【初秋の山へ】金山〜雨飾山
- GPS
- 27:31
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,208m
- 下り
- 2,204m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:00
天候 | 11日:曇り 12日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金山〜雨飾山間は山と高原の地図では破線だが、道もはっきりしていて一般登山道と比較して遜色はない |
その他周辺情報 | 小谷温泉山田旅館 オタリアンジェラート |
写真
感想
天気が微妙な週末。今週は沢登りではなく稜線歩き?がしたい、けど人が多すぎるところはちょっと・・・
ということで、5月に火打から見て真っ白だった金山から雨飾山への縦走プランを立てる
雨飾山は10月以降は登山規制をかけるとのことなので、面倒くさくなる前に行けそうだ。
nampoさんを加え3人で一路道の駅小谷へ向かいC0。思ったほど寒くないが、油断していたら何か所か蚊にやられた。
11日 天気回復せず・・・
朝起きると曇りも曇り、雨が降り出してもおかしくなさそうという空模様。
今日は午後から良くなる予報なので、コンビニで朝ごはんを食べて登山口を目指す。
金山登山口には十分な駐車スペースあり。他に登山者の車はなかった。
準備しようと外へ出ると雨が・・・
ぽつぽつかと思っていたら次第に雨脚が強くなる。あれま・・・
様子見がてらふて寝。車に当たる雨音が強いなぁと思いながらウトウトして1時間ほど過ごすと、音も止み、外へ出ると雨も止んでいた。
そそくさと準備をして登山開始。さすが豪雪地帯ともいうべき巨大なブナが林立する中を登っていく。
地図で見れば当たり前にわかることだが、しょっぱなから急斜が続く。
重荷を背負っての山は1月以上ぶりなので、ひぃひぃいいながら、ガスで幻想的な中を登る。
足元にはキノコ、ユキザサやマイヅルソウ、オオカメノキには赤い実が付き、葉も黄色と緑のまだら模様。すっかり秋めいている。
花もアキノキリンソウやアケボノシュスラン、ジャコウソウといった秋の花だ。
それにしてもひたすら急斜が続く。
天狗原山に近づくとようやく回復なのか、雲が少し切れて青空も覗くようになる。
この辺りになると花も増えてきて、天狗原山への最後の登りはオヤマボクチやフジアザミやシナノナデシコなんかが見れる。
急斜を終えるといきなり草原に飛び出す。これはなかなか気持ちがいい。
焼山のほうは見えそうで見えないが、オヤマリンドウやミョウコウトリカブトが咲き、チングルマの綿毛が茂る草原を歩いていく。
天狗原山の三角点に行くには青いテープを辿って藪を漕がねばいけないが、そこまでして三角点にこだわらなくてもいいかもしれない。道には立派な道標あるし。
アップダウンがあるが、天狗原山から神の田圃を経て金山に至るまでの山並みも見事。
秋めく草原を思い思いに歩く。
が、金山に着くころには回復するはずだった天気は再び悪化。ガスガスになってしまった。
ここからはテンバの大曲を目指して重倉尾根を行く。天気が悪くなってきて修行感満載だ。前半は2000m代から1500まで一気に下ろし、重倉・白倉・黒倉と3つの小ピークを越えて、大曲へ。
4-5テント一張り分のスペースがあり、すぐ横で水も汲めるいいテン場。
大した行動でもないのにすっかり疲れてしまった。ガスガスで明日も晴れるのか疑問符な中、テントに転がり込んでほっと一息。
ここんとこ、沢泊や避難小屋だったため、テントに泊まるというのも久々だ。
3人だというのに結構な量の酒が消費される。晩御飯のミネストローネをかき込んで、外に出るとなんと満天の星空。こんな星空も久々だ。
明日への期待を膨らまして就寝。
12日 打って変わって青空の雨飾山
3時起床。朝ごはんは棒ではないインスタントラーメン。マルちゃん製麵はやはりうまい。
ささっと撤収して4時半には出発の体制が整う。
目の前の刈り込まれた奇麗な道を登り始めるも、10分くらいで鋸岳方面に向かう道であることに気が付き引き返す。
正しい道は沢沿いで最初は踏み跡が少しはっきりしないが、少し進むとササの刈り込み道に変わる。
朝もはよから300m近いコンタ上げ。寒いかと思いきや蒸し暑い感じだ。
だんだん白んでくる金山方面を背中にえっちらおっちら登っていく。
ニセピークにまんまと騙されながら、笹平へ出ると雨飾山がどっしり構えている。
ちょうど金山の向こうから朝陽も差し込んできた。
荷物をデポして草原を闊歩して、最後の急登を登り終えると同時に北アルプスの山並みがドーンっと視界に飛び込んでくる。なかなかいいピーク。
この角度から北アルプスを眺めることは少ないが、夏でも白い白馬に始まり、五竜・鹿島槍・爺と後立が並んで、その遠方には槍穂が見える。
戸隠や高妻といった北信五岳やすぐ横には鋸岳などを携えた海谷渓谷周辺の山々がぎばっと聳える。
静かなピークをひとしきり堪能して、笹平に戻るくらいから登山者が続々と登ってくる。さすが百名山だ。
笹平から荒菅沢まではひたすら急斜を下ろしていく。続々と人が登ってくるのゆずりながら。
荒菅沢からはふとん菱とP2と備えた雨飾山がかっこよく聳える。
荒菅沢を詰めてピークに至るのも気持ちよさそうだ。
荒菅沢からはまさかの登り返しのあとに激下りで沢筋へ。
巨大なヤナギが優占する氾濫原みたいなところを歩いて、雨飾キャンプ場へ。
しかし、金山登山口に車を回収しに行く必要があるため、荷物をデポして車道歩き。
ブナ林をショートカットして、北アや雨飾を横目に見ながら車まで。
荷物を回収した後は、小谷温泉の中村旅館へ。始めてきたが風情も泉質もよく、気持ちよく汗を流せた。
できて間もない店構えのオタリアンジェラートで少し腹の虫をいさめて、糸魚川市の蒸気茶屋で海鮮を食べて慰労。京都への帰路についた。
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