記録ID: 3478487
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山
剱岳八ッ峰下半&上半
2021年08月28日(土) ~
2021年08月30日(月)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
体力度
7
1~2泊以上が適当
- GPS
- 20:26
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,585m
- 下り
- 2,594m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:43
距離 4.6km
登り 514m
下り 410m
2日目
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 3:38
- 合計
- 14:49
距離 9.7km
登り 1,681m
下り 1,682m
17:44
宿泊地
天候 | 1日目 晴れ→曇り→雨(風強い) 2日目 晴れ→ガス 3日目 ガス→小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
アルペンルートはそこそこ人はいたけど例年に比べればかなり少ないと思います。 扇沢は始発1時間ちょっと前で無料駐車場は満車、下段の24時間1000円の方は7〜8割。上段の12時間1000円の方はガラガラでした。 柏原新道の登山口周辺は車がかなり多く路駐もたくさんありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
長次郎谷から1・2峰間ルンゼへの取り付きはギャップになっていて1番近そうなところでも1mぐらいの段差がありました。 ジャンプで渡れましたが、今後融雪と共にどうなるのか? 取り付けなくなるかもしれません。 1・2峰間ルンゼは取り付きから見えるとんがり岩を目指せばいいという情報をもとに登ったのでルートミスなく登れました。 「簡単」と書いている人が多い気がしますが、個人的には簡単ではなかったです。 ガレ出るところも多いし、要所要所でちょっと難しいところもあり、それなりに緊張感を持って登りました。 振り返ると厳しい源次郎尾根が控えていて気分的には高揚します。 1峰はパス 2峰はあっという間に登れます。 ここは簡単でした。懸垂は2ピッチにも分けられましたが、50m2本持ってきたので、1ピッチで。 だけど50m1本でもギリギリ1ピッチで届いたかも。 3峰もあっという間に登れます。 ここで懸垂準備中にApple Watchが滑落しましたが、幸いにも懸垂先の枝に引っかかっていて、奇跡的に回収できました。 リッジ通しに20mの懸垂です。 3峰から懸垂で降りた後に稜線通しに踏み跡があるのでそれをたどったら行き詰まりました。 元に戻ると3・4のコルから一旦長次郎側に少し降る巻道があり、こっちが正解でした。 4峰からは三ノ窓側に40mの懸垂です。途中にも支点はあるので50mロープ1本でも2ピッチに分ければ降りられます。 5峰は最初は三ノ窓側から上がります。 5峰の懸垂は3ピッチと思っていたら結果的に4ピッチ必要になってしまいました。たくさん支点があるので間違えて1本目を短く切りすぎた? それとも2ピッチ目は支点を無視してクライムダウンできた? 最終ピッチはハイマツからの懸垂でここはあってると思うので、序盤を間違えて余分に時間をかけてしまいました。 6峰登りは三ノ窓側からきちんとルートファインディングをすれば、確かに高度感はありますが、さほど難しいところはなかったと思います。 上部まで登れば踏み跡が明瞭で歩くところも多くあります。 Dフェースの頭にも支点がありますが、クライムダウンできるとのことだったので、クライムダウンしましたが、やはりクライムダウンは慣れてないと怖いなと思いました。 6峰ピークからは30m懸垂という前情報はあったものの、50mロープ1本で行けるのでは?と思って挑んだら確かにギリギリ足りず...。ハイマツで支点を取って2〜3mだけクライムダウンしました。 途中にも支点はあったので2ピッチに分けるか素直に50mロープ2本で降りればよかったです。 7峰は巻道があってまけるとことでした。 時間も押していたので巻こうか迷った挙句、巻道途中から稜線に戻り、7峰ピークも踏みました。 7峰もクライムダウン可で、クライムダウンしましたが、やはり登りよりも緊張しました。 8峰は三ノ窓側へトラバースしてルンゼを登ります。 1,2箇所ちょっと難しめのところがあり、相方をお助け紐でサポートして登りました。 8峰からの懸垂は「長めの懸垂」か「クライムダウン後に10mの短い懸垂」とありましたが、のぞいた感じハングしててクライムダウンできる気がしなかったので、50mロープ2本で懸垂しました(長めといっても50mロープ1本で十分でした)。 