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記録ID: 32330
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山

2008年07月19日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:05
距離
14.7km
登り
1,972m
下り
1,964m

コースタイム

6:00青木鉱泉-9:57薬師岳山頂(休憩15分)-10:40観音岳(休憩45分)
11:25下山開始-12:14赤抜沢ノ頭-12:20地蔵岳-12:47鳳凰小屋(休憩給水10分)-16:05青木鉱泉
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
鳳凰三山を登頂する場合、青木鉱泉(1150m)からの周回が最短ルートとなる。夜叉神峠は標高が高く(1380m)、急登が無いことから利用者が多いらしいが、歩行距離が長い上に、アップダウンによるトータルの高低差は青木鉱泉ルートよりも大きいと思う。単純ピストンを避けられるメリットもある。

青木鉱泉までのアプローチは、カーナビでは須玉インターから小武川林道の悪路を長距離走る旧道が指示されるが、殆どの地図にはまだ道すらない韮崎から射撃場前を通過する新道が青木鉱泉手前の旧道と合流する地点まで舗装されているためお勧めである。(青木鉱泉のHPに案内があった)
http://www1.odn.ne.jp/aokikosen/data.html
私は往路はカーナビ通り旧道で来て、帰路、地蔵岳山頂で休憩していた単独行の方に韮崎手前まで先導してい頂き、新道で帰ってきた。
青木鉱泉は駐車場が有料であるが、以前登山口の駐車スペースで車上荒らしに会ったため、駐車料金は保険料だと思うようにしている(保証はないが)。

