笈ヶ岳目指して大笠山で敗退・・・
- GPS
- 11:04
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,612m
コースタイム
天候 | 快晴 時々 暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜駐車場へ到着しましたが、オートキャンプ場は沢山の明かりが灯っていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○桂湖〜前笈ヶ岳〜アカモノの頂 700mを過ぎた辺りから少しずつ雪が出始め、1000mを越えると雪山の様相。 深夜出発だったため、早々にアイゼン(12爪)を装着。 ところどころ岩が出ているのでアイゼン引っかけないよう注意が必要です。 昨日、一昨日と雪が降ったようで、新雪が15cmほどあり、予定タイムを超過してしまいました。 また、前笈ヶ岳〜アカモノの頂の間で日の出となりました。 ○アカモノの頂〜大笠山 新雪に足を取られながらの山行。 左手に笈ヶ岳が見える、美しい! 大笠山が見えてからが、とにかく遠い・・・ また西側から吹き付ける風がどんどん強くなる。 避難小屋に着いたとき、白山〜笈ヶ岳付近に灰色の雲が・・・ 避難小屋の中で朝ご飯とした後、外に出ると相変わらずの強風。 私の右膝の状態も鑑み、笈ヶ岳はお預けにしました。 ○大笠山〜桂湖 午前8時を過ぎると雪が緩み始め、足を取られる。 アイゼンを付けていた時に特に危険はないかなと思っていましたが、アイゼンを800m付近で外した後、木の根や岩場で滑り怖い思いをしました。(笑 イワウチワ、タムシバ、シャクナゲの群落が至る所に見られとても癒されます。 核心部は最後のヤセ尾根と鎖&ハシゴ。 夜は真っ暗で良かった・・・(笑 |
その他周辺情報 | 特になし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
今シーズンは山スキーばかりでアイゼン、スノーシュー登山は一回のみ。
そろそろ山スキーコースも限定されてきたのでアイゼン登山をしてみようか、
幾つかの案の中から、笈ヶ岳の富山県側ルートを選んだ。
いつかは行かなければならないコースでもある。
大笠山からの稜線は雪割れ、藪漕ぎ、トラバースなど要求されるので、
ロープ、カラビナ、細引きなどザックの中に詰め込んだ。
前日まで天気は不安定で高いところでは雪が積もったようだがどのように影響するか?
桂湖には予定よりも30分早く到着したので、午前1時半過ぎに登山開始。
吊り橋は板が張られていてラッキーだったが、すぐに梯子と細尾根の急登が出迎え。
空は満天の星、ヘッドライトを頼りに標高を稼ぐ。
急登が続くとは聞いていたがその通りであった。
雪が出だしたところから藪漕ぎのようなルート取りとなった。
急勾配と藪の抵抗感で前へ進むのも大変な負荷であった。
ここが最大の核心部だったかもしれない。
藪漕ぎ帯を過ぎると残雪と夏道が続く。
雪が固くなると難儀するので早めにアイゼンを付けたが、
雪のない道では足場に神経を使わされた。
今シーズン初のアイゼン走行もありペースが上がらなかった。
この辺で一名に抜かされる。早いペースだ。
ようやく雪が完全に繋がり広い尾根になってきた。
標高1400mからは勾配も落ち着いてきた。
また、降雪があったようでモナカ雪になってきた。
アイゼンがよく効くところもあるが沈み込むところもある。
日の出を迎え、ようやく大笠山が近づいてきた。
標高1500mのアップダウン区間はマイペースだ。
この頃から強風が吹き出し、雲行きも怪しくなってきた。
なにか天候急変の兆しのようであった。
避難小屋跡辺りから大笠山への最後のアプローチが始まる。
ターゲットの笈ヶ岳を左手に見ながら、右手に奈良岳から大門山への尾根、
さらには猿ヶ山などを拝むことができた。
背後は人形山、ガラモン峰の稜線から北アルプスを見ることができる。
作戦的には大笠山まではアプローチでその先から本番と意識していたので
あまり時間にはこだわっていなかった。
ようやく大笠山が近づき、避難小屋に寄る。
戸の留め具を外し、除雪して戸が開くことを確認した。
さて、笈ヶ岳に往復に取り掛かるか、この時点では強風と黒雲、新雪の影響なども
ありそうで大笠山までとした。行けないこともないが、悪い条件が揃てしまった。
まずは大笠山山頂に寄って避難小屋で暖と食事を取ることにした。
さて、お腹も一杯になり下りにかかる。
下山中は気温が上昇し暑さに襲われる。雪も緩み足に負荷となった。
広い雪の尾根を下山して雪割れが出てきてアイゼンを外す。
藪漕ぎ区間に入る。
枝を掴みながらのモンキークライムとなり体力と時間を奪われていた。
足場や手のつかみところが無いところは苦戦させられた。
こんなところを登ってきたのかと自問しながら歩を進める。
後半は膝にも疲れが出て、暑さも加味して大変であった。
ようやく桂湖が近づくとシャクナゲは見事であった。
谷から吹き上げる涼しい風を浴びてひと休憩、生き返りました。
そこからは頑張ってゴール、中身の濃い時間であった。
下りはもう少し場数を踏んで脚を作らなければならないだろう。
お付き合いいただいたYoshio_KSK氏、お疲れさまでした。
右膝も痛いし、今年のGWはおとなしくする予定。
でしたが、初日にosamuinさんから「笈ヶ岳どう?富山側から。」のお誘い。
2日間膝の状態を見るのに返事を待ってもらいました。
「笈ヶ岳」は憧れの山、しかも富山側からって、一番行きたいコース!
