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Yamareco

記録ID: 334335
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

二度とやりたくない知床連山縦走 〜木下小屋・羅臼岳・三ツ峰岳・オッカバケ岳・知円別岳・硫黄山・カムイワッカ〜

2013年08月14日(水) ~ 2013年08月15日(木)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
33:08
距離
27.9km
登り
2,561m
下り
2,546m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

<1日目:8月14日>
木下小屋(5:00)→オホーツク眺望(5:35)→弥三吉水(6:30)→銀冷水(7:30)→羅臼平(8:35)→羅臼岳(9:30←休憩→9:50)→羅臼平(10:40←昼食・情報収集→11:30)→三ツ峰岳(11:50)→三ツ峰キャンプ指定地(12:10)
<2日目:8月15日>
三ツ峰キャンプ指定地(5:40)→サシルイ岳(6:20)→オッカバケ岳(7:10)→ニツ池(7:30)→第一火口旧道分岐(7:40)→南岳(8:20)→知円別岳(9:10)→硫黄山(10:20←休憩→10:35)→新噴火口(12:50)→硫黄鉱山跡(13:20)→カムイワッカ登山口(13:45)→カムイワッカ湯の滝バス亭(14:00)
天候 8月14日: 晴れ時々曇り。一時ガス掛かるも視界良好
8月15日: 深夜2:00〜3:30まで雨、その後、晴れ時々曇り。視界良好
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
8月13日
・岩尾別温泉の木下小屋までは自家用車を利用して前泊。
 ホテル地の涯の建物右側から続く狭い道を進むと木下小屋です。
 ここの駐車場は沢沿いの狭いスペースで6台程度しか停められません。
 満車の場合は展開することも困難です。
8月15日
・カムイワッカ湯の滝から硫黄山登山口までの道道93号線は、
 歩行利用においても「道路特例使用承認申請書」が必要です。
 以下のホームページから事前申請することをお勧めします。
 http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.htm
・カムイワッカ湯の滝から知床自然センターまでバスを利用
 バスは乗車券制でカムイワッカでは乗車券を販売していないので、
 自動的に知床自然センターまで連れて行かれます。運賃は650円。
 詳しくは斜里バスホームページ参照
 http://www.sharibus.co.jp/
・知床自然センターから岩尾別温泉までタクシーを利用
 知床自然センターのカウンターでタクシーの電話番号を聞こうとしたら、
 親切にもタクシーの手配までして頂きました。 
 タクシーはウトロ観光ハイヤーで運賃は3,430円でした。
 ウトロ観光ハイヤー:0152-24-2121
コース状況/
危険箇所等
今回、山と渓谷社の分県登山ガイド(初版)を参考に登山計画を立てましたが、ハッキリ言って記述されているコースタイの内、前半の木下小屋−南岳の区間は参考にもなりませんでした。今回、縦走装備を背負いつつ日帰り登山者とほぼ同ペースで歩いていますが、コースタイムの数割〜5割増しで歩くのがやっとです。南岳以降はコースタイムとほぼ同等で歩けましたが、それでもハイペースで歩いて、やっとコースタイムに追い付くと言った感じです。この本が編集されてから後、相当、登山道の状態が変っているものと推測します。

<木下小屋>
ログハウス調の小屋は立派な作りで屋外にはテーブルと椅子も用意されています。入口から小屋の廊下を奥に進むとすぐ裏側に露天風呂があります。浴槽は3つですが一つはお湯が張っておらず、湯の張ってある浴槽は一つは檜(?)風呂、もう一つは岩風呂です。塩分の濃い温泉で髪を洗ったらガサガサになりますので注意です。風呂の入口にカーテンが張ってある時は「女性入浴中のため立ち入り禁止」というルールがあるようです。夜は終夜ランプが着いてて眩しく、電源が不安定なのか断続的にチカチカするので、アイマスクか何かあるといいかもです。水は沢水を引いた水道(要煮沸)が利用できます。
利用料2,000円、TEL:0152-24-2824(混雑するため予約したほうが良いです)

