穂高岳縦走登山 北穂高岳・北穂高小屋〜涸沢岳〜奧穂高岳〜前穂高岳 3000m峰全山登頂達成
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,207m
- 下り
- 2,206m
コースタイム
- 山行
- 1:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:55
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:21
第1日目:3時間10分 第2日目:6時間20分 第3日目:9時間40分
天候 | 第1日目:晴れ 第2日目:晴れ 第3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8時50分くらいに扇沢へ下山出来、その後薬師の湯で入浴、豊科で昼食後、12時40分くらいに沢渡の梓駐車場に到着し、12時50分のバスで上高地へ向かいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾 今回初めて早朝の帰りではなく、昼過ぎに横尾へ向かいましたので、なだらかな平坦どうの中、明神までは一般観光客、それ以降は帰還する登山者とたくさんすれ違いました。 横尾〜涸沢 全体的に整備の行き届いた土の登山道で歩きやすいです。涸沢では沢横の石の道と雪渓を登ると涸沢小屋に到着します。 涸沢〜北穂高岳 傾斜の厳しい大きめの石の多い登山道です。鎖場はそれほど難しくないと感じます。 北穂高岳〜最低鞍部 滝谷を越えて涸沢まで細い登山道の稜線歩きが続きます。一部には足場の小さなヨコバイの鎖場があります。丁寧に三点保持を行えば安全に歩けました。 最低鞍部〜涸沢岳 鎖場や岩を登って越える場所がありますが、慣れていれば特に問題ありません。 涸沢岳〜穂高岳山荘 よく整備された砂利の登山道で、すぐに到着します。 穂高岳山荘〜奧穂高岳 小屋を出てすぐに長めのハシゴがありますが、丁寧に踏めばまったく問題ありません。落石には注意です。 それ以後は危険箇所はまったくありません。それなりに傾斜のある一般的な砂利の登山道を登っていきます。 奧穂高岳〜紀美子平 吊り尾根と言われるルートですが、特に危険には感じません。鎖をもって横に進む箇所、少し足場を見つけるのが難しい下りの鎖場などがあります。 紀美子平〜前穂高岳 大きな石で段差の大きな部分が多い、傾斜のきつい登山道です。登りも下りもきつめだと思います。何ヶ所かはよじ登りにくい岩があります。 紀美子平〜岳沢パノラマ すぐに急な下りが始まり、渋滞も点在します。何とかかわしながら下っていきますが、かなり急な斜面で段差の大きな岩を越える箇所が多数有り、長めのハシゴや鎖場も多いです。登るのもかなりきついルートだと思われます。 岳沢パノラマ〜岳沢小屋 最初は急な下りですが、少し下ると、段々傾斜が緩くなります。 岳沢小屋〜岳沢登山口 岳沢小屋からはそれまでとはうってかわって、コンクリートの階段も多くなりかなり整備された登山道でした。傾斜が緩くなるほど、距離が長く感じる気がします。 岳沢登山口〜上高地 一般観光客で溢れる木道の散策歩道を進むことになります。水がとても綺麗で風景的には対岸のルートより美しいと思います。 |
写真
感想
剱岳で日本百名山全山登頂を達成した後、日本の3000m峰全山登頂達成目標に、横尾から北穂高岳山荘に至り、そこから穂高連峰を縦走しました。
前泊の剱御前小屋から、早朝から室堂へ下山し、アルペンルートは混雑のため臨時の便があったので、予定より30分早く扇沢に到着出来ました。
それでも入浴や昼食後に沢渡へ向かうと13時前で、上高地には13時半過ぎの到着でしたので、横尾までの10キロ強を2時間以内で飛ばしましたが、普通スケジュール的には厳しい移動ではあったようです。
横尾から涸沢までは4年前の行きの大雨、帰りの捻挫以来の通過でしたが、とても整備されていて歩きやすい登山道でした。通りで捻挫の足でもそれなりに下りられたわけです。
涸沢から先は、最初はつづら折れで傾斜のきつめのの石の登山道が続きます。何ヶ所か鎖のある斜面が現れますが、傾斜もそれほどでなく、足場も見つけやすいため楽に登ることができました。
稜線手前では今回の遠征2回目の雷鳥が現れました。今回の雷鳥も2日前の剣沢と同じくちっとも逃げません。後に夕暮れの小屋で今回3度目の雷鳥が現れました。
山頂に着くと360度にアルプスを見渡す大展望が広がりました。山頂ではたくさんの人がいろんな楽しみ方を満喫していました。
今回は大キレットを見下ろしながら、アルプスを見渡すことができる北穂高小屋に泊まることも大きな目的の一つでしたので、9時半頃に到着後翌日5時半まで約20時間も同じ場所に滞在するという贅沢な1日になりました。
北穂高小屋は昼過ぎまで食事の注文で大混雑で、午後からは宿泊の登山者が増え始め、結果2枚の布団に3名という、先日の剣山荘と同じく、お盆としては余裕のあるスペースをもらうことができました。
