白山(白山禅定道〜釈迦新道周回)
- GPS
- 10:36
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,308m
- 下り
- 2,309m
コースタイム
■行動時間:10時間30分
■歩行時間:9時間45分
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝4:30の時点で結構な数の車が停まっていた。 別当行きのバス待ち行列もこの時点でできていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ※全般的に危険個所なし。 【市ノ瀬〜別当坂分岐(釈迦新道)】 ・ブナ林と慶松平の雰囲気を楽しみながら歩く。 【別当坂分岐〜黒ボコ岩(観光新道)】 ・花が増えてくる。特に馬のたてがみの花畑はすばらしい。 【黒ボコ岩〜白山室堂】 ・広大な弥陀ヶ原と五葉坂のハイマツ帯を楽しみながら歩く。 ・室堂に無料トイレと水場あり。 【白山室堂〜御前峰〜七倉山】 ・この辺りのクロユリは終わっていた。 ・チングルマも綿毛に変わりつつあった。 【七倉山〜白山釈迦岳〜釈迦岳登山口(釈迦新道)】 ・多少のアップダウンはあるが、基本的に延々と下る。 ・釈迦岳手前の花畑はマルバダケブキやオタカラコウなど黄色い花が咲き乱れている。 ・釈迦岳から1時間程度下りたところにおいしい水場あり。 【釈迦岳登山口〜市ノ瀬】 ・砂利道の林道をひたすら歩く。 |
写真
感想
家族でキャンプに行く予定だったが、諸事情により急遽キャンセル。
貴重な晴れの日曜日ということで、急遽白山へ行くことにした。
お盆時期で砂防新道も混んでいそうだし、花も楽しみたいということで静かな釈迦新道から室堂経由で別当出合に戻る周回ルートを計画する。
これまで日帰りでロングコースを歩く機会があまりなかったので若干の不安はあったが、体調さえよければ何とかなると思っていた。
しかし、前夜はあまり寝つけず少し寝不足気味での出発となってしまった。
登りで釈迦新道を使うと疲れた時に来た道を戻るしかなくなるので、予定を変更し白山禅定道から登ることにした。
これなら最悪疲れても途中から別ルートで別当出合まで戻ればバスに乗ることもできる。
朝5時前に市ノ瀬から白山禅定道を目指す。
途中で別当行きのバスに追い越されるが、別に気にしない。
心の中で「別にお金がないわけじゃないよ!」と言い訳する。
「400円でバスに乗れるのにわざわざ苦労して市ノ瀬から歩くことはない」
確かに山頂を目指すだけならその考え方は正しいと思うが、最近はただ白山に登るだけではなく、色々なルートを歩き、そこから様々な違った景色を楽しむことに価値観を見出していた。
最初はブナや杉が生い茂る急な斜面をひたすら登る。
出だしは大変だが、一旦尾根まで出てしまえば稜線歩きとなり景色を楽しむこともできる。
砂防新道ではなかなかこういう楽しみ方はできない。
別当坂分岐を過ぎて観光新道と合流するとシナノオトギリが咲き始める。
そして別当出合から登ってきたと思われる人々とも合流し、登山道も徐々に賑やかになってくる。
馬のたてがみに到着すると、期待通りの素晴らしい花畑が広がっていた。
特にタカネマツムシソウ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、シナノオトギリが目をひく。
そして久しぶりとなる黒ボコ岩に到着。
ここからは砂防新道、十二曲り方面とも合流するため、更に人が増える。
黒ボコ岩を過ぎると弥陀ヶ原と五葉坂の広大な景色が目の前に広がり、更に視線の先には御前峰がどーんと構えている。
大好きな景色のひとつである。
室堂に到着し、軽く食事をとりながら考える。
寝不足の割には思ったより体調がいい・・・これなら釈迦新道経由で市ノ瀬まで歩けそうだ。
目標が決まったら、まずは御前峰へGO!
相変わらず人が多い。
御前峰は嫌いではないが、人が多いのが難点。
この時期の山頂での記念撮影はあきらめることにしている。
次はお池巡り。
翠ヶ池は相変わらず神秘的な色の水を静かにたたえており、鏡のように美しい。
今回は、遠景こそ見えないまでも、間近に迫る雲がいつもと異なる風景を作り出していて新鮮だった。
いつもならそこから大汝峰に向かうところだが、試しに巻き道からトラバースして七倉山を目指してみる。
「意外とこの辺のマイナーなルートに幻の雷鳥がいたりして・・・」などと期待するも、当然出会えず。
しかし、その代わりと言ってはなんだが、広大なハイマツ帯は見ごたえがあった。
大汝峰を過ぎるとほとんど人気はなくなり、静かな山行を楽しむことができた。
御手水鉢〜七倉山、白山釈迦岳に至るまでに出会ったのは3人ほど。
苦労してロングコースを歩いた甲斐があったというものだ。
更に釈迦新道の花畑も馬のたてがみに負けず劣らずの素晴らしいものだった。
釈迦岳を過ぎ、標高が下がってくるにつれて気温が上がりはじめ、喉も乾きやすくなってくる。
そんな時に、まるで救世主のように「水場」の標識が目に入る。
吸い寄せられるように階段を下りると小さな沢にパイプが付けられていて、そこから見るからにおいしそうな水が流れて落ちていた。
空になったナルゲンに水を汲み、ゴクゴクと一気に飲み干す。
冷たくてめちゃくちゃうまい!
更に先の分まで水を確保し、下山の途に着いた。
しばらく進むと林道に出るので、そこからはひたすら砂利道の林道を歩く。
林道の脇には大きい木々が多いので日陰も多く歩きやすかった。
最初は未経験のロングコースでどうなるかと思ったが、結果的には百花繚乱の登山道を思う存分満喫しながらの素晴らしい山行となった。
今度は北側からのルートにチャレンジしてみたいと思う。
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