赤岳から硫黄岳
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- GPS
- 6735:07
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,101m
- 下り
- 2,161m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:06
天候 | 24日午前晴れ、午後は霧 25日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八ヶ岳山荘前に登山届けの用紙とポストがあります。 |
その他周辺情報 | 硫黄岳山荘はシャワーが使用できます。 八ヶ岳山荘は入浴だけの利用ができます。(入浴料500円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
シェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ラムネ
虫よけ
熊鈴
歯ブラシ
耳栓
カイロ
塩飴
|
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備考 | ヘルメット 山行前泊用の睡眠導入剤 |
感想
山頂が連なる八ヶ岳を歩きました。
前日は八ヶ岳山荘に宿泊しました。夕飯は普通のおかずに加えて、鳥の蒸し焼きがつくという大変に豪華なメニューでした。
翌朝は6時半に出発しました。
不道清水あたりまでは、傾斜はだんだん急になるものの通常の登山道でしたが、それ以降は岩場が増えいよいよ高山歩きが始まりました。この時はまだ、張り切っていました。
急峻な岩場を越え阿弥陀岳に着くと展望が開け、富士山から南アルプス、御嶽山、中央アルプス、北アルプスとほぼ周囲360度の山が見渡せました。
以降は上り下りの繰り返しがキツカッタですね。くさりやはしごを使った急斜面は体力はもちろん神経も疲れました。
中岳のコルを過ぎてからは、行者小屋から登ってきた人と合流し、赤岳から降りる人も増えてきました。
急斜面の岩場ということもあり落石発生の危険もあるためか、半数ぐらいの人はヘルメットを装着してました。私も持って来るべきでした。
途中で休みながらヤマレコで現在地を確認すると赤岳山頂までの水平距離はわりと短いのにちっとも進んでいる気がせず、頭上の頂が遠く感じられました。しっかりとした鎖や印があるのでコースの難易度自体は高くないと思いますが、しんどいです。
山頂はあまり広くありませんが、多くの人が記念撮影をしたり、座って風景を眺めたり楽しい充実感で満ちてました。歩いてきた阿弥陀岳からの道を眺めると感慨もひとしおです。
しばしの風景観賞後、宿泊先の硫黄岳山荘に向かいました。山頂から赤岳展望荘の下りは急斜面で、くさりを使用する箇所もあります。ここで一気に疲労が出てきたようで、ずんと足取りが重くなりました。気を付けても踏ん張りが効かず、何でもないところで躓いたり滑ったリしました。
赤岳展望山荘に着いたのは2時過ぎ、スタッフらしき人に硫黄岳山荘までの時間を聞くと2時間かかり、足の早い人だと1時間との返答でした。その時の私では、2時間でも怪しいぐらいです。しかし、一般の登山道、着実に歩けば日没まで着くと自らに言い聞かせて出発しました。
硫黄岳への尾根道はキレットの壁面を添うような斜面が何カ所も続き、岩を確りつかみ、鎖を使って慎重に足場を確保しながらゆっくりと歩きました。ハシゴの昇降は疲れますが、きちんと手足をかければ安全が確保できるので、気持ちは楽でした。
横岳に着いたのが午後15時45分、このままでは山荘への到着が5時を回りそうなので、その旨を電話で連絡しました。スタッフの方は親切でそこからも気を付けてるように注意を受けました。私は丁寧だが、慎重すぎると思いましたが、そこからも気を抜けない岩場が続きました。
這う這うの体で岩場が抜け大きめのピーク(台座の頭)に着きました。ここからはなだらかな下り斜面です。気が緩んだせいか、躓いたり、滑りそうになったりしながらトボトボと歩きました。ガスのためになかなか山荘が見えません。やっと霧から浮かび上がるよう現れた山荘のがっしりした建屋がたくましく感じられました。
山荘に着く少し手前で、東側斜面の霧にうっすら人影が見えました。ブロッケン現象です。疲労のための幻覚かもしれないと思い念のため写メしました。後で確認するとうっすらと自分の影と周囲の光が写っていました。
フラフラになりながら何とか硫黄岳山荘に到着。案内された部屋は大部屋ですが、上下2段で新型コロナ感染対策のため、一人ずつ分ずつ区切りがありました。
前日、眠れなかったこともあって、眠気に抵抗できず、倒れこむように床に付きました。これが間違いでした。
昼食の連絡があり、食堂に向かったもののだるく食欲がありません。
ここの夕飯は手が込んで美味しいと評判ですが、はしが進みません。明日の栄養を取り入れるためにご飯とみそ汁を押し込むように口に入れ、シチューもゆっくりと食べました。食欲はなくとも鶏肉の出汁がしみたシチューとデザートのパンナコッタの甘味は美味しく感じられました。
どうやら高山病を発症したようでした。症状は特にひどく、発熱までしました。
消灯後も部屋で2時間ほど呼吸を整えながらボーっとしてましたが、さすがに眠くなり、そのまま就寝しました。
翌朝はすがすがしい目覚めとは言えませんが、気分は大分すっきり、熱も下がっていました。朝食はゆっくりですが、完食しました。
山荘スタッフの方には、本当に親切に対応していただき感謝しかありません。
この日は天狗岳の方にも足を延ばしたかったのですが、疲労を考慮して断念し、赤岳鉱泉から美濃戸登山口に下山しました。
八ケ岳山荘では、食欲が回復し、ざるそばをいただきました。
初日から標高差も大きいルートなので、かなりハードでしたね
無理せず、赤岳頂上山荘か展望荘あたりで一泊が良かったかもですね。
硫黄岳あたりから振り返り歩いてきたルート見ると色々思い出されますよね。関西からは中々行きにくい八ヶ岳ですが、それに見合った充実感もあったのでは?
おっしゃる通り、展望荘に泊まるか、赤岳鉱泉〜硫黄岳山荘泊〜赤岳の逆コースが良かったのかもしれません。
硫黄岳山荘は水洗トイレやシャワー、コンセントやロビーなど設備が整ってたほか、スタッフも親切で快適でした。夕飯も「普通なら」美味しかったことでしょう。もう一度、訪れたい山荘です。今度は宿泊後、天狗岳や高見石小屋方面に行ってみたいですね。
ちなみに赤岳頂上山荘は休業してました。
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