<木下小屋〜羅臼岳>
極楽平あたりが木々が密集して、山泊ザックが引っ掛って鬱陶しいですが、全体的に良く整備もされた登山道です。銀冷水付近は登山道整備工事の基地になっており、ヘリの荷下ろし等で一時的に通行が制限されることがあります。大沢の上部に雪渓が残っていて、春の花から夏の花まで楽しめます(エゾノツガザクラ(変種)、エゾツツジ、イワウメ、チングルマ、アオノツガザグラ、イワヒゲ、エゾコザクラ、ジムカデ、チシマクモマグサ、イワギキョウ、タカネトウウチソウ、イワブクロ、ミヤマアキノキリンソウ。メアカンフスマ等々)。
 弥三吉水:十分に水が取れます(要煮沸)。
 銀冷水:十分に水が取れます(要煮沸)。
 岩清水:チョロチョロですが時間を掛ければ水量は十分に取れます。
     岩盤から染み出していてフィルター効果があると思われる上、
     コップが置いてあるため飲む人も多いのですが、生水は避けたほうが...
<羅臼岳〜南岳>
羅臼平からは三ツ峰キャンプ指定地までは、それまでと別次元の草被り状態ですが、足下さえ注意していればさほど危険な状態ではありません。三ツ峰岳の3つのピークの内、2つにはピークに通じる踏み跡がありました。三ツ峰キャンプ指定地を越えるとハイマツや低木の薮漕ぎを強いられ、時折、低木のトンネルの中を進みます。足下にはゴツゴツした岩が転がり非常に滑りやすく要注意です。ニツ池からのハイマツ林は伐採されていて随分歩きやすく感じる上、南岳に近づくに連れに足下の岩が少なくなり歩き安くなります。花はエゾツツジ、ハイオトギリ、アオノツガザクラ、チングルマ、チシマノキンバイソウ、エゾカンゾウ、エゾノツガザクラ(変種)、ハクサンチドリ、メアカンフスマ、チシマアザミ、コバノイチヤクソウ等々。
 三ツ峰キャンプ指定地:チョロチョロ水(要煮沸)
 ニツ池キャンプ指定地:池には豊富に水がありますが...
<南岳〜知円別岳>
多少登山道が迂回しているため、見た目よりも距離感があります。草が被っているものの、登山道は非常に歩きやすい状態です。花は少ないですがチシマアザミ、ハイオトギリ(大群落)、エゾオヤマリンドウなど。この区間で水場らしい水場はありません。
<知円別岳〜硫黄山>
ザレ場のトラバース、パラパラと崩れる痩せ尾根の上を通過したり、岩塔を潜り抜けたり、岩場を三点確保で登ったり、愛別岳とオプタテシケ山を足して2で割ったような難所です。痩せ尾根部分は無風であれば対して問題ありませんが、今回は風の通り道になっていて時折強い風が押し寄せイヤな感じを受けました。花は殆どありませんが、痩せ尾根を渡りきったあたりの雪渓近くでウコンウツギやアオノツガザグラの大群落、エゾノツガザグラ(変種)、チングルマなどが見られました。この区間で水場らしい水場はありません。
<硫黄山〜新噴火口>
硫黄山からは10mおきぐらいに設置されたポールを頼りに進み、痩せ尾根手前の涸沢に入ります。途中、標高1140mあたりの断崖で雪渓が途切れていて巻ける道を探したものの見つからず、4〜5mほどの断崖を一旦下り、雪渓と岩の隙間を利用して雪渓のルート上によじ登るというアクロバティックな展開になりました。その後の沢下りも一枚岩の巨岩に苔が生えて滑りやすい状態で要注意です。沢の幅が狭くなってきて標高950m点まで下った場所に大きな矢印とロープが張ってあるので、左に折れると登山道に合流します。その後も新噴火口までは木の根が這い回る足下の悪い道が続きます。
<新噴火口〜カムイワッカ登山口>
新噴火口からは一気に視界が開けザレ場に変わります。ペンキやピンクテープ、ケルンなどでルート表示がされているのですが、ペンキは消え、ピンクテープは下山方向からは死角になる位置に置かれ、ケルンは小さな物が殆どで、何度も立ち止まってルート確認に追われました。硫黄鉱山跡を過ぎ、標高500mあたりからは樹林帯に入りますが、この樹林帯のルート上にあるアリの巣を求めて熊が頻繁に出てくるそうです。セミがうるさく鈴の音が完全に消されてしまうため、数10mおきぐらいに笛を吹いて下山しました。カムイワッカ湯の滝バス停の手前に道道の監視小屋があるので、そこで入林届の記入と道路特例使用承認申請書を渡して終了です。

