南アルプス初登頂!最南端3000m峰・聖岳
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,536m
- 下り
- 2,536m
コースタイム
9:35 便ヶ島登山口出発
10:15 西沢渡(渡渉地点)
12:10 大木の広場(昼食) 12:25
13:20 苔平(標高2050m)
14:35 西沢三角点(標高2314.1m)
14:55 薊畑分岐
15:15 聖平
15:25 聖平小屋(テント泊)
7月28日(日)
7:05 聖平小屋出発
7:25 薊畑分岐
8:05 小聖岳(2662m)
9:00 前聖岳山頂(聖岳・3013m)
9:20 奥聖岳山頂(2978.3m)
9:40 前聖岳山頂
10:20 小聖岳
10:50 薊畑分岐
11:10 聖平小屋(昼食) 11:20
11:45 薊畑分岐
11:55 西沢三角点(標高2314.1m)
12:25 苔平(標高2050m)
12:50 大木の広場
13:50 西沢渡 14:00
14:30 便ヶ島登山口着
天候 | 27日(土) 曇り時々晴れ 17:30頃より雨(夜半まで) 28日(日) 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
聖光小屋前の駐車場が一般車両駐車場(無料・約50台駐車可能) 早朝から登りたい方は聖光小屋泊(要予約)または、 車中泊専用駐車場を利用(有料500円/1人) 隣接する森林公園でのテント泊も可能です。(500円/1張) ※詳しくは、http://www.tohyamago.com/alps/seikougoya/index.php |
コース状況/ 危険箇所等 |
[便ヶ島 − 西沢渡] 駐車場から程なく、登山口に登山ポストがあります。 遠山川沿いに歩く遊歩道ですが、数か所山側の土砂が崩れて登山道を 覆ってしまいその土砂の上を歩くが、谷側は急斜面の為、踏み外す事の 無いように慎重に歩く必要があります。 [西沢渡 − 大木広場] いきなりの急登をジグザグに登って行きます。 急な分、滑ってころばないように下りはかなり足に負担が掛かりました。 [大木広場 − 苔平] 良く整備された登山道です。 基本的には尾根伝いに歩くのでほとんど道迷いになりません。 [苔平 − 薊畑] 下山時は木の根が滑り易く、歩きづらいです。 [薊畑 − 聖平小屋] 危険な箇所はありません。展望あり、お花畑あり、木道あり、言う事なし。 [薊畑 − 小聖岳] 森林帯を歩きます。危険な箇所なし。 [小聖岳 − 前聖岳山頂] はじめヤセ尾根を歩くので足元に注意が必要。標高差300m程の急斜面の砂礫は 滑り易いので踏み外したり、落石させないように注意が必要。 [前聖岳山頂 − 奥聖岳山頂] 稜線上の岩場を歩く場所では、岩を踏み外さないように注意。 360°の大展望に目を奪われないように慎重に歩きましょう。 ここにも高山植物のお花畑があり気持ちが良いです。 |
写真
感想
当初の目的地は、百名山・光岳。
ところが、自宅出発前に光岳小屋のHPにアクセスしたところ
小屋泊の予約者が48名と今季最高のピークらしい。
一抹の不安を抱えながら、自宅を4:00過ぎに出発。
易老渡へのアクセス道は、夜中通行禁止規制(17:00〜8:30)のため
遅い出発になりましたが、8:00頃にはゲート前に並ぶ前車の列に着きました。
この時点で、数十台のゲート開き待ちのようでした。
定刻になり、易老渡へ向けて出発。道のりはもっとダート道と思っていましたが、
普通の半舗装の林道でした。但し、道幅が狭い箇所が随所にあり、対向車との
すれ違いは注意が必要です。
易老渡に到着するも案の定、駐車場は満杯。その周囲の路肩も駐車車両でいっぱい
のため、しかたなくその先の便ガ島の駐車場まで進みました。
そのロスタイムを考慮して光岳への登山を諦めて目的地を聖平小屋とし、翌日
聖岳を目指す予定に変更しました。
便ガ島に着くとここも既にかなりの車。何とか空いていた駐車枠に停めて準備に
入りました。
今まで "未踏の地" だった南アルプスの山。聖岳への事前の学習も不十分。
標高差2000m超えも初めて。さらに初めて単独でのテント泊。
不安要素いっぱいでの出発となりました。
ザックもズシリと重い。コンビニで買った飲料水・食材を詰め込むと20Kgは
越えたと思う。西沢渡を超えて急登をジグザグに登って行く道が続くが
既に息があがり足が思うように進まない。
前方を進む方との距離はどんどん離れ、後ろからは抜かれ汗も半端じゃない。
登山口では、雷が鳴っていたし雨は今にも落ちてきそう。
先へ進みたいが、足が重い。そんな中を軽快に進む熟年者や御婦人方。
自分の経験の無さや体力不足を露呈してしまいました。
いろいろ声を掛けて下さった皆さんには本当に励まされました。
