南アルプス(聖岳-赤石岳)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 4,946m
- 下り
- 4,130m
コースタイム
day2 聖平小屋(4:00発)-聖岳-百間洞山の家-赤石岳-荒川小屋-高山裏避難小屋(15:15着)合計11:15(コースタイム16:20)
day3 高山裏避難小屋(4:00発)-小河内岳-三伏峠(4時間じかんつぶし)-鳥倉登山口(13:40着)
天候 | day1,2くもり(一日中ガスっぽい)day3本降り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り。鳥倉登山口より伊那大島駅まで夏季限定バス(伊那バス)一日2本9:10、14:25 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三伏峠からの下山は塩川ルートが通行止めになっています。(2013年現在) 手持ちの古い地図だと塩川から駅までのバスがでていましたが、現在は分岐南の鳥倉登山口より伊那大島駅までバスが一日二本夏季限定ででています。 |
写真
感想
2013年の夏の縦走。
今年は南アルプス。畑薙湖から茶臼岳方面に登り、そのまま、聖、塩、仙丈と北上して最終的に北沢峠にぬけるルートを設定。コースタイムで54時間分。3泊4日で抜けるスピードハイキングのプランだ。
このルート2011年にも一度計画したのだけど、一週間の予報がすべて雨!で途中で断念した因縁のルートです。
実は今回も終始曇りがちで、三日目早朝に大雨となり、またも途中で涙のDNFとなりました。しかし本当に南アルプスに縁がないな。
パッキング:今回もなるべく軽い装備でコースタイムを短縮するスピードハイキングのスタイルなので、NATHANの32リットルに4.5日分の衣食住をすべてつめる。
ツェルト、エスビットを使用したクッキングシステム、のULハイキングのスタイルでベースウェイトは5キロ。トータルでも9キロ。だいたいいつもとかわらない重量だ。
アプローチ:毎日アルペン号の畑薙方面夜行バスを利用。畑薙までの直通は去年からできたのだと思います。いままでたいへんだった南ア南部へのアクセスが本当に便利になりました。料金は片道8000円。
DAY1:茶臼岳登山口〜聖平小屋
夜行バスはさすがに平日の畑薙行は満席ではなく2人席を一人で独占できたおかげでめずらしくしっかり眠ることができた。
畑薙のゲートには5時40分頃到着、予定より一時間早い。
大吊り橋を渡り、登山スタート。考えてみればこれだけガツっとした量の登山は久久。ここ半年でさんざんランニングやったからすこしはスタミナあがっているだろうか?この日の午前中はまだ日がでていた、週刊予報は今日以降すこぶる悪いので早く稜線にでたくて気がはやる。
横窪沢小屋あたりからすさまじい急登がはじまる。どうやら先週の100キロトレイルの疲れがあるのかどうも登りもリズムがでない。歩みをとめて振り返ると深南部の山々がみえる。大無間と小無間かな?地図読みのヴァリエーションルート、あこがれるな。
茶臼小屋をこえるとやっとアルプスの稜線にでれた。と同時にガスが立ち込める。この後、縦走中のほとんどをホワイトアウトのなかですごす(涙)。
途中上河内岳への分岐、ガスってるしスルーしようかと思ったのだが、そこにいた山の先輩が「あとで後悔するから頂上ふんでおきな。」とおっしゃるので、そうかもしれないと思い、頂上まで空身で往復。真っ白背景と山名表示を写真におさめる。今回の山頂での写真はほぼこれと同じ構図となった。
聖平小屋には7時間ほどで到着。空模様がいかにも怪しいのでいそいで木立下のサイトを確保してツェルトを張った。
小屋で越冬ビール2本500円を購入してプルタブ引いてすぐに雨がふりだす。張ったあとでよかった。
飲みながらめしをつくる。といってもアルファ米をもどしてラー油かけるだけのメインディッシュとカップヌードルのリフィルだ。シンプルで日持ちがし、調理が楽なので軽さ重視の山行のときはこの組み合わせが多くなる。ただ初日に飽きます。
