日陰四郎兵衛沢左岸尾根からの北岳
- GPS
- 35:08
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 3,002m
- 下り
- 3,934m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 9:29
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:06
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:04
2日目 2563m(5:37) - 小太郎山(7:33-8:17) - 小太郎山分岐(10:50) - 肩の小屋(12:00) - 北岳(13:30-13:45) - 北岳山荘(15:20)
3日目 北岳山荘(5:10) - 中白根山(5:56) - 間ノ岳(7:10-7:22) - 農鳥小屋(8:55) - 西農鳥岳(10:20) - 農鳥岳(11:15-11:45) - 大門沢下降点(12:23-12:34) - 大門沢小屋(16:24)
4日目 大門沢小屋(05:45) - 1515m(6:40) - 林道(8:15) - 奈良田(9:10)
天候 | 1日目〜4日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日陰四郎兵衛沢左岸尾根 ・下降点はタンクローリー作業場脇からの作業道から降り、最後は適当に野呂川に降り立つ ・野呂川の渡渉は、底が浅く流れが緩いところを探して膝下程度で渡れた ・尾根の取り付きに失敗して1980mまではシラビソの藪の中をいく ・1980m以降は歩きやすい道がついている ・尾根上に岩場が何カ所か有るが、崩れているような箇所はなく危険は無かった ・尾根上の突破できないハイマツは、尾根から下がったハイマツが無くなるところに獣道が有り使わせてもらう(ほとんど右側から) ・最後は、ハイマツの斜面を強引に上がり岩場にでて山頂まで行ける |
写真
感想
8月の嶺朋ルートからの北岳に続いて超マイナールートの日陰四郎兵衛沢左岸尾根から小太郎山経由の北岳に行って来た。
当初予定では笹山からのダイレクト尾根で奈良田に降りる計画だったが、大門沢下降点から奈良田に降りてしまった。
1日目(9月21日)
甲府から広河原行きの始発のバスに乗るため、前日の夜自宅を出て甲府駅前の東横インに泊まる。4時に宿を出てバス停に行くとすでに4,5台のバスに登山者が乗り込み最後のバスにぎりぎり座ることが出来た。お盆の時には直接広河原に向かったが、今回は芦安の駐車場によってバス待ちの人を入れるだけ入れて大満員状態で広河原に向かう。広河原に着くとすでに北沢峠へのバス停は長蛇の列になっていて、フル回転でマイクロバスがピストンを行っていた。何とか30分遅れくらいで北沢峠行きのバスに乗り込み、野呂川出合いまで行く。野呂川出合いで降りたのは自分一人だった。出合いには、ようこそ両俣小屋の標識が有った。両俣小屋ファンはここから小屋まで歩くのだろう。出合いから30分ほど歩いた所にあるタンクローリー作業場脇からの作業道に沿って野呂川に降りていく途中で作業道は無くなるが、適当に降りていき最後はザレの斜面を慎重に下り野呂川に降り立つ、ここで登山靴をサンダルに履き替え渡渉ポイントを探す上流に行くと、底が浅く流れが緩いところが有り、膝下程度で渡ることが出来たが、尾根へ取り付き場所が判らず小さい枯れ沢を上がっていく。シラビソの藪を強引に高度を上げていくと右手に尾根の境が見てきたので右手に進むと、古いワイヤなどが残っている所に付き再び高度を上げていくと、赤布のある小ピーク(1980m)にでる。小ピークから野呂川に向かって右側下の藪の中に赤布があり、こちらが正規のルートのようだ。野呂川に降り立ってから下流で渡渉ポイントを探せば、うまく尾根に乗れたかもしれない。小ピーク(1980m)から先はしばらく歩きやすい道が続くが、しばらくすると岩場が何カ所か出てくるが、崩れているような箇所はなく危険は無かった。さらに高度を上げていくと尾根上にシャクナゲ、ハイマツが出てき尾根をいけない箇所が出てくるが、尾根から右側に少しはずれた獣道を進むとまた尾根に戻る事が出来た。途中早く尾根に戻るのが早すぎてハイマツの上を強引に進むがどうにもならなく戻る途中で左手に獣道が着いている箇所があり助かる。2580m付近でハイマツの藪に突き当たり右手の獣道を探すもどうも薄く、左手の方に獣道が続いているように見えたので進むが途中で獣道が途絶えていたので尾根に出ようとハイマツの斜面を強引に上がろうとするがどうにもならなくなり、あきらめて元の道を戻り2580m付近に戻るがもう薄暗くなり始めていたので、右手の獣道を再度少しだけ偵察してから、来た道をテント適地まで戻り、暗くなる前にテントを張る。
2日目(9月22日)