<8月13日>
木下小屋。ログハウス調の小屋は立派な作りで屋外にはテーブルと椅子も用意されている。駐車場の確保が困難。
<8月13日>
木下小屋。ログハウス調の小屋は立派な作りで屋外にはテーブルと椅子も用意されている。駐車場の確保が困難。
2Fは立派な一間。クッションもあり寝袋のみでも快適。
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2Fは立派な一間。クッションもあり寝袋のみでも快適。
小屋の裏手にある露天風呂。この他に岩風呂の露天がある。
小屋の裏手にある露天風呂。この他に岩風呂の露天がある。
<8月14日>
神域を示す縄が張ってある。これをくぐっていよいよスタート。
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<8月14日>
神域を示す縄が張ってある。これをくぐっていよいよスタート。
オホーツク眺望と言うわりには木々の間から少し見える程度だが、天気がいい日に木々の隙間から見る海っていうのもいいもんだ。
オホーツク眺望と言うわりには木々の間から少し見える程度だが、天気がいい日に木々の隙間から見る海っていうのもいいもんだ。
弥三吉水。水量豊富。
極楽平から、木々の間に羅臼岳。
極楽平から、木々の間に羅臼岳。
あまり極楽感のない木々に覆われた極楽平。
あまり極楽感のない木々に覆われた極楽平。
銀冷水。ソコソコ水が流れている。
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銀冷水。ソコソコ水が流れている。
銀冷水そばの登山道工事の基地。小さな広場にテントがいっぱい。
銀冷水そばの登山道工事の基地。小さな広場にテントがいっぱい。
木々の隙間から羅臼岳。山頂のガスもなくなった。
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木々の隙間から羅臼岳。山頂のガスもなくなった。
大沢。上部は少し雪渓が残っているが、下は雪もなく快適。
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大沢。上部は少し雪渓が残っているが、下は雪もなく快適。
銀冷水近くの登山道工事現場に向かう土嚢のようなものを積んだヘリ。向こう側に知床五湖がクッキリ。
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銀冷水近くの登山道工事現場に向かう土嚢のようなものを積んだヘリ。向こう側に知床五湖がクッキリ。
大沢雪渓上部はお花畑。まずはイワウメ。
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大沢雪渓上部はお花畑。まずはイワウメ。
イワヒゲも。
エゾコザクラ。
かなり色の薄いコエゾツガザクラ(エゾノツガザクラの変種)。
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かなり色の薄いコエゾツガザクラ(エゾノツガザクラの変種)。
大沢上部から三ツ峰岳。雲の形も美しい。
2013年08月16日 19:39撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/16 19:39
大沢上部から三ツ峰岳。雲の形も美しい。
同じく大沢上部から羅臼岳。素晴らしい天気。
2013年08月16日 19:42撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/16 19:42
同じく大沢上部から羅臼岳。素晴らしい天気。
羅臼平のテント場。
羅臼平の木下弥三吉レリーフ。この登山道を開削した人。
羅臼平の木下弥三吉レリーフ。この登山道を開削した人。
羅臼岳へと向かう途中で三ツ峰岳を振り返る。
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羅臼岳へと向かう途中で三ツ峰岳を振り返る。
羅臼岳への登り途中にある岩清水。岩盤から染み出していてフィルター効果があると思われ、コップが置いてあるため飲む人も多いのですが、生水は避けたほうが...
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羅臼岳への登り途中にある岩清水。岩盤から染み出していてフィルター効果があると思われ、コップが置いてあるため飲む人も多いのですが、生水は避けたほうが...
羅臼岳山頂は狭いスペース。ガスって眺望なし。
2013年08月16日 19:47撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/16 19:47
羅臼岳山頂は狭いスペース。ガスって眺望なし。
チシマクモマグサ。
チシマノキンバイソウ。
三ツ峰岳の登りからはウトロの港が見える。
三ツ峰岳の登りからはウトロの港が見える。
三ツ峰岳付近はトカチフウロも多く見られる。
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三ツ峰岳付近はトカチフウロも多く見られる。
三ツ峰岳の登りから羅臼岳。ここから見ると変った山容。
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三ツ峰岳の登りから羅臼岳。ここから見ると変った山容。
メアカンフスマ。結構いっぱい咲いていた。
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メアカンフスマ。結構いっぱい咲いていた。
三ツ峰岳の山頂付近。3つのピークのちょうど真ん中を道が通っている。3本の内、2本のピークへは踏跡が着いていて登れそう。