2300mを超えてようやく視界が広がったと思ったら、そこが "薊畑" 。
聖岳山頂と聖平との分岐になります。
ここからは、南岳・上河内岳・茶臼岳・・・と続く南アルプス最南へと連なる
峰々が眼前に広がっていました。でも残念ながら山頂部は雲に覆われていました。
そこからお花畑の間を抜けて枯れ木と草原状の聖平に到着。
歩くこと約6時間、木道を進むと目的地の聖平小屋に着きました。
テント泊の受付を済ませいっぷくしたい所でしたが、まずはテントの設営。
"我が家" を建て、夕食の準備を進めていましたが、ここでついに雨が
降りだし、雷も鳴りだしたのでテントの中に避難。結局、雨が止まないため
夕食は携行食のパンとビールで済まして就寝。
翌朝、4:00前に物音で目を覚ますと既に多くの方がテントを撤収しはじめ
朝食の準備に取り掛かっていました。
雨はあがり、自分は5:00に朝食の準備に掛かりましたが、半数以上の方は
出発されるところでした。
テントを撤収してミニザックで小屋を出たのが 7:00過ぎ。
薊畑分岐には多くのザックがデポされていました。
大小様々な花の出迎えを受けて高度を上げて行きます。
森林を抜けると眼前に大きくそびえ立つ聖岳の雄姿が見える小聖岳のピーク
に立ちます。ここで多くの先行者の方とすれ違いました。
7:00には山頂に居られたとの事。
ここから程なく砂礫の高さ300m程登る最後の急登をジグザグに進みます。
聖岳(前聖岳)山頂からの眺めは絶景でした。今回は、残念ながら雲が多く
南アルプス一望とまでは行きませんが、赤石岳へと通じる縦走路は良く
確認できました。富士山も残念ですが見れませんでした。
山頂は広々としていて尾根伝いに奥聖岳へのアプローチが伸びています。
風も弱く、日差しもそこそこあったので奥聖岳まで行ってみました。
それが大正解。稜線を歩いていると雲が切れ赤石岳山頂も姿を現しましたし
稜線上に広がる一面のお花畑も楽しませてくれました。
このあと、聖平小屋に戻り軽い昼食を摂って下山を始めました。
行きが急な登りなら、当然帰りは急な下り坂が立ちふさがり、駐車場に
着く頃はすっかりバテバテでした。久しぶりの太ももの筋肉痛を土産に
家への帰路に着きました。
最後にアクセスだけが不満に残るものの登山道・山小屋設備共によく整備
されている、バリエーションもいろいろ計画ができる、一度ならず何度も
訪れたいと思う山でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お疲れ様でした!
南アルプス初体験いかがでしたか?
20Kg越えのザックは、私にとってはほぼ限界値です。
本当にお疲れ様でした。
後立山縦走の際は、ウルトラライトで行きましょう!
ザックの中には
hrms-k さん、こんにちは。
テントを背負っての山登り、本当にきついですね。
このありさまでは、後立山縦走は足手まといになりそうです。
荷物最小限に絞って行きます。
tos-Mさんこんにちは
南ア ゲットお疲れ様でした
今夜 shimoyama登山部は槍ヶ岳へ向けて出発します
立山縦走はベースキャンプを死守
守ります
Fumi-o さん、こんにちは。
南アルプス聖岳、いい山でした。
山の懐の広さを感じました。
槍ヶ岳ですか?今日まで天気は安定していません
でしたが、明日からの予報は
ようですね。
でも、夕方・夜は聖岳でもそうでしたが、雷雨が
ある可能性がありますので気を付けて下さい。
また、機会がありましたら一緒にどこか登りましょう。
こんにちは、
山深い南アルプス山行お疲れ様でした。
人気のある山ですね。
花と展望は綺麗で羨ましいです。
初ソロテント泊どうでしたか。
脚力あるtos-Mさんがバテるとは
昨年の常念岳で苦労しましたので
私では到底無理ですね。
先週は家族で上高地に散策して来ました。
天候は余り良くは無かったですが
久しぶりのビキナーコースを周り
リフレッシュ出来ました。
なかなか山には行けませんが
機会が有ればまた一緒に行きましょう
F-simo さん、こんにちは。
南アルプス、奥行きを感じさせる山々ですね。
日帰り登山の多い私にとっては、テントを背負っての
行動は、準備段階での荷造りの不備・ペース配分など
やはり経験不足が否めませんでした。
でも、F-simo さんと一緒に常念岳に初テント泊で行った経験があったからこそ安全にやり遂げる事ができた
と思っています。ありがとうございました。
聖平小屋は、とっても良い小屋です。
トイレもきれい。水も豊富。
(もちろん"南アルプス天然水"です)
スピード重視でなく、ここを拠点に、聖岳・上河内岳をのんびり回るのも悪くないと思いました。
F-simo さんも決して無理ではありませんのでいつか
チャレンジしてみて下さい。お供いたしますよ。
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