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Yamareco

記録ID: 325458
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス北部縦走(三伏峠〜野呂川越)

2013年07月21日(日) ~ 2013年07月23日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
20:25
距離
45.0km
登り
4,211m
下り
3,965m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7/21(日)
〜登山口までの移動〜
仙流荘08:46→09:16高遠駅09:30→09:56伊那市駅10:32→11:37伊那大島駅12:10→14:00鳥倉登山口

〜ここからが登山〜
鳥倉登山口14:10→14:55豊口山間のコル14:55→15:30水場15:40→16:00豊口山分岐16:00→16:20三伏峠小屋

7/22(月)
三伏峠小屋04:20→04:35三伏山04:35→05:20本谷山05:20→06:25塩見新道との分岐06:25→06:40塩見小屋06:55→07:55塩見岳西峰08:00→08:05塩見岳東峰08:15→08:45北俣岳分岐08:45→09:45北荒川キャンプ場跡09:50→10:00北荒川岳10:15→11:20竜尾見晴11:30→12:15安倍荒倉山12:15→12:50熊ノ平小屋


7/23(火)
熊ノ平小屋04:50→06:10三峰岳06:20→06:55間ノ岳07:00→07:30三峰岳07:30→09:55野呂川越10:00→10:40両俣小屋10:50→13:00野呂川出合13:00→14:05北沢峠
〜ここまでが登山〜

〜駐車場までの移動〜
北沢峠14:20→13:10仙流荘
天候 7/21 晴れ〜夜から雨
7/22 晴れ〜夕方からガス
7/23 ガス〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
【往路】
前夜、仙流荘へ駐車して車中泊。(協力金\200)
仙流荘→高遠駅(バス\300)
高遠駅→伊那市駅(バス\510)
伊那市駅→伊那大島駅(電車\650)
伊那大島駅→鳥倉登山口(バス\2430(荷物代含))

【復路】
北沢峠→仙流荘(バス\1300)

【その他】
伊那大島駅から鳥倉登山口までのバスは途中の道の駅で休憩します。
トマトとかを売っていたので荷物に余裕があれば買っていくのも良いなと思いました。

北沢峠からのバスは定刻前でも20人以上の人が集まれば臨時便を出すようです。
コース状況/
危険箇所等
・鳥倉登山口には登山ポストとトイレがあります。
・塩見岳山頂直前の岩場は要注意。
・北俣岳分岐からの下りはザレた急斜面なので要注意。
・北荒川岳から熊ノ平までは退屈な樹林帯。さっきまでの稜線散歩からのギャップでメンタル的にツライ。
・三峰岳周辺は結構な岩場。キレている個所が多数あり、雨後は特に要注意。
・三峰岳から間ノ岳まではエセピークが3ヶ所ぐらいあり、心打ち砕かれる。(けど、大した距離じゃないのでファイト!)
・三峰岳を過ぎて樹林帯に入ると倒木多数。
・野呂川越から両俣までのルートは倒木に加えて急坂。ルートを見失いそうになるので赤テープに注意が必要。暗いうちは歩かないほうが懸命だと思う。
・仙流荘で日帰り入浴ができました。ノンアルコールビールを1本いただきました。

