場から約7分(距離200m)で鹿岳登山口に到着です。 道路沿いに登山口があり、水道の蛇口が目印です。 民家の間を通り、ゴーロ帯の急登をナメ沢まで登ります。 ■ナメ沢(670m) 鹿岳登山口から約35分でナメ沢に到着です。 この区間の登山道沿いには沢があり、標高700mを超えると丸太橋の渡渉地点があるので時期によっては水が流れると考えられます。 降雨直後や悪天候や梅雨の時期には、増水に注意が必要です(写真添付) また登山口から岩壁に囲まれた急登を登り高度を上げますが、岩壁上部からの落石に注意が必要です。当日も落石がありました。 この岩壁にはいくつも洞窟があり、緊急時にはビバークとして利用できます。 ■鹿岳のコル(975m) ナメ沢から約50分で鹿岳のコルに到着です。 登山口〜鹿岳のコルの区間は標高差430mの急登になり、ゴーロ・倒木・落枝・落石・ガレ場・ザレ場と飽きない登山道です。 標高800mから明確なガレの登山道になり滑りやすく、一ノ岳直下を登ります。 先行する登山者による落石、一ノ岳上部からの落石に要注意です。 鹿岳〜四ッ又山はアルプスのように深く広い山容ではありませんが、登山開始から終了までヘルメットの着用を推奨します。 鹿岳のコル直下には、難易度が低い約10mのロープ・鎖場があります。 鹿岳のコルの左側はニノ岳へ、右側は階段を登り一ノ岳に繋がります。 ■鹿岳・ニノ岳(1,015m) 鹿岳のコルから約20分で鹿岳・ニノ岳に到着です。 崖に面した階段と鎖場を登ると二ノ岳の山頂です。 悪天候時には、はしごと鎖場の通過には特に注意が必要です。 山頂柱の裏側から、木々岩峠や三ノ岳へ続く波線ルートがあります(鹿岳山頂詳細図を添付) ■鹿岳・一ノ岳(985m) 鹿岳のコルから約10分で鹿岳・一ノ岳に到着です。 ニノ岳のように、危険な鎖場やはしごはありません。 摩利支天の石碑がある南側は展望が開けるので、滑落に要注意です(鹿田山頂詳細図を添付) 鹿岳のコルへ戻り、分岐点から四ッ又山へ向かいます。 ■鹿岳のコル分岐点(975m) 鹿岳のコルから約1分(距離10m)で鹿岳のコル分岐点に到着です。 鹿岳・一ノ岳〜見晴し台まで約220m下降します。 分岐点直下は急斜面の下降(ロープあり)と、一ノ岳からの落石に要注意です。 ■見晴し台(751m) 鹿岳のコル分岐点から約30分で見晴し台に到着です。 見晴し台の頂上は狭く、好天時には鹿岳や妙義山の展望が開けます。 ■マメガタ峠(713m) 見晴し台から約15分でマメガタ峠に到着です。 ここから約220mを登り返して四ッ又山へ向かいます。 広い尾根上にある分岐点なので、幕営適地になります。 ■四ッ又山・P4(935m) マメガタ峠から約35分でP4に到着です。 低木に囲まれた狭い山頂で展望はあまりなく、祠だけがあります。 ■四ッ又山・P3(945m) P4から約8分でP3に到着です。 P3山頂には登山道が2股に別れています。左側はP2へ、右側は5m進むとP3山頂です。 更に奥側には祠があります。 ■四ッ又山・P2 今回は見落としました。 ■P1分岐(920m) P3から約10分でP1分岐に到着です。 P1分岐の手前には細尾根のトラバースがあり、倒木が登山道を塞いでいます。 ■四ッ又山・P1(899m) P1分岐から約5分でP1に到着です。 草木に囲まれた山頂の展望はあまりなく、石像だけがあります。 ■天狗峠(740m) P1分岐から約25分で天狗峠に到着です。 尾根を直進すると風早尾根を下り道の駅・オアシスなんもくへ、尾根を右側へ下るとマメガタ・天狗・大久保の分岐へ向かいます。 広い尾根上にある分岐点なので、幕営適地になります。 天狗峠からの下降路は急斜面・ガレ場・ザレ場・木の根、落石と飽きない登山道です。 ■マメガタ・天狗・大久保の分岐(550m) 天狗峠から約30分でマメガタ・天狗・大久保の分岐に到着です。 分岐の手前には水場がありますが、通年流れているかは不明です。当日も細い水量で涸れても不思議ではありません。 ■四ッ又山登山口(470m) マメガタ・天狗・大久保の分岐から約25分で四ッ又山登山口に到着です。 登山口にはシンボルの木製の人形と駐車場があります。 また登山口は急斜面にあるので落石、堰堤直下にあるので増水に注意が必要です。 ■鹿岳駐車場(480m) 四ッ又山登山口から約20分で鹿岳駐車場に到着です。 距離850mを歩いて鹿岳駐車場で登山終了です。 ■今回の山行は、白馬エリアの天候が悪く敗退濃厚なこと、GWの積雪による雪崩や多くの山岳事故を受けて雪山を見送りました。 今回は、内陸部の群馬県の岩山を目指します。 