ヤマレコの月間写真アップ量制限(100MB)にひっかかったため,今回はやや巻き気味に行きます 笑
堀越トンネルの1kmほど手前から別れている堀越峠旧道を歩いて行く。昔はこのダート道を車が行き交っていたのか…何だか感慨深い。
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ヤマレコの月間写真アップ量制限(100MB)にひっかかったため,今回はやや巻き気味に行きます 笑
堀越トンネルの1kmほど手前から別れている堀越峠旧道を歩いて行く。昔はこのダート道を車が行き交っていたのか…何だか感慨深い。
【棚野川右俣の右俣】旧道のヘアピンカーブの橋のたもとから棚野川右俣に入渓。まずは370m二俣の右俣に入る。しかし水量も少なく,周囲も植林…。これは失敗したかなぁ,と気乗りしないまま歩を進めていくと…
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【棚野川右俣の右俣】旧道のヘアピンカーブの橋のたもとから棚野川右俣に入渓。まずは370m二俣の右俣に入る。しかし水量も少なく,周囲も植林…。これは失敗したかなぁ,と気乗りしないまま歩を進めていくと…
おや? 急に滝が。
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おや? 急に滝が。
おおっ?
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おおっ?
おおおっ?
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おおおっ?
どんどん小滝が出てくる。最初の冴えない印象を効果的に裏切ってくれた。
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どんどん小滝が出てくる。最初の冴えない印象を効果的に裏切ってくれた。
気づくと植林も途切れ,周囲は感じの良い自然林に包まれ始めた。この谷,いいね。
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気づくと植林も途切れ,周囲は感じの良い自然林に包まれ始めた。この谷,いいね。
しかもほとんどの滝が直登できて楽しい。
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しかもほとんどの滝が直登できて楽しい。
ややっ,行く手が急に険悪なゴルジュに。小さな谷だと思っていたら,こんなものまで出てきてびっくり。
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ややっ,行く手が急に険悪なゴルジュに。小さな谷だと思っていたら,こんなものまで出てきてびっくり。
小滝を越えて狭いゴルジュに入り込むと,左に折れ曲がったところに5mほどの滝。しかもその上にもさらに大きな滝が続いている気配。この5m滝は直登。
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小滝を越えて狭いゴルジュに入り込むと,左に折れ曲がったところに5mほどの滝。しかもその上にもさらに大きな滝が続いている気配。この5m滝は直登。
5m滝の上でゴルジュは螺旋状に右に折れ曲がり,今度は10mはありそうな滝が飛沫を上げていた。この上に続くナメ部分も合わせれば,全段で20mくらいか。この3段目の10m滝は,頑張れば登れそうだったが,ホールドが逆層で苦労しそうなのが見て取れたため,一旦クライムダウンして右岸の急斜面から巻き上がった。
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5m滝の上でゴルジュは螺旋状に右に折れ曲がり,今度は10mはありそうな滝が飛沫を上げていた。この上に続くナメ部分も合わせれば,全段で20mくらいか。この3段目の10m滝は,頑張れば登れそうだったが,ホールドが逆層で苦労しそうなのが見て取れたため,一旦クライムダウンして右岸の急斜面から巻き上がった。
3段20m滝を巻き終えてから,落ち口からゴルジュの中を見下ろす。岩盤が螺旋状にえぐれた暗い空間の中に,水が吸い込まれていく。ほら貝の内部をのぞき込むようだ。
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3段20m滝を巻き終えてから,落ち口からゴルジュの中を見下ろす。岩盤が螺旋状にえぐれた暗い空間の中に,水が吸い込まれていく。ほら貝の内部をのぞき込むようだ。
この上も小滝が連続する。
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この上も小滝が連続する。
これもきれい。2段15mくらいのナメ滝。
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これもきれい。2段15mくらいのナメ滝。
ナメ滝が多いので,それほど苦労せず水と戯れながら滝身を登っていけるのがうれしい。(ただ,滑りやすいので注意)
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ナメ滝が多いので,それほど苦労せず水と戯れながら滝身を登っていけるのがうれしい。(ただ,滑りやすいので注意)
黒く磨かれたようなナメ滝をひたひたと歩いて行く。
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黒く磨かれたようなナメ滝をひたひたと歩いて行く。
ブナとミズナラの美しい森。小粒ながらもこんなにいい谷だったとは,得した気分だ。入り口で引き返さなくてよかった…。
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ブナとミズナラの美しい森。小粒ながらもこんなにいい谷だったとは,得した気分だ。入り口で引き返さなくてよかった…。
稜線間際までナメが続き,嬉しい限り。