全体的に、岩場・樹林帯・稜線散歩等変化に富んでいて面白いです。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
仙流荘駐車場で朝を迎えると最高の天気でした。
見えるのは鋸岳?
仙流荘駐車場で朝を迎えると最高の天気でした。
見えるのは鋸岳?
まだまだ登山は始まりません。
ここからバスと電車でグルッと三伏峠まで目指します。
まだまだ登山は始まりません。
ここからバスと電車でグルッと三伏峠まで目指します。
伊那大島駅。
ココに来たのは3回目。
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伊那大島駅。
ココに来たのは3回目。
鳥倉登山口に着きました。
やっと登山開始です。
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鳥倉登山口に着きました。
やっと登山開始です。
今日は三伏峠までなので大したことない。
今日は三伏峠までなので大したことない。
水場は細いですが水が出ていました。
冷たくて美味い。
明日の熊ノ平までの水をココで確保。
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水場は細いですが水が出ていました。
冷たくて美味い。
明日の熊ノ平までの水をココで確保。
三伏峠に着きました。
今日はほとんど交通機関で移動の日でした。
三伏峠に着きました。
今日はほとんど交通機関で移動の日でした。
翌朝、日の出直前に出発。
翌朝、日の出直前に出発。
三伏山到着。
塩見山頂は少しガスってます。
三伏山到着。
塩見山頂は少しガスってます。
日が出てきた!
本谷山到着。
展望は余り...
本谷山到着。
展望は余り...
朝の木漏れ日が気持ちいい。
朝の木漏れ日が気持ちいい。
塩見小屋到着。
塩見岳が射程範囲内に入って少しホッとしました。
塩見小屋到着。
塩見岳が射程範囲内に入って少しホッとしました。
なんともカワイイ小屋でした。
今度泊りに行きたい。
なんともカワイイ小屋でした。
今度泊りに行きたい。
聖・兎・小兎・中盛丸山・百間平でしょうか。
去年はココら辺りが一番キツかった...なんて事を思い出しつつ、この角度から見れた事に感動。
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聖・兎・小兎・中盛丸山・百間平でしょうか。
去年はココら辺りが一番キツかった...なんて事を思い出しつつ、この角度から見れた事に感動。
悪沢岳かな?
東側の斜面ってカールになっていたんですね。
悪沢岳かな?
東側の斜面ってカールになっていたんですね。
塩見岳山頂直下。
結構岩場が凄かった。
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塩見岳山頂直下。
結構岩場が凄かった。
あとちょっと!
ワクワクが止まりません。
あとちょっと!
ワクワクが止まりません。
塩見岳西峰到着!
ヤッター!
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塩見岳西峰到着!
ヤッター!
東峰までの稜線。
東峰はすぐ近くです。
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東峰までの稜線。
東峰はすぐ近くです。
南ア南部は雄大だなー
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南ア南部は雄大だなー
塩見からの富士山。
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塩見からの富士山。
東峰到着ー!
蝙蝠尾根。
すごく気持ち良さそうな稜線。
次回是非歩いてみたい。
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蝙蝠尾根。
すごく気持ち良さそうな稜線。
次回是非歩いてみたい。
誰もいなくて最高でした。
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誰もいなくて最高でした。
振り返れば塩見がドーン!
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振り返れば塩見がドーン!
仙塩尾根に入ります。
ある意味ココからがスタート。
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仙塩尾根に入ります。
ある意味ココからがスタート。
稜線歩きには最高の天気です。
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稜線歩きには最高の天気です。
雪投沢側の気持ち良さそうなハイマツ帯。
雪投沢側の気持ち良さそうなハイマツ帯。
前方から一人歩いてきました。
誰もいない稜線を歩く姿はかっこいい。
この人からも私はかっこ良く見えているのでしょうか?
前方から一人歩いてきました。
誰もいない稜線を歩く姿はかっこいい。
この人からも私はかっこ良く見えているのでしょうか?
長閑な風景が続きます。
長閑な風景が続きます。
あー、ホント天気最高。
あー、ホント天気最高。
だんだんと間ノ岳や仙丈ケ岳が近づいてきます。
だんだんと間ノ岳や仙丈ケ岳が近づいてきます。
振り返って塩見岳ドーン。
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振り返って塩見岳ドーン。
樹林帯に入りました。
ここからが長く感じた。
樹林帯に入りました。
ここからが長く感じた。
農鳥岳や広河内岳方面を見ると、大きな滝がありました。
地図から察するに滝ノ沢?
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農鳥岳や広河内岳方面を見ると、大きな滝がありました。
地図から察するに滝ノ沢?
ルートから少し外れて安倍荒倉岳山頂。
なんとも地味な山頂でした。
ルートから少し外れて安倍荒倉岳山頂。
なんとも地味な山頂でした。
やっと熊ノ平到着!
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やっと熊ノ平到着!
ぶひぶひ。
翌日、三峰岳手前から農鳥ペイントがチラホラと。
ガスの中でこの色は見やすくて本当に助かりました。
翌日、三峰岳手前から農鳥ペイントがチラホラと。
ガスの中でこの色は見やすくて本当に助かりました。
結構危ないトラバースがあります。
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結構危ないトラバースがあります。
想像していたより険しいなー
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想像していたより険しいなー
三峰岳到着ー。
ここから間ノ岳までピストンです。
3回ぐらいエセピークに騙されました。
ここから間ノ岳までピストンです。
3回ぐらいエセピークに騙されました。
間ノ岳到着。
また来たよー!
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間ノ岳到着。
また来たよー!
なにげなく三角点を見ると、国土地理院的には「相ノ岳」だったんですね。
なにげなく三角点を見ると、国土地理院的には「相ノ岳」だったんですね。
冷たい風で相当冷えました。
冷たい風で相当冷えました。
三峰岳への帰り、ブロッケン現象が見れました。
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三峰岳への帰り、ブロッケン現象が見れました。
少しガスが晴れてきて稜線が見えた。
少しガスが晴れてきて稜線が見えた。
野呂川越までは絶賛倒木祭り。
野呂川越までは絶賛倒木祭り。
やっと野呂川越まで来た。
後は降りるだけ。
やっと野呂川越まで来た。
後は降りるだけ。
...と思ったら、さっきより酷い倒木祭り。
道を見失いそうです。
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...と思ったら、さっきより酷い倒木祭り。
道を見失いそうです。
両俣小屋にやっと到着。
静かで良いロケーションでした。
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両俣小屋にやっと到着。
静かで良いロケーションでした。
良い川だなー
林道はかなり長い。
登山靴では足が痛くなって大変。
林道はかなり長い。
登山靴では足が痛くなって大変。
カーブミラーに自分が映っていたので記念に。
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カーブミラーに自分が映っていたので記念に。
出合まで長かった。
さてバスは?と時刻表を見ると発ったばかりだったので、歩いて北沢峠まで行きました。
出合まで長かった。
さてバスは?と時刻表を見ると発ったばかりだったので、歩いて北沢峠まで行きました。