登りは中道、下りはドンドコ沢コースを使った。その理由は、第一に、中道は比較的緩やかなため、登りで体力を温存できること、第二に、地蔵岳からのザレた急坂を直線的に駆け下りることが出来ること(阿寒富士で嵌ってしまった)、第三に、ドンドコ沢での滝の見学の寄り道は、体力と時間を結構消費するので、最後の下りで体力と時間との相談で調整が出来ること、である。
青木鉱泉から少し進むと、中道とドンドコ沢コースの分岐点になる。中道は左に進み、河原を渡って反対側の林道に出る。
青木鉱泉から少し進むと、中道とドンドコ沢コースの分岐点になる。中道は左に進み、河原を渡って反対側の林道に出る。
林道をしばらく進み登山道に入る。登山口には山小屋の廃屋がある。私は、廃屋や廃道を見ると何故か心の琴線に触れるものを感じる。中に入ってみたくなったが、本日はロングルートなので我慢して先に進む。
林道をしばらく進み登山道に入る。登山口には山小屋の廃屋がある。私は、廃屋や廃道を見ると何故か心の琴線に触れるものを感じる。中に入ってみたくなったが、本日はロングルートなので我慢して先に進む。
少し歩くと小屋の水場がある。水場はまだ健在である。赤いペンキが少々強すぎる。
少し歩くと小屋の水場がある。水場はまだ健在である。赤いペンキが少々強すぎる。
しばらく登ると突然林道の終点の駐車場に出る。青いオフロードの車が一台止まっていた。既に標高が約1600mであり、ここからピストンすれば最短時間で観音岳を踏むことができる。百名山達成だけならば良い選択肢の一つだと思った。
しばらく登ると突然林道の終点の駐車場に出る。青いオフロードの車が一台止まっていた。既に標高が約1600mであり、ここからピストンすれば最短時間で観音岳を踏むことができる。百名山達成だけならば良い選択肢の一つだと思った。
見通しのあまり良くない尾根道を進むと、遙か上部に地蔵岳のオベリスクが見えた。まだ1000mも上がらなくてはいけない。
見通しのあまり良くない尾根道を進むと、遙か上部に地蔵岳のオベリスクが見えた。まだ1000mも上がらなくてはいけない。
御座石。このルートは森林以外に何も見るべき風景が無いため、唯一の目印である。
御座石。このルートは森林以外に何も見るべき風景が無いため、唯一の目印である。
この赤ペンキもイタズラ書きに近いのではないだろうか。「白ホー会」?自己顕示欲はDQNと変わらないと思うのは私だけだろうか。
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この赤ペンキもイタズラ書きに近いのではないだろうか。「白ホー会」?自己顕示欲はDQNと変わらないと思うのは私だけだろうか。
薬師岳山頂直下から庭園の様な風景に変わる。この先少し平らな部分で踏み後は左右に分かれるが、右側の踏み跡は山頂の岩登りの方が付けたものであり、登山道は左側に回り込む。そこには標識がないため少々判り難い。
薬師岳山頂直下から庭園の様な風景に変わる。この先少し平らな部分で踏み後は左右に分かれるが、右側の踏み跡は山頂の岩登りの方が付けたものであり、登山道は左側に回り込む。そこには標識がないため少々判り難い。
薬師岳山頂。突然展望が開けて感動した。目の前に北岳を始め、白峰三山が迫る。
薬師岳山頂。突然展望が開けて感動した。目の前に北岳を始め、白峰三山が迫る。
北岳山頂部のアップ。写真では良く判らないが、双眼鏡で見ると左俣コースや八本歯のコルの先に登山者が何人も見えた。ここから見ると信じられないくらいの急登である。
北岳山頂部のアップ。写真では良く判らないが、双眼鏡で見ると左俣コースや八本歯のコルの先に登山者が何人も見えた。ここから見ると信じられないくらいの急登である。
薬師岳で大パノラマを堪能したあとは白砂の美しい尾根道を辿る。ここにも赤ペンキが..いらないでしょう。
薬師岳で大パノラマを堪能したあとは白砂の美しい尾根道を辿る。ここにも赤ペンキが..いらないでしょう。
尾根道を振り返ると富士山も見える。
尾根道を振り返ると富士山も見える。
観音岳山頂。炎天下の尾根道は気持ちがよいが、帽子を車に置き忘れて暑さに苦しんだ。山頂で休憩していると、本日鳳凰小屋泊まりで明日北アの笠ヶ岳に行くという単独行と、夜叉神峠から来て地蔵岳には行かず日帰りピストンするという単独行の2名がやってきて、しばらく話をする。
観音岳山頂。炎天下の尾根道は気持ちがよいが、帽子を車に置き忘れて暑さに苦しんだ。山頂で休憩していると、本日鳳凰小屋泊まりで明日北アの笠ヶ岳に行くという単独行と、夜叉神峠から来て地蔵岳には行かず日帰りピストンするという単独行の2名がやってきて、しばらく話をする。
観音岳山頂からのパノラマ1
観音岳山頂からのパノラマ1
観音岳山頂からのパノラマ2
観音岳山頂からのパノラマ2
観音岳山頂からのパノラマ3
観音岳山頂からのパノラマ3
単独行の2名に別れを告げて地蔵岳に向かう途中、観音岳を振り返った。山頂にいるのがその2名。
単独行の2名に別れを告げて地蔵岳に向かう途中、観音岳を振り返った。山頂にいるのがその2名。
地蔵岳とあってお地蔵さんが沢山。甲斐駒をバックに不思議な光景である。赤抜沢ノ頭で朝青木鉱泉の駐車場から先に出発していった単独行のおじさんが休憩していたので挨拶をした。この方とはこの先駐車場まで抜きつ抜かれつで、ほぼ同じペースで下っていった。
地蔵岳とあってお地蔵さんが沢山。甲斐駒をバックに不思議な光景である。赤抜沢ノ頭で朝青木鉱泉の駐車場から先に出発していった単独行のおじさんが休憩していたので挨拶をした。この方とはこの先駐車場まで抜きつ抜かれつで、ほぼ同じペースで下っていった。
地蔵岳オベリスク。ロープがあって登れるらしいが、体力的に下まで持ちそうもないのでパスした。
地蔵岳オベリスク。ロープがあって登れるらしいが、体力的に下まで持ちそうもないのでパスした。
鳳凰小屋。小屋の前の水道で給水して休憩した。小屋は多くの方が出入りして活気にあふれていた。
鳳凰小屋。小屋の前の水道で給水して休憩した。小屋は多くの方が出入りして活気にあふれていた。
小屋の前にいた方にドンドコ沢の下山路を確認した。
小屋の前にいた方にドンドコ沢の下山路を確認した。
分岐点は小屋の直ぐ下にあった。これを間違えて下山した方のブログを見たことがあり、御座石温泉から青木鉱泉まで踏み跡のはっきりしない蜘蛛の巣だらけの道の藪漕ぎをしたそうだ。指差呼称で下山路ヨシ。
分岐点は小屋の直ぐ下にあった。これを間違えて下山した方のブログを見たことがあり、御座石温泉から青木鉱泉まで踏み跡のはっきりしない蜘蛛の巣だらけの道の藪漕ぎをしたそうだ。指差呼称で下山路ヨシ。
滝1。疲れて記録をしっかり取らなかったため、何の滝だか後で判らなくなった。
滝1。疲れて記録をしっかり取らなかったため、何の滝だか後で判らなくなった。
滝3。もう滝の名前などどうでも良くなって、通過点の時間も曖昧になった。
滝3。もう滝の名前などどうでも良くなって、通過点の時間も曖昧になった。
滝より驚いた、立派な堰堤。
滝より驚いた、立派な堰堤。
青木鉱泉。入浴する元気も無く、駐車場に降りた。
青木鉱泉。入浴する元気も無く、駐車場に降りた。

感想

当初は休憩を入れても往復9時間程度と見積もっていたが、帽子を車に置き忘れて炎天下の尾根道で体力を消耗して休憩時間が増え(というより動けなくなった)、ドンドコ沢の急降下では膝痛が出てしまい、駐車場に着いたときはもうヘロヘロになっていた。もう少し早出をすべきだったと反省している。

下山後駐車場で帰り支度をしていると、地蔵岳から同じペースで下りてきたおじさんが、韮崎までは新道の方が距離はあるが、道は良いとアドバイスをして頂き、韮崎手前まで車で先導して頂くことになった。
林道から一般道に出て信号待ちで止まったときにお礼を言っておじさんと別れた。

疲れた山行であった。

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