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Yamareco

記録ID: 328189
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無雪期ピークハント/縦走
祖母・傾

(大分)祖母山(初の山小屋泊まり山行) (1982)

1982年08月09日(月) ~ 1982年08月11日(水)
 - 拍手
GPS
46:20
距離
26.8km
登り
2,031m
下り
2,037m

コースタイム

8/9 16:40神原登山口−18:30五合目避難小屋(泊)
8/10 5:40 5合目−8:00 国見峠−9:00 祖母山9合目小屋−9:30-10:10 祖母山−11:00 天狗岩手前ピーク−14:00 祖母山9合目小屋(泊)
8/11 5:20 祖母山9合目小屋−5:40-6:10 祖母山山頂−8:10-40 障子岳−9:40-10:10 古祖母山−11:40尾平越え−12:10尾平トンネル口−13:20尾平集落−15:00 上畑登山口
天候 8/9 晴れ、夕方雷雨
8/10 晴れのち曇り
8/11 晴れのち曇り、雷雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
【行き】福岡ー(JR)−熊本ー(バス)ー竹田ー(バス)−神原登山口
【帰り】上畑登山口ー(タクシー)−JR緒方駅ー(JR)−福岡
コース状況/
危険箇所等
・道は全体に明瞭で迷うような箇所はなかったが、土質が粘土質の道なので、所どころぬかるんでいて、滑りそうな箇所も多かった。道の両側はスズタケが背高く茂っていて、展望のある場所は所々。
8/10 無人の避難小屋での不安な一夜が明け、朝の森はすがすがしい
2013年06月09日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/9 11:52
8/10 無人の避難小屋での不安な一夜が明け、朝の森はすがすがしい
祖母山9合目の小屋に到着
2013年06月09日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/9 11:52
祖母山9合目の小屋に到着
9合目の小屋の窓から、北の方を望むと、かすみの向こうに、九重連山がぼんやりと望めた
2013年06月09日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/9 11:52
9合目の小屋の窓から、北の方を望むと、かすみの向こうに、九重連山がぼんやりと望めた
8/11 祖母山からの縦走路より望む、天狗岩(右中景)と、古祖母山(遠景)
2013年06月09日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/9 11:52
8/11 祖母山からの縦走路より望む、天狗岩(右中景)と、古祖母山(遠景)
同じく)縦走路より天狗岩の岩峰を望む
2013年06月09日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/9 11:52
同じく)縦走路より天狗岩の岩峰を望む
神原からの林道を写したものと思われる(ハーフサイズネガからスキャン)
2013年10月05日 20:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 20:05
神原からの林道を写したものと思われる(ハーフサイズネガからスキャン)
5合目の無人小屋を写したものと思われる(ハーフサイズネガからのスキャン)
2013年10月05日 20:04撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 20:04
5合目の無人小屋を写したものと思われる(ハーフサイズネガからのスキャン)
祖母山への登り(ハーフサイズネガからスキャン))。右の暗い画像は、5合目無人小屋と思われる。
2013年10月05日 19:16撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 19:16
祖母山への登り(ハーフサイズネガからスキャン))。右の暗い画像は、5合目無人小屋と思われる。
神原からの渓流沿いの登り(ハーフサイズネガからスキャン)
2013年10月05日 19:16撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 19:16
神原からの渓流沿いの登り(ハーフサイズネガからスキャン)
祖母山への登りの原生林(ハーフサイズネガからスキャン)
2013年10月05日 20:06撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 20:06
祖母山への登りの原生林(ハーフサイズネガからスキャン)
祖母山南面を写したものと思われる(ハーフサイズネガからスキャン)
2013年10月05日 20:06撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
10/5 20:06
祖母山南面を写したものと思われる(ハーフサイズネガからスキャン)
撮影機器:

