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Yamareco

記録ID: 3348961
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

【中ア】赤林山(2178m)麦草岳(2733m)

2021年07月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:33
距離
14.4km
登り
1,909m
下り
1,896m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:51
休憩
0:42
合計
11:33
距離 14.4km 登り 1,909m 下り 1,909m
6:44
400
13:24
13:56
29
18:11
18:16
1
18:17
ゴール地点
麦草岳は平成22年に正沢川の支流、幸ノ川を遡行して登って以来です。美しい滝にとろけそうになりながら、私たちはキャメロットやアッセンダを駆使して連瀑帯に挑みました。天から注ぐような沢水は、どこまでも透き通っていました。

実はこの時、麦草岳の三角点峰に立ったのですが、実は隣に、明らかにもっと高い標高点がありました。でも、そこには登らずじまい。以来、それが心のしこりとなっていました。

今回は、そのノドに刺さった骨を抜くのが目的です。加えて、ずっと気になっていた福島Aコース沿いの赤林山をセットでターゲットとしました。
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
キビオ峠の展望台に立つと
キビオ峠の展望台に立つと
御嶽山と
乗鞍岳と
そして、この方もっ!
そして、この方もっ!
後ろ髪引かれながら
山道に入ると
キバナノヤマオダマキ
存在自体が
幽玄そのものだと感じる
後ろ髪引かれながら
山道に入ると
キバナノヤマオダマキ
存在自体が
幽玄そのものだと感じる
ヤマブキショウマも
興を添える
ヤマブキショウマも
興を添える
透き通るような森へと
吸い込まれる
透き通るような森へと
吸い込まれる
ターゲットの麦草岳を
捕捉せり
ターゲットの麦草岳を
捕捉せり
いやー
しっかし
まだまだ
遠いぞ
遠すぎる
いやー
しっかし
まだまだ
遠いぞ
遠すぎる
これはまだ
序の口
これはまだ
序の口
ハクサンシャクナゲに
癒やされるが
それも
つかのま
ハクサンシャクナゲに
癒やされるが
それも
つかのま
ちょっとシャレにならんな〜
ちょっとシャレにならんな〜
勢い余って
ハイマツの海に迷い込み
這々の体(ほうほうのてい)で逃げ帰る
あちら側は立入禁止エリアだ
危ない危ない
勢い余って
ハイマツの海に迷い込み
這々の体(ほうほうのてい)で逃げ帰る
あちら側は立入禁止エリアだ
危ない危ない
ハイマツ帯と樹林帯の際をねらうが
これはこれでヤブまみれ
ハイマツ帯と樹林帯の際をねらうが
これはこれでヤブまみれ
世をはかなむ私に
ウラジロナナカマドが
微笑みかける
世をはかなむ私に
ウラジロナナカマドが
微笑みかける
だが
それで免罪符なわけがない
岩をくぐり
だが
それで免罪符なわけがない
岩をくぐり
岩を這い登ったが
岩を這い登ったが
そこに待ち受けていたのは
さらにキョーレツなハイマツの壁
絶望的な気分に支配されるが
一縷(いちる)の希望を抱いて
岩塊を回り込むと
そこに待ち受けていたのは
さらにキョーレツなハイマツの壁
絶望的な気分に支配されるが
一縷(いちる)の希望を抱いて
岩塊を回り込むと
やったー
上松B!
なんとまぁ
御嶽山に再会
なんとまぁ
御嶽山に再会
登って来た尾根
何の変哲もなく見えるくせ
ヤバすぎた
御嶽・乗鞍の裾野・木曽見台・赤林山
登って来た尾根
何の変哲もなく見えるくせ
ヤバすぎた
御嶽・乗鞍の裾野・木曽見台・赤林山
駒石めざして
レッツ・ゴー!
駒石めざして
レッツ・ゴー!
あれ?
道標!?
まさか道、間違ってた?
そのせいで
三途の川を渡りかけてたなんて
笑えんぞ・・・
気を取り直して
前進すると
あれ?
道標!?
まさか道、間違ってた?
そのせいで
三途の川を渡りかけてたなんて
笑えんぞ・・・
気を取り直して
前進すると
たくましいダケカンバ見て
奮い立つ
なんて単純なわたし
たくましいダケカンバ見て
奮い立つ
なんて単純なわたし
花の写真を全部をお見せできないのは
残念だけど
これがイワヒゲ
花の写真を全部をお見せできないのは
残念だけど
これがイワヒゲ
これがアオノツガザクラ
他にもイワツメクサ・ツマトリソウ・コイワカガミ・ツガザクラなどなど
これがアオノツガザクラ
他にもイワツメクサ・ツマトリソウ・コイワカガミ・ツガザクラなどなど
駒石三角点峰と
麦草最高点峰との
ツーショット
駒石三角点峰と
麦草最高点峰との
ツーショット
茶臼の左には
大棚入山・経ヶ峰・美ヶ原・八ヶ岳・北信の山々・北ア
茶臼の左には
大棚入山・経ヶ峰・美ヶ原・八ヶ岳・北信の山々・北ア
も少しだ
ヤッター
シャクナゲに守られた
三角点にタッチ
ヤッター
シャクナゲに守られた
三角点にタッチ
木曽前・木曽駒・宝剣・三ノ沢
木曽前・木曽駒・宝剣・三ノ沢
宝剣・木曽駒・茶臼
宝剣・木曽駒・茶臼
三ノ沢と独標尾根
三ノ沢と独標尾根
牙岩・木曽前・宝剣・木曽駒
牙岩・木曽前・宝剣・木曽駒
うっとり
雲の落とす影が
刻々と変わる
雲の落とす影が
刻々と変わる
いよっ
誰かと同じで
アップに耐えるいい男
(「誰か」って誰?)
いよっ
誰かと同じで
アップに耐えるいい男
(「誰か」って誰?)
避難小屋に立ち寄って
避難小屋に立ち寄って
崩壊地を越えていく
崩壊地を越えていく
オガラバナだ
2020mの鞍部から
いよいよ
赤林山を狙い打ち
2020mの鞍部から
いよいよ
赤林山を狙い打ち
虫が多くてムシできない(意味不明)
虫が多くてムシできない(意味不明)
なにはともあれ
めでたい
めでたい
なにはともあれ
めでたい
めでたい
山頂だよ
バンザイだ
山頂だよ
バンザイだ
下山にかかります
下山にかかります
狙いを定めて
降下大作戦
狙いを定めて
降下大作戦
クロアワタケ
ヤマドリタケモドキ
ヤマドリタケモドキ
戻ってきましたよ
キビオ峠
展望台に立って
一日の労をねぎらう
戻ってきましたよ
キビオ峠
展望台に立って
一日の労をねぎらう
地図さん
ありがとう
地図さん
ありがとう

