折立から雲の平を経て新穂高へ(台風にて日程短縮)
- GPS
- 21:20
- 距離
- 42.1km
- 登り
- 2,618m
- 下り
- 2,863m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 4:27
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:01
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:30
天候 | 7/25:晴れ 7/26:晴れ 7/27:曇り、時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:新穂高から平湯経由松本へ、松本よりJRにて新宿。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はなし。気になる場所以下。 ・薬師沢小屋から雲の平への登りは激坂。更に大石が濡れてコケだらけでめちゃ滑る。登り推奨。 ・雲の平の木道は結構傷んでいるところが多く、濡れるとめちゃ滑る。最近も多く事故がるとのこと。 ・双六の巻道の雪渓は崩落。下流側を巻きました。 ・黒部源流の渡渉は増水時危険。 |
その他周辺情報 | 【下山後の温泉】 ・ホテル穂高脇にある中崎山荘奥飛騨の湯は、白濁した湯と湯の花がある本格的硫黄温泉。個人的には好きな温泉。 ・コロナの影響で日帰り入浴をやめているところがある。 【移動】 ・新穂高から平湯まではバスは沢山出ているが、松本までとなると本数が限られる。 ・乗り継ぎパターンが悪く平湯で2.5時間待ち。(よく調べましょう) ・バスターミナルで昼食と思っていたが、15:30で閉館。 ・結局松本で出たのは19:30前後で20時過ぎの終電で帰ることになる。 |
写真
感想
【計画】
恒例の2週間山行をどうするか、散々悩んだ結果、前から温めていた雲の平に行くことにした。仕事の方も調整がいたので長期縦走が可能なのと、折角だから色々と回りたく、薬師岳、雲の平、高天原温泉、鷲羽岳、水晶岳を回る計画したが、体力的にきつそうなので、高天原温泉をメイン行程を組んだ。高天原は雲の平奥地なので、行く間に雲の平を満喫することになるので十分である。
結局、折立→薬師峠、→雲の平、→高天原(ピストン)、→ワサビ小屋、→新穂高、とすることで無理なく雲の平を満喫することができる計画とした。
【0日目】
台風が来ていることから入山を1日早め、日曜日とし、YCATからキラキラ号の富山に入る。キラキラ号は非常にリーズナブルで3列シート、トイレ付で非常に快適。予定通り、富山から地鉄バスにて折立に入る。
【1日目】
折立のキャンプ場は、例の熊による襲撃事件にて電気柵が張られていた。これで安全であるが、ちょっと過剰である気がした。
準備を整えて出発する。折立からは何度か登っているので気が楽だ。少しガスっているが、日差しが強くないのでよしとする。森林限界を超えてからは高山植物が多くなり、いい感じである。さらにガレ場の登山道はよく整備されて石段となっており非常に歩きや易かった。稜線付近なるとお花畑になっており、これもいい感じだった。
台風が来ているので早く下山をしなければならないので計画に変更を考えていた。結局、高天原はあきらめて、2日目に三俣まで、3日目の下山とした。
予定通り、薬師峠に到着し、テントを張った。薬師は雲がかかっているので行くのをやめた。夕方うろうろとしていと雲が取れて綺麗だった。
【2日目】
今日は三俣までの予定で9時間行程なので早出するために3時起きの5時に出発した。太郎小屋先の分岐を薬師沢方面に向かう。以前、ミスコースして結構下まで降りたことがあったので道は知っている。
降り切って沢沿いの道を行く。完全に樹林帯で北アルプスっぽくない湿地帯を歩く。しばらくするといきなり薬沢小屋で出た。
小休止後、吊り橋を渡り、分岐を雲の平に取り、激坂を登る。大石が多く、コケがめちゃ滑る。ここは登り推奨と思う。
次第の斜度が緩やかになり、登り切ると木道が現れ、最初がアラスカ庭園だ。右手には黒部五郎のカールが左手には水晶、赤牛の稜線が見える。すばらしい景観である。携帯の電源を入れると電波がバリバリに入るので三俣山荘に小屋泊りの予約を入れる。明日は雨予報で雨中のテント撤収は切ないので。
更に歩を進めていくと小屋が見えてくる。お花畑と小屋、水晶岳の組み合わせは絵になる。小屋を過ぎ、キャンプ場を過ぎると雲の平も終わりとなる。祖父岳分岐を過ぎると鷲羽岳、槍が見えてくる。雪渓を越え、ワリモの噴石地帯を過ぎると、黒部川の急降下する。源流を渡渉する。ロープが1本架けられているだけなので、降雨時の渡渉は相当危険と思われる。石碑から登り返し、三俣山荘に到着する。受付をして部屋に入る。2人スペースを1人で使う贅沢な環境である。
濡れたテントを乾かし、槍を見ながらビールを飲む。本当に明日は雨が降るのかと思うくらいの天候でである。60過ぎと思われるおばちゃんが一人でビールを飲んで切るので話かけた。今回は百名山の鷲羽と水晶をやっつけたとのこと。これで99座完了で残りは飯豊のみで8月には完了させる。百名山をやっているとそれが義務となって縛られるが、終われば好きな山の登るとことに切り替えるそうだ。ようやく解放されると話されたいた。本来、山というのは好きな山の登ることが通常の姿であるが、百名山ハントに取りつかれた場合、そういうことになるのだろうと思った。