三ツ峰岳の山頂付近。3つのピークのちょうど真ん中を道が通っている。3本の内、2本のピークへは踏跡が着いていて登れそう。
三ツ峰キャンプ指定地から三ツ峰岳。
三ツ峰キャンプ指定地から三ツ峰岳。
三ツ峰キャンプ指定地。今日はここで終了。
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三ツ峰キャンプ指定地。今日はここで終了。
フードロッカー。
キャンプ指定地の周囲をツバメが我が物顔で飛んでいる。
キャンプ指定地の周囲をツバメが我が物顔で飛んでいる。
三ツ峰キャンプ指定地周囲を散策していると、別なパーティもやってきた。
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三ツ峰キャンプ指定地周囲を散策していると、別なパーティもやってきた。
三ツ峰キャンプ指定地周辺のチングルマ群落。
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三ツ峰キャンプ指定地周辺のチングルマ群落。
何故かアザミはは蜂たちに大人気。
何故かアザミはは蜂たちに大人気。
明日もいい天気になりそうな予感。
明日もいい天気になりそうな予感。
<8月15日>
サシルイ岳の登り斜面から見た三ツ峰岳は圧巻で、背景の羅臼岳と一体となって偉大な山容に見える。
2013年08月17日 05:18撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 5:18
<8月15日>
サシルイ岳の登り斜面から見た三ツ峰岳は圧巻で、背景の羅臼岳と一体となって偉大な山容に見える。
サシルイ岳山頂。ケルンと標識だけ。この山はダブルピークだが、もう一方のピークへの踏み跡はなし。
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サシルイ岳山頂。ケルンと標識だけ。この山はダブルピークだが、もう一方のピークへの踏み跡はなし。
サシルイ岳に立つと手前に通過点のオッカバケ岳、そして、その向こうに目指すべき硫黄山が見えた。うぉぉ、遠いなぁ! 
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サシルイ岳に立つと手前に通過点のオッカバケ岳、そして、その向こうに目指すべき硫黄山が見えた。うぉぉ、遠いなぁ! 
サシルイ岳からゴツゴツした岩のある沢地形を下る。
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サシルイ岳からゴツゴツした岩のある沢地形を下る。
時に低木のトンネルを通過。
時に低木のトンネルを通過。
サシルイ岳とオッカバケ岳間のコル。湿原のようになっている。
サシルイ岳とオッカバケ岳間のコル。湿原のようになっている。
コル上にある池。
2013年08月17日 05:24撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 5:24
コル上にある池。
オッカバケ岳への登り斜面からサシルイ岳。ダブルピークの美しい山。
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オッカバケ岳への登り斜面からサシルイ岳。ダブルピークの美しい山。
オッカバケ岳へは時にガレ場の道も。
オッカバケ岳へは時にガレ場の道も。
オッカバケ岳の山頂からはニツ池が見え、縦走路の全貌が明らかに。向こう側は硫黄山の大きな火口を取り囲む外輪山でグルっと半周してようやく硫黄山に辿りつける。
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オッカバケ岳の山頂からはニツ池が見え、縦走路の全貌が明らかに。向こう側は硫黄山の大きな火口を取り囲む外輪山でグルっと半周してようやく硫黄山に辿りつける。
エゾカンゾウ。
コバノイチヤクソウ?
ニツ池。チングルマの綿毛がいっぱい。
ニツ池。チングルマの綿毛がいっぱい。
ニツ池からの登山道のハイマツ林は刈られていて非常に歩きやすい。
ニツ池からの登山道のハイマツ林は刈られていて非常に歩きやすい。
第一火口への旧道分岐点。
第一火口への旧道分岐点。
旧道分岐点からニツ池とオッカバケ岳。
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旧道分岐点からニツ池とオッカバケ岳。
外輪に沿って少し進むと小高い丘のような南岳が見えてくる。
外輪に沿って少し進むと小高い丘のような南岳が見えてくる。
火口側にはミニ愛別岳のような山が...
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火口側にはミニ愛別岳のような山が...
南岳山頂からニツ池を望む。
南岳山頂からニツ池を望む。
南岳の山頂は標識も何もない狭い空間で、地図やGPSで確認しないと山頂と気付かずに通り過ぎてしまいそうだ。
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南岳の山頂は標識も何もない狭い空間で、地図やGPSで確認しないと山頂と気付かずに通り過ぎてしまいそうだ。
1475m峰近くから南岳。稜線らしい風景は一旦ここで終了。
1475m峰近くから南岳。稜線らしい風景は一旦ここで終了。
1475m峰下の窪んだ湿地を行く。
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1475m峰下の窪んだ湿地を行く。
窪地を過ぎると今度はハイオトギリの小径。
窪地を過ぎると今度はハイオトギリの小径。
エゾオヤマリンドウ。
チングルマの綿毛がいっぱい。花のシーズンに来たら物凄そう。
