仙丈ヶ岳 - 高嶺の花と清閑な馬の背を歩く@丹渓新道
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,331m
- 下り
- 1,071m
コースタイム
◆南アルプス林道バス
05:45 仙流荘
06:20 丹渓新道入口
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時 刻 累 計 場 所
06:25 00:00 林道・丹渓新道入口
09:15 02:50 馬の背・藪沢分岐
09:45 03:20 仙丈小屋(休止1時間)
10:45 03:20 仙丈小屋
11:05 03:40 仙丈ヶ岳
11:55 04:30 小仙丈ヶ岳
12:35 05:10 5合目・藪沢大滝ノ頭
13:35 06:10 北沢峠
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◆南アルプス林道バス
14:25 北沢峠
15:15 仙流荘
歩行距離:9.3km
累積標高差(登り):1,335m
累積標高差(下り):1,029m
天候 | 7/7:曇り時々雨 日本海に停滞した梅雨前線めがけて湿った風が流れ込む 山は濃霧・強風の梅雨末期 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
○仙流荘駐車場(350台−無料) http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/ ◆南アルプス林道バス http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=884&cd=12013 ※週末は臨時便の運行あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【トピック】 ・南アルプス林道バス ・歴史深い丹渓新道を歩く ・南アルプスの女王、仙丈ヶ岳 ・初夏の花を観察 ・小仙丈尾根 ・仙人の湯 【要注意箇所】 [丹渓新道] ・6合目付近の山腹トラバースは踏み跡が薄い ・砂礫地の通過では尾根筋を外さないように [小仙丈尾根] ・痩せ尾根の岩場通過は慎重に [残雪期:藪沢新道] ・雪渓上にトレース、マーキングなし (馬の背ヒュッテ営業開始まで) |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
◆南アルプス林道バス
南アルプス林道バスは、早朝から臨時が3便運行されました。
およそ100人余りの登山者がバス待ちしていたという計算です。
週末にしては少なめですが、
悪天候が懸念されたためでしょうか。
丹渓新道で降車する場合は、乗車券引き渡し時に係員に申し付けます。
そうしておくと降りやすい座席を確保してくれます。
◆丹渓新道
丹渓新道入口で降車する登山者は、
普段からバス1台に1組いるかいないかの頻度です。
マイナーなルートで敬遠されがちなのでしょうが、歴史ある登山道です。
最初から傾斜のきつい登りから始まります。
静かで薄暗い原生林の樹林帯を、
鳥のさえずりや藪沢大滝の轟音を聞きながら歩いていきます。
目を閉じて深呼吸をすると、木々の息吹さえも聞こえてきそうでした。
よく踏まれた平坦で歩きやすい登山道ですが、
ところどころに風倒木が邪魔をします。
一番厄介なのがクモの巣!?
6合目を過ぎると崩落地に出ます。
今朝は濃霧と稜線を歩く事が辛いほどの強風でした。
一度稜線から外れトラバースする箇所で踏み跡が薄くなっていました。
おおよそ高山植物群生によって、踏み跡が見辛くなっています。
ピンクテープを忠実に辿ります。
再び稜線の崩落箇所に出ましたが、
濃霧の中で踏み跡を辿って行ったので、三角点を通り過ごしていました。
シカ除けネットが整備された凹地を歩いているうちに、
藪沢新道と出合います。
◆藪沢新道の要注意箇所
藪沢新道〜大平山荘は、残雪期立入禁止です。
南アルプスでは、北岳大樺沢と並んで残雪の多い箇所です。
馬の背ヒュッテが営業開始し、
トラバースの雪切り整備が済むまでは
藪沢へ下山する登山者はいないと思われます。
そのため雪渓上には踏み跡が一切なく、ルートを示すものもありません。
夏道は隠れているので、濃霧時はルートロスの可能性が高いです。
藪沢新道を何度も通過した方であれば的確なルートを記憶していますが、
そうでない場合は、もう少しの間だけ通行を控えた方が良さそうです。
◆仙丈小屋
家族で切り盛りしている小さな山小屋です。
太陽光と風力発電を擁し、水洗便所を完備する近代的な山小屋です。
冬期避難小屋が併設されています。
悪天候の本日は、宿泊者用自炊小屋を貸して頂けました。
◆南アルプスの女王、仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳は山梨県側に小仙丈沢カールと大仙丈沢を
長野県側に藪沢カールと3つのカールを持つ穏やかな山容です。
高山植物が豊富な山でもあり、いつ訪れても楽しめる山です。
仙丈の夏山は4年目となりますが、今年も晴れませんでした。
「雨の仙丈」とは良く言われる言葉です。
◆小仙丈尾根を経て小仙丈ヶ岳
個人的には最終目的地が小仙丈ヶ岳でも良いと思っているほど
眺望に恵まれたピークです。
国内第一位の高峰・富士山と第二位の北岳が横並びに見られる展望地です。
摩利支天を從えた甲斐駒ヶ岳の眺望も圧巻です。
◆北沢駒仙小屋の改名
2013年度より「長衛小屋」となりました。
元に戻ったという表現が正しいのでしょうか。
まだ馴染んでいない人のために「北沢長衛小屋」と呼ばれています。
現在の「長衛荘」は改名される予定ですが、しばらくそのままです。
こちらを「北沢長衛荘」と呼ぶ人もいるので
ややこしい事に変わりはありません。。
長衛荘がどんな名前に変わるのか、非常に楽しみです。
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