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稜線間際までナメが続き,嬉しい限り。
そして,ほどなくオバタケダン山頂。
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そして,ほどなくオバタケダン山頂。
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山頂から少し東に歩いたところから,南西方面の山々が望めた。
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山頂から少し東に歩いたところから,南西方面の山々が望めた。
稜線を東進し,タケガダンへ。ちょっと植林も散見されるが,大半は気持ちのいいブナのプロムナードだ。
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稜線を東進し,タケガダンへ。ちょっと植林も散見されるが,大半は気持ちのいいブナのプロムナードだ。
そして,ミズナラに囲まれたタケガダンの静かな山頂に到着。
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そして,ミズナラに囲まれたタケガダンの静かな山頂に到着。
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タケガダンからは,北東に落ち込む小さな枝谷を下って北側の大畠谷へ下降。この枝谷も予想以上に険しく,大畠谷との出合では3段15mくらいの滝さえ出てきた(ロープは出さず,何とか巻き下れた)。この界隈は,等高線が少しでも混んでいる谷は(たとえ小さな枝谷であっても)必ず滝があると思って間違いないようだ。
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タケガダンからは,北東に落ち込む小さな枝谷を下って北側の大畠谷へ下降。この枝谷も予想以上に険しく,大畠谷との出合では3段15mくらいの滝さえ出てきた(ロープは出さず,何とか巻き下れた)。この界隈は,等高線が少しでも混んでいる谷は(たとえ小さな枝谷であっても)必ず滝があると思って間違いないようだ。
【大畠谷】大畠谷に降り立った。この谷は,おそらくオバタケダン(=大畠谷。谷は「タン」「ダン」と読む)の山名の由来になった谷だろう。しばらく穏やかな流れが続くが…
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【大畠谷】大畠谷に降り立った。この谷は,おそらくオバタケダン(=大畠谷。谷は「タン」「ダン」と読む)の山名の由来になった谷だろう。しばらく穏やかな流れが続くが…
標高500m前後の等高線が狭まったあたりに差し掛かると,急に両岸が岩がちになって切り立ち,3mほどの滝が出てきた。右壁を直登できる。
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標高500m前後の等高線が狭まったあたりに差し掛かると,急に両岸が岩がちになって切り立ち,3mほどの滝が出てきた。右壁を直登できる。
この谷は植林が多いのだが,この険しい区間だけ,気持ちのいい自然林に包まれていた。
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この谷は植林が多いのだが,この険しい区間だけ,気持ちのいい自然林に包まれていた。
この後も小滝が連続する。
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この後も小滝が連続する。
まさかこんなに滝が出てくるとは…。
実は,今回わざわざ大畠谷に降りたのは,地形図上で大滝がありそうで気になっていた枝谷があったからなのだが,結局その枝谷は水がちょろちょろとしか流れておらず,期待外れであった。その代わり,本流のほうで思いがけない小滝の連瀑に出会うことができた。
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まさかこんなに滝が出てくるとは…。
実は,今回わざわざ大畠谷に降りたのは,地形図上で大滝がありそうで気になっていた枝谷があったからなのだが,結局その枝谷は水がちょろちょろとしか流れておらず,期待外れであった。その代わり,本流のほうで思いがけない小滝の連瀑に出会うことができた。
しかし,等高線が緩む区間に入ると,谷は一気に平凡化し,植林が復活してしまった。しばらく谷沿いに歩いてみたが,植林が途切れる気配はなかったため,適当なところで小尾根に取りつき,再びオバタケダンの稜線に登り返していく。
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しかし,等高線が緩む区間に入ると,谷は一気に平凡化し,植林が復活してしまった。しばらく谷沿いに歩いてみたが,植林が途切れる気配はなかったため,適当なところで小尾根に取りつき,再びオバタケダンの稜線に登り返していく。
オバタケダンの稜線に復帰。
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オバタケダンの稜線に復帰。
【結藤谷】さて,今度は南側の結藤谷へ。地形図を眺めていて面白い形の谷だったため,もともと気になっていた谷だったのだが,等高線ユルユルの大畠谷でさえ滝が出てきたので,こちらも何か出てくるかも,と思って立ち寄ってみたのである。結藤谷は,さっそく穏やかで気持ちのいい源頭から始まる。
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【結藤谷】さて,今度は南側の結藤谷へ。地形図を眺めていて面白い形の谷だったため,もともと気になっていた谷だったのだが,等高線ユルユルの大畠谷でさえ滝が出てきたので,こちらも何か出てくるかも,と思って立ち寄ってみたのである。結藤谷は,さっそく穏やかで気持ちのいい源頭から始まる。