アルプスのような3,000m峰は1つもありませんが1,000m級の岩山や奇岩が無数に点在するエリアです。 山岳雑誌で見た、鹿岳〜四ッ又山を目指します。 ★その他の注意点 鹿岳は高低差→約540m・四ッ又山→475mあり、距離→6km、コースタイム→5〜7時間になり日帰りの登山行程になります(好天時の場合) 距離は短いですがいくつも登り返しがあり時間がかかります。 登山開始から終了まで、全行程でヘルメットの着用を推奨します。 ★鹿岳駐車場まで国道254号線と県道45号線の自動車の運転は、鹿や動物の飛び出し・落石が多いので注意が必要です。 また、長野県佐久穂町の国道299号線(十石峠)は土砂流失・路肩崩落のため通行止め、迂回路の林道矢弓沢線も通行止めです。 ★鹿岳駐車場〜四ッ又山登山口の区間で、スマートフォンの電波は鹿岳登山口直後のゴーロ帯〜鹿岳のコル直下を除いて電波は入りました(機種による) 鹿岳より、四ッ又山の方がよく電波が入りました。 万が一に備えて、予備のモバイルバッテリーの携帯が必要です。 ★鹿岳〜四ッ又山ルートは明確な登山がありますが、急斜面・ゴーロ・倒木・落枝・落石・ガレ場・ザレ場と全体的に滑りやすい登山道です。 鹿岳は山登り、四ッ又山は手足を使った岩登りの印象を受けます。 登山道以外のルートに迷い込まないようにセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図の携帯が必須です。 ★今回は雪山ではないのでアイゼン・わかん・ピッケルは不携帯です。 ストックは迷いましたが岩山と軽量化を考えて不携帯です。危険箇所ではロープがありストックは邪魔になると思います。 また下山後には靴・靴下・グローブの中に砂や砂利が侵入して不快でした。雪山ではありませんがゲイターを装着すると砂や砂利の侵入は軽減されます。 降雨直後や悪天候や梅雨の時期には、チェーンスパイクが有効な場合があります。使用する場合は岩場での転倒に注意が必要です。 ★鹿岳〜四ッ又山ルートで道迷いする場所はほとんどありませんが、山頂以外は樹林帯の登山道になります。 特に鹿岳では、秋には落ち葉で登山道が隠れて道迷いしやすい印象を受けました。 破線ルートもあるので、全区間に道迷い防止のピンクテープを目印として残しました。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図やコンパス、ルートや分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では、技術や経験や知識が全く通用しない場面に直面します。 ★鹿岳〜四ッ又山ルートには山小屋がなく、トイレはありません。 2つの駐車場にもトイレはなく、最寄りのトイレは道の駅・オアシスなんもくにあります。 登山前にトイレを済ませて、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山では先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また西上州の岩山エリアは登山者以外に、岩山を登るクライマーがいて登山道以外のルートを開拓した足跡や破線ルートがあります。 ショートカットや直登直下などで踏み跡がいくつもあり迷う事もあります。 ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★気温、風速、標高、写真撮影、ルート工作、悪天候、危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスクとアルコール消毒液を携帯して、健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また、登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 ★登山では、食事(行動食)、トイレ、着替え、装備の脱着など面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★鹿岳〜四ッ又山には山小屋がなく、登頂できても山岳バッジの購入ができず困っています。 道の駅・オアシスなんもくには山岳バッジの販売はなく、道の駅・下仁田には荒船山の山岳バッジが売っています。 ★緊急時の連絡先 遭難した場合→富岡警察署→電話0274-62-0110 ★鹿岳〜四ッ又山に雪はなく、すでに春山です。 当日は05時45分→気温7℃、11時48分→気温25℃あり強い紫外線を浴びたので日焼け対策が必要です。 