チングルマの綿毛がいっぱい。花のシーズンに来たら物凄そう。
知円別岳分岐へと登る。ハイマツは刈られている。
知円別岳分岐へと登る。ハイマツは刈られている。
知円別岳分岐へと登る道。前方に知円別岳。
知円別岳分岐へと登る道。前方に知円別岳。
知円別岳分岐。
知円別岳分岐から左手には硫黄山へと続く縦走路。
知円別岳分岐から左手には硫黄山へと続く縦走路。
知円別岳分岐から右手には東岳まで道が続いている。根室方面には高い山がないので、恐らくここが日本最東端の登山道だろうと思うと感慨深い。
2013年08月17日 05:51撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 5:51
知円別岳分岐から右手には東岳まで道が続いている。根室方面には高い山がないので、恐らくここが日本最東端の登山道だろうと思うと感慨深い。
愛別岳を彷彿とさせる痩せた崩れやすい吊り尾根を行く。
2013年08月17日 06:42撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 6:42
愛別岳を彷彿とさせる痩せた崩れやすい吊り尾根を行く。
岩塔部は巻くのかと思っていたら岩の隙間を縫うように道がついている。
2013年08月17日 06:43撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 6:43
岩塔部は巻くのかと思っていたら岩の隙間を縫うように道がついている。
岩塔抜けたと思ったらまた痩せ尾根。
2013年08月17日 06:44撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 6:44
岩塔抜けたと思ったらまた痩せ尾根。
痩せ尾根の次は雪渓渡り。写真は渡りきったところから痩せ尾根を見ている。
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痩せ尾根の次は雪渓渡り。写真は渡りきったところから痩せ尾根を見ている。
雪渓を渡ってすぐの地点。アオノツガザクラが見事に咲く美しい小径の写真に見えるが、ここは斜度45度の急坂。
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雪渓を渡ってすぐの地点。アオノツガザクラが見事に咲く美しい小径の写真に見えるが、ここは斜度45度の急坂。
急坂を登りきると標高1530mの高台で、硫黄山がドーンと見える。切立った斜面でどこに道がついてるのか全然わからない。
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急坂を登りきると標高1530mの高台で、硫黄山がドーンと見える。切立った斜面でどこに道がついてるのか全然わからない。
それでも歩けばなんとかなるもので、一旦、岩盤の道を下り、少し標高を下げると第一火口分岐。
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それでも歩けばなんとかなるもので、一旦、岩盤の道を下り、少し標高を下げると第一火口分岐。
第一火口分岐から硫黄山。ここから見ても迫力満点。
2013年08月17日 06:50撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 6:50
第一火口分岐から硫黄山。ここから見ても迫力満点。
硫黄山山頂。一等三角点「硫黄山」。やはり一等三角点は大きい。
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硫黄山山頂。一等三角点「硫黄山」。やはり一等三角点は大きい。
硫黄山山頂から海側は海岸線が辛うじて識別できる程度。
硫黄山山頂から海側は海岸線が辛うじて識別できる程度。
しばらく待つとガスが少し晴れてきて、雲を被った羅臼岳が遠くに見えた。
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しばらく待つとガスが少し晴れてきて、雲を被った羅臼岳が遠くに見えた。
登りは写真どころではなかったので、下りで硫黄山の斜面を写真に...こんなところを登ってきたのです。
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登りは写真どころではなかったので、下りで硫黄山の斜面を写真に...こんなところを登ってきたのです。
急斜面を下りきった辺りから、先程、通って来た標高1530mの高台を望む。
急斜面を下りきった辺りから、先程、通って来た標高1530mの高台を望む。
下山方向にはまた痩せ尾根があり、ここを越えるのかと思ったが、手前の涸沢へと道は続いていた。
下山方向にはまた痩せ尾根があり、ここを越えるのかと思ったが、手前の涸沢へと道は続いていた。
下山標識。
2013年08月17日 06:59撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 6:59
下山標識。
涸沢を下るだけの楽チンコースだと喜んで下っていたら...
涸沢を下るだけの楽チンコースだと喜んで下っていたら...
「なんじゃこりゃぁ、道がねぇ!!」。巻き道もなさそうに見えたので強行突破で雪渓によじ登った。
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「なんじゃこりゃぁ、道がねぇ!!」。巻き道もなさそうに見えたので強行突破で雪渓によじ登った。
雪渓で下から登ってきた登山者とスライド。これで登山口までのルートが完全に確保されたと安堵した。
2013年08月17日 07:04撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 7:04