osamuinさんから連絡貰ってからの回復は超スピーディー。
目標があることの大切さを改めて感じました。
膝は完調ではないですが、大笠山までは大丈夫だろう、笈ヶ岳は様子見てかなぁ・・・
○桂湖〜大笠山
安定の深夜到着、気温が高そうな日は涼しい時間帯に高度を上げるが基本。
膝の痛い私を気遣って、osamuinさんは歩きやすいペースで登ってくれました。
ありがとうございました。
おかげで膝の痛みはほとんど出ない状態でアカモノの頂までいく事ができました。
前笈ヶ岳を過ぎた辺りから急激に風が強くなってきました。
アウターを羽織って身体が冷えないように。
また、ここから大笠山まではさすがに若干痛みは出ましたが痛み止め飲んだら散らせる程度。
osamuinさんから若干遅れて大笠山に無事到着。
ここから見る笈ヶ岳の稜線は美しいの一言、感動することしきり。
ただ、風が強いこと、白山付近から灰色のいやらしい雲が湧いていたこと、私の膝の状態が万全ではないことから、今回笈ヶ岳は諦め下山となりました。
体調万全だったらなぁ・・・(T_T)
○大笠山〜桂湖
大笠山の避難小屋で朝食タイム。
広くて綺麗な避難小屋でした(ここに宿泊はありかな)。
8時を過ぎると雪がゆるんできてズボり始めます。
足を取られながらの下山となりました。
下山すると風が止む・・・山あるあるですね。(笑
深夜ヘッデンで分からなかった尾根の雰囲気、登山道の雰囲気が見えてきました。
800m以下は良く深夜にこんなとこ登ってきたな、どこ登ったんだのオンパレード。(笑
なかなかきっつい尾根でした。
桂湖が近づいてからの鎖場、ハシゴはなかなかの緊張感を強いられますね。
※高所恐怖症の人は止めておいたほうが無難です。
何よりも道中でイワウチワ、タムシバ、シャクナゲが美しく咲き誇っていたことで元気をもらうことができました。
家に帰ってもさほど膝は痛くない。
だいぶ回復してきたように思います。
残り今週いっぱいは山登りを自粛してしっかり治します。
osamuinさん、来年は笈ヶ岳行きましょう!!
こんにちは。
4月に登った笈ヶ岳、当初は富山県側から登ろうと計画してました(東京からだと近いので)。直前に石川県側からに変更しましたが正解だったかも。大笠山から笈ヶ岳はキビしそうですね。
parsleycandyさん、こんにちわ。
大笠山から笈ヶ岳間は条件が合わないと大変そうです。
でも、富山県民としては富山県側から登りたい・・・
その拘りだけなんですけど。(笑
parsleycandyさん、コメントありがとうございます。
今回は直前の降雪の影響が悪い方に出るとみて山行を中断しました。
下山時の気温上昇や雪の状況からみて、判断は正しかったと思います。
このコースは石川県側に比較して確かにハードルが高くなりますが、
それはそれでやりがいのあるコースであると思います。
今回の山行でその思い入れはより強まりました。
Yoshio_KSK氏のコメントの通り、富山県民としてのこだわりもあります。
厳しいコースであればなおさらやりがいがあると思います。
一つの山をいろいろなルートで登ることも好きなので、機会があれば石川ルートも行ってみたいです。
今回の山行で攻略するイメージができつつあります。
手間暇かけて次の挑戦に向けて準備していくのも登山の楽しみですね。
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