食後、ウイスキーをそれなりにたしなんで19時頃自然に寝落ち。
DAY2:聖平−聖岳−赤石岳−荒川小屋―高山裏避難小屋
2時起床。よく眠れた。ツェルト内温度は起床時で18℃。快適だ。
二時間ほどかけてゆっくり用意をする。狭い幕のなかでごそごそ用意する感覚、久しぶりだ。
4時に出発月もきれいに見えるこれは今日は好天か?と期待する。
5時前には日がでたけれどそれと同時にガスが出る。聖岳山頂からもなにも見えない。またひたすらガスの稜線をたんたんと歩く。まったく気分が乗らない。今日はコースタイムで16:30の長丁場なのでサクサク進まなければならないのだが、ここは気分を変えるために小屋めしを食べることにする。
百間洞に8時頃つき、こんなに早いなか牛丼をつくってもらう。ここで奇跡的に太陽がでたのでいそいでツェルトとソックスを乾す。ここで百間洞のご主人に行程を告げると今日宿泊地の高山小屋の主人に渡してほしいものがあるのだが頼まれてくれないか?ときかれるたのでひきうける。
小屋を出発し、百諒燭砲任襪箸泙織スる。ええもうあきらめているからいいですよ。でもこのあたりの草原状はガスのふんいきがなかなかよろしくちょっと気分も乗ってくる。
赤石岳山頂もなにも見えないが歩きにリズムがでてきた。ジョグをまじえながらきれいな稜線のトレイルを進む。とくに荒川小屋手前のトラヴァース道はすばらしい区間だった。
荒川前岳手前のお花畑をこえガレの大下りをこなして高山小屋が見えてきたあたりでついにパラっとくる。せめて幕をはるまで待ってほしいと雨をみとめないつもりで意地でも雨具をきない。
**ちなみに荒川方面からきて高山小屋に泊まるひとは小屋までの途中にある最後の水場で汲んでいったほうがいいです。
自分の気合いが通じたのか小屋につくころには雨もあがった。
高山小屋の主人におとどけものをする。お礼にとビールをくれた。ここのおやじさん気難しいなんてうわさをよく聞くけれど、山小屋のおやじらしいさっぱりしたいいひとでした。
高山のテン場は最高眺めもいい、グランドはフラット、先ほどの雨でも地面が濡れていない。
ツェルトはってめし食ったころにはもう寝る時間。今日も19時就寝。
DAY3:高山裏避難小屋〜三伏峠〜鳥倉登山口
昨晩は結局雨はふらなかった。今日も月が垣間見える。今日こそは晴れか?いやここまできたら昨日のように午後まで天気がもてば十分だ。
今日も4時に出発。濃密なガスのなか深い森の中を進む。こういう曇天の日は稜線上より、森の木々のしたにいるほうが楽しい小河内岳をこえるころには今回の縦走の成功を確信していたのだが、しばらくするとぽつぽつと雨。またすぐ止むだろうと
雨具を着ないでいると疑いようのない本降り。まだ朝7時くらいだ。せめて今日の午後までもってくれればよかったのに。
とりあえず三伏小屋前のブルーシート下で落ち着く。
(今日は一日中、本降りだろう、さらにこの先の予報もずっと雨。運よく止む時間があってもまたずっとガスの中だ。真っ白ななか山頂を踏むためだけに縦走するのはいやだ。スピードハイクは雨天時は時間を短縮できず、一気に予定が狂う。とりあえず塩見小屋まで進むか?いやなんかこの小屋、要予約になってるし、この天気で混んでそうう。…)
などなど心折れ要素が次々あふれてくる。さらにここ三伏の下の鳥倉は公共の乗り物で駅までの移動手段がある南アルプスでも数すくないポイントの一つ。ということで敗退決定。
まーいいや、こんな天気じゃもったいないから塩見岳だけでも未踏でとっておこう。
でも敗退をきめてもまだ9時。次のバスは14:25で下山口まではコースタイム1:50。
ここから三時間以上、ほかのバスまちのみなさんと延々と時間をつぶしてすごす。
12:35に下山開始。バス停についてもまだ本降り。ところが時間になってもバスが来ない、20分以上遅れ、いい加減不安になったところにバスがきた。
飯田線の伊那大島駅から長い長い列車の旅をこなして家にかえる。
このままじゃ夏山は終われないのでもう一発なんか計画しよう。
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