感想

【山行No 21】

※ 山登りを始めてから、約1年半。福岡市から日帰りで行ける山はほとんど登ってしまい、
  少し行き詰まり感が出てきた。
  そんななか、山のガイドブックを見ていて、山小屋泊まりの山行にトライすることにしてみた。

  行先は、大分の祖母連峰で、2泊の予定。
  シュラフなど宿泊用の装備は持っていないが、夏なので何とかなるだろう、と
  有り合わせの道具をザックに詰め込む。

8月9日(月)
 ・今日は登山口まで行く予定。朝早く福岡をJRで出発し、熊本からはバスで、
  大分県の竹田市へと向かう。
 ・竹田市には12時過ぎには着いたが、登山口までのバスは夕方まで無い。
  時間を持て余したので、竹田城を見物。
  大きなザックが目に付くのか、観光客に、「どこの山に行くのですか?」など聞かれた。
 ・竹田 16:05発のバスで登山口へ向かう。
  目指す祖母連山は、夏雲に覆われて山頂部は見えない。

16:40 神原(こうばる)登山口
 ・普通なら登山を開始する時刻ではないが、民宿に泊まるのももったいないので、
  とりあえず地図にある、5合目避難小屋まで行って泊まることにしよう。
 ・時刻も夕方なので、当然 登山客の姿はなく、登山道を一人でボチボチと登り始める。
  谷沿いの道はだんだんと暗くなり、少し不安が増してきたころ、ようやく小屋が見えてほっとした。

18:30 5合目避難小屋
 ・小屋には少し登山者がいるか、と期待していたが、残念ながら人影はなく、
  シーンと静まり返っており、中も暗くてちょっと怖い感じの小屋だ。
 ・小屋に着いた直後、雨が降ってきた。ゴロゴロと雷の音もするし、激しい雷雨となった。
  電気もない暗い小屋の中で、懐中電灯を紐にひっかけて吊るし、
  パンと魚肉ソーセージだけの夕食を淋しく取る。
 ・雨が収まるころには、周りはすっかり暗くなった。
  することもないので、寝ることにするが、シュラフは持ってないので、
  板の間に新聞紙を敷いて、セーターを着て、そのままごろっと横になる。
  夏だからと甘く見ていたが、山の夜は寒く、近くの沢の音も耳に響いて、なかなか寝られず、
  夜も更けてからようやく4時間程度の浅い睡眠。
 (・初めての山小屋泊まり、しかも無人小屋泊まりだったが、
   山の怖さのようなものを体験できた、という意味では良かったかも・・・)

8月10日(火)
 ・長い山小屋の夜が明け、外が白み始めた。
  ライトが不要になる明るさになってから、出発。
5:40 5合目避難小屋
 ・昨日の夕方は暗くなる不気味な雰囲気の森を、こわごわと登っていったが、
  今朝は明るい森の雰囲気で、気分も爽快。
  登山道の周りも、広葉樹が茂っていて深い森だ。いつもの近郊の山とは山の深さが違うな。
8:00 国観峠
 ・ようやく急登を登り切り、稜線を山頂へとたどる。

9:00-20 祖母山9合目小屋
 ・3時間程度で、山頂部の小屋に到着。
  ここは有人の小屋で、管理人のおじいさんより「えらく朝早くやってきたな?
  昨日はどこに泊った?」などと聞かれた。
 ・時間は早いが、ここから先は小屋もないので、今日はここに泊まることにする。
  早速荷物を置いて、山頂へ向かう。

9:30-10:10 祖母山山頂(標高=1758m)
 ・普段は福岡近郊の1000m前後の低山ばかり登っているが、さすがに1500mを
  越える山は雄大さが違う。周りにも1500mを越える山々がそびえていて、
  山の奥深さにちょっと感動。
  近くは、古祖母山から傾山までの祖母連山の主稜線、その南には大崩山群、
  北に目を転じると九重連山とその向こうに小さく、由布岳まで見えた。