感想

昨年、南ア南部を北上して三伏峠まで歩いた続きとして、三伏峠から仙塩尾根を北上しに行きました。

今回は両俣小屋で一旦エスケープすることを前提にして「もし行けそうなら仙丈ケ岳まで一気に!」と目論んでいました。
三峰岳までは「これは行けるぞ!」とかなり盛り上がっていましたが、三峰岳を過ぎて樹林帯に入ると何故か一気にテンションがダウン。
樹林帯で生気を吸い取られるのって私だけでしょうか?
野呂川越から先はもう一回に分けて道を繋ぐことにしました。

このルートを歩くにあたり、車で行くか交通機関を使うか相当悩んだ末、ゴール地点に車を置いて、スタート地点までバスと電車を乗り継ぐことにしました。
登山が始まるまでほぼ1日がかりでした。

初日は「こんなもんで終わり?」って感じであっという間に終わりました
ここで偶然にも2週間前に青年小屋のテン場で見た学生の団体(?)のテントを発見!聞いてみるとやはり青年小屋に行ったとのこと。不思議なことがあるものです。

今回で三伏峠は3回目。と言うのも、三伏から北上する計画は昨年秋に実行したのですが、三伏峠でガスと暴風雨に見舞われて一回失敗しています。今回は3度目の正直です。

翌朝は3時過ぎに起床して4時半頃出発。
黙々と進んで塩見小屋に到着し少し休憩。トイレを使用しましたが、携帯式のトイレって清潔だし自然へのインパクトが無くて良いですね。感心しました。
ここまで来れば塩見岳は射程範囲に入っています。
天気も上々です。

塩見岳直下の岩場を注意して登り、ようやく登頂。
これで南アルプス3000m峰の9座全てを登ることができました。
南を見ると昨年歩いた南ア南部の山々が広がり、東は美しい蝙蝠尾根の向こう側には富士山。西は中央アルプス。
そして何より、北を望めばこれから歩く仙塩尾根がくっきり見えます。
誰もいない贅沢な景色を堪能してから最高の空中散歩へGo!です。

いや、もうたまりませんでした。
単眼鏡を出して稜線の先を見ると数人が歩いていますが、裸眼で見える範囲には誰もいません。
ホント感動。何もかもがパーフェクトでした。

...と言うのもつかの間。
樹林帯に入ると一変して単調になり、熊ノ平までは長く感じました。
いや、長かった。

熊ノ平到着後はパラパラ雨が降ったりガスったりとなり翌日が不安になりましたが、翌朝はガスっているものの雨は降っておらず、明るくなるまで待ってからの出発としました。

樹林帯をすぐに抜けると岩稜帯となり、ようやく三峰岳に到着。
ここでザックをデポして間ノ岳までピストン。
ガスで間ノ岳が見えないため距離感がわからず、3回ぐらいエセピークに騙されました。(く、悔しい。)
間ノ岳は賑わっていると思いきや、誰もいない山頂でした。

再び三峰岳に戻り、ザックを回収して野呂川越へ。
そして倒木祭り。もう疲れる疲れる。生気のほとんどをココで吸い取られました。
目印の無い樹林帯なので、もう野呂川越を越えてしまったんではないか?越えちゃってたらどっかでビバークして仙丈ケ岳まで行っちゃうか!なんて考えていましたが、良かったのか悪かったのか野呂川越の目印を発見。
そこからの下りも絶賛倒木祭り中でしたorz。

両俣小屋で給水し、北沢峠までの時間を小屋番さんに確認
「3時間半だねー。疲れているなら4時間。最終バスには十分間に合うよ!」とのこと。
うん。地図でもそれぐらいだし、もうちょい頑張ろう!と小屋を発つ。

...と言っても林道長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!
足痛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!

結果、3時間15分でゴール。

昨年は南ア南部、今年は北部。
北沢峠から鳳凰三山を通り夜叉神までと白峰三山は既に繋げているので、主要な稜線はほぼ歩けたことになります。

残す稜線は両俣〜仙丈ケ岳。去年残した茶臼〜光岳。
そして今回見て思いを寄せた蝙蝠尾根と白峰南嶺を歩きたい。

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