北鎌尾根
- GPS
- 34:13
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 4,106m
- 下り
- 4,057m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:58
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 3:54
- 合計
- 13:12
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:53
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
装備
個人装備 |
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
保険証
携帯
時計
カメラ
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
防寒着
雨具
GPS
ファーストエイドキット
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
|
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感想
17日の夜に竹橋にある毎日あるぺん号のバス
夜の23時発で朝の5時半に中房温泉へ到着
到着した中房温泉では小雨が降っておりまわりの山はガスで見えない
着替えとトイレをすませてすぐに出発
沢山の人が入る山なので登山道は歩きやすい
道中時々ガスが抜けて視界が少し良くなるが、また雨が降ったりと
天気は良くなることはなかった、気温は稜線を歩いてる時は
肌寒い程度で心地いい歩きが出来た
AM9時半、燕山荘で小休止してすぐに移動
燕山荘を過ぎると次は大天井ヒュッテへ向けて歩く
みんな足が速いので急いでついていかなくてはならない
12時40分に大天井ヒュッテ到着
俺はまだ燕岳に大天井岳の山頂はまだ行ったことないが
今回の目的は北鎌尾根なので通り過ぎる
いつか縦走してこの燕岳と大天井岳を登りに来ようと思う
13時30分 いよいよ登山道をそれて貧乏沢を下り始める
道は迷う事はないがガレた沢を下る
時々小滝があり沢沿いを下れないがそこは横に避けたりしながら下った
下った後は北鎌沢の出合いまで川を上るように進む
今回雨で増水してるが水に濡れる心配はない
17時前には北鎌沢の出合いに到着
そこでテント5張りも張って休息
2日目
朝からがれがれの急騰沢をどんどんあがる(北釜沢)
途中でリーダーが右にそれ始めた
明らかに明瞭な沢が前方にあるのに何故右にそれるのか
一度指摘したが、とりあえず今回はPTなのでついていくしかないが一番後ろを歩いていく
50mほど登ってやりおかしいと思い
後ろから「戻って沢を上がろう!」と声かけるが先頭からは大丈夫だと返事が来る
結局リーダーとその後ろにいた永ちゃん2人がそのまま進む決断したので4人で元の沢までもどり
北鎌のコルで待ち合わせする事で決まった。
これで一時間はロスした
沢を上がった4人は予定通り8時には北鎌のコルに上がった
天気は快晴、すばらしい天気で景色がいい
尾根沿いに上がってしまった二人が遅いので先に上がった人が退屈し始めた
仕方ないので4人でゆっくり先に進むと決断して(尾根登ってる2人は足が速い)
尾根を上がってるリーダーに叫んで声をかけ先に行くことを了承してもらった
そして4人で先にゆっくり歩き始めるが
残した2人が気になって川田一人二人の姿が見えるまで近くで待ってた
そこで事故が起きる
リーダーが懸垂でルート上に降りたのを確認して安心して
私は歩き始めた
そしたらうしろからバキバキドンっと音がして
とっさに落ちた!と分かった
そしてリーダーから「川田!来てくれ」
と声がかかり
私は前方に進んでる三人に姿は見えないが永ちゃんが落ちた事を叫んで伝えて
補助ロープとスマホだけを持って救助に向かう
滑落した永ちゃんの状態は大きなけがもなく大丈夫そうだ
ただ転がり落ちただけなので胸を打っただけっぽく
とりあえずは動けるということで、斜面の途中の木の横で
救助待ちの永ちゃんを救出すべく
補助ロープでまず降りた(短いので永ちゃんの待ってる所の1m手前までしか降りられないが)そこで永ちゃんの30mロープを受け取り
登り返してそのロープで懸垂しなおして永ちゃんの所まで
これで永ちゃんが自力で上がれるので先に上がってもらい
私は永ちゃんの荷物の回収をする
胸を強打したということで(下山後ただの打ち身だとわかる)
荷物は分配して持つから何も持たずに歩けと伝え
やっと北鎌尾根から槍ヶ岳へスタート切った
すでに4時間遅れ、相当遅れたので
尾根沿いでビバーク決定だなって言いながら歩く
永ちゃんは痛い痛いと言いながらも
順調に進んでいくので、スピード的にはさほど遅くはない
北鎌のコル辺りは木がお生い茂ってたが
徐々の岩肌むき出しの稜線歩きが始まる
景色は最高、天候もいいみんなのペースも悪くないのでどんどん進む
北鎌尾根は思った以上にビバークポイントあり、全体を通して
10か所以上あった、だからどこでも寝られそうだとわかったので
今日は日の入りの18時前まで歩こうと決めた
道中の道でロープを出すところはないが
危険な箇所はあるので慎重に進む
独標を過ぎたあたりだったかな
ついに槍ヶ岳が見える位置まで来た
結構感動、綺麗に槍ヶ岳が前方に見えて
みんな自然と最高だなみたいな声が出る
だがここからまだ遠い
P13をすぎてP14,15あたりで今日最大の永ちゃん
転がり胸打撲事件はすっ飛んでしまう衝撃的な出来事が起きる
私が切れ落ちてる岩をトラバースしたあと震度6?くらいの地震が起きて
周りの岩が一斉に崩れ始めた
あ!死ぬかもしれないと感じたがなんとか大丈夫そうだったので
とっさにGoproを回し始める
そして二回目の余震をカメラでとらえる
(この動画がものすごい反響で新聞テレビで取り上げられることになる)
周囲全体の山が崩れてガラガラ岩が落ちていき、周囲から
土煙の匂いもする、逃げ道はないので全員不安に思ってるはずだ
とりあえず声をかけ落ち着いたところで
「揺れる思い」を歌おうかと思ったが
スベルと思い心の中で歌って終わりにした
この後も余震はつづくが
大きな余震は来なくなたったので先に進んで
一番近いピークでビバークすることに決める
女性二人はやはり不安が大きそうだ
ビバークする場所は6人全員が横になって寝れれるスペースがあり
そこが崩れるほどの地震が来たら諦めるくらいに思って
不安な夜を過ごすが
稜線を抜ける風が気持ちよくて
爆睡してしまう
途中で起きた所で塚越さんから
「イビキかいて寝てたけどよく寝れるね」と
変人扱いされるがほんと気持ちよくその後も寝た
朝六時救助ヘリがこの近くの山域に何台も飛んでくる
おそらく昨日の地震で救助呼んだ人がいるんだなと察する
朝になるとすっきりして気分は良くなり
槍ヶ岳山頂へ向けてどんどん進む
頂上はもうすぐ
そして朝8時に山頂へ到着
結局ロープ出すことなく終わる
山頂では5.6人の登山者が居た、一部の人から
拍手で迎え入れられる、そして昨日の地震の話が始まる
最後は記念撮影して上高地向けて下山しました
読み応えありました
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