雪渓で下から登ってきた登山者とスライド。これで登山口までのルートが完全に確保されたと安堵した。
一枚岩の滑りやすい沢を延々と下って行く...
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一枚岩の滑りやすい沢を延々と下って行く...
振り返ると美しいのだが、これを下るのは難儀した。
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振り返ると美しいのだが、これを下るのは難儀した。
標高が1000mほどになってくると、沢が細くなり、木々に覆われだす。
標高が1000mほどになってくると、沢が細くなり、木々に覆われだす。
沢から登山道への合流点。ロープが張ってある。
沢から登山道への合流点。ロープが張ってある。
沢からの登山道。道は荒れ放題でしかも急な登り。木々の生い茂る斜面に強引に道を付けただけで、木の枝を避けながら登る。
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沢からの登山道。道は荒れ放題でしかも急な登り。木々の生い茂る斜面に強引に道を付けただけで、木の枝を避けながら登る。
登り切ると少し眺望が開ける。
2013年08月17日 07:11撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 7:11
登り切ると少し眺望が開ける。
硫黄山もくっきりと。この時間に山頂に立ってたらいい景色が見れただろうに...
硫黄山もくっきりと。この時間に山頂に立ってたらいい景色が見れただろうに...
下るに連れて快適な道に...
下るに連れて快適な道に...
新噴火口に出た。
新噴火口付近はハイマツの根の残骸がポツポツ見られる。
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新噴火口付近はハイマツの根の残骸がポツポツ見られる。
ペンキが消えていたり、ピンクテープが変な場所に付けられていて下山方向からは見えにくかったりとあずましくない新噴火口の道。
2013年08月17日 07:17撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 7:17
ペンキが消えていたり、ピンクテープが変な場所に付けられていて下山方向からは見えにくかったりとあずましくない新噴火口の道。
いきなり人の手の入った壁が見えたので何かと思ったら旧硫黄採掘地。
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いきなり人の手の入った壁が見えたので何かと思ったら旧硫黄採掘地。
「うぉぉ、道だぁ!道が見えるぅ」
2013年08月17日 07:19撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 7:19
「うぉぉ、道だぁ!道が見えるぅ」
標高500mあたりからは樹林帯に入ります。
標高500mあたりからは樹林帯に入ります。
登山口の案内図を見て大変だった道程を振り返る。
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登山口の案内図を見て大変だった道程を振り返る。
登山口の全景。
グッタリとした自分の姿を写真におさめる。
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グッタリとした自分の姿を写真におさめる。
カムイワッカ湯の滝バス停。バスって素晴らしい。
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カムイワッカ湯の滝バス停。バスって素晴らしい。
カムイワッカ湯の滝バス停付近の道道監視所。ここで道路使用申請書を渡して下山届けを書く。
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カムイワッカ湯の滝バス停付近の道道監視所。ここで道路使用申請書を渡して下山届けを書く。
丁度、やってきた14:13発のバスに乗り込んだ。
丁度、やってきた14:13発のバスに乗り込んだ。
乗車チケットがなく車内精算もできないので、自動的に知床自然センターに連れて行かれた。
2013年08月17日 07:31撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
8/17 7:31
乗車チケットがなく車内精算もできないので、自動的に知床自然センターに連れて行かれた。
本日の宿。斜里町のグリーン温泉。車を回収する時に利用したウトロハイヤーのおっちゃんに教えてもらった。名前はグリーンだけど、湯はコーヒーブラウン色のモール温泉。羅臼岳の工事関係者も多く利用していた(^^;。
本日の宿。斜里町のグリーン温泉。車を回収する時に利用したウトロハイヤーのおっちゃんに教えてもらった。名前はグリーンだけど、湯はコーヒーブラウン色のモール温泉。羅臼岳の工事関係者も多く利用していた(^^;。
急な連絡で食事の用意がなく、外に食事に出かける。JR知床斜里駅前から斜里岳がきれいに見える。
急な連絡で食事の用意がなく、外に食事に出かける。JR知床斜里駅前から斜里岳がきれいに見える。
斜里の盆踊り会場...そうか今日は8月15日だったなぁ。
2013年08月17日 07:35撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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8/17 7:35
斜里の盆踊り会場...そうか今日は8月15日だったなぁ。
撮影機器:

