【中ア】赤林山(2178m)麦草岳(2733m)
- GPS
- 11:33
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,909m
- 下り
- 1,896m
コースタイム
- 山行
- 10:51
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 11:33
実はこの時、麦草岳の三角点峰に立ったのですが、実は隣に、明らかにもっと高い標高点がありました。でも、そこには登らずじまい。以来、それが心のしこりとなっていました。
今回は、そのノドに刺さった骨を抜くのが目的です。加えて、ずっと気になっていた福島Aコース沿いの赤林山をセットでターゲットとしました。
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
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写真
感想
<キビオ登山口〜六合目>
展望台のあるキビオ峠は、御嶽と乗鞍(+穂高)のビューポイント。麓のキャンプ場で遊んだ昔、実はこの展望地を知らなくて、釣り堀とヤギの散歩だけで満足して帰ってしまったんです。
夏草を分けて登山道へ。ウツボグサ、キバナノオダマキ、ヤマブキショウマが見ごろです。
木曽見台で、再び御嶽を拝みます。発砲スチロールで出来た案内看板が劣化して、大変なことになっています。素材選びの失敗だと思います。
ダケカンバの巨木、ヤマドリタケモドキ、ヤマドリタケ、クロアワタケ、カニコウモリ、マイヅルソウ、オサバグサの花、ヒヨドリバナのツボミ。
コメツガの葉の一年生は初々しい萌木色。繊細な新芽は袋に入っていて可愛いらしい。
ミソサザエ、メボソムシクイ、エゾハルゼミたち。まあ、そんな癒しの森歩きを、たっぷり味わいます。
<六合目〜麦草岳>
ここからノーマル・ルートを離れ、麦草直登ルートへ。廃道とは言え、探せば踏み跡もあって順調。でも、段々怪しくなってきました。
やがてハイマツ帯へと追いやられました。容赦ない花粉と松脂(まつやに)攻撃。しかも、ハイマツ名物、空中戦。短距離なら、忍の一字で済みますが、見渡す限りハイマツの海。これは経験上、レッドゾーンです。
必死でジャングルジムからの脱出を図ります。広葉樹の灌木帯とハイマツの際を突破しますが、次から次に課題をつきつけられます。
岩の下をくぐり、岩陵の凹地を詰め上がる。高みをめざすと背後には御嶽・乗鞍・穂高の勇姿。ナナカマドの花やハクサンシャクナゲになごみますが、心から楽しめません。
よじ登っては、這い上がり、露出感のある岩を越えていく。そろそろゴールかと期待しますが、目の前の岩の上には、さらに強烈なハイマツが待ち受けている。絶望感に浸りながらも、カケに出ます。
岩塊の基部に沿って、尾根の東側にじわじわ移動しました。すると、予想的中!上松Bコースが眼下に這い上がって来ているじゃないですか!
安堵の面持ちで、登山道に降り立ちました。麦草三角点峰の駒石と、最高点、三ノ沢の絶景。ややあって、福島六合目への分岐道標。あれれ。どうやら、本来のダイレクト・ルートをハズしたらしい。ぐやじ〜
難路を切り抜けたから言えるんだけど、登って来た尾根があまりに美しい。イワヒゲ、イワツメクサ、ツマトリソウ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、コイワカガミ、カラマツソウ・・・高山植物たちが祝福してくれる。
<麦草岳〜赤林山〜キビオ登山口>
駒石の立つ三角点峰に到着。ここまで来ると、三ノ沢や独標尾根・宝剣・木曽駒・木曽前・牙岩・茶臼・八ヶ岳・美ヶ原・経ヶ岳・大棚入山・北信の山・北ア・乗鞍・御嶽・・・大パノラマ。
麦草岳最高点に移動して大休止。悲願達成!振り返ると、コガラ登山口から登ってみえたソロの登山者さんの姿。
さあ、下山です。避難小屋経由で崩壊地を越えて歩くと、三人パーティに出会いました。あいさつして、すれ違います。私は念願の赤林山へ。静かな林間の超2000m峰でした。
ミッション終了。さあ、帰るとしよう。
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