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記録ID: 317964
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

仙丈ヶ岳 - 高嶺の花と清閑な馬の背を歩く@丹渓新道

2013年07月07日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
9.3km
登り
1,331m
下り
1,071m

コースタイム

[7/7]
◆南アルプス林道バス
05:45 仙流荘
06:20 丹渓新道入口
*********************************
時 刻 累 計  場 所
06:25 00:00 林道・丹渓新道入口
09:15 02:50 馬の背・藪沢分岐
09:45 03:20 仙丈小屋(休止1時間) 
10:45 03:20 仙丈小屋 
11:05 03:40 仙丈ヶ岳 
11:55 04:30 小仙丈ヶ岳 
12:35 05:10 5合目・藪沢大滝ノ頭
13:35 06:10 北沢峠
*********************************
◆南アルプス林道バス
14:25 北沢峠
15:15 仙流荘

歩行距離:9.3km
累積標高差(登り):1,335m
累積標高差(下り):1,029m
天候 7/7:曇り時々雨
日本海に停滞した梅雨前線めがけて湿った風が流れ込む
山は濃霧・強風の梅雨末期
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
◆自家用車
○仙流荘駐車場(350台−無料)
http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/

◆南アルプス林道バス
http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=884&cd=12013
※週末は臨時便の運行あり
コース状況/
危険箇所等
【トピック】
・南アルプス林道バス
・歴史深い丹渓新道を歩く
・南アルプスの女王、仙丈ヶ岳
・初夏の花を観察
・小仙丈尾根
・仙人の湯

【要注意箇所】
[丹渓新道]
・6合目付近の山腹トラバースは踏み跡が薄い
・砂礫地の通過では尾根筋を外さないように

[小仙丈尾根]
・痩せ尾根の岩場通過は慎重に

[残雪期:藪沢新道]
・雪渓上にトレース、マーキングなし
(馬の背ヒュッテ営業開始まで)
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
仙流荘第一駐車場
週末は5時過ぎに満車になります
仙流荘第一駐車場
週末は5時過ぎに満車になります
仙流荘第二駐車場
今週末は空いていました
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仙流荘第二駐車場
今週末は空いていました
戸台大橋ゲート
これより南アルプス林道です
戸台大橋ゲート
これより南アルプス林道です
初めての助手席
丹渓新道入口で降車
林道バスを見送ります
皆さん良い山旅を!
1
丹渓新道入口で降車
林道バスを見送ります
皆さん良い山旅を!
大ギャップを望む
大ギャップを望む
歴史深い丹渓新道です
戸台川まで下るコースも明瞭でした
1
歴史深い丹渓新道です
戸台川まで下るコースも明瞭でした
ここを上がって尾根に取り付きます
ここを上がって尾根に取り付きます
北沢峠・双児山を眺望
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北沢峠・双児山を眺望
樹林帯を登っていきます
きつめの傾斜が
標高2,300mあたりまで続きます
樹林帯を登っていきます
きつめの傾斜が
標高2,300mあたりまで続きます
風倒木が多めの登山道です
風倒木が多めの登山道です
苔生した原生林
崩落箇所を通過します
特に問題ありません
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崩落箇所を通過します
特に問題ありません
ハイマツ帯の凹地
平坦で歩きやすいです
ハイマツ帯の凹地
平坦で歩きやすいです
砂礫を通過します
濃霧時はルートを外さないように注意します
砂礫を通過します
濃霧時はルートを外さないように注意します
再び崩落箇所を通過します
再び崩落箇所を通過します
崩落箇所を振り返ります
仙丈ヶ岳の西側斜面は
このように急峻に切れ落ちています
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崩落箇所を振り返ります
仙丈ヶ岳の西側斜面は
このように急峻に切れ落ちています
馬ノ背・藪沢新道の分岐
馬ノ背・藪沢新道の分岐
藪沢は遅くまで雪渓が残ります
夏道はほとんど見えていません
藪沢は遅くまで雪渓が残ります
夏道はほとんど見えていません
ゴーロ状の階段を上ります
ゴーロ状の階段を上ります
1つ目の雪渓
左側へコースを取ります
踏み跡はありません
1
1つ目の雪渓
左側へコースを取ります
踏み跡はありません
2つ目の雪渓
緑ロープ(夏道)に沿って少し登り
左へトラバースします
2つ目の雪渓
緑ロープ(夏道)に沿って少し登り
左へトラバースします
稜線から外れ
藪沢源頭に入ります
稜線から外れ
藪沢源頭に入ります
3つ目の雪渓
右側を歩きます
左側は小さいシュルンドが多数あります
3つ目の雪渓
右側を歩きます
左側は小さいシュルンドが多数あります
水場整備のため
雪渓を掘り起こした跡です
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水場整備のため
雪渓を掘り起こした跡です
豊富な水量ですが
雨量が少ない場合は
8月下旬頃に枯れてしまいます
豊富な水量ですが
雨量が少ない場合は
8月下旬頃に枯れてしまいます
仙丈小屋(標高:2,890m)
藪沢カール内に位置しています

