涸沢仙人がいう十年に一度の見事な紅葉 涸沢-奥穂高岳-涸沢岳
- GPS
- 24:53
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 2,086m
- 下り
- 2,085m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 7:08
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 8:40
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 5:41
10/5(土) 平湯あかんだなに車をおいて5:50発シャトルバスで上高地入り
上高地バスターミナル 6:35 → 7:15 明神 7:25 → 8:28 徳澤園 8:38 → 9:31 横尾山荘 9:41 → 11:08 本谷橋 11:30 → 13:39 涸沢(テント泊)
10/6(日) 涸沢7:30 → 8:47 ザイデングラード 8:55 → 9:55 穂高岳山荘 10:45 → 11:22 奥穂高岳山頂 12:20 → 13:00 穂高山荘 13:15 → 13:50 涸沢岳 14:00 → 14:20 穂高山荘 14:30 → 15:15 ザイデングラード 15:25 → 16:30 涸沢(テント泊)
10/7(月) 涸沢 7:00 → 8:08 本谷橋 8:20 → 9:17 横尾山荘 9:30 → 10:49 徳澤園 15:10 → 11:40 明神 11:50 → 12:29 上高地バスターミナル
12:29 上高地
12:30発シャトルバスで平湯あかんだなへ戻る
天候 | 10/5 曇り 10/6 晴れ 10/7 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
穂高山荘から奥穂高岳への登り口のみはしご鎖場あり |
写真
感想
思えば5年前、単独で上高地-西穂高岳を計画したが、バイクの自損事故で肩を骨折し断念した。今回会社の山岳部2名と共に、上高地-奥穂高岳を目指すことになった。
台風23号の影響で10/5(土) はあいにくの小雨の予報。しかし幸運にも台風は西にそれてくれた。
前夜平湯に泊り、翌朝早くにシャトルバスで上高地入りをする。朝早くからバスターミナルは観光客でごった返す。カメラを下げた60代のご夫婦に、3人の記念写真を取って頂いてからスタートした。
懐かしの河童橋。前に訪れたのは30年程前。木立の散策道を観光客とともに歩く。
梓川やそこに注ぐ清流に水藻が揺れて美しい。
皆さん同じペースで歩くので、先程のご夫婦と休憩の度にお会いした。
お二人は涸沢にキャンプ泊して、紅葉の撮影が目的とのこと。重い荷物は持てないので、テント以外は現地レンタル、食事もヒュッテで取るらしい。我々も軽量化のため行動食のみで、三食をヒュッテにお願いしている。
レンタルは先着順なので自分らが着くまで残っているか心配されているご様子なので、我々が先に付いたらシュラフ・マット・コンパネ板を確保しておくことをお約束した。
観光客は横尾山荘までで、ここから先は登山の装備が必要となってくる。看板の地図を見ると「滑落 死亡」などの張り紙が、事故ポイントに貼ってある。今回は低山歩きの私もレスキュー保険に入り、ヘルメット持参だ。
ここまでくると紅葉が美しい。屏風岩の紅葉が出迎えてくれるポイントで、誰もがシャッターを切っていた。
本谷橋から傾斜が急になり息が切れる。心配された雨は一瞬で、徐々に雲が切れてきた。
涸沢に到着して絶句!
赤・黄・緑の三原色が、涸沢カール全面を色鮮やかに染めている。雪渓もまだ残っていた。
氷河が削り取ったすり鉢状の底がテント場だ。全面ガレ場になっており、岩の上に寝ることになる。そこでコンパネ板を敷いてテントを貼るのだが、既に品切れ(シュラフ・マットは充分残っていた)。残念ながらご夫婦への約束を果たせなかった。
しかしすり鉢の上の方は石の粒度が細かくなり、砂地とも言えるテント場を確保した。遅れて到着したご夫婦をご案内すると「レンタルが残っているかを心配することなく、マイペースで登ってこれただけでも感謝です」と、とえらく感謝された。
何かしら無欲に生きてこられたご夫婦の生き様が感じられ、私もこんな風に年を取りたいと思えた。
涸沢ヒュッテの売店は大盛況で、生中が飛ぶように売れていた。我々もテーブルを囲み、他の登山者と飲み交わした。ここでガイドをしている方に聞くと、今年の紅葉は素晴らしいとのこと。
翌朝早朝、涸沢ヒュッテの回りでカメラ持った人々がミーアキャットのように立ち尽くしている。
何事かと思えば、北穂高の頂きに射した朝日が、徐々に裾野ヘ広がり、紅葉が光輝く。
「おお〜〜」と人々のため息が漏れ、シャッター音がけたたましくなった。
今日は荷物をテントにおいて奥穂高岳に登る。楽勝だ。奥穂高岳に到着すると奇遇!ここでばったり会社山岳部の長崎のOBに出会う。65歳で20kgのザックもへっちゃらの超ベテラン。53歳の方と二人で、一週間ほど北アルプスを彷徨されているらしい。
穂高山荘に降りると「ここまで来て、涸沢岳登らんでどうすると!」と、涸沢岳まで引っ張って行かれた。
お陰で3000m級を二座制覇。お二人は穂高山荘に泊まるのでお別れして、涸沢に戻った。
涸沢小屋で、雪解けから初雪までを、涸沢の天然の岩棚で暮らすというご老人と出会った。「人はわしを仙人と呼ぶ」とのこと。定年後は弟子入りしたい所だが、家族が許してくれないだろうなぁ。
ご老人の話では、今年は十年に一度の見事な紅葉とのこと。
台風もそれたし、今回はラッキー続き。今年の幸運全部を使い果たしたかもしれない。
最終日。空は快晴で赤・黄・緑の三原色に、澄みわたった青が加わり、この上もなく美しい紅葉だ。
名残りを惜しみつつも下山。昼に上高地ヘ着いても、それから延々と高速を走らなければならない。
ついつい足早になる。
平日だというのに老若男女がぞろぞろと登ってくる。20,30名のツーリストの団体が10組はいただろうか。
またまた偶然に、初日に飲み交わしたガイドさんとすれ違うことができた。
30分置きのシャトルバスも、ドアが閉まる寸前に間に合った。
もう来年分の幸運まで手を出したかもしれない…
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