小渋ルートで行く赤石-荒川三山(近くて遠い山)
- GPS
- 37:35
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 4,138m
- 下り
- 4,116m
コースタイム
5:04湯折駐車場-5:35赤い橋(川へ)-6:18高山の滝-5:52北沢出会-7:18広河原小屋(着替え休憩)7:50-10:11船窪-10:55大聖寺平11:24-12:10小赤石岳-12:30赤石岳(避難小屋にて昼食)13:30-15:35荒川小屋
8月12日
5:15荒川小屋-6:23荒川前岳-6:35荒川中岳-7:15悪沢岳7:45-8:30荒川中岳-9:15荒川小屋10:00-10:28大聖寺平-
12:20広河原小屋(着替え昼食)13:00-14:00高山の滝14:15-15:40湯折駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は狭いですが途中何カ所か駐車スペース有ります。 駐車場まで赤石山荘から10分ほどですが悪路で狭い道です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場-小渋川-広河原小屋(ここがキモです) 10年前渓流釣りで来て以来のコースでした。 その時は全く釣れなかった釣行で、ほとほと疲れたのが記憶にのこっていました。 小渋川もここからは釣れないため釣り人にも会いませんでした、全く静かな川です。 思ったよりマーカーがありしっかりルートは分かります。 駐車場から15分ほどで無灯のトンネルがありますが、明るい時間なら先がみえますのでライトは不要です。 そこから15分程で赤い橋につきます、渡ってから小渋川に下ります。 しばらく護岸工事箇所に沿って進みます。工事が終わったところからいよいよ徒渉開始です。 徒渉は基本的には目印に沿って行きます。 濡れることを恐れず、どんどん徒渉していった方が早いと思います。 徒渉が一番大変だと思われる場所は高山の滝近くの峡になった場所です。渇水期でも膝上まであり、 流れが速くなっています。ストックで深さを確認して沢靴などで足下をしっかりしてから渡りましょう。 我々は沢靴にタイツで濡れ放題、ロープ・シュリンゲ持参で行きましたが渇水期だったため そこまでは必要ありませんでしたが、水は冷たいので体幹が冷え切ってしまいました。 おかげで帰りは猛暑のなかでも汗かくことなく快適でした。(滝に入った事が一番の原因ですが・・) 気温が低い場合は足の中が濡れないような対策は必要ですね。 高山の滝以降は徒渉も楽になってきますのですこし安心です。 広河原小屋へ樹林帯に入っていく所は、北沢出会いで同じような場所がありますので注意です。 そこから20分以上本流沿いを行きます。(ちゃんと小屋入り口の看板があります) 小屋は昨年修理され、雨漏り等心配が無くなりました。水は隣の川から汲みます。 小屋の回りは古いゴミがたくさん見かけました、ゴミは持ち帰りましょうね。 小屋の中はみなさん沢靴や濡れた着衣を干されていました。前日は何名か泊まったようです。 広河原小屋-大聖寺平(船窪までが急登) 広河原小屋から500m程の登山道の取り付きまでは、ピンクのテープがこれでもかと言うくらいありますので全く心配ありません。 情報どおり小屋から大聖寺平まで6.5kmとの看板、これが0.5km毎にりっぱな金属の看板が続きます。(たぶん其処までの距離は無いのかも・・) とにかくこの尾根道は思った以上に急登です、先日の南駒の北沢尾根より急でした。 登りが得意な我々には、何とか休憩込み3時間で大聖寺平まで行けました。 それでも冷たい川で冷え切った足の筋肉はパフォーマンスが悪かったかも知れません。 登山道は船窪までは一気に登ります。危険箇所はありませんが、急です。 小石の道から少し岩場、倒木の道、そして船窪までは優しい土の道になっていきます。 船窪から少し登ってトラバースしながら登っていく道は、石がごろごろしていて歩きにくいです、 さらに急なザレ場もあり滑りやすく要注意です。 森林限界を越えてからもハイマツ道はわかりづらく、足下が見えにくいため歩きづらいです。 帰りは大聖寺から船窪間が一番嫌な区間になりました。 以上マイナー区間の情報でした。 |
写真
感想
この夏の一番の登山のイベントとして楽しみにしてきました山行です。
結果は予想以上に素晴らしく大満足です。
天気に恵まれ、小渋川の徒渉も楽しかったですし、1070mから3140mまで一気に登る醍醐味は格別でした。
クラシックルートであり、長野県からはこのルートが赤石までの大幅な最短ルートです。
しかし途中の小渋川が荒れ川のため、天候に左右され川の状態が大きく変わります。
今回は雨が降ってから1週間ほどたっていて、渇水が期待できましたので行ってきました。
渇水の小渋川は徒渉もほとんど問題なく行けました。
沢靴を履いていたため、滑らず安心して渡れました、ただ20回以上徒渉を続けていると、足が冷たくて体が寒くなりました。
そんなころで小屋が現れますので、ここで濡れた衣類や靴、ロープ等をデポして行けるのが助かりました。
広河原小屋から大聖寺平までは、行きで親子連れの2名の方(小屋泊だったそうです)と下ってくる2名の方しか会いませんでした。
帰りは誰とも会うことなく駐車場に着きました。
お盆休みに入っりもう少し人に会うかと思っていましたが・・・、本当に静かな登山道です。
広河原小屋の修理やそこからの登山道の整備、標識等でこのクラシックルートに関わる皆さんの心意気を感じました。
いつでも行けるわけでないこのルートですがその分その貴重なルートを堪能しながら行ってくることが出来ました。
赤石-荒川三山はその山容の大きさに圧倒されますね、どかんと鎮座しているといった感じです。
赤石岳-小赤石岳、荒川前岳-荒川中岳-悪沢岳(荒川東岳)それぞれのピークに名前があってそれぞれで立派でした。
今回百名山2山は初めてでしたので、さすがにそれだけのことはありますね。
また花の種類も豊富で満足です、先日の白馬三山以上の種類の花にあえました。
ただコバイケソウが無いのは残念でした。前岳の斜面に鹿柵があってその中にはお花畑がありましたが、
柵外もたくさん花が咲いていました。
今回宿泊した荒川小屋のカレーですが半分期待で行ったのですが、はっきり言って旨い!
これなら三山に行ってきてから昼飯で再度カレーにすれば良かった。
あの辛さが疲れた体に効きます、ビールも進みます。
そういえばここら辺の山小屋はビールが充実しています。
プレモル、エビス、スパードライ、オリオンと同じ値段でいただけます。
さらに200円のグラスワインにはびっくり、十分いただけました。
小屋外のテーブルでその場でお会いした皆さんと楽しく登山談話に花が咲きました。
小屋止まりの皆さんもマナーが良くて8時の消灯で一斉に就寝、話もなく真っ暗になって
いびきの合唱の中、自分も眠りに落ちていきました。
帰りは猛暑の中、小渋の川原歩きが苦痛でしたが、高山の滝に打たれてから体がクールダウンして
それからの1時間ほどの石焼けがきついの炎天下の歩きが快適だったのは助かりました。
山に、水遊びにたくさん遊んだ2日間でした。
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