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Yamareco

記録ID: 3390287
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳

2021年07月25日(日) ~ 2021年07月26日(月)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:31
距離
15.8km
登り
1,781m
下り
1,775m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:32
休憩
2:56
合計
8:28
距離 8.5km 登り 1,581m 下り 236m
6:27
13
6:40
6:43
33
7:16
40
7:56
7:57
28
8:25
8:31
30
9:01
9:08
33
9:41
10:18
19
10:37
10:42
40
11:22
11:23
15
11:38
12:36
8
12:44
13:20
21
13:41
6
13:47
14:03
15
14:18
14:23
14
14:37
11
14:48
14:49
6
14:55
2日目
山行
3:30
休憩
1:20
合計
4:50
距離 7.4km 登り 200m 下り 1,544m
6:58
9
7:07
14
7:21
7
7:28
7:41
6
7:47
7:48
10
7:58
7
8:05
8:26
6
8:32
22
8:54
12
9:06
21
9:27
9:28
23
9:51
22
10:13
10:45
15
11:00
11:03
24
11:27
11:36
12
11:48
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
アルピコ交通白馬線
温泉公園北口5:20発南安タクシーバス有明荘6:02着1,300円
穂高駅からは1,800円
コース状況/
危険箇所等
足を踏み外して滑落すると即遭難になる箇所あり。
すれ違いができない箇所多く、相手が待ってくれていると知るや、慌ててバランスを崩してしまうケースあり。
その他周辺情報 有明温泉700円。燕山荘にて100円割引券あり。
合戦小屋名物
ウサギギク
コバイケイソウ
ミヤマリンドウ?
1
ミヤマリンドウ?
チングルマ?
ミヤマカラマツ?モミジカラマツ?
1
ミヤマカラマツ?モミジカラマツ?
ゴゼンタチバナ
シオガマ?
タカネナナカマド
タカネナナカマド
オオヒョウタンボク
1
オオヒョウタンボク
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
ミヤマクワガタ
ムカゴトラノオ
ハクサンフウロ
コマクサ
オニユリ
コマクサ
タカネツメクサ
Brocken spectre

装備

MYアイテム
Kaz
重量:-kg
個人装備
マスク 長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ(軍手) 防寒着 ザック 帽子 昼ご飯 行動食 計画書 保険証 携帯 サングラス トレッキングポール カメラ 携帯バッテリー サブバッグ 水1.5L 着替え(温泉後) 登山靴を入れる袋 下山後に履き替える靴 ヘッドランプ 保温性カップ
共同装備
クッカー・ストーブセット 非常食 コンパス 計画書 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 水(味噌汁・コーヒー・予備)

感想

 初の日本アルプス。比較的難易度が低いという燕岳に行ってきました。

 計画の段階で、アルピコ交通がいいんだろうか、毎日あるぺん号のツアーがいいだろうかと思案。実際に予約を取ってみて、アルピコ交通で往復の長距離交通を手配、山小屋は燕山荘のホームページから直接予約にしました。
 当初、燕山荘の予約ページで満室の日でも毎日あるぺん号だと山小屋泊と中房温泉までのバス込みのツアーに空きがあり、ツアーで押さえている部屋があるのかと想像して予約を入れてみました。即連絡が入り、その日は燕山荘満室だから予約は取り消したとのこと。色々聞いてみると、想像していたような、ツアーで押さえている部屋があるわけではないとのこと。だったら、恰も空いているような予約ページは紛らわしいなと思いました。燕山荘のホームページで山小屋を自分で予約し、往復の長距離交通を毎日あるぺん号で予約することを勧めてきました。だとすると、1週間前からキャンセル料が掛かるのは、悪天候で順延することを考えるとリスクが高いと判断しました。毎日あるぺん号のメリットは、都内と登山口の中房温泉の往復を一度の予約で手配できることです。
 アルピコ交通だと、穂高から登山口の中房温泉まで南安タクシーの乗合バスに乗り換えないといけません。乗合バスは予約を受け付けるか確認していません。多分予約はできないのではないかと思います。温泉公園北口で乗り換えると、穂高駅で乗り換えるのと比べて乗合バス料金が500円安いことから、温泉公園北口に停まる便をアルピコ交通で予約。3日以内に決済しないと予約は取り消しです。高速バス便の空きに余裕があることから、3日ごとに予約を取り直していき、最終的に悪天候の可能性が低く、決行を判断した乗車日の前日に決済。
 参加メンバーの都合により来れなくなった場合には、予約を一旦キャンセルして予約し直す必要があります。その際には、払い戻し手数料として1便1人100円が掛かります。3人の場合、合計600円掛けて払い戻しを受け、再度調整後の人数で予約する必要があります。メンバーの住む場所が離れている場合、その600円の負担をどうするか、予めメンバーが承知しているかなど考えておかないといけないなと思いました。直前に来れなくなった場合のリスクを考えると、アルピコ交通で各自が予約するのが最も合理的なのではないかと思います。
 他にも同じ便をアルピコ交通以外のサイトから予約できるようです。中には、アルピコ交通より安いサイトがあるかもしれません。しかし、今回は他のサイトで予約は試していません。アルピコ交通だと座席の指定ができることがメリットではないかと考えています。