昨日の撤退地点2580m付近まで行き、右手の薄い獣道を進んでいくと徐々に濃くなってきて安心する。獣道を尾根から下がりすぎないように進むが、ハイマツが斜面を覆っていて進めない箇所が有り、強引にハイマツの上をはい上がると岩場に出ることが出来たが、頂上まではまだ少し有りそうだ。岩場に出てからしばらくは尾根上を歩くことが出来たが、再びハイマツの藪に阻まれ尾根をいけなくなり右手の獣道に逃げる。いよいよ頂上が近づいたところでハイマツの枝が伸びる斜面をハイマツの枝を踏みながら強引に上がっていくとハイマツの背が低くなり少し歩きやすくなり、砂利がでている斜面に出ることが出来、そこから先は岩場を伝い小太郎山頂上まで出ることが出来た。北岳へ続く尾根を見るとこちらに向かう登山者が何人か見えた。頂上で休憩をしている間、合計6人の登山者が小太郎山までピストンできた。小太郎山に出るまでに2時間近くかかってしまったので、今日中に農鳥小屋に行くとおやじさんに怒られてしまうので、今日は北岳山荘までに予定を変更する事としたので、後はのんびりと休憩しながら14回目の北岳を目指す。途中時計を見ることもなく小太郎山分岐まで進むが長く感じられた。小太郎山分岐からは大勢の登山者がいて、あんまりのんびりと歩く訳にはいかずペースが少し上がる。肩の小屋でオレンジジュースを買ってのどを潤してから、頂上を目指す。頂上に付く頃には予報通り雲が出ていてあいにくの景色だったが、8月の嶺朋ルートに続いてマイナールートからの登頂が出来た。これで池山吊り尾根、両俣ルートと併せて4つのマイナールートから北岳へ登頂できた事になりよかった。北岳山荘は大混みで、テントの申し込みに時間がかかった。宿泊する方は、1畳に2人と言われていた。幕営地も大混みで今まで見たことのないところにテントが張られていた。山荘に降りる途中の場所が空いていたので、人が行き来するが我慢してテントを張る。
3日目(9月23日)
今日は、3時半には出発して笹山まで行く予定だったが、寝坊をしてしまいテントの脇を通って早出する方々の足音で目を覚ます。かなり焦ってテントを撤収して間ノ岳を目指す。間ノ岳までは半数以上の方が、空身でピストンのようだ。間ノ岳から先はほとんど歩いている登山者がいない。農鳥小屋の手前の三国平へのトラバース道の分岐あたりで20名位の団体さんが休憩しているのが見える。タイミングの悪いことにちょうど横を通る寸前に動き出してしまい手前で休憩してやり過ごす。農鳥小屋に着いたときには、団体さんはまだ休憩していたので休憩を入れずに先に進むもすぐに追いつかれてしまう。またしても休憩を入れてやり過ごす。農鳥岳手前でまたしても先ほどの団体さんがピストンして戻ってくるところで道を譲る。とことんタイミングが悪かった?(昔みたいに歩ければ団体さんとすれ違うことなかったが。。。)大門沢下降点には、午前中に着くことが出来なかった。笹山へはここであきらめて大門沢に降りることにする。大門沢に降りるのは19年ぶりなのであまり記憶がないが、樹林帯の厳しい下りの覚えがある。はじめはたいしたこと無い下りだったが、徐々に厳しい下りとなりヘトヘトとなる。最近は、体の安定感が無く特に下りのスピードが上がらない。ようやくのことで大門沢小屋に到着する。時間はかかるが、笹山まで行った方が楽だったかもしれない。先行していた登山者の半分くらいは奈良田まで降りてしまったようだった。
4日目(9月24日)
もともとの予定では、笹山からダイレクト尾根で奈良田に降りるつもりだったので、13時50分のバスに乗る予定だったのでゆっくり寝るつもりだったが、早く起きてしまいぎりぎりだったが9時50分のバスに乗れそうな時間に支度が済んだので下山を始める。昨日の下りに比べるとだいぶ楽でいいペースで下っていくことが出来た。途中丸太橋が2,3カ所有り滑らないように慎重に渡る。取水口施設の吊り橋ではかすかに19年前の記憶がよみがえる。2つ目の吊り橋は記憶が無く、
19年前は対岸に渡らずに左岸側のザレを進んだように思うが、だいぶ様相が変わってしまったようだ。林道にはほぼ予定通り到着することが出来、後少しがんばれば温泉に入ってもバスの時間に間に合いそうだ。奈良田に着いてから温泉までが急坂で厳しかった。急いで温泉に入りバス停に着いたときには出発の3分前だった。バスは下部温泉駅経由で身延駅に向かうコースになっていたので、8月に泊まることが出来なかった駅からすぐの下部ホテルで再度ゆっくり温泉に入って昼飯を食べてから甲府経由で帰宅した。
今回参考にしたHP
冬場の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-161522.html
日帰り記録
http://tanzawa-walk.at.webry.info/201107/article_2.html
小太郎沢の北のガレ場の北の尾根
http://blogs.yahoo.co.jp/hideshinakitadake/66686357.html
静かな時間の中での山歩きは最高です。何年か前に野呂川から遡行して、間の岳に出た時は素晴らしいダケカンバの紅葉でした。
北岳の三角点も、春雪の下で全く見えませんでした。標識もなかったです。もう何年も前ですけど^^
他の方のレコを見ているともう紅葉真っ盛りといった感じですね!
人気の紅葉スポットは人でいっぱいになってしまいます。穴場の紅葉スポットを探して3連休はどこかに行きたいですね。
南アルプス北部では、
地蔵尾根、弘法小屋尾根、尾無尾根、大唐松尾根など静かな尾根はまだまだ有りそうで困ってしまいます
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