感想

<キビオ登山口〜六合目>
展望台のあるキビオ峠は、御嶽と乗鞍(+穂高)のビューポイント。麓のキャンプ場で遊んだ昔、実はこの展望地を知らなくて、釣り堀とヤギの散歩だけで満足して帰ってしまったんです。

夏草を分けて登山道へ。ウツボグサ、キバナノオダマキ、ヤマブキショウマが見ごろです。

木曽見台で、再び御嶽を拝みます。発砲スチロールで出来た案内看板が劣化して、大変なことになっています。素材選びの失敗だと思います。

ダケカンバの巨木、ヤマドリタケモドキ、ヤマドリタケ、クロアワタケ、カニコウモリ、マイヅルソウ、オサバグサの花、ヒヨドリバナのツボミ。

コメツガの葉の一年生は初々しい萌木色。繊細な新芽は袋に入っていて可愛いらしい。

ミソサザエ、メボソムシクイ、エゾハルゼミたち。まあ、そんな癒しの森歩きを、たっぷり味わいます。

<六合目〜麦草岳>
ここからノーマル・ルートを離れ、麦草直登ルートへ。廃道とは言え、探せば踏み跡もあって順調。でも、段々怪しくなってきました。

やがてハイマツ帯へと追いやられました。容赦ない花粉と松脂(まつやに)攻撃。しかも、ハイマツ名物、空中戦。短距離なら、忍の一字で済みますが、見渡す限りハイマツの海。これは経験上、レッドゾーンです。

必死でジャングルジムからの脱出を図ります。広葉樹の灌木帯とハイマツの際を突破しますが、次から次に課題をつきつけられます。

岩の下をくぐり、岩陵の凹地を詰め上がる。高みをめざすと背後には御嶽・乗鞍・穂高の勇姿。ナナカマドの花やハクサンシャクナゲになごみますが、心から楽しめません。

よじ登っては、這い上がり、露出感のある岩を越えていく。そろそろゴールかと期待しますが、目の前の岩の上には、さらに強烈なハイマツが待ち受けている。絶望感に浸りながらも、カケに出ます。

岩塊の基部に沿って、尾根の東側にじわじわ移動しました。すると、予想的中!上松Bコースが眼下に這い上がって来ているじゃないですか!

安堵の面持ちで、登山道に降り立ちました。麦草三角点峰の駒石と、最高点、三ノ沢の絶景。ややあって、福島六合目への分岐道標。あれれ。どうやら、本来のダイレクト・ルートをハズしたらしい。ぐやじ〜

難路を切り抜けたから言えるんだけど、登って来た尾根があまりに美しい。イワヒゲ、イワツメクサ、ツマトリソウ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、コイワカガミ、カラマツソウ・・・高山植物たちが祝福してくれる。

<麦草岳〜赤林山〜キビオ登山口>
駒石の立つ三角点峰に到着。ここまで来ると、三ノ沢や独標尾根・宝剣・木曽駒・木曽前・牙岩・茶臼・八ヶ岳・美ヶ原・経ヶ岳・大棚入山・北信の山・北ア・乗鞍・御嶽・・・大パノラマ。

麦草岳最高点に移動して大休止。悲願達成!振り返ると、コガラ登山口から登ってみえたソロの登山者さんの姿。

さあ、下山です。避難小屋経由で崩壊地を越えて歩くと、三人パーティに出会いました。あいさつして、すれ違います。私は念願の赤林山へ。静かな林間の超2000m峰でした。 

ミッション終了。さあ、帰るとしよう。

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