 燕山荘は、COVID-19の対策で、インナーシーツ必携です。シュラフカバーやシュラフでも可です。ない人は受付時に売店で買うことになります。現地に行った時、横で聞いていると、2,300円みたいでした。

 温泉公園北口に停まる便の出発場所は、バスタ新宿でなく、新宿西口26番のりば。これがちょっとわかりにくい。案内地図によると、明治安田生命新宿ビルの前になってます。けれどもそのビル現在建て替え目的か取り壊して工事中でした。8番出口を出てくるっと回って階段と反対方向に歩くと26番のりばがありました。ヨドバシカメラから北に歩いて割とすぐです。トイレは、バスのりばにいた案内の人によると、小田急の方まで行かないとないのだとか。
 さて、出発。夜中にトイレに行きたくなっても、周りの人を起こさないで行けるよう、最後列にしたのですが、これが失敗。振動でトイレのドアがガチャガチャ煩い。乗車人数は全体の1/3程度でしたから、メンバーの一人は空いてる比較的前の方に移動しました。少し前に座るだけでガチャガチャ煩いのが気にならなくなるようです。
 中央道の道の悪さもあるのか、結構揺れも激しく、熟睡という訳には行きませんでした。寝不足での登山に自信がない方は、前泊も考えた方が良いかもしれません。我々は特に登山に支障は出ませんでした。
 双葉サービスエリアと梓川サービスエリアで小休止。大概の人が外に出てサービスエリアのトイレに行きます。
 安曇野穂高で停車、次は下車予定の温泉公園北口です。降りると人気がなく、灯りも乏しいところでした。まだ真っ暗で寂しいところに放り出された感じ。下車場所がそのまま乗合バスののりばになっています。ただし、ここで1時間弱待つことになりました。高速バスが多少遅れても間に合うようなダイヤになっているのかと。トイレはバス停に向かって右手に少し歩いたところにあります。綺麗なトイレでした。待ち時間の間に食べられる者は朝飯のおにぎり。ぼくはおむすび権米衛の玄米おにぎりを2個。自販機で昼食時に使う水を調達。
 我々以外には、自家用車で来て温泉公園の駐車場に停め、そこから乗合バスで登山口に向かう登山客が1組。乗合バスが来た時点でほぼ満員で、補助席を出して着席。バスは他の駐車場に向かいます。そこでもう1台と合流。どちらかが臨時便みたいでした。2台でも乗せきれなかったらしく、さらにもう1台空のバスがやってきてこの日は都合3台出たみたいでした。乗合バスの予約ができるか事前確認はしませんでしたが、乗れない場合は臨時便を適宜出してくれるのではないかと思います。
 終点が登山口のある中房温泉で、一つ手前が有明荘。我々は、下山後に使う温泉後の着替えや帰りに履き替える靴を預かってもらうために有明荘で下車。降りたのは我々だけでした。下山後に使う荷物を預けて舗装路700mを歩いて上るか、その荷物を持って1,300m登るかの選択です。有明荘は、泊まり客でなくても預かってくれるし、預けるのにお金は取りませんでした。受付は6:00からとホームページに書いてありました。

