初の北海道山行1日目は大雪山黒岳！

2013年07月25日(木) [日帰り]

• GPS: 05:45
• 距離: 6.6km
• 登り: 765m
• 下り: 792m

コースタイム

8:00 ロープウェイ山麓駅 - リフト降り場（7合目）- 8:45 登山口 - 10:25 黒岳山頂 - 11:10 黒岳石室（昼食）- 13:15 黒岳山頂 - 14:25 リフト乗り場（7合目）- 15:30 ロープウェイ山麓駅
撮影枚数：494枚

天候

予報では曇り時々雨でしたが、ほとんど崩れることもなく1日楽しむことが出来ました。
風もそよ風程度で、気温は15℃前後でしょうか。
さすがに山頂付近では風が冷たくてウィンドブレイカーを着ましたが、それ以外はTシャツ1枚で過ごせました。
日差しはほとんどなかったものの紫外線は強かったらしく、鼻の頭や首筋が日焼けしました。
日焼け止め必須です。

アクセス

利用交通機関：

ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

層雲峡・黒岳ロープウェイ、大雪山黒岳リフトを乗り継いで7合目まで一気に登れます。
大人往復
　ロープウェイ　\1,850-
　リフト　\600-

※リフトは15分ほどかけて7合目まで登りますので、天気が途中で悪くなるとずぶ濡れになってしまいます。乗る前に天気をよく見てからにしましょう。

コース状況／危険箇所等

【危険箇所】
一部、雪渓が残っていますが危険はありません。
ぬかるみにはまることを避けてスリップしないように注意しましょう。
黒岳山頂から石室までの登山道は大きめの石が多く、かなり歩きづらいです。