 ・その後、時間が余っているのでどうしようかと考え、古祖母山まで縦走する
  ことも考えて縦走路を南へと道を取る。
  しかし、昨日の寝不足のせいもあり、体がだるくなってきたので、途中までとした。
11:00 天狗岩手前の小ピーク
 ・ここで少し山々の風景を眺め、元来た道を引き返す。

14:00 9合目小屋
 ・時間が早いが、昼寝をしたりしてゴロゴロ過ごす。
  山小屋の窓からは、はるかに九重連山や、尾根沿いの障子尾根の岩峰群が眺められ、
  なんだかすごく高山に来たような気分になった。
 ・(この当時、この小屋は食事つきだったか?不明だが)、夕食は持ってきた食糧で済ます。
  パン、魚肉ソーセージ、缶詰でのささやかな夕食。
  この日も泊り客は少なく、数人だった。
 ・夜は、さすが有人小屋だけあって布団があるので、ゆっくり寝られた。

8月11日(水)
 ・今日は下山の日。下山ルートは、黒金尾根を尾平へと下るのが早いが、
  昨日眺めた主稜線を少し縦走してみたいと思い、
  古祖母山を越え、尾平越えまで行ってから下ることに決めた。

5:20 9合目小屋 発
5:40-6:10 祖母山山頂
 ・ちょうど朝日が出るところだった。山頂にいた人に、記念の写真を撮ってもらう。
 ・さてここからは、昨日、途中まで行った主稜線への縦走路へと足を向ける。
  頂上直下の岩場、天狗岳の登りなどは少し歩きにくいが、それ以外はまずまず順調に足を運ぶ。
8:10-40 障子岳(標高=1703m)
 ・ここも眺めの良い岩峰のピーク。
 ・そのあと、古祖母山までは、周りに、高さ2m以上の熊笹が茂っていて展望はほとんどなかった。
  道も粘土質で滑りやすく、歩きやすいとは言えない。
9:40-10:10 古祖母山(標高=1633m)
 ・ここも久々に展望があるピーク。大休止とした。
11:40 尾平越
 ・明瞭なコルで、ここから尾平方面への下山道の道標有り。
  道標に従い、下へと急な道を下る。
12:10 尾平トンネル口
 ・ここで林道に出会った。
  この後、林道を通ったり、まっすぐ下る古い登山道を使ったりしながら下る。

13:20 尾平集落
 ・予定では、ここから、14:05発の村営バスで上畑に行く予定だったのだが、
  バス停についてよく見ると、村営バスは「土日のみの運行」となっていて。
  大ショック!
 ・上畑集落まで約10kmあり、上畑発のバスの出発時刻は14:45。
  これはほとんど間に合わないとは思いながらも、わずかな望みをかけて、早足で林道を進む。
 ・途中から雨も降ってきたが、雨カッパを着るのが遅れてしまい、濡れてしまった
 悲惨な状態で、足早にバス停へと向かう。

15:00-15:50 上畑集落
 ・ああ! 必死に頑張ったのに、わずか10分の遅れでバスに間に合わなかった。
  しかたがないので、タクシーを呼ぶ。
 ・タクシーは、30分程度でJR緒方駅まで行ってくれたが、貧乏学生の身で、
  3000円の余分な出費は、かなり痛手だった。

16:15 JR緒方駅
 ・あとは、JRにて熊本経由で福岡に帰った。
  体も雨でぬれ、登山靴(キャラバンシューズ)も中までぐっしょり濡れてしまったので、
  電車の中では寒いくらいだった。

※ 山登りを始めて1年半で、日帰り登山から泊りがけ登山へと
  ステップアップした、思い出に残る登山である。

  シュラフなしで無人小屋で寒い夜を過ごしたり、バスに乗り遅れたり、
  夏の雨を甘く見てずぶぬれになったり、と失敗も多かったが、
  その分、経験を積むことができ、その後の登山のレベルアップに大きくつながる山行だった。 

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