あー,この谷,めっちゃ気持ちいい。何だこの爽やかさは。もしかしてこれは当たりなのでは? といい気分で下っていくと…
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あー,この谷,めっちゃ気持ちいい。何だこの爽やかさは。もしかしてこれは当たりなのでは? といい気分で下っていくと…
案の定,皆伐されてました…。そりゃあ,こんな植林しやすそうな穏やかな谷,見逃すはずがないよなぁ。切り残された斜面の上部の樹林を見ると,結構立派なブナが残っており,元はなかなか素晴らしい森に包まれていた谷だったことが想像される。残念な限り。
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案の定,皆伐されてました…。そりゃあ,こんな植林しやすそうな穏やかな谷,見逃すはずがないよなぁ。切り残された斜面の上部の樹林を見ると,結構立派なブナが残っており,元はなかなか素晴らしい森に包まれていた谷だったことが想像される。残念な限り。
もしかしたら右俣は健在かも…とわずかな望みを頼りに林道を下ってみたが,結藤谷の右俣もこのとおり,皆伐されてました。ひどいや。
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もしかしたら右俣は健在かも…とわずかな望みを頼りに林道を下ってみたが,結藤谷の右俣もこのとおり,皆伐されてました。ひどいや。
【棚野川右俣の左俣】結藤谷の林道をとぼとぼ歩いて国道162号線を戻り,再び旧道を歩いて性懲りもなく棚野川右俣に再入渓。今度は370m二俣の左俣に入る。こちらも最初はヤブ沢然としたぱっとしない流れで,こりゃ大丈夫かいな…と心配になりつつも進んでいくと…
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【棚野川右俣の左俣】結藤谷の林道をとぼとぼ歩いて国道162号線を戻り,再び旧道を歩いて性懲りもなく棚野川右俣に再入渓。今度は370m二俣の左俣に入る。こちらも最初はヤブ沢然としたぱっとしない流れで,こりゃ大丈夫かいな…と心配になりつつも進んでいくと…
急に小滝が出てきたと思ったら,その後は3m〜10mくらいの小滝に次ぐ小滝。こちらも滝の多い谷でした。
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急に小滝が出てきたと思ったら,その後は3m〜10mくらいの小滝に次ぐ小滝。こちらも滝の多い谷でした。
大きな滝はないものの,滝の数で言ったら右俣より多いかも。大分写真は省いてますが…。
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大きな滝はないものの,滝の数で言ったら右俣より多いかも。大分写真は省いてますが…。
しかも,全部手ごろな大きさと登りやすさで,ほぼ全て直登できるので楽しい。
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しかも,全部手ごろな大きさと登りやすさで,ほぼ全て直登できるので楽しい。
こんな小さな谷で,こんなにびしょ濡れになって楽しめると思わなかった。
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こんな小さな谷で,こんなにびしょ濡れになって楽しめると思わなかった。
滝がどんどん谷の奥へ,上へ上へと続いていく。
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滝がどんどん谷の奥へ,上へ上へと続いていく。
まだまだ続く。
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まだまだ続く。
何となく,同じ京都北山の中山谷山にある中山谷の連瀑帯に似ている気がする。(こちらのほうが若干規模は小さめですが)
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何となく,同じ京都北山の中山谷山にある中山谷の連瀑帯に似ている気がする。(こちらのほうが若干規模は小さめですが)
この斜滝を越えると…
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この斜滝を越えると…
谷は急に穏やかに。植林も出てきてちょっと寂しくなるが,源頭では写真のような雰囲気の良い自然林に再び包まれ,そのまま気持ちよく稜線に上がることができる。
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谷は急に穏やかに。植林も出てきてちょっと寂しくなるが,源頭では写真のような雰囲気の良い自然林に再び包まれ,そのまま気持ちよく稜線に上がることができる。
稜線に上がった後は,古い峠道を辿って棚野坂の六地蔵さんにお参りに行こう。ブナの巨木が寡黙にたたずみ,美しいカーブを描いて山腹を横切る古道を守っている。
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稜線に上がった後は,古い峠道を辿って棚野坂の六地蔵さんにお参りに行こう。ブナの巨木が寡黙にたたずみ,美しいカーブを描いて山腹を横切る古道を守っている。
棚野坂の六地蔵さん。丹波と若狭を結ぶ高浜街道の古道を見守ってきたお地蔵さんだ。静かに手を合わせ,しばらくお地蔵さんとその前後に続く彫りの深い古道を眺めてから,P689から南下する尾根を辿って駐車地に戻った。
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棚野坂の六地蔵さん。丹波と若狭を結ぶ高浜街道の古道を見守ってきたお地蔵さんだ。静かに手を合わせ,しばらくお地蔵さんとその前後に続く彫りの深い古道を眺めてから,P689から南下する尾根を辿って駐車地に戻った。
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