【登山ポスト】
ありませんが、登山口手前の休憩所に記帳してから入山して下さい。
下山の確認もお忘れなく。

【温泉】
層雲峡温泉がありますが、宿泊客の半数以上が中国人でロビーなどは中国旅行に来たような雰囲気です。

写真

7/29 13:23

層雲峡で空を見上げると、どんよりと厚い雲がかかっています。雨が心配になります。

7/29 13:23

とりあえずロープウェイで上まで行くか〜

7/29 13:23

おっ、遠くに青空が見えます。回復するといいなぁ。

7/29 13:20

ロープウェイは5合目まで。遊歩道を歩いてリフト乗り場へ向かいます。

7/29 13:20

リフトで7合目へ。。。
とにかくこのリフト、遅いです。15分かかります。

7/29 13:23

この登山事務所で記帳してから隣の登山道に入っていきます。

7/29 13:23

これが登山口。この先ず〜っと登りです。

7/29 13:20

最初は大きめの岩だらけです。ちょっと歩きにくいかも。

7/29 13:20

笹に花が咲いていました。この辺り一帯は笹枯れになりそうです。

7/29 13:20

唯一残っていた雪渓です。お守り代わりに4本爪は持っていましたが当然ながら出番なしです。

7/29 13:20

7〜9合目で一番目立っていたのはウコンウツギでした。

7/29 13:20

次がチシマノキンバイソウです。
大きなオレンジ色の花がとても目立ちます。

7/29 13:20

これ本当に花？と、撮っておいたのはアラシグサでした。

7/29 13:20

コガネイチゴのようです。イチゴの名の通り実が出来るみたいですね。

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木の階段が続きます。道はちょっと荒れ気味です。

7/29 13:21

視界が開けると、こんな景色が広がっていました。

7/29 13:23

カラマツソウはどこにでもあります。

7/29 13:21

ハクサンチドリです。北海道でも普通にあるものなんですね。

7/29 13:23

チシマヒョウタンボクは大雪山系では普通に見られる花です。

7/29 13:23

曇り空だからって安心していると日に焼けます。紫外線は曇でも強いですからね。

7/29 13:21

チシマノキンバイソウは花も大きく群生するのでひときわ目に止まります。

7/29 13:23

ハイオトギリは大きめの花を付けるオトギリソウですが、草丈が低めで意外と目立ちません。

7/29 13:23

シラネニンジンもどこにでもあります。

7/29 13:23

このように淡い青紫色をしているのがトカチフウロです。

7/29 13:21

ミヤマハタザオかな。白くて小さな花です。

7/29 13:21

こちらは大きなオオカサモチです。草丈は1m以上あります。

7/29 13:21

エゾヒメクワガタは北海道固有種です。茎には白い産毛が生えています。

7/29 13:21

大雪山特産のダイセツトリカブト。小さなツボミから花まで集まっていたので撮ってみました。

7/29 13:23

少しずつ青空が見えるようになって来ました。この分なら安心です。

7/29 13:21

遠くの岩が「まねき岩」です。

7/29 13:21

タカネスイバも小さな花が集まって1つの花を形成しています。

7/29 13:23

エゾウサギギクは北海道固有種です。

7/29 13:21

ナガバキタアザミに気付いたのは、ほんの数株でしょうか。

7/29 13:21

ウメバチソウです。傷みが少ない花が多かったです。

7/29 13:21

ヤマハハコもあちこちに咲いているわけではなく、8〜9合目付近で気付いたくらいです。

7/29 13:21

これもトカチフウロでしょうか。花びらが変異していますね。

7/29 13:21

エゾツツジも9合目より上で見つけた花です。山頂では群生していました。

7/29 13:21

イワギキョウは山頂直下辺りから見られるようになった花です。

7/29 13:40

やっと頂上です！
花を見ながら歩いていると速かったような気がします。

7/29 13:21

イワブクロが岩の陰に咲いていました。山頂でもよく探すといろいろ隠れていますね。

7/29 13:21

素晴らしい眺望です。こちらに進むと岩室があります。

7/29 13:21

チシマツガザクラも初めて見た花です。かなりの群落なのですが微妙に風で揺れてけっこう撮りづらかったです。

7/29 13:21

チシマツガザクラをアップで。面白い形です。

7/29 13:21

メアカンキンバイ。面白い名前ですが雌阿寒岳で発見されたからだそうです。

7/29 13:23

曇り空がちょっと残念ですが雄大な大雪山系が見渡せました。

7/29 13:21

クロマメノキはまだ実が黒くなっていません。これからですね。

7/29 13:23

旭岳はこっちの方？

7/29 13:21

残雪を背景にイワブクロを撮ってみました。

7/29 13:21

サマニヨモギかな。あまり株数はありませんでした。

7/29 13:21

山々をバックにエゾツツジ。つくづく青空だったらなぁ〜と残念な感じですが、雨が降らなかっただけでもヨシですね。

7/29 13:22

エゾツツジは木としてはとても小さいのに花は関東に咲いているツツジの花と同じようなサイズをしています。

7/29 13:22

コマクサもありましたが、そんなにたくさんは咲いていません。

7/29 13:23

エゾイワツメクサは岩陰にヒッソリ。

7/29 13:22

岩室が見えました。あそこまで行ったら昼食です。

7/29 13:22

ゴゼンタチバナの群落がありました。なかなか先に進めません。

7/29 13:22

コケモモはこの辺りが一番綺麗だったかも。

7/29 13:23

ヒメイソツツジも日本では大雪山だけで見られるそうです。