 中房温泉まで歩いて、やっとここからが登山本番。
 いきなりの急登で、昨夜の雨のせいか湿気も多く、すぐに汗だく。でも標高1,400mくらいあるのに全然涼しくない。ほぼベンチごとに小休止して、合戦小屋で大休止。名物のスイカ500円。甘くておいしい。お勧めです。
 登山口から合戦小屋まで約3時間、そこから燕山荘までは約1時間半弱でした。合戦小屋と燕山荘の間で何だか眠気を感じ、眠いとメンバーにこぼすと、それは高山病の初期症状かもしれないから深呼吸した方が良いとアドバイスあり。口を窄めてシェルパ呼吸を繰り返すと、眠気が治りました。昨夜の高速バスであまりよく眠れなかったせいだと思っていると、眠気を催したまま歩いてしまうか、どこかで立ち止まって休むかしたかもしれません。
 燕山荘に到着後、宿泊カードの記入は不要です。あらかじめ用意していたCOVID-19チェックシートを受付に出すと、印刷済みの宿泊カードをめくって探してくれます。体温計も携行品の中にあったので持っていったのですが、自主的に計測する以外出番はありませんでした。燕山荘の起こりから今年で100年だそうで、100周年記念の栞やバンダナをくれました。スタッフバッグなど100周年記念グッズを売店で売ってます。
 案内してくれたのは別館の2Fの3人部屋。どこかで家族連れの子どもが2階建の部屋に興奮してる声が聞こえてきました。子どもは2段ベッドの上が好きだから。
 小休止して、荷物を置いて身軽になり、燕岳山頂を目指します。遠くに見えるのですが、片道25分くらい、山頂で写真を撮ったり景色を眺めたりするのを含めて往復1時間くらいです。その先の北燕岳まで往復30分くらい。我々は、いるか岩のところでちょっと登山道から離れて遅めの昼食。おにぎりとアマノフーズの味噌汁にキリマンジェロ。現地について時間はある予定だし、メスティン炊飯とレトルトカレーやパスタとレトルトソースも考えたのですが、単純におにぎりとフリーズドライ味噌汁・コーヒーで満足でした。軽いし。
 遠く槍ヶ岳はガスを被って見えなくなったり時々晴れて見えたり。北アルプスの他の山々はよく見え、ここまで登ってきたのだなぁと。
 山頂には三角点と、花崗岩でできた山頂標識。山頂でメンバーの一人がゴム弓でエアー射するのをパチリ。
 向こうに目をやると、すぐ近くにもう一つの頂があり、そこにも人がいました。どうやら北燕岳のようです。我々もそこに行ってみることにしました。北燕岳は、最後にちょっと岩場をよじ登るところがあり、行ったらそこを降りて来なければなりません。山頂標識は、石でなく、よくマイナーな山にある木でできたお手製の山頂標識がありました。
 帰りは燕岳の巻道を通って燕山荘まで。途中子猿を2匹見かけました。
 戻って布団を敷き、持ってきたインナーシーツや寝袋を用意してすぐに寝れるようにした上で生ビールタイム。大ジョッキ1,400円、中ジョッキ1,000円。ちょっと高めですが、ヘリで物資を揚げるのだろうし、真面目なジョッキからすると妥当かと。居酒屋にある細いジョッキでなく、大真面目なジョッキです。
 夕食前はこれくらいにしておき、夕食時にも1杯だけ楽しみました。皆お腹が空いていて、ご飯も味噌汁もお代わり。シャトルシェフっぽいお櫃は空になり、お櫃ごとお代わり。美味しゅうございました。また、燕山荘グループのオーナー社長が登場し、100年をざっと振り返り、コマクサや雷鳥を初め、どのように山の景観を保っているかの話があり。実は、6月の梅雨の時期が燕岳周辺は晴れていて登り時なのだとか。最後は長いホルンを持ち出してブフォー。気さくな3代目と従業員がいて、燕岳の登山を楽しめるのだなと実感。
 歯磨きは山荘内では禁止です。外に出て歯磨き粉を使わないで磨きます。
 程なく陽が沈む時刻になり、皆外に出て夕暮れの景色を楽しみます。初めてブロッケン現象を見ました。腕を横に伸ばしたり下げたりすると、ガスに写った巨人も腕を振ります。
 部屋に戻って明日の算段など相談して過ごしているうちに、消灯前に眠くなりました。