感想

今回の山行は、まるで物語のように序盤は楽しいことがあり、中盤にきな臭いことが起って、後半に「なんじゃこりゃぁ」っていう展開になりました。かすり傷程度ですんだ上に生きて帰れて本当に良かったです。

木下小屋は駐車場の確保が難しい以外はとても良い小屋でした。終夜ランプが着いてて眩しい上に、遅れて小屋に入って来る人のヘッドランプの直撃を受けたりして、すっかり眠れなくなってしまい、ようやくウトウトしだした頃に何やら地震のような揺れを伴うものすごいいびきに悩まされて結局車中泊になってしまいました。

羅臼岳への登りでは好天や良い出会いに恵まれて、とても楽しい思いをしたのですが、深夜、テント場で雨に降られたり、雨に濡れた薮漕ぎが南岳までずっと続いたり、硫黄岳付近は強風の痩せ尾根だし、硫黄岳からの下りで道がなくなるは、巻いた沢で滑落して落ちかけるは、焦燥感に襲われっぱなしの山行でした。景色はとても良かったのですが、それを十分に楽しめるほどの精神力がなかったです。そんなわけで、「もう一度行くか?」と聞かれたら「絶対行かない」と即答でしょう。羅臼岳や三ツ峰岳までの日帰りや羅臼平で一泊するピストンなら、また是非行ってみたいですが...

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コメント

お疲れさまでした!
お天気が不安定だったと思いますが、いくらか展望もあったようで良かったです。
コースタイム本当に駈け足のようですね。
この時期の縦走大変参考になりました。
ありがとうございました!!
2013/8/19 6:44
お疲れ様です
硫黄山以降が壮絶ですね。
今年硫黄山へ行く為に同じルートをやろうと思っていたのですが、
羅臼平一泊ピストンのが楽しめそうなのですね。
参考にさせていただきます。
2013/8/19 12:01
sato_miuさん、こんばんは。
結果的に羅臼岳と硫黄山のメインの2つのピーク以外は眺望も良くて、
難しい天気の中、当りクジを引いたような感じで十分に楽しめました(^^)。
初めて通るルートは先の状況がわからないので精神的に落ち着かなくて、
どうしても可能な限りのハイペースになってしまいました。
とりあえず写真だけはいっぱい撮ってきましたが、
この記録が参考になるかどうか...(^^;
2013/8/19 21:26
pakuminさん、こんばんは。
硫黄山以降は普通に涸沢を下りるだけと思っていたので、大変な思いをしました。
ただ、硫黄山下山路の断崖と雪渓で分断されていた難所部分は、
今になって冷静に考えると、絶対どこかに巻いていく道があると思うんです。
現に羅臼平で私と逆ルートを歩いて来たパーティに話を聞いた時も、
雪渓が途切れて難儀したなんて話しはしていませんでしたし、
帰ってから確認したら、ガイドブックにも滝を巻いて行くと書いてありました。
単に私が動揺して道を見落としただけかもです。
ただ全体的な印象として、下山方向はルートが非常にわかりにくいのに、
登り方向を振り向くと不思議なことに結構ルートは明瞭なんですよね。
もし同じルートを歩かれるなら私と逆周りのほうがいいのかもしれません。
2013/8/19 21:26
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ハイキング 道東・知床 [日帰り]
羅臼岳 (木下小屋〜羅臼岳ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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