また日の出→04時38分、日の入り18時46分と活動時間は長くなりましたが、山頂以外は樹林帯の中で薄暗いルートです。 日の出と日の入り1時間前にはヘッドライトが必要です。 ★鹿岳〜四ッ又山は岩山なので落石に特に注意が必要です。先行した登山者からの落石を避けて、後続の登山者には落石を落とさない注意が必要です。 また登山中にトレイルランナーがいた場合には、落石を100%誘発するルートです。 装備を徹底して、自分の身は自分で守りましょう。 ★鹿岳駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 しかも、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で鹿岳〜四ッ又山を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■荒船の湯 ■営業時間→10:00〜20:00(最終受付19:30) ■休館日→なし。 ■料金→大人700円(中学生以上)、小人350円(小学生以下)、高齢者600円(70歳以上) ※土日祝日は100円増し。 ■マスクの着用義務あり。 |
写真
感想
【2021年/西上州・鹿岳〜四ッ又山/時計回り・日帰り】
■2021年05月09日(日)
実家 21:40 →3℃ 1,000m はれ
道の駅オアシスなんもく 00:50 12℃ 385m
仮眠 01:10〜05:15
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■2021年05月10日(月)
※鹿岳〜四ッ又山・登り はれ
道の駅オアシスなんもく 05:20 8℃ 385m
鹿岳駐車場 05:30 7℃ 480m
着替え・荷作り 05:30〜05:45
鹿岳駐車場 05:45 7℃ 480m
鹿岳登山口 05:52 7℃ 542m
ナメ沢 06:28 10℃ 670m
鹿岳のコル 07:18 10℃ 975m
鹿岳・二ノ岳 07:37〜48 14℃
1,015m
鹿岳のコル 08:07 17℃ 975m
鹿岳・一ノ岳 08:16〜21 15℃ 985m
鹿岳のコル 08:26 12℃ 975m
鹿岳のコル分岐点 08:27 12℃ 975m
見晴し台 08:59 18℃ 751m
マメガタ峠 09:12 17℃ 713m
四ッ又山・P4 09:47 18℃ 935m
四ッ又山・P3 09:55 18℃ 945m
四ッ又山・P2 見落とす
P1分岐 10:05 17℃ 920m
四ッ又山・P1 10:10〜14 17℃ 899m
P1分岐 10:16 17℃ 920m
天狗峠 10:41 18℃ 740m
水場 11:09 20℃ 555m
マメガタ・天狗・大久保分岐 11:12 20℃ 550m
四ッ又山登山口 11:28 21℃ 470m
鹿岳駐車場 11:48 25℃ 480m
着替え 11:48〜11:55 25℃
実家 11:55〜15:25 17℃ 1,000m
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■GWはどの山域も軒並み30cm以上の降雪。
悪天候でも、登山を結構する登山者は多い。
今回の連休は、通常より登山者が多く死亡。
白馬・針ノ木大雪渓、涸沢、奥明神沢と
人気エリアの沢で、大規模な雪崩が発生。
「5月末までは冬山」とよく言うけれど
狙う山域は、どこも悪天候で敗退濃厚。
今回は、内陸の群馬県の岩山を目指す。
日帰り・軽量登山なので、気分は軽い。
5日に向かうも、土砂崩れで通行止め。
夏山装備と出発も遅く、何もせずに敗退。
山と同様に、道路状況も重要と教訓を得た。
「山登りは高さだけではない」と知ってから
妙義山を含めた西上州の岩場は狙っていた。
民家の裏山や里山が、奇岩なんて魅力的。
雑誌で見た鹿岳(かなだけ)も、独特な山容。
距離は短くても、登り返しが多い岩山。
冬場も積雪は30cm未満と少ないエリア。
アルプスが悪天候の場合には、通える穴場。
来週もずっと雨、そして梅雨に突入する。
登山者には憂鬱なシーズン到来である。
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■体重64.0kg 荷物4.20kg
日の出→04:38 日の入り→18:46
移動距離→5.94km(登り3.33km 下り2.61km)
移動時間→05時間43分(合計)
(上り→04時間09分、下り→01時間34分)
休憩時間→00時間20分
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