 で、早朝4時。オーナー社長が昨夜写真で見せてくれた朝焼けを見ようと皆ぞろぞろ起き出し。残念ながらガスって朝焼けは見れませんでした。けれど、何やら日の出と反対方向を向いている一団があり。同じように反対を向くと、満月の斜め下に槍ヶ岳っていう構図が拝めました。
 じっと待っていると、段々とガスが晴れてきて燕岳が現れ、雲の上に太陽が顔を出してきました。
 部屋に戻って出かける支度を整え、大事な用も済ませて。掲示板に、有明荘の温泉入浴割引券の案内が貼ってあるのを発見。受付で割引券をもらう。そしていざ再び燕岳へ。朝は陽が斜め横から射して陰影がくっきりしてまたこれも美しい。
 計画より少し遅れて下山開始。横に避けて登ってくる人を待ったり、やはり上りはしんどいのか、一旦立ち止まって先に降りてくれと促されたり。と、後ろのメンバーが足を踏み外してザザー。何とか踏みとどまって数メートルで済みました。トレッキングポールが1本折れてしまったのと、手や足に擦り傷で済んだのは幸い。ちょっとヒヤッとしました。岩に鎖が付けてある場所で、登りの時にちょっと立ち止まって写真を撮った場所でした。で、教訓。対向者を待たせたと思うと早る気持ちが生じます。それがきっかけとなってザザーっていうことに繋がることがあり、気をつけないと。その水平展開で、特に下りで先行パーティーに追いつきそうになった時。ピッタリ後ろに着くのは煽り運転と一緒なんだろうなと気づき。降りながら後ろを振り返る動作をすると、足元が疎かになって踏み外しかねない。追いつきそうになってもある程度距離を置いたつもりなんだけど、それでも何組かにプレッシャーを与えてしまったか。また、明日は台風の影響か雨予報だというのに、結構登ってきます。ツアーと思しき団体もあれば、少人数のパーティーもあり。驚いたのは、満足そうな顔をしてると声を掛けてくれた妙齢の女性。明日は雨だからお気をつけてと声を掛けたら、何と日帰り予定だとか。マイッタ。お見それいたしました。
 その後は順調に降り、第二ベンチでコーヒー休憩。最初の上りが急登だけあって、下も激坂でした。下れど下れどなかなか下れず、赤い屋根が見えてからがまた遠い。気がついたら赤い屋根の建物は意外と高い位置にあり、登山口はまたその下だったりして。時々ヤマレコマップが教えてくれる標高を聞いては、「あとx00mも下らないといけないのか」と思うことしきり。下はほぼ計画通りの時間を掛けて登山口に到着。
 トイレ休憩の後、有明荘へ700m下り。途中男性が登ってくるのに出会い。山頂までどのくらい時間が掛かるかと聞いてくる。いやいや。今から登ったら陽が暮れて降りて来れないって。何でも計画せず思い立って来てみたとか。いやいや、登りに掛かった時間と、今日降って来た時間とを頭で計算して告げ、止めた方が良いとアドバイス。先程の妙齢の女性と出会った場所と時刻も全く違う。今から登ったら、降りて来たら夜9時ですよ。注意したのだけれど、舗装路を登って行きました。あの人はあの後どうしたろう。実は、経験のない若手芸人に指示して挑戦させる番組なんじゃないだろうかと色々想像して話してしまう一件でした。

 有明荘で預けておいた着替えを引き取り、汗を流して硫黄の匂いがする温泉に浸かり、いざ生ビールタイム。穂高地ビールうまし。帰りの乗合バスまでビールも食事も堪能。帰りがけに、燕山荘グループのポイントカードを作ってもらう。燕山荘や有明荘など燕山荘グループに10回泊まると1回無料で泊まれるそうです。発券から何年有効なポイントカードなんだよ、って気になって聞いたら10年だそうです。毎年来るか、来れない年があるだろうから、1年に2回来るとか、有明荘に前泊して燕山荘に泊まるなど考えないと、なぁ。
 乗合バスで穂高駅まで。駅前ロータリーにあった観光案内所兼土産物屋でお土産を物色。帰りの高速バスの停留所の場所が書いてある簡略マップを印刷して持って来てたのを見ても、サッパリ場所がわからない。観光案内所に戻って聞いたり、ちょっと先へ降って戻って来たメンバーの話を聞いたりすると、穂高駅前から真っ直ぐ降りていく道沿いにセリアがあり、その横に高速バスのバス停がありました。しかし、何とわかりにくい簡略地図。
 帰りは途中事故渋滞ありましたが、ほぼ定刻通り。
 そうそう。帰りも最後列を予約したことから、トイレのドアがガチャガチャうるさかった。ウェットティッシュを挟んでみたり、バス停の簡易マップをよじって挟んでみたり。運転手が点検に来たとき、事情を説明してフィードバックしておきました。

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燕岳(中房温泉から往復)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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