17時になると食事の案内があり、食堂に向かった。メシューはシビエシュチューで鹿肉のシチューで非常に旨かった。テン泊者にも提供するそうで、長期縦走の場合、小屋で食事が取れると荷物の軽量化とフリーズドライばっかりだと飽きるので良いと思った。
隣に座った単独女子が話しかけてきた。同じ横浜の緑区から来たとのことで話が弾んだ。食事後も外で長く談笑した。三俣から高天原までピストンし、例の外湯に入ったそうだ。今回もの的は高天原だったので羨ましかった。その後、山の話、コロナの話など長く話した。
部屋に戻り、明日の準備するが、久しぶりの小屋泊りなのでいまいち勝手がわからず、準備が中途半端となった。テント泊の方が慣れているので作業がルーチン化しており、てきぱきとできる。
照明も切れたことから寝た。部屋は6人程度で定員の1/3程度であるが、かなりの轟音(いびき)がうるさかった。やっぱりテン泊の方がいいと思った。
【3日目】
朝起きると予想外に風も無く、晴れていた。これならテン泊でよかったと後悔した。外に出ると槍がよく見えた。槍が眺めながらこれなら行程を考える。まだ食料はたらふくあるのでこのまま行程を進められる。このまま三俣にテントを張って鷲場、水晶をピストンしてもいいし、雲の平に戻って高天原に行っても良い。但し、小屋の天気予報では台風の影響がいまいちわからないので降りることにした。降りると決めたのならば、新穂高までかなりの距離があるので、早く出発しなければならない。
準備を整えて6時に出発する。三俣蓮華は巻き、更に双六の巻道を歩く。途中雪渓のスノーブリッジが崩落し、通行が困難になっていたが、下流側を巻き、突破した。
双六小屋につくと、全く人気がないこと、雨戸が閉められて営業していないように見えた。テン場も全く人がいなかった。行動食を摂り、出発する。
このころから雨具を着るほどではないが、雨が降ってきて、さらに風が強くなり、多少台風の影響があるのかな、と思った。
弓折の雪渓を越え、乗越を左に折れ、稜線を外れる。これで今回の山旅を終えることが確定した。鏡平小屋に向かう途中、NHKの日本百名山(多分)の撮影が行われており、山の編集長(荻原さん)がいた。いつも見てますと話しかけると気さくに返答を頂いた。8/20位に放送があるそうだ。
鏡平で行動食を摂り、一応鏡池で槍の写真を撮る。当然穂先は雲に隠れ、風で湖面(池面)は波打っており、まともな写真ではない。ここには何回か来ているが、逆さ槍が見えたことは1回しかない。初めて来た時には見えたので奇跡的と思われる。
更にガンガン下り、秩父沢で小休憩し、更に下る。このころから雨も強くなってきた(それでもぽつぽつ程度)ので、ザックカバーと上着を着た。少し歩くと暑いこと、樹林帯では雨の影響がないので上着が脱いだ。
だいぶ疲れてきたのでワサビ小屋でも小休止する。水とコーヒー用のお湯を捨て、これで1.5kgは軽くなった。休憩中UL仕様の若者に話しかけた。ザックは35L程度に見えたが40Lだそうだ。ツエルトでなくシングルウオールテントでそんなに激しい軽量化で無く、このくらいなら良いと思った。彼は折立から黒五泊で1泊2日で来たとのこと。私の場合、3泊で同じ行程を歩いたが1泊と来れるとは感心した。
更に歩き、新穂高に着いた。風呂に入りたいのでホテル穂高に行くと現在日帰り入浴はやっていないとのこと。もう少し調べると中崎山荘奥飛騨の湯があったのでそこに行った。ここは白濁したお湯と湯の花が沈殿しているお湯の硫黄温泉である。個人的には好きな温泉で非常に当たりである。
お湯から出たところで食事と思ったが14:30で終了(早すぎ)。仕方がないので14:55のバスで平湯に向かう。平湯で食事と思ったが、15:30で終了(早すぎ)。またもや仕方ないので、ビールは売っていたのでロング缶と余った行動食でちびちびとやった。松本行きのバスは17:55でたらふく時間があるのでゆっくりの飲んでいたが、結局ロング缶3本飲んでしまった。
ようやくバスが来て松本に着いたのは19:30、20:10の最終のあずさで新宿へ、自宅は24時を過ぎた。
【振り返り】
・装備:いつもの標準装備に食料10食、行動食やらなんやらで17.5kg、これに水1Lを積むので18.5kg。相変わらず重い。15kgくらいには落としたいが、あれもこれも積むので無理。
・体力:最近めっきり歩けなくなっており、8時間を超える工程は組まないことにしていたが、今回は台風が来ているので仕方なく9時間工程を組んだ。体力が落ちていることを実感しているのでゆっくりと歩くことを意識していたので意外に歩けた。最近ちょくちょく山を歩いていること、ランジやプランクなどのトレーニングもしているので歩けたのではないか、と推測。まだテント泊はいけそうだ。
・その他:そういえば今回の山行ではピークといったピークは踏んでいない。しぶい山行となった。
あまり花には興味がなかったのですが、最近「いいな」と思うようになりました。
少しずつ覚えていこうと思います。
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