太陽光&風力発電と
水洗トイレを完備しています
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仙丈小屋(標高:2,890m)
藪沢カール内に位置しています

太陽光&風力発電と
水洗トイレを完備しています
家族で切り盛りしている山小屋です
収容人数が少ないため
3連休などは混雑します
家族で切り盛りしている山小屋です
収容人数が少ないため
3連休などは混雑します
軒先の売店
キンキンに冷やされていました
軒先の売店
キンキンに冷やされていました
藪沢カール
雄大な景色が広がりますが
濃霧のためサッパリです
1
藪沢カール
雄大な景色が広がりますが
濃霧のためサッパリです
稜線まで登ります
稜線まで登ります
視界は5m先ありませんでした
大展望はお預けです
視界は5m先ありませんでした
大展望はお預けです
痩せた稜線を尾根伝いに登ります
痩せた稜線を尾根伝いに登ります
雪渓をトラバース
通過は問題ありません
雪渓をトラバース
通過は問題ありません
仙丈ヶ岳(標高:3,033m)
驚きの白さです
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仙丈ヶ岳(標高:3,033m)
驚きの白さです
長大な主稜線・仙塩尾根を望む
…解る人だけ、解ればいい(笑)
長大な主稜線・仙塩尾根を望む
…解る人だけ、解ればいい(笑)
仙塩尾根・小仙丈尾根の分岐
仙塩尾根・小仙丈尾根の分岐
登山者なのか岩なのか?
岩が動いたと思ったので驚く(笑)
登山者なのか岩なのか?
岩が動いたと思ったので驚く(笑)
小仙丈尾根を下ります
小仙丈尾根を下ります
仙丈小屋への近道
仙丈小屋への近道
小仙丈尾根の核心部
唯一の岩場を通過します
小仙丈尾根の核心部
唯一の岩場を通過します
両側は切れ落ちています
すれ違いは要注意です
両側は切れ落ちています
すれ違いは要注意です
小仙丈ヶ岳
まっ白サプライズ
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小仙丈ヶ岳
まっ白サプライズ
ハイマツ帯を通過します
ハイマツ帯を通過します
樹林帯へ入っていきます
勾配がきつく石がゴロゴロしています
樹林帯へ入っていきます
勾配がきつく石がゴロゴロしています
5合目・藪沢大滝ノ頭
5合目・藪沢大滝ノ頭
馬の背ヒュッテへ向かうトラバースは
現在通行禁止です

悪天候続きで荷揚げが出来ないため、
馬の背ヒュッテの営業開始が延期しています
馬の背ヒュッテへ向かうトラバースは
現在通行禁止です

悪天候続きで荷揚げが出来ないため、
馬の背ヒュッテの営業開始が延期しています
5合目から鳳凰三山を遠望
オベリスクが一目で分かります
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5合目から鳳凰三山を遠望
オベリスクが一目で分かります
2合目の分岐
長衛小屋テント場への近道です
2合目の分岐
長衛小屋テント場への近道です
北沢峠(標高:2,030m)
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北沢峠(標高:2,030m)
下山後は露天風呂で湯ったりと♪

