穂高岳4峰 北穂・奥穂・前穂・西穂 2泊3日のよくばり縦走
- GPS
- 47:00
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,909m
- 下り
- 1,907m
コースタイム
上高地→涸沢 5時間30分
05:10 上高地
07:40 横尾山荘
10:40 涸沢ヒュッテ(キャンプ場)
涸沢→北穂 2時間20分
13:10 涸沢
15:30 北穂
北穂→涸沢 1時間30分
16:00 北穂
17:30 涸沢
8月11日(日)
涸沢→穂高岳山荘 2時間30分
05:30 涸沢
07:50 穂高岳山荘
穂高岳山荘→奥穂 50分
08:30 穂高岳山荘
09:20 奥穂
奥穂→前穂 2時間40分
09:50 奥穂
12:00 紀美子平
12:30 紀美子平
13:00 前穂
13:10 前穂
13:30 紀美子平
紀美子平→岳沢ヒュッテ(キャンプ場) 2時間20分
13:40 紀美子平
15:00 岳沢
8月12日(月)
岳沢→河童橋 1時間20分
05:10 岳沢
06:30 河童橋
上高地→(タクシー)→新穂高ロープウエイ 50分
07:00 上高地
大正池に立ち寄り
07:50 新穂高ロープウエイ、しらかば平駅
08:00 始発便に乗車
山上駅(西穂高口駅)→西穂山荘 40分
08:20 山上駅
09:00 西穂山荘
西穂山荘→西穂 2時間20分
09:20 西穂山荘
10:20 西穂独標
11:40 西穂
西穂→ロープウエイ新穂高温泉駅 2時間40分
12:40 西穂
15:20 新穂高温泉駅 お疲れ様でした。
天候 | 8月10日 曇り時々晴れ 8月11日 快晴 8月12日 快晴 全日に渡って微風、最高のコンディションでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
平湯バスターミナルでタクシーに乗車、5時10分上高地到着、あかんだな駐車場からバスに乗るよりかなり早く登山が開始できる。車はターミナル横のタクシー会社の駐車場に無料駐車可能。 8月12日 11日夜は岳沢キャンプ場でテン泊。12日5時10分下山開始、7時上高地でタクシー乗車。8時新穂高ロープウエイ、中間駅しらかば平駅で始発便乗車、8時20分登山開始。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.3日間とも天気に恵まれたこと、3人の体の調子が比較的良かったこと、各日とも早朝に出発できたこと、そして仲良く登れたことが2泊3日で穂高4峰を登れた要因です。 2.ジャンダルムを渡る技量があれば西穂に行くのは容易ですが、ここはもう少し後に取っておこうかと・・・? 3.穂高はまさに”岩”の山、常に危険と隣りあわせ、終始適度な緊張感を求められます。 4.今回、ヘルメットを着用しました。ノーヘルの登山者がほとんどですが、絶対必要だと思います。北穂に登る途中、上を良く見ていなく岩に頭をぶつけました。ヘルメットを被っていてもかなりの衝撃を受けました。もし、ノーヘルなら出血は免れなかったと思います。 5.特に危険と感じた場所 ・涸沢から穂高岳山荘に向かうルート しょっちゅう落石あり、落石の音が涸沢に響いて恐ろしい。 ・穂高岳山荘からの直登箇所 登る人と下る人が交差して渋滞、危険度大。声を掛け合うことが重要。 譲る場合も自身の安全を確保して、中途半端な状態では滑落の危険大。 ・奥穂から前穂へ、南稜ノ頭の先の急降下 30Mくらいのクサリ場、高度感が素晴らしい半面、思わず手足に力が入る。 ここで焦りは禁物。 ・紀美子平から岳沢方面、直ぐの長いクサリ場 左側が切れていてかつ左に傾斜している感じでスリル大、50M程の下り。 クサリ無しではちょっとと思わせる程。 ・西穂山頂直下の急登部分 ここになぜクサリが無いのかと思うほどの急登。岩に足がかりが少ない。 登りより、山頂に立った後どのように下山するかが気になってしまう。 西穂はロープウエイで登れ、どちらかというと比較的お手軽な山のイメージがあるが、特に独標から山頂にかけては急峻な岩峰の上部を何度もアップダウンする必要があり、絶対に気が抜けない山の印象を感じた。 |
写真
感想
今年最大のメインイベント、穂高縦走!!
当初の計画では、北穂・奥穂・前穂の3峰を登って終わる予定だった。
結局、3峰+西穂の主要4峰を登頂した欲張りな縦走となった。
8月10日(土)
初日朝5時10分、上高地登山開始。平湯温泉バスターミナルからタクシーを利用して釜トンネルほぼ一番乗り。
涸沢ヒュッテキャンプ場まで約5時間30分、快調、快調・・・。
10時40分に到着し、テント設営、昼食を取って時間はまだ13時。
時間があるので、今日北穂に登ろうかと提案、みんな賛成。
北穂まで2時間20分
ecopasoさん、少し体調が悪いらしく遅れ気味。
3日間最後まで辛そうだったが、西穂まで4峰登頂お疲れ様。
それにしても、北穂のテントサイトはワイルドな所にあるもの。
風で飛ばされると、下まで落ちてしまう感じ。
北穂山頂では槍ヶ岳が拝めず、明日に持ち越しとなる。
北穂高小屋も一度は泊まってみたい素敵な山小屋であった。
涸沢は200〜300張のカラフルなテントで埋め尽くされている。
過去、1200張がマックスとのこと、どこに張るのだろうか?