小屋では大キレットを超えたたくさんの超人的な方、ロードレーサー&登山な方、キャラ豊かな方、小学生の娘さんと大キレットを超えられた方、編み笠持参で登頂されたイケメンの方、山で単焦点一本勝負の方、真剣カメラマンとそれをじっと待つ女性の方など、マメだらけになる登山靴が大好きな方、千葉からのお二人など、たくさんの登山者の方とお話しができましたが、一番最後に大キレットを超えられた方を中心に爆笑の渦となり、まるで下界の居酒屋のようになっていました。
翌朝は滝谷を越え、涸沢岳に向かいましたが、ここも足の置き場と三点保持にさえ気をつければまったく問題なく進むことができました。
その後奧穂高岳山頂に着くと、完全な快晴でここでも360度のパノラマが広がっていました。4年前の時は北側はよかったのですが、南側はガスで見えなかったので、全てを見渡すことができてよかったです。
奧穂高岳からは吊り尾根を越えて前穂高岳へ向かいますが、ここも特別危険には感じませんでした。所々渋滞しますが何とかかわしながら紀美子平へ進んでいきます。紀美子平から上の登りはかなり傾斜のきつい岩の登りで、かなり息が上がります。
登りきるとついに日本の3000m峰21座の最終となる前穂高岳の山頂に到着しました。
今日中に大阪へ戻るために、厳しい下りを進むことになりますが、下に行くほど傾斜が楽になっていきます。
上高地では沢渡への猛烈なバス待ちの列ができていましたので、往復で買っていたシャトルバスを放棄して、乗り合いタクシーで戻りました。
山小屋合計4泊という、長く贅沢な山行でしたが、好天や被写体にも恵まれ、百名山登頂&3000m峰登頂の目標を全て達成することができ、とても満足できるものとなりました。
同行者・道中でお会いした方・山や自然の神々、全てに感謝して結びとしたいと思います。
剱岳・穂高連峰連続遠征日程表
第1日 8月9日 移動のみ(扇沢仮眠)
第2日 8月10日 室堂〜剣山荘(剣山荘宿泊)
第3日 8月11日 剱岳登頂(剣御前小屋宿泊)
第4日 8月12日 立山山域下山・上高地入り(横尾山荘宿泊)
第5日 8月13日 北穂高岳登頂(北穂高岳小屋宿泊)
第6日 8月14日 涸沢岳・奧穂高岳・前穂高岳登頂・上高地下山(大阪へ帰還)
北穂高小屋で一緒だった小6の娘の父です。
ピヨピヨ隊長の到着待ち、夕食後の居酒屋タイム⁈では、大変楽しく過ごさせて頂きました。
娘もいい思い出になった様です。
楽しい時をありがとうございました。
文末ですが、日本百名山制覇、おめでとうございます。
今後のレポも楽しみにしてます。
m(_ _)m
こんにちは!
北穂高小屋では、お父さん・娘さんそれぞれにいろんな楽しい一時を頂き、ありがとうございました。
それにしても、娘さんそのご年令で大キレット越えすごいですね それに中学生のお姉さんも含め、その年代の娘さんに仲良く一緒に山に登ってもらえるお父さんのお姿に大きな幸せを感じました。
あの時お会いした皆さんが無事下山され、このレポを見て頂ければ私もそれ以上の悦びはございません
これからもちょくちょくとご覧頂ければ幸いです!よろしくお願い致します
はじめまして
槍ヶ岳のコメントありがとう御座います。
なんとか無事日帰り出来ました。
espritさんも北穂、涸沢、奥穂、前穂の縦走凄いです 。
レコ拝見しましたが私には無理です。
お互い安全に山登りに励みましょう。
北穂高小屋でご一緒させて頂いた、パンケーキ使用のプリッとした者です。
今回初の3000m級の登山で不安もありましたが、espritさん含め山で出会った楽しい皆さんのおかげで最高の思い出になりました。
相棒と共に素晴らしい出会いに感謝します。
それではいつかまたどこかの山で。
aknoteさん、北穂高岳お疲れさまでした! そして3000m山初登頂おめでとうございます
何よりも、カメラマン
雰囲気に味のあるお二人は、きっと相当なお酒好き
ではではまた
北穂高小屋で一緒だった千葉出身だけど今は新宿区在住で雷鳥が好物の2人です(笑)。居酒屋タイム、本当に楽しく思い出に残るひとときでした。
ピヨ隊長からはその後連絡はありましたか? 翌日、二日酔いで涸沢岳を登っている姿や穂高岳山荘の夕食時に姿を見かけました。足がつって前穂を断念したと言っていましたが、あのあと本当にジャンダルム越えには挑戦したのか、気がかりです。
suzukeさん、yomeさん、コメントありがとうございます!!
お二人の穂高レコも見させて頂きました。ゆったり長大で山を満喫できる行程ですねー
写真の中の五竜山荘のTシャツいいですねー 次行ったときには絶対買おうと思っています
ピヨピヨ隊長ですが、やはり酒と筋肉のトラブルに苦しまれていたんですね
今回北穂高だけでお会いした方、みんなからコメントを頂いて、この場が一種の同窓会みたいになっているのをとても嬉しく思っています。
これからの山行も楽しみにさせてもらいますので、よろしくお願いします。
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