ただし、いったんギャップがあって登り返して再度懸垂なので確かにロープ捌きが煩わしかったです。 八ッ峰の頭の取り付きは一見して難しそうだったので、スタカットでビレイして登りました。 右に残置ロープがあったけどトラバースが難しそうだったので左側へ登りました。 20mぐらい登ったところのハイマツでビレイしました(後から気づいたけどもう10mぐらい上に残置スリング付きの支点がありました、この支点は右側から登っても共通だと思います)。 八ッ峰の頭からは池ノ谷ガリー側へ40mぐらい懸垂します。懸垂着地点から少し登って池ノ谷乗越で休憩できます。 剱岳本峰までの北方稜線も一部不明瞭です。 長次郎の頭は長次郎谷側を巻きます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
ルートファインディングが意外と難しく、簡単と聞いていたけど意外と難しく感じる場所も多々ありました。
パートナーが掴んでいた大岩がごっそり剥がれて滑落しかけました。
たまたまその時はお助け紐でビレイしてたので落ちずにすみましたが、一瞬焦りました。
パートナーが掴んでいた大岩がごっそり剥がれて滑落しかけました。
たまたまその時はお助け紐でビレイしてたので落ちずにすみましたが、一瞬焦りました。
5・6のコルから6峰を見上げて
この時点で予定時間を大幅に過ぎてればエスケープ予定でした。
30分オーバーだが、このペースならなんとかなるだろうと上半も頑張ることに。
三ノ窓側をトラバースするように登ります。
途中の草付きを通過して右上のハイマツの左脇を登りました。
この時点で予定時間を大幅に過ぎてればエスケープ予定でした。
30分オーバーだが、このペースならなんとかなるだろうと上半も頑張ることに。
三ノ窓側をトラバースするように登ります。
途中の草付きを通過して右上のハイマツの左脇を登りました。
50m1本ではギリギリ届かず。
そして、ハイマツで支点を取るときにスリング落としてしまった😅
ハイマツでセルフビレイして、ロープを回収。
2〜3mだけクライムダウンしました。
途中に支点があったので2ピッチに区切ればよかった、というかそもそも前情報を信じて2本で懸垂すればよかった。
そして、ハイマツで支点を取るときにスリング落としてしまった😅
ハイマツでセルフビレイして、ロープを回収。
2〜3mだけクライムダウンしました。
途中に支点があったので2ピッチに区切ればよかった、というかそもそも前情報を信じて2本で懸垂すればよかった。
八峰ピークから見た八ッ峰の頭
こうしてみるとバンドづたいに簡単に登れそうだが、取り付きが難しかったです。
見た目でビビって思わずスタカットで登りましたが、僕らの技量では適切な判断だったと思います。
こうしてみるとバンドづたいに簡単に登れそうだが、取り付きが難しかったです。
見た目でビビって思わずスタカットで登りましたが、僕らの技量では適切な判断だったと思います。
すぐ先にも支点があるがいったんギャップがある。
クライムダウンしてから短く懸垂という情報もあったけど、見た感じクライムダウンできそうになかった。
なお、2本で懸垂してますが、50mロープ1本でも届きました。
ギャップの登り返しもあるのにロープが長すぎて厄介でした😅
クライムダウンしてから短く懸垂という情報もあったけど、見た感じクライムダウンできそうになかった。
なお、2本で懸垂してますが、50mロープ1本でも届きました。
ギャップの登り返しもあるのにロープが長すぎて厄介でした😅
撮影機器:
感想
何年も前から気になっていた八ッ峰へついに行きました。
行程が長いので下半、上半を一気に抜けるのは自分達にはまだ厳しいかな〜と、かといって分けて登るほど休みも取れないしと様子を見てましたが、徐々に経験を積んで行けるだろうとチャレンジしました。
行けるは行けましたが、ルート判断にも悩んだし、ロープを使うかどうかの判断、ルートが長いので時間との戦いでもあり、今までの中でまた1番登りごたえがありました。
久々の14時間行動になりましたが、体力的には多少の余力を残してゴールできました。
しかし、予定時間は1時間近くオーバーになってしまい、まだまだ力量不足も痛感しました。
登ってる最中はしばらく岩稜はお腹いっぱいだなぁとか思ってたのに、レコを描いてたらまた登りたくなってきました。
完全に中毒ですね。
しっかりトレーニングや計画をして事故のないように今後もチャレンジしていきたいです
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1953人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する