夜は、満点の星空が空一杯に広がっていた。
8月11日(日)
北穂を昨日登ってしまったので、今日は予定を変更して一気に奥穂と前穂を
登り、岳沢まで行こうということになった。
天気は快晴、雲一つ無し。
噂のモルゲンロートが現れた、幻想的、ここに来た者だけの特権。
特に涸沢の朝焼けは絶品、日本有数、みんな幸せ者。
まずは、穂高岳山荘に至るルート、終始涸沢のお椀の中を進む。
パノラマコースを進むと雪渓が出現、かなり上部まで登ってしまい、
急斜面をアイゼン無しでトラバースする羽目に、滑って下までいったら、
周りの笑い者になる所だった。
ザイテングラートは順調に登る。
穂高岳山荘から直ぐの直登部分は、ほぼ垂直でクサリ場。
下山してくる登山者と渋滞が激しく、道を譲るのも慎重にしないと
滑落の恐れあり。
右手にはどっしりとした笠ヶ岳が並走してくれる。振り返れば、槍ヶ岳が
徐々にその雄姿を現してくる。しばらくすると、正面にジャンダルムが
我々の行く手を阻止するかのようにそびえ立つ。そして、奥穂が迎えてくれる。
さすが第3位の標高を誇る山頂だけに展望は実に素晴らしい。
残念ながら富士山は見えなかったが、遠くは白山もくっきりと姿を見せていた。
まさに360度大絶景のパノラマだ。
奥穂から前穂のルートには、展望と岩稜歩きという穂高連峰の醍醐味が
凝縮されているような気がする。吊尾根とは良く言ったもので、奥穂と前穂が
稜線を本当に吊っているかのような形状でたわんでいる。
最初は涸沢から上高地小梨平キャンプ地まで行く予定だったが、15キロオーバーの
ザックを背負っての行程は少しきつかった。ありがたいことに、岳沢のテント場が
空いていたので、今日はここでザックを下すことにした。
奥穂を過ぎて南稜ノ頭の長いクサリ場と紀美子平を過ぎて直ぐの急斜面は
落ちれば100%アウトである。慎重さが求められる。
岳沢のテント場は狭い。数に限りがあり、満杯になれば断れるとのこと。
宿泊施設は予約なしはダメとのこと。ここから1時間半下れば上高地に
着くのだから、がんばって下まで下りて下さい・・・とのことだろう。
8月12日(月)
最終日、西穂を目指す。
最初は上高地に下山し、上高地から約4時間の単調な登りで西穂山荘に
行く予定だったが、みんなに(私も)その気力、体力は無く、
カネは多少かかっても楽な方法を選択した。タクシーで新穂高ロープウエイ
しらかば平駅へ、楽チン。
ecopasoさん、かなり限界モードだったが、ここで諦めたら一生後悔が残ると
思ったのが、最後の力を振り絞って西穂にトライする。
西穂山荘から西穂まで2時間20分、良いペース。
今日も快晴、誰が晴れ男なんだろう。
西穂の最後の直登は、雷対策かどうかはわからないが、クサリがあっても
良い場所では無いか、あるべきでは無いかと思わせるほどの斜面。
まさに『行きは良い良い、帰り(下り)は怖い・・・』である。
山頂に居た他のグループの方が、ポツリとつぶやいておられた。
『山頂の絶景を楽しむより、今はどうしてあの急斜面を下りようかということで、
頭は一杯』
私も少し同感。
下山途中、西穂独標の手前のピークでヘリコプターに吊り上げられている
登山者がいた。最後の写真
穂高連峰4峰を登ることができ、ラッキーだった。天気が味方してくれたことが、
最大の要因。北アルプスと名がつく通り、ここは近所の山とは別格、岩稜である。
人間にとって間違えば死と隣り合わせの厳しさを持つ半面、ここに来なければ
決して味わえない大自然の雄大さが待っていてくれる。
これからもここには何度も足を踏み入れることになるだろう。
必ず、山行記録を残せるよう自身の安全には注意していきたい。
早くもあこがれの穂高4峰に完登できよかった。
天候と良き山友に恵まれ、最高の登山が出来たことに感謝。
天候が良かったので、あまり苦もなく登らせてもらったような感じがしますが、
私の経験から荒天の場合は撤退もありかなと思える山でした。
また一つこの上のない人生の思い出ができ、
素晴らしい風景と最高の自然に出会え今はその余韻に慕っております。
もう言うことないですね!
まずは御3人様御無事で何よりです。
絵にかいたような「北ア山行」日本一の山登りの舞台、その素晴らしさが言葉を超越して伝わってきました。
しかし毎日のように事故が発生している山域、なかなかアップされないレコに内心本当に心配しておりました。
見ているこちらも嬉しくなるようなレコ、近いうちに直接お話を聞かせて下さい
ご心配をおかけしまして・・・。
やはり、穂高連峰は別格でしたよ。
秋(9月中旬〜10月上旬)の涸沢の紅葉は最高らしいですよ。テントが何と1000張になるとのこと!!
タイミングが合えば行きましょう。
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