7/29 13:22

イワヒゲ。もじゃもじゃです（笑）

7/29 13:22

イワウメはそろそろ終盤です。軸だけになった花茎をたくさん見かけました。

7/29 13:22

エゾノツガザクラとイワヒゲ、イワウメという何とも豪華な？顔ぶれです。こんなにごっちゃに咲いているものなんですね。

7/29 13:22

エゾノツガザクラがこんなに咲いているなんて！ちょっと感動です。

7/29 13:23

エゾコザクラも北海道のみで見ることが出来ます。

7/29 13:22

ミネズオウは土壌のpHによって色が白〜赤まで変化するそうです。

7/29 13:22

ミヤマアキノキリンソウは別名コガネギク。

7/29 13:23

チングルマは花が咲いている場所と果穂になっている場所がありました。雪が消えた時期の違いによるんでしょうね。

7/29 13:22

ミヤマリンドウです。よく見ると花びらの間に小さな花びらが付いてます。

7/29 13:22

ここのチングルマは果穂になっていました。雪が早く消えた場所なんでしょう。

7/29 13:22

関東でよく見られるコバイケイソウは白い花ですが、ミヤマバイケイソウは緑色の花が咲きます。

7/29 13:22

ミヤマリンドウの群落です。たくさん咲くとさらに綺麗です。

7/29 13:22

黒岳岩室にはリスの家が設置されていました。リスが住んでいるのかどうかは・・・微妙です（笑）

7/29 13:23

岩室周辺はチングルマがたくさんあります。最盛期は壮観でしょうね。

7/29 13:56

黒岳岩室にやっと到着。さぁ〜お昼です。
そしてここにはバイオトイレが設置されています。

7/29 13:22

ひと休みしたら周辺散策。雪の残るシーズンにスノーシューで歩くと楽しそうです。

7/29 13:23

クモマユキノシタも国内では北海道だけで見られる花です。黒岳周辺では少ないらしい。

7/29 13:22

雲が下から湧き上がっては消えていきます。パァーッと晴れないかな。

7/29 13:23

ユキバトウヒレンは葉の裏に白い産毛が生えています。

7/29 13:22

岩場で元気に花を咲かせたエゾコザクラ。

7/29 13:23

エゾコザクラ、エゾノツガザクラ、チングルマ。艶やかです。

7/29 13:22

ずいぶん雲が消えて来ました。晴れるか？と期待するんですがこの日は終始曇りでした。

7/29 13:22

念願の野生のエゾシマリスを見ることが出来ました。
遠くの方で動く影を追い、時間をかけて接近してやっと撮ることが出来ました。

7/29 13:23

野生のエゾシマリスにここまで寄れるとは！

7/29 13:22

岩の上に鳥がいます。何という鳥でしょうか？

7/29 13:22

チシマキンレイカかな。小さな花が集まっています。

7/29 13:22

また一気に雲が上がって来ました。

7/29 13:22

大雪山は広大な山域なため、入山者がとてもまばらに見えます。ゆったりと歩けるって気持ちいいです。
堪能したのでそろそろ下山します。

7/29 13:23

タカネトウウチソウです。9合目付近にだけ咲いていました。

7/29 13:23

エゾノレイジンソウも9合目付近でしょうか。数は少なめです。

7/29 13:23

チシマノキンバイソウです。斜面に群落を作っていて綺麗です。

7/29 13:23

こちらの岩にはギンザンマシコがいました。見えるかな？

7/29 13:23

キバナノコマノツメです。ジンヨウキスミレを探していたんですけど見つからず・・・

7/29 13:23

カラマツソウとウスバシロチョウです。北方系の蝶は珍しいですね。

7/29 13:23

雪の重みで木々も変形しています。

7/29 13:23

お。ここにもエゾシマリス！

7/29 13:23

なーんて、リフト乗り場です。毛並みもいいしコロコロしてます。

7/29 13:23

こっちを向きました。リスは可愛いですね。

7/29 13:23

ロープウェイで下る時に振り返って1枚。黒岳、本当に楽しかったなぁ〜

撮影機器：

COOLPIX S9100 NIKON

NIKON D5000 NIKON CORPORATION

NIKON D800 NIKON CORPORATION

感想

tszk

数年前の秋のことです。
小雨が降る中を黒岳ロープウェイに乗った時に、大柄な外人さんが登山の格好で乗り込んで来ました。
その頃、登山なんて全くムリと思っていた自分たちが、こうしてまた黒岳に登ることを目的としてロープウェイに乗ってるなんてちょっと不思議な気分ですね。

で、初めての北海道の山はというと・・・
想像していたよりも蒸し暑かったです^^;

特にロープウェイ側はもともと風があまり吹かないようで、ほぼ無風状態の中を登っていくのはかなり暑く感じました。
しかし山頂に出ると、1,984mという標高とは思えないヒンヤリとした風に北海道を感じました。
やはり北の大地ですね。

そして今回の目的は大雪山系の高山植物と野生のエゾシマリス、ナキウサギ、キタキツネなどの野生動物を見ることです。

まず、高山植物については堪能しました(^^)
こんなにたくさんのエゾノツガザクラを見たのは初めて。
また、クモマユキノシタやチシマクモマグサ、ダイセツトリカブトなどなども見ることが出来ました。

エゾシマリスについては黒岳石室から黒岳山頂に戻る最初の斜面で3匹見かけました。
やはり人に対して警戒心もあるし被毛がボロボロで自然の厳しさを感じさせますね。
もう1匹はリフトの7合目側にいました。
こちらは逆にコロコロと太っていてあまり人を恐れません。
きっとご馳走をもらっているのでしょうね(-_-;

その他、野鳥も何羽か見ています。
はっきり分かったのは雄のギンザンマシコです。なんたって赤いですから。
もう1羽は地味でしたのできっと雌のギンザンマシコでしょう。

ということで楽しかった黒岳を後にし、翌日に登る旭岳に向かうことにしたのでした。