仙流荘・仙人の湯
日帰り入浴:大人600円
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下山後は露天風呂で湯ったりと♪

仙流荘・仙人の湯
日帰り入浴:大人600円
イワカガミ
キバナノコマノツメ
キバナノコマノツメ
ツマトリソウ
イワウメ
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
キバナシャクナゲ
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キバナシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
タカネシオガマとミヤマキンバイ
タカネシオガマとミヤマキンバイ
ツガザクラ

感想

◆南アルプス林道バス
南アルプス林道バスは、早朝から臨時が3便運行されました。
およそ100人余りの登山者がバス待ちしていたという計算です。
週末にしては少なめですが、
悪天候が懸念されたためでしょうか。
丹渓新道で降車する場合は、乗車券引き渡し時に係員に申し付けます。
そうしておくと降りやすい座席を確保してくれます。

◆丹渓新道
丹渓新道入口で降車する登山者は、
普段からバス1台に1組いるかいないかの頻度です。
マイナーなルートで敬遠されがちなのでしょうが、歴史ある登山道です。

最初から傾斜のきつい登りから始まります。
静かで薄暗い原生林の樹林帯を、
鳥のさえずりや藪沢大滝の轟音を聞きながら歩いていきます。
目を閉じて深呼吸をすると、木々の息吹さえも聞こえてきそうでした。
よく踏まれた平坦で歩きやすい登山道ですが、
ところどころに風倒木が邪魔をします。
一番厄介なのがクモの巣!?

6合目を過ぎると崩落地に出ます。
今朝は濃霧と稜線を歩く事が辛いほどの強風でした。
一度稜線から外れトラバースする箇所で踏み跡が薄くなっていました。
おおよそ高山植物群生によって、踏み跡が見辛くなっています。
ピンクテープを忠実に辿ります。

再び稜線の崩落箇所に出ましたが、
濃霧の中で踏み跡を辿って行ったので、三角点を通り過ごしていました。
シカ除けネットが整備された凹地を歩いているうちに、
藪沢新道と出合います。

◆藪沢新道の要注意箇所
藪沢新道〜大平山荘は、残雪期立入禁止です。
南アルプスでは、北岳大樺沢と並んで残雪の多い箇所です。
馬の背ヒュッテが営業開始し、
トラバースの雪切り整備が済むまでは
藪沢へ下山する登山者はいないと思われます。
そのため雪渓上には踏み跡が一切なく、ルートを示すものもありません。
夏道は隠れているので、濃霧時はルートロスの可能性が高いです。
藪沢新道を何度も通過した方であれば的確なルートを記憶していますが、
そうでない場合は、もう少しの間だけ通行を控えた方が良さそうです。

◆仙丈小屋
家族で切り盛りしている小さな山小屋です。
太陽光と風力発電を擁し、水洗便所を完備する近代的な山小屋です。
冬期避難小屋が併設されています。
悪天候の本日は、宿泊者用自炊小屋を貸して頂けました。


◆南アルプスの女王、仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳は山梨県側に小仙丈沢カールと大仙丈沢を
長野県側に藪沢カールと3つのカールを持つ穏やかな山容です。
高山植物が豊富な山でもあり、いつ訪れても楽しめる山です。
仙丈の夏山は4年目となりますが、今年も晴れませんでした。
「雨の仙丈」とは良く言われる言葉です。

◆小仙丈尾根を経て小仙丈ヶ岳
個人的には最終目的地が小仙丈ヶ岳でも良いと思っているほど
眺望に恵まれたピークです。
国内第一位の高峰・富士山と第二位の北岳が横並びに見られる展望地です。
摩利支天を從えた甲斐駒ヶ岳の眺望も圧巻です。

◆北沢駒仙小屋の改名
2013年度より「長衛小屋」となりました。
元に戻ったという表現が正しいのでしょうか。
まだ馴染んでいない人のために「北沢長衛小屋」と呼ばれています。
現在の「長衛荘」は改名される予定ですが、しばらくそのままです。
こちらを「北沢長衛荘」と呼ぶ人もいるので
ややこしい事に変わりはありません。。
長衛荘がどんな名前